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永井裕子(キングレコード)、松江観光大使を拝命 新曲「松江恋しぐれ」で松江の魅力を発信!  [観光大使]

国宝松江城をパックに永井裕子と松浦正敬松江市長.jpg◆山陰の小京都・松江の魅力を存分に盛り込んだ「松江恋しぐれ」を歌うキングレコードの歌手、永井裕子が2016年11月28日、松浦正敬松江市長から「松江の名をさらに全国へ広めてもらいたい」と、松江市の松江城内にある興雲閣で松江観光大使を任命された。永井が島根県内の観光大使を務めるのは、2007年に同大田市から委嘱された大田市観光大使に次いで2つ目。演歌歌手の松江観光大使は水森かおりに次ぐもの。











松江観光大使に任命された永井裕子と松浦正敬松江市長と
バックは去年、国宝に指定された松江城の天守閣

 市長から委嘱状を受け取った永井裕子は「2つの観光大使に恥じないように、松江を全国にアピールしていきたい」と、大使への意欲を話していた。これに先立って彼女は同じ会場でミニライブを行い、「松江恋しぐれ」などを披露した。
 松江城内に1903年に明治天皇行幸時の御宿所として建てられた興雲閣で授与式に臨んだ永井は「松江は自然も豊かでお米もお酒も美味しいところ。堀川巡りや武家屋敷など観光出来る所も多いです」と、早速に松江の魅力を宣伝していた。

松江恋しぐれを歌う永井裕子2.jpg松江恋しぐれを歌う永井裕子.jpg

















「松江恋しぐれ」を歌う永井裕子

 松浦市長は「松江恋しぐれ」のカップリング「谷中ほたる」の舞台、東京・谷中に学生時代に5年間住んでいたと言い、永井を「松江を日本全国へ宣伝するのにひと役買っていただきたい」と激励した。
 また「松江恋しぐれ」を作詞したさとうしろう氏とは、松江南高校時代の1年先輩で、さとう氏の父親は当時英語の教師だったという。
 そのさうと氏は「この詞はぜひ歌の上手い永井さんに歌ってもらいたかった」と話していた。

永井裕子を激励する松浦正敬松江市長.jpg松江恋しぐれを作詞したさとうしろう氏.jpg

















松浦正敬松江市長(左)と作詞を担当したさとうしろう氏

 任命式より先、ミニライブでは「松江恋しぐれ」のほか島根県を舞台にした「石見路ひとり」「和江の舟唄」など5曲を歌った。披露した「松江恋しぐれ」は作詞がさとうしろう氏、作曲は弦哲也氏、編曲前田俊明氏。破れた恋を忘れるために、ひとり出雲路を旅する女性が主人公。宍道湖、嫁ケ島、大橋川など松江の名所が随所に登場している。

満面の笑みで松江観光大使の抱負を語る永井裕子.jpg
満面の笑みで松江観光大使の抱負を語る永井裕子

 永井はデビュー8年目の2007年に島根県大田市を舞台にした「石見路ひとり」を歌ったのを皮切りに、「松江 - 」まで島根県を舞台にした楽曲6作品を歌っている。永井は「1人の歌手がひとつの県をこれだけの数のご当地演歌を歌っているのは私ぐらい。ギネス級ですよね」と自慢するほど。

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松浦松江市長から受け取った観光大使委嘱状を手にする永井裕子


[永井裕子 オフィシャルサイト]
http://www.yuko-nagai.net/
[永井裕子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13787
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原田悠里(キングレコード)  大阪・NHKホールでデビュー35周年記念コンサート 感謝の全15曲 [コンサート]

◆北島三郎ファミリーの長姉でデビュー35周年を迎えている原田悠里が2016年11月25日、大阪市中央区のNHK大阪ホールで「原田悠里35周年記念コンサート」を開き、35周年記念曲第2弾で10月に出したばかりの新曲「人生夢桜」など全15曲を歌った。ステージには、同じ事務所でデビュー15周年になる山口ひろみ(テイチクエンタテインメント)が祝福に駆け付けた。山口は記念曲「女の幸せ」を披露した。

