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木下結子、9月21日新曲「百滝桜」を発売  作詞家髙畠じゅん子対談 最終回 [インタビュー]

◆歌手の木下結子が移籍第2弾シングル「百滝(ももたき)桜」をホリデージャパンから今月リリースする。その日は、奇しくも38回目のデビュー記念日の9月21日なのである。彼女は来年9月21日までを「サンキューの年」と位置付けて、今まで以上に「皆さんに感謝の気持ちを示したい」と話している。作詞は髙畠じゅん子。木下作品では、「おはじき」(2018年7月)以来、4年ぶりである。対談の最終回である今回は、新曲「百滝桜」について話し合ってもらった。

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桜を木下結子にたとえた9月21日発売の新曲「百滝桜」


木下 今回はいよいよ9月21日に迫りました新曲「百滝桜」(作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)の話を中心に進めさせて頂きたいと思います。
髙畠 39年目のデビュー記念日ですって。
木下 当初発売日は10月になる予定だったんです。レコーディングが早く終わった事もあって、1ヶ月発売を早めます、と言われたんです。それが何と、デビュー記念日の9月21日だったんです。
髙畠 偶然の出来事なんですから、これは素敵な事ですよね。
木下 39年目で、サンキューです。来年9月21日までを39年にちなんで「サンキュー」の感謝の1年にしたい、と思っています。
 先生の作品では、今作は2018年に出した「おはじき」以来、4年ぶりになります。
髙畠 今回はホリデージャパンの亜樹広俊社長から「演歌寄りの作品でいきたいんだけど」と注文を頂きました。そこで桜、しかも一本桜を題材に考えました。盛岡の石割桜、奈良の又兵衛桜があります。
 大阪にいい桜がないかを探してみると、大阪府和泉市に若樫の百滝桜がありました。大阪府の指定天然記念物の桜でもありました。これは良いなぁーと、ひらめいて歌の題材に決めました。

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木下 若樫の百滝桜の樹の枝はまるで滝のように垂れ下がっているんですよ。それがとても綺麗んです。
髙畠 まさにそこに惹かれました。
木下 曲を頂いて詞にある百滝桜を調べてみたんです。実家の近くにあって、早速、見に行ってきました。桜の花の季節には少し早くて、花もない樹を唯呆然と見上げていました。
髙畠 貴女が60歳という節目を迎えて、またまた魅せる時が来たように思うの。百滝桜は木下結子なのですよ。「私が桜よ」といった想いで詞を書きました。
これまで色んな人たちに育ててもらって、今があります。桜は老木になったけれど、しっかりと土に根ざしている。だからこそ、気負わずにもう一度咲いてみたい。そんな桜の樹と木下結子とを重ねたの。
木下 コロナで活動が制限されていますが、このままで終わらせたくないんです。やはり先生に書いて頂いた「ウヰスキー」も、人生はやり直しが効くーがテーマでした。実際には簡単ではないけれど、このフレーズを歌うたびに勇気付けられたことは確かですね。
 今度の「百滝桜」は人に支えられて育てられてきたーが心に沁みるところですね。

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散って、また花をつける そんな桜のように逞しく咲いてほしい

髙畠 コロナに負けてなるものか。しっかりと咲いていかなければいけない。これは桜も木下結子も同じなんです。
木下 また来年も咲きたい。咲かせて下さい、ですよね。
髙畠 そう、そこが今回の歌の主題なんです。百滝桜を大事に大事に育てていきたい。来年も再来年も咲いてくれる。そこを書きました。
木下 今から5、6年前に大阪を大きな台風が襲ったんです。それによって百滝桜は痛み、弱々しい樹になってしまいました。それに手を加える事で、今年もしっかりと咲いていました。夏は葉桜が綺麗ですよ。

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髙畠 散ってまた、花をつける。花のない時には咲く準備をしているし、循環なんです。
木下 もうすぐ新曲の発売ですが、来春にはまた花を咲かせます。
髙畠 木下結子の「百滝桜」、1人でも多くの人に聴いていただきたいですね。
木下 今年12月11日には先生が詞を提供されているチェウニさん、レイジュさんと私の3人で、「スリーダイヤモンズ Xmas コンサート」を東京・麹町のホテルルポール麹町で開きます。それも楽しみにしていて下さい。



【プロフィール】
髙畠じゅん子(作詞家)
静岡県静岡市出身。石井好子主催のシャンソンコンクール作詞部門で優勝し、それをきっかけに作詞家への道を歩きはじめる。作詞家デビュー曲は「さようなら幸せに」(作曲・中川博之、歌・森雄二とサザンクロス、1975年)夫は作曲家の故中川博之。2人で数多くのムード歌謡曲を手がけてきている。
日本作詩大賞入賞4回。日本作詩家協会事。

木下結子(歌手)
大阪府泉佐野市出身。
OL生活やCMソングなどを歌う活動を経て、レコード会社に送ったデモテープがきっかけで、1984年「放されて」(日本コロムビア)でデビュー。89年には「ノラ」を発売。2012年に出した「ウヰスキー」(日本クラウン)から髙畠じゅん子作品を歌い始める。18年には「おはじき」(同)が日本作詩大賞にノミネートされた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[木下結子 オフィシャルサイト]
https://xn--ameblo-hp7i091gvuxvd3c.jp/kinoshitayuiko/entrylist.html
[木下結子 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_kinoshita_yuiko.html













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