レーモンド松屋、新曲「四万十青春ストーリー」 原点回帰した男の切ない恋物語り [インタビュー]
◆レーモンド松屋(ユニバーサルミュージック)が約1年ぶりにニューシングル「四万十青春ストーリー」を2022年9月7日にリリースしている。デビューシングルとなった「安芸灘の風」(10年)への原点回帰であり、かって小さなライブを繰り返していた四万十市やその周辺のショッピングセンターで耳を傾けてくれた人たちへ感謝の気持ちを示すものでもある。
自身の原点・四万十を歌うレーモンド松屋
レーモンド松屋はメジャーデビューする以前の10数年間、地元愛媛県をはじめ中四国各地のショッピングセンターなどで頻繁にミニライブを行なっていた。
高知市から四国地方の南西部を経由して松山市に至る国道56号線上にある四万十市へも何度となく通い、オリジナル曲、昭和の名曲やオールディーズなどを1回1時間から2時間をかけて歌ってきた。彼が〈吟遊詩人〉と言われる由縁も、ここらあたりに端を発するのであろう。
それだけにそこは「心のふるさと」と呼ぶにふさわしい、忘れられない土地になっている。
「四万十青春ストーリー」には第3セクターのくろしお鉄道中村線、国道56号線、秋の大祭では流鏑馬も行われるという高岡神社、四万十川に架かる赤鉄橋、そして日本一の清流と称えられる四万十川の霧といった具合に、いずれも四万十のシンボルが登場する。
そうした場所をミュージックビデオでは紹介しているが、スタッフを車の助手席に乗せて撮影した。その映像は、四万十の魅力を旅情感たっぷりに伝えている。
「四万十青春ストーリー」
自らが作詞・作曲・編曲を手がけた。70〜60代に好きな人が多いというフォーク・ロック・歌謡曲の要素を取り入れた。
「歌うには少し難しいアップビートな曲調ですが、切ない男心も感じてもらえ、歌詞をかみしめると映像も浮かんできます。『安芸灘の風』など初期の作品への原点回帰でもありますが、新たな要素を盛り込みました」
■陽水がシンガーソングライターの原点
シンガーソングライターのレーモンドの体の中には、常に昭和歌謡のリズムとそれによって描き出されるドラマが棲みついている。彼の楽曲の多くが同世代からの支持を得ている要因でもある。
ハードロックなビートだけど、歌の世界は昭和歌謡・演歌なのである。
「春日八郎、三橋美智也、美空ひばりなど昭和を代表する歌手たちの歌もまた、ロック、ジャズなど格好いい洋楽の要素を含んでいました」
そんなシンガーソングライターの原点ともなったフォークソングをカバーしたのが、「四万十 ー」と同時発売した5枚目のアルバム「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング〜」である。
全16曲を自らが編曲して収録している。うち「終(つい)の住処(すみか)」など3曲は新曲。収録曲の大半は自身の作詞・作曲・編曲の作品だが、セルフカバーのほか井上陽水の「心もよう」りりぃの「私は泣いています」なども含まれている。
「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング〜」
「心もよう」はレーモンドにとっては忘れられない大切な1曲である。「この作品に出合っていなければ、シンガーソングライターになっていなかった」というほど、後々の曲作りに多大な影響を与えているからである。ハイトーンな声質も陽水に似ていることから、一時は陽水かと見紛う人たちもいたほどであるという。
■氷川きよしに3年連続楽曲提供
3年近くにもなるコロナ下でも、レーモンドは数多くの昨日を作り続けていた。代表的なところでは、氷川きよし(日本コロムビア)に提供する楽曲を3曲制作している。
コロナ下1年目の2020年にはアルバム「生々流転」に収録された「紅ドレス」、去年は同「南風吹けば」に「千年先までも」を提供。そして今年は6月に発売された同「氷川きよし オリジナル コレクション Vol.01〜演歌&歌謡曲の世界〜」に「夜のぬくもり」が収録されている。
自身のオリジナル曲を作りながらの仕事であり、その人気ぶりと、多忙だったことがうかがえる。
その合間を縫うように、50ccのバイクで瀬戸内沿いから背後にある石鎚山の麓まで、ゆっくりとツーリングを楽しむゆとりは、海辺に立てば遠くは今治や来島海峡の大島までもが見える四国に住み続けるからこそ出来るぜい沢でもある。
12月9日には東京都台東区の浅草花劇場で、「レーモンド松屋 東京ライブ2022」を開く。新曲「四万十青春ストーリー」のほか、ニューアルバム「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング」の収録曲などを歌う。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[レーモンド松屋 オフィシャルサイト]