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華やかに歌手人生35周年を歌う原田悠里

 オープニングのデビュー曲「俺に咲いた花」に次いで原田悠里は「歌手になって35歳を迎えました。みなさんの支えのお陰です。その35年を精一杯歌います」と、あいさつしたのに続いて歌ったのは、やっぱり「木曽路の女」だった。
 彼女の代表曲であるが、関西でのコンサートでは欠かせない、そして忘れることが出来ない1曲である。1985(昭和60)年に出したそれは、連日連夜に及ぶ関西でのキャンペーンの成果もあってヒットにつながったからだ。原田は「この歌がなければ、きょうここで立っていなかったかもしれません。(私は)関西で育ててもらった」と感謝の言葉を続けた。

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 原田悠里の関西でのコンサートと言えば、例年であれば夏に開催されている。それが今年は晩秋である。それだけ念入りに企画が練られたのだという。
 そのテーマは歌手・原田悠里の半生を振り返ることだった。旅情演歌のメドレーがあれば、シャンソンから歌謡浪曲までと幅広い、彼女の歌人生を披露した。

 そんな中でも原田の真骨頂は、ありったけの幸せを振りまいて歌っているという「津軽の花」。舞台を飛び跳ねて歌うのは、変わりない。しかも初の紅白歌合戦出場を勝ち取った想い出深い1曲だけに、会場も一緒になって手拍子を打っていた。

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 歌謡浪曲は32年前から二葉百合子の指導を受けているが、この日は二葉も歌った「九段の母」を、戦争の犠牲となった多くの人たちを悼むんで歌っていた。
 この二葉とともに、歌の師匠であり原田が先生とも呼ぶ北島三郎からも、本人の音声による35周年を祝うメッセージが届けられた。北島は「歌い手にはこれでいいということはないが、あまり上手くなり過ぎないで、それ以上に皆さんに愛される存在でいてほしい」と激励していた。

 それに応えて原田は「私は事務所の長姉ですが、一番の稼ぎ頭はキタサンブラック(北島三郎がオーナーの競走馬)です。私にとっては打倒キタサンブラックなんです」と会場を沸かせていた。11月27日、東京競馬場で行われた第36回GIジャパンカップにも出場して、当初の予想通りにGI・3勝目を勝ち取って、北島は勝利の歌を高らかに場内に響かせていた。

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花束を持って祝福に駆け付けた山口ひろみ

 歌手も馬も大活躍の北島ファミリーであるが、コンサートのステージに花束を持って原田に駆け寄ったのは山口ひろみだった。先輩の35周年を祝うとともに、自らも15周年であることから、北島が作詞したその記念曲「女の幸せ」を歌って華を添えた。

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 原田は終盤、35周年記念曲第1弾の「女・・みぞれ雨」、そして最新曲の第2弾「人生夢桜」を歌った。人生夢桜は11月17日に亡くなった作詞家、下地亜記子の作品。レコーディングの際には「いい歌を歌ってくれた」が、最後の言葉だったという。
 それに応えるかのように原田は「私を代表する1曲にしたい」と話し、また会場に集まったファンに向けて「感謝でいっぱいです。仲間と思って末永く可愛がって下さい」と呼びかけていた。

 「原田悠里35周年記念コンサート」は、12月1日には東京・大田区民ホール・アプリコ大ホールでも開く。


[原田悠里 オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/yuri/
[原田悠里 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10099





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みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ) カラオケ喫茶パーティーパーティーのカラオケ発表会で新曲「浜撫子」ライブショー [ライブ]

みやま健二が2016年11月20日、高槻市内の唐崎公民館で新曲「浜撫子」のライブショーを開いた。同市深沢のカラオケ喫茶店・パーティーパーティー(奥村欣昌代表)が毎年開いているカラオケ発表会に併せて行ったもの。友人で京都で活躍する歌手、三浦潤も応援に駆け付けた。

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「浜撫子」を歌うみやま

 「浜撫子」はみやまの5枚目のシングルで、2016年8月に徳間ジャパンコミュニケーションズから発売された。目下、関西をはじめ九州、中四国など西日本各地でキャンペーンを展開中である。
 この日は、みやまが毎月第1土曜日にミニライブを開いているパーティーパーティーのカラオケ愛好家約100人が参加しての第4回発表会のイベントとして、みやまが新曲を披露した。

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ライブ開始に先立って花束を受け取るみやま

 みやまは自身のPR動画サイトの「演歌でWARAKASU」の公開収録も兼ねて「浜撫子」を歌った。この楽曲では歌の後半、♪ なでしこ なでしこ ~ と手を大きく左右に振るなど、2枚目のシングルとして2007年に出した「泪橋」などとは正反対に、ソフトなイメージを打ち出し、衣装のジャケットの胸ポケットには浜撫子の花を挿して、その変身ふりをアピールした。

