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湯原昌幸、人生の生き様が一筋の光が差すよに散りばめられた 聴けば聴くほど味わいある 「何もない手のひらは」 [インタビュー]

◆聴けば聴くほどに味わい深いー。湯原昌幸(テイチクエンタテインメント)が2022年7月に出した「何もない手のひらは」は今、評価がじわじわと高まっている。心の安らぎを感じさせるこの歌は、元気であった戦後の昭和時代を代表する1人である坂本九の世界が令和の今に蘇ったようでもある。

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湯原昌幸


 湯原の妻である歌手でタレントの荒木由美子は毎日のように、食事を作りながら「何もない手のひらは」を繰り返し聴いているという。新曲が出た時のいつもの光景であるのだが、今回ばかりは少し様子が違う。
 「最初はそれほどでもなかったけれど、聴けば聴くほどに、心に沁み渡って、味わい深い歌に感じられる」というのである。

 湯原も「彼女の感想がいつも参考になるんです」と、彼女の耳に全幅の信頼を置く。

 同様にこうした評価は各方面から聴こえてくる。派手さはない楽曲であるが、人の生き様が散りばめられた歌詞は、聴くものの心を打つし、メロディーがさらにそれを倍加させている。
 多くの人の琴線に触れたのであろう。作詞は田久保真見、作曲は田尾雅実である。♫ 何もない手のひらは 何かをつかめる 〜 そして♫ ふと繋げばふたりになる〜

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 湯原は今まで「等身大のリアルな瞬間瞬間を切り取って歌を歌ってきた」というが、今作ではほのぼのとして伸びやかな世界観を表現した「人生の生き様を散りばめた歌」というように、これがとりわけ、同世代の人たちの心を捉えているようなのである。

 再来年には77歳になり、喜寿を迎えることになる。「いつまで歌えるかは分からないが、当分はこの作品を歌い続けたい」と言い、今だから表現できるこの味わいは、きっと彼の代表曲にもなるだろうと期待を寄せる向きも少なくはない。
 しかも湯原の「楽曲との巡り合いが歌手人生の寿命を決めることになる」といった持論からすると、彼の場合は優に80歳を超えそうな気配でもある。

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坂本九ワールドに迫る湯原昌幸

 「当初は坂本九さんの楽曲のリメイクも考えたんですが、それではあまりに能がないし、九さんの作品をベースに、坂本九ワールドの新しい作品を作ることにしました」
 「九さんがいた頃の昭和は明るくて誰もが前向きで、社会は右肩上がりでした。そのパワーを元気のない令和の今に注入したい」

 日本が元気で躍動感があった戦後の昭和時代。映画も歌謡曲も輝いていた。そんな元気を、振り返るだけではなく体現してみたい、そうした想いが感じられる作品のようだ。

 湯原は「難しい歌ではありません。ふと鼻歌に出てくるように、気軽に歌って、聴いてほしい歌です」と話している。

※写真・記事の無断使用はお断りします。




[湯原昌幸 オフィシャルサイト]
http://www.havmercy.co.jp/yuhara/pg80.html
[湯原昌幸 テイチクエンタテイメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/yuhara/








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