http://raymondm.com/
[レーモンド松屋 ユニバーサルミュージック]
https://www.universal-music.co.jp/raymond-matsuya/
自身の原点・四万十を歌うレーモンド松屋
レーモンド松屋はメジャーデビューする以前の10数年間、地元愛媛県をはじめ中四国各地のショッピングセンターなどで頻繁にミニライブを行なっていた。
高知市から四国地方の南西部を経由して松山市に至る国道56号線上にある四万十市へも何度となく通い、オリジナル曲、昭和の名曲やオールディーズなどを1回1時間から2時間をかけて歌ってきた。彼が〈吟遊詩人〉と言われる由縁も、ここらあたりに端を発するのであろう。
それだけにそこは「心のふるさと」と呼ぶにふさわしい、忘れられない土地になっている。
「四万十青春ストーリー」には第3セクターのくろしお鉄道中村線、国道56号線、秋の大祭では流鏑馬も行われるという高岡神社、四万十川に架かる赤鉄橋、そして日本一の清流と称えられる四万十川の霧といった具合に、いずれも四万十のシンボルが登場する。
そうした場所をミュージックビデオでは紹介しているが、スタッフを車の助手席に乗せて撮影した。その映像は、四万十の魅力を旅情感たっぷりに伝えている。
「四万十青春ストーリー」
自らが作詞・作曲・編曲を手がけた。70〜60代に好きな人が多いというフォーク・ロック・歌謡曲の要素を取り入れた。
「歌うには少し難しいアップビートな曲調ですが、切ない男心も感じてもらえ、歌詞をかみしめると映像も浮かんできます。『安芸灘の風』など初期の作品への原点回帰でもありますが、新たな要素を盛り込みました」
■陽水がシンガーソングライターの原点
シンガーソングライターのレーモンドの体の中には、常に昭和歌謡のリズムとそれによって描き出されるドラマが棲みついている。彼の楽曲の多くが同世代からの支持を得ている要因でもある。
ハードロックなビートだけど、歌の世界は昭和歌謡・演歌なのである。
「春日八郎、三橋美智也、美空ひばりなど昭和を代表する歌手たちの歌もまた、ロック、ジャズなど格好いい洋楽の要素を含んでいました」
そんなシンガーソングライターの原点ともなったフォークソングをカバーしたのが、「四万十 ー」と同時発売した5枚目のアルバム「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング〜」である。
全16曲を自らが編曲して収録している。うち「終(つい)の住処(すみか)」など3曲は新曲。収録曲の大半は自身の作詞・作曲・編曲の作品だが、セルフカバーのほか井上陽水の「心もよう」りりぃの「私は泣いています」なども含まれている。
「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング〜」
「心もよう」はレーモンドにとっては忘れられない大切な1曲である。「この作品に出合っていなければ、シンガーソングライターになっていなかった」というほど、後々の曲作りに多大な影響を与えているからである。ハイトーンな声質も陽水に似ていることから、一時は陽水かと見紛う人たちもいたほどであるという。
■氷川きよしに3年連続楽曲提供
3年近くにもなるコロナ下でも、レーモンドは数多くの昨日を作り続けていた。代表的なところでは、氷川きよし(日本コロムビア)に提供する楽曲を3曲制作している。
コロナ下1年目の2020年にはアルバム「生々流転」に収録された「紅ドレス」、去年は同「南風吹けば」に「千年先までも」を提供。そして今年は6月に発売された同「氷川きよし オリジナル コレクション Vol.01〜演歌&歌謡曲の世界〜」に「夜のぬくもり」が収録されている。
自身のオリジナル曲を作りながらの仕事であり、その人気ぶりと、多忙だったことがうかがえる。
その合間を縫うように、50ccのバイクで瀬戸内沿いから背後にある石鎚山の麓まで、ゆっくりとツーリングを楽しむゆとりは、海辺に立てば遠くは今治や来島海峡の大島までもが見える四国に住み続けるからこそ出来るぜい沢でもある。
12月9日には東京都台東区の浅草花劇場で、「レーモンド松屋 東京ライブ2022」を開く。新曲「四万十青春ストーリー」のほか、ニューアルバム「歌謡クラシックスV〜僕たちの青春フォークソング」の収録曲などを歌う。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[レーモンド松屋 オフィシャルサイト]
http://raymondm.com/
[レーモンド松屋 ユニバーサルミュージック]
https://www.universal-music.co.jp/raymond-matsuya/