 「浜撫子」のカップリングとして収録したのが、07年に1度出している「泪橋」。美樹克彦が作詞、作曲した作品で、鹿児島刑務所に服役していた人物から美樹が取材して、実話に基づいて書いたというもの。道を外すことなく歯を食いしばって生きていく、といった1人の男の生き様が多くの人の共感を得て、みやまは「10年間、大切に歌ってきました。『浜撫子』と同様に可愛がって歌って下さい」と話していた。

 ライブではまた2年前に出した「俺のいい女」、彼が尊敬する歌手渡辺要(日本クラウン)の「大間崎漁歌」を歌った。

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まぐろの解体ショーでのみやま(右)

 前日、その渡辺はかつてすし職人だった頃の腕を生かして企画した大阪・道頓堀の回転すし店でのまぐろ解体ショ―「演歌で本まぐろ一本」を開催。みやまは去年、渡辺にすし職人として弟子入りしており、その会場ではねじり鉢巻き姿で、寿司を握ってファンに振る舞った。

■歌で夢を

 みやまは15年前、45歳で歌手デビューしている。村田英雄に憧れ、10代で歌手になりたい想いを親に告げると「そんなもんで飯が食えるか」と一喝されて断念。歌手に転身するまでは会社経営などをしていたが、歌を諦めきれずに、会社は子息に任せて今は歌に専念し、2年前からは拠点を大阪に移している。

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パーティーパーティーの奥村代表(左)と歌うみやま

 ライブのエンディングに再び「浜撫子」を歌ったが、予定外のアンコールに応えて、さらに「演歌兄弟」をパーティーパーティーの奥村代表と歌った。
 奥村代表は「5回目の開催へ向けてがんばっていきます」とあいさつ。みやまも「僕たちの歌で健康で、夢をつかんでもらえるとうれしいです」と話していた。




[みやま健二 オフィシャルサイト]
https://www.facebook.com/people/%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%BE-%E5%81%A5%E4%BA%8C/100007333659017
[みやま健二 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/new_release_detail/id=7699





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岸本絵梨香、 兵庫・西宮で「いいふみの日ライブ」 オリジンル曲など全15曲を歌う [ライブ]

岸本絵梨香7.jpg岸本絵梨香って誰なんや-。やしきたかじんや五木ひろしなど有名歌手が歌う大阪の歌を集めたコンピレーションアルバム「大阪ソング ウチら&ワテら」(徳間ジャパンコミュニケーションズ、2016年5月)に、トミーズ雅が歌った「いじめやんといて」をカバーして、まったく無名の女性が名前を並べている。その彼女が2016年11月23日、兵庫県西宮市のライブハウス・RJ&BME’Sでライブ「いいふみの日ライブ」を開くというので出かけた。









岸本絵梨香

 ライブは午後7時の開演。阪急電鉄西宮北口駅前の、エレベーターもないビルの3階にあるライブハウスRJ&BME’Sが会場だった。
 彼女は、兵庫県を中心にライブ活動をしているシンガーソングライターで、19歳からライブ活動を始め、29歳の今までにアルバム4枚を出しているという。

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和やかなファミリー感覚のライブ

 やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」五木ひろし&日野美歌の「ふたりの大阪」など大阪の歌ばかり16曲が収録されたコンピレーションアルバムに、自らがカバーした歌が収録されたのは「今年一番のニュース」と、彼女は報告していた。

 ライブでは、11月23日が「いいふみの日」であったことから、「良い史(ふみ)」として「今までに歌い、聴いてきた音楽の歴史を振り返って、たくさん私の歌を聴いていただく日にしました」と、彼女が今までに発表してきたオリジナル曲の数々を中心に全15曲を歌った。

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 まずは「Say Goodbye」さらに「Midnight Ocean Blue」 「通り雨」と続いた。
 ギターとベース、ピアノ、ドラムの伴奏でボーカルの岸本が歌う。観客は友人などファンに交じって小さな子ども連れの人たちや、彼女の父親もいて、和やかな雰囲気で終始した。
 このほか「in love」「淡雪」 「No,No」も聴かせた。

