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花咲ゆき美 独立後初の新曲「雨の港駅」新たなイメージ作りに〈ひゅる美ちゃん〉の愛称も [インタビュー]

◆歌手花咲ゆき美が1年半ぶりに新曲を出している。表題曲の「雨の港駅」カップリング曲の「お店噺し」ともに、シンガーソングライターのHANZOが作曲した作品である。作詞は菅麻貴子。東京と名古屋でキャンペーンを終えて関西入り。インストアキャンペーンやラジオ出演などの合間に「Music news jp」のインタビューにも応えた。力強い彼女特有の歌唱に変わりはないが、カラオケ好きな人たちからは「歌いやすくなった」と好評だという。事務所独立後の新たなイメージを打ち出すために〈心においしいりんごボイス〉の新しいキャッチフレーズも打ち出している。

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写真・新たなスタートを切った花咲ゆき美


 花咲ゆき美は2023年3月で事務所を独立して、フリーで活動を再開し、新曲発売の計画も進めてきたが、ようやく24年6月にリリース出来た。
 しかしフリーでの立場は意外と厳しく「新曲『あめの港駅』で成果を上げないと、これが最後になるかもしれない」(花咲)と、背水の陣での発売となった。
 それが迫力の歌唱につながっているようでもある。

 花咲の楽曲の多くは歌うのが難しいーーと、ファンから指摘されていたという。それが「今までよりも歌いやすくなった」という声をキャンペーンの先々で聞かれるようになった。
 「今までの師匠で作曲家の故・新井利昌先生の作品は音域が広くてメロディーが取りにくくて、それが歌い辛さを感じさせていたと思います」

■初のHANZO作曲作品

 「雨の港駅」は初めてシンガーソングライターのHANZOの作曲による作品で、今までとは違った音作りがなされた。
 歌い尻をビブラート気味に10拍伸ばしたり、歌い出しのメロディーがレコーディングの際に急きょ変更されるなど、「半音を下げて強い女性を感じさせたい」というHANZOの意向が強く生かされた形であった。
 「譜面を書き換えずに先生自身が歌うメロディーを聴き、それを覚えて本番に臨みました」

 こうして器用なまでに課題をクリアしてきた彼女には、この楽曲を最後にしてなるものか、といった強い思いがあった。「自分が持つ力の全てを出し切ろうと思った」。そんなレコーディングでもあった。

■架空の駅を想像

 「雨の港駅」に登場する駅は架空のものである。「どの楽曲も頭の中で映像を想い浮かべて歌っています」といった彼女は、今回、この架空の駅を、青森県東津軽郡外ヶ浜町にあるJR津軽線の終着駅、三厩(みんまや)駅を想像して歌っている。
 風と潮の町の静かな駅とも呼ばれるそこは、東北の駅百選にも選定されているという。1人取り残されて寂しくホームに立つ女性といったーー今作の歌の世界にピッタリな無人駅なのである。

 そこに立つ女性の心理描写を歌のさびである ♬ 風がひゅるひゅる 空がひゅるひゅる 〜 と、柔らかな吐息が漏れるように歌って、涙ぐむ女性を演じている。

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写真・花咲ひゅる美にもなる

 そんな哀しく切ない作品であるが、同時に演歌の楽しさや親しみやすさも伝えたいーーと、今作では新たに「花咲ひゅる美」といった愛称を作って、サインなどで用いている。もちろん歌詞の「ひゅるひゅる」から取ったものであり、〈心においしいりんごボイス〉と共に、新しいイメージ戦略でファン層の拡大もねらう。

 関西キャンペーンを終えた花咲は山陰、北陸と巡り、8月には九州に入って、「雨の港駅」をアピールして歩く。


動画・新曲「雨の港駅」をアピールする花咲ゆき美


※写真・記事の無断使用はお断りします。


[花咲ゆき美 オフィシャルサイト]
https://www.yukimi-hanasaki.com/
[花咲ゆき美 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/hanasaki/news?ima=2441








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