 カバー曲では子どもの頃には父親のCDライブラリから取り出して聴いていたお気に入りの「My Heart Will Go On」や、大好きなPerfume(パフューム)の「シークレットシークレット」を振付を真似ながらの熱唱も。
 また「今、K-POPにどっぷりとハマっている」という彼女、韓国のイェソンの初アルバムから「Here I am」を披露した。

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 エンディングソングは「星のうた」(ギター)。皆さんに再び会えるように-といった彼女のオリジナル曲である。アンコールでは「大阪ソング ウチら&ワテら」収録のカバー曲「いじめやんといて」も聴かせてくれた。

 岸本は「自分の歌でアルバムに収録されるようなメジャーを目指します」と話していた。


[岸本絵梨香 オフィシャルサイト]
http://www.kishimotoerika.net/schedule







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道頓堀SUPER歌謡劇場  中村泰士が三橋美智也や春日八郎を歌える昭和歌謡曲の後継者発掘へ [ライブ]

◆昭和の歌謡曲を歌い継ぐライブ「道頓堀SUPER歌謡劇場」をプロデュースする作曲・作詞家の中村泰士氏が「三橋美智也、春日八郎を継承する歌手を育てたい」と宣言。プロ、アマを問わずに、昭和の名歌謡曲を歌い継げる歌手を発掘していくという。2016年11月15日、大阪・道頓堀のライブハウス・道頓堀ZAZAで開かれた同ライブで明らかにした。この日のライブには木下結子、塩乃華織、エンジュのほか歌謡浪曲の芦川淳平、ゲストの女性落語家・桂あやめが出演した。

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中村泰士氏がプロデュースする道頓堀SUPER歌謡劇場



 中村泰士氏 = 写真・右下 = は、ちあきなおみの「喝采」細川たかしの「北酒場」で日本レコード大賞を2回も受賞したヒットメーカーとして知られる。大阪を歌謡曲の聖地にしたいと、一昨年からは、たくさんの海外からの観光客で賑わう大阪・道頓堀にある道頓堀ZAZAを拠点に、昭和歌謡を歌う道頓堀SUPER歌謡劇場を開いている。

中村泰士2.jpg 今なおたくさんの人たちに愛唱されている「哀愁列車」や「赤いランプの終列車」など三橋美智也や春日八郎の昭和の歌謡曲には、人の心を響かせる力があるとして中村氏は「それらを歌い継げる歌唱力を持った若い歌手を育てたい」と話す。
 中村氏は、今までにも一般公募した大阪☆歌謡女子団をプロデュースしているし、来年のメジャーデビューを目指して同劇場で歌っている日系ブラジル3世のエンジュを育成している。

 この日のライブでも中村氏は「哀愁列車」を自ら歌って「最近になって、この歌を歌うツボがやっとわかった」などと昭和歌謡の難しさも話していた。


■11月ライブでは木下結子らが熱唱

 ライブではまた木下結子が「雪国」(吉幾三)を歌い、塩乃華織は「曼珠沙華」(山口百恵)を、芦川淳平は「船方さんよ」(三波春夫)エンジュが「じょんがら女節」(長山洋子)を歌って、桂あやめは「ヨイトマケの歌」(美輪明弘)といった昭和歌謡を披露した。
 桂は落語家のほかにも物まね、歌、浪曲の台本執筆など多芸ぶりを発揮している。ステージでは黒柳徹子や美輪明弘の物まねを腹話術を取り入れながら見せた。

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「ヨイトマケの歌」を歌う桂あやめ(右)と芦川淳平


 情熱的な「愛は海」が評判の木下はこの日も、それを歌うと共にデビュー6年目のヒット曲「ノラ」(1989年)も披露。来る12月19日に大阪・太閤園で開くクリスマスディナーショーもアピールしていた。塩乃は最新曲の「イエスタディにつつまれて」のほか、実話に基づいて中村が作詞・作曲した震災で子どもを亡くした両親の切ない想いを綴った「おやすみなさい」を歌った。

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木下結子(左)と塩乃華織

 大阪で暮らし始めて1年が過ぎたエンジュは、オリジナル曲の「満月」「京みやび歌」を歌い、芦川「大阪まつり音頭」「瞼の母」を聴かせた。

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エンジュ


 次回の道頓堀SUPER歌謡劇場は、2016年12月14日、大阪・道頓堀の道頓堀ZAZAで開かれる。午後1時と同4時30分の2回公演。入場料は2500円。
出演は浅田あつこ、渡辺要、北沢麻衣、エンジュ、もりやすバンバンビガロが予定されている。

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入山アキ子(テイチクエンタテインメント)  奈良県で初めてのキャンペーン 全国踏破もあと4県 好評「信濃慕情」 行く先々で歌好き男女がカラオケ熱唱 [キャンペーン]

入山アキ子が2016年9月7日に出した「信濃慕情」の好調な売行きを受けて同11月18日、奈良県内のカラオケ喫茶店で歌唱キャンペーンを行った。奈良県で歌うのは初めて。9年前にデビューしてから北海道から沖縄まで全国でキャンペーンやコンサート・ライブを行ってきたが、これで残す訪問地は秋田県など4県になった。この日のキャンペーンでは新曲の「信濃慕情」を披露し、希望者と一緒に歌うコーナーでは本人も驚くほどの参加者の歌唱に会場は沸いていた。

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奈良県キャンペーンをプロモートしたミヤコ瓢箪山店の岩城会長夫妻と入山アキ子



 訪ねたのは奈良県葛城市のカラオケ喫茶店「カラオケ酔歌」 と奈良県吉野町の同「カラオケルーム 手まりさくら」 。いずれの店でも、デビュー9年目の入山アキ子を目の前にするのは初めてという参加者も少なくない中で、テレビで顔なじみという人もいて「信濃慕情」も早々と歌いこなすほど。


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 1軒目の「カラオケ酔歌」は、店舗を移転して2年目というまだ新しい店構えが目を引いていた。中に入ると右にカウンター、左はテーブル席で、ゆったりとした店内。一番奥にあるステージに立った入山は「歌手になる前は看護師を12年間務めて、歌える看護師と呼ばれていました。きょうも声と心を振り絞って歌を届けます」とあいさつ。

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カラオケ酔歌で歌う入山アキ子

 早速に「信濃慕情」とカップリングの「恋待岬」を歌い、続いて初めてNHKBSテレビに出演した時の歌「女・なみだ酒」、入山が関西の人たちの温かさに触れるきっかけを作ってくれたという1曲「紀淡海峡」も聴かせた。
入山は「9月7日に『信濃慕情』を発売してから今までに2日間しか休んでいなくて、その間はずっと歌いっ放しです。師匠で作曲家の鈴木淳先生からは、どんなに声がかすれても、自分の声で届けなさい、と教えられてきたことを守り続けています」と話していた。



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 続いての「カラオケルーム手まりさくら」は山間部に位置する店で、店内の隅に設えられたステージを扇形に囲むように、40人近い人たちが2重3重に座って入山を待ちうけたいた。店舗向かいの民家を控室に提供してもらう温かさには、彼女も感激。同家の80歳を超える主人も、手まりさくらで「信濃慕情」に耳を傾けていた。
 ここでも入山がまず新曲を歌うと、最前列に座っていた男性の「やっぱり生歌はええなぁ~!」「テレビで見てるでぇ~」といった、人懐っこい関西人の声援に顔をほころばせていた。

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カラオケルーム手まりさくらで歌う入山アキ子

 「恋待岬」「女・なみだ酒」「紀淡海峡」と、歌ったのは前の「カラオケ酔歌」と同じラインアップ。最後は「またご縁がつながりますように」と、やっぱり「信濃慕情」がグッバイソング。カラオケルーム手まりさくらのマスターからは、自家製のこんにゃくをもらってニンマリの入山。

■作曲家鈴木淳氏によるレッスンDVD+CDも人気

 今回キャンペーンを行った奈良県は、入山が今まで9年間で行ってきた全国キャンペーンの43都道府県目の訪問地。全国踏破までには、あと秋田、岩手、宮城、鹿児島の4県を残すのみとなった。10年目にあたる2017年には全県を踏破したいと意欲を見せている。
 訪問した奈良県のそれぞれの店では、9人ずつによる「信濃慕情」のカラオケ歌唱を盛り込み、「手紙を読んでいるように、力まずに歌って下さい。決してこぶしは回さないで。最後はぐっと盛り上がり、寂しさを表現していきます」といった歌唱指導も。

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カラオケ酔歌でファンと握手する入山
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カラオケルームで歌う入山アキ子

 その「信濃慕情」を作曲した鈴木淳氏は入山の師匠であるが、その自宅レッスン室での鈴木氏によるレッスンの模様などを収録したシングルCD+映像DVD盤「信濃慕情」(1500円)が同時に発売されている。今回の訪問先でも、それを買い求める人たちが多く見られた。

 レッスンビデオを見て歌唱力を高めた後は、その成果を試したくなる。そんな人たちのために「信濃慕情」「恋待岬」のカラオケ全国大会が用意されている。1次審査の締切りは2017年1月10日。決勝大会は同3月5日、東京・羽田空港国際線旅客ターミナルに直結したTIAT SKY HALLで開かれる。
 1次審査への応募は、どちらか1曲を歌唱録音したテープ、MD、CD-Rを「信濃慕情 / 恋待岬」のCDなどに添付されている応募券を添えて、テイチク制作部・入山アキ子カラオケ大会係まで送る。詳しくはCD同梱の譜面を参照。

【「信濃慕情」を入山アキ子と一緒に歌った人たち】
[カラオケ酔歌]

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[カラオケルーム 手まりさくら]

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[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/





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入山アキ子(テイチクエンタテインメント) 「信濃慕情」 作曲家鈴木淳氏によるレッスンDVD+CDが人気 [ビデオ]

◆有名作曲家による歌唱指導は数10分で数万円とも言われるが、2016年9月7日にテイチクエンタテインメントから発売された入山アキ子「信濃慕情」と同時発売の作曲家鈴木淳氏によるレッスンビデオ入りの「信濃慕情 シングルCD+映像DVD盤」が、通常盤CDの200円プラスの1500円で買えるとあって人気である。

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「信濃慕情」のミュージックビデオの1シーン

 「信濃慕情 DVD+CD」には、「信濃慕情」「恋待岬」のCDと、DVDには「信濃慕情」のミュージックビデオと本人と作曲家鈴木淳氏によるレッスンビデオ、作詞家悠木圭子氏と鈴木氏へのインタビュー映像が収録されている。入山がDVD付きのCDを出すのは初めて。

 鈴木氏と言えば八代亜紀の「なみだ恋」安倍里葎子の「愛のきずな」黒木憲の「霧にむせぶ夜」ちあきなおみの「四つのお願い」など数々のヒット曲を送りだしていることで知られている。悠木氏はその妻で、元女優であり、作詞家としては八代亜紀の「なみだ恋」「おんなの夢」香西かおりの「浮雲」の作詞や田川寿美を見出している。夫婦で入山作品のほとんどを手がけている。


信濃慕情・DVDジャケット.jpg そうした門下生の歌手の多くがレッスンを受けた鈴木氏の自宅レッスン室で、「信濃慕情」のレッスンビデオの収録は行われた。鈴木氏のピアノに合わせて、一小節ごとを入山が実際に歌い、それにアドバイスを加えている。

 さらに入山ファンにとって見逃せないのが、鈴木氏と悠木氏による入山(アッコちゃん)へのインタビューメッセージである。
 まず悠木が「雨がしとしと降る信濃で、恋に破れたアッ子ちゃんが歩いている風景を想い描いて書きました。ヒロインになったつもりで歌って、と言っています」と話すと、鈴木氏は「詞を読んで苦労せずにスラスラと書けました。こんな時には不思議と売れるんです」と、ファンにとってはうれしい予感を述べている。

 ふたりは「1曲1曲歌が進歩しているアッコちゃんは、ぼくたちの大切な娘です。人を思いやる気持ちを忘れずに歌い続けてほしい」と締めくくっているが、これはもう師匠という以上に、誰よりも熱い入山ファンと言えそうである。そんな想いが詰まったDVDはファン必携だろう。


[「信濃慕情(DVD付)」]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/discography/TECA-15705.html




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島津悦子(キングレコード)  「紅ひと夜」 久々の大人の艶歌 歌い応えあるとカラオケ愛好家 ジャケットの題字は作曲家弦哲也氏 [インタビュー]

島津悦子・小.jpg◆来年にデビュー30周年を控えている島津悦子が50枚目のシングルとして2016年9月に出した新曲「紅ひと夜」 は、忍ぶ恋の艶歌である。作詞は坂口照幸氏、作曲が弦哲也氏、編曲は南郷達也氏。派手さはないものの、♪ あなたを待てば 誰かが困る ~ と歌うように、人生経験を積んだものだからこそ出てくる思い遣りの言葉は「歌う声も落ち着いたトーンに抑え気味」(島津)の大人の演歌になっている。


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 「紅ひと夜」は20、30代で歌う艶歌とは違う、と島津はいう。
 「想いやり、情の深さを秘めて、強さを感じさせる大人の恋歌」(島津)なのである。
 落ち着いたメロディーであるが、歌の主人公は決して弱々しくはない。それを表現するには、やはり数々の女性を歌ってきたデビュー30年という彼女ならではの歌唱力が必要なのであろう。

 このところ粋な女性を数多く表現してきた島津だが、「王道の演歌」と言われるこの艶歌を歌うのは実に7年ぶりである。
 「私の中で唯一の男唄『惚れたのさ』のようにチャレンジグな歌をはじめ、今までに色んな作品を頂き、そのたびに手探りで歌ってきました。今回は久しぶりに歌う世界ですが、穏やかな気持ちで落ち着いて歌っています」
その言葉からは「紅ひと夜」が、本来の島津悦子の世界であるかのような安定感も感じさせる。

島津悦子2・小.jpg ジャケットやポスターに使われている題字の「紅ひと夜」は、作曲をした弦哲也氏が初めて毛筆で書いたものである。
 キーを合わせるために弦氏の事務所を訪ねた島津に弦は、一気に「紅ひと夜」の文字を書いた。戯れのつもりで書いた弦氏だったが、その文字に何か趣きを感じた島津は「頂いてもいいですか」と、その場でジャケットやポスターに使うことを決めた。
 「それならばもう一度書き直すから」という弦氏の言葉を遮るように、島津は「これがいいんです」と、持ち帰った。こんなところにも新しいことへ挑戦したい心が動いたのかもしれない。

 9月21日に発売されて、オリコンのチャートでは初登場7位だった。「派手な歌ではないけれども、カラオケ好きな人たちが、しみじみと味わって歌うにはいい歌でしょう。カラオケ大会で歌っても目立つでしょうね」
 カップリングの「海岸暮色」は、弦氏をはじめメイン曲の「紅ひと夜」と同じ制作スタッフではあるが、まったく世界観が異なる楽曲である。



■30周年にはコンサートも

 忍ぶ恋の艶歌を歌うためではなかったが、年初に「人生天国」を歌っていた頃から比べると、約7kgものダイエットを成し遂げている。歌のタイトル通り、天国の気分だったのか「体重計に乗るってビックリするほとの体重だった」という。
 それがダイエットへと向かわせたのであるが、11月5日には、身長が180cmで、29歳のイケメンの甥子の結婚式というイベントへの出席も、大きなきっかけとなったのかしれない。
 それより先、9月には熊本地震に見舞われた地域の人たちを励まそうと「熊本復興支援コンサート」を梓夕子、北川大介たちと開いたが、ここでピンクレディーに扮した島津は初めて太ももをあらわにして歌ったという。これもダイエットの効果なのだろうか。
 「7キロの肉を持って歩くのは大変なことで、アルコールを控えました。来年の30周年に向けて、さらにダイエットの第2弾に取り組むつもりです」



 デビュー20周年の時には東京、大阪など全国5都市でコンサートを開いた。25周年では当時歌っていた「雨の熱海」に合わせて、総勢400人でバスを仕立てて熱海へ旅行会を行っている。それだけに30周年には「コンサートを再び開きたい」と意欲をみせている。
 それの先駆けでもある「クリスマス&バースデーコンサート」を、自身の誕生日である2016年12月24日に、金沢市内のホテル日航金沢で開く。特別ゲストは湯原昌幸。


[島津悦子 オフィシャルサイト]
http://www.shimazu-etsuko.net/
[島津悦子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10397





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パク・ジュニョン(キングレコード) 大阪初の単独ライブ 会場いっぱいの300人が詰めかける  全14曲を歌う 来年2月には「羽田発」Cタイプも発売 [ライブ]

◆来日6年目の韓国・釜山出身の歌手、パク・ジュニョンが2016年11月15日、大阪・堂山のライブハウス・umedaAKASOで「パク・ジュニョン LIVE in 梅田AKASO」を開いた。最新曲の「羽田発」からカップリングの「さよならは言わせない」「追憶のブルース」など全14曲を歌った。大阪での単独ライブは初めて。来年2月8日には「羽田発」のCタイプを発売することも明らかにした。

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初の大阪単独ライブで熱唱するパク・ジュニョン

 会場がはち切れんばかりの300人のファンが、全国各地から集まった。その9割以上が女性で、一時男性トイレも女性に<占領>されるほどの熱気だった。
 オープニングのセカンドシングル「チャラ」に次いで2曲目は前作でデビュー5曲目の「河口湖」。客席からは<ゴーゴー、ジュニー(ジュニーの愛称)>と掛け声が飛び、ペンライトが一緒に揺れる。誰もが最高の幸せ、と言わんばかりの表情を見せている。

 パク・ジュニョンは5年前の2011年3月に来日。兵庫県赤穂市でホームステーしたのが日本での生活の始まりだった。その直後に東日本大震災が起こっており、韓国に残してきた母親からは毎日のように「大丈夫か」と電話がかかってきたという。

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来日6年目を迎えているパク・ジュニョン ギャグで会場を沸かせるコツも身につけてきた

 翌年の12年3月に「愛・ケセラセラ」でデビューするのだが、同時にデビュー曲候補に挙がっていたのが、この日3曲目に歌った「哀愁の雨」だった。4枚目のシングルとして発売しているが「想いでいっぱいの楽曲です」とジュニー。
 これには韓国語バージョンが用意されていて、韓国で開いたライブでも披露している。そのさわりを歌うと<ヒャ―!>と黄色い歓声が。

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来年2月には「羽田発」Cタイプも発売する

 来日して5年が過ぎると日本語も少しずつ流暢になる。初めて覚えた関西語は、赤穂で聞いた「てっとたろか?だった」と披露して、観客を笑わせていた。
 徐々にファンも増える中、今年8月3日に出した6枚目のシングルは「羽田発」。前作の「河口湖」で初めてオリコンチャート初登場1位を獲ったが、それに続いて再び1位となっている。人気を不動のものへと押し上げる1曲でもある。

 これはそれぞれカップリング曲が違うA、Bの2タイプが発売された。「さよならは言わせない」「追憶のブルース」である。メインの「羽田発」と合わせて3曲を立て続けに歌うと、1曲ごとに大きな歓声が巻き上がる。
 ジュニーは「歌の舞台となっている東京・羽田空港でイベントをしてみたいし、来年2月8日には『羽田発』のCタイプを出します」と告知して、会場を沸かせていた。

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熱気に包まれた会場では女性ファンの歓声が響いていた

 オリジナル曲とともに、たくさんのカバー曲も聴かせた。
 「歌い手として勉強になった1曲でした」と言って歌ったのが、来日直後のことを思い出すという「喝采」(ちあきなおみ)。デビュー前からカバー曲として歌っていた「そして神戸」(内山田洋とクールファイブ)も。
 ジュニーは今までに3タイトル6タイプののアルバムをアルバムを出しているが、その中にはカバー曲も収録している。そのひとつがこの日も歌った「やっぱ好きやねん」(セカンドアルバム「愛の法則」)、彼自身が訳詞をしている「Oh my julia」(サードアルバム「さよならは言わせない」)である。

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大阪での単独コンサートが期待されるパク・ジュニョン

 そしてアンコールに応えてのラストソングは、やはり「無条件」。2005年に韓国のトロット歌手、パク・サンチョルが歌ったヒット曲である。日本でも何人かがカバーしている。予定していた全曲を歌い終わったジュニーは「再び大阪で単独のコンサートかライブを開きたいです」と、満足気な表情だった。


[パク・ジュニョン オフィシャルサイト]
http://www.go-go-juny.com/#
[パク・ジュニョン キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?dtype=CDALBUM&artist=43971#tabpage3



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天童よしみとおおい大輔  Zeepなんば大阪で夢のスペシャルライブ「Yoshimi&Daisuke スペシャルライブ」 感激の涙のふたり [ライブ]

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◆超満員のライブハウス・Zeepなんば大阪が大歓声に沸いた。普段はロックなどの激しい音楽が響き渡っている会場が、2016年11月14日、日本を代表する演歌歌手の天童よしみとその弟子・おおい大輔による「Yoshimi&Daisuke スペシャルライブ」の熱気で包みこまれた。おおい大輔は2016年2月、S状結腸憩室炎穿孔性腹膜炎という病気の手術を受けたが、それを元気づけようと天童が「一緒にライブをやろうよ」とおおいに提案したのが、今回の開催のきっかけだった。夢のような初めてのスペシャルライブに観客は大盛り上がりで、終盤にはふたりがおおいのオリジナルグッズのタオルで涙を拭きながら歌うといったシーンも見られた。

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 おおい大輔が毎年、地元大阪のZeepなんば大阪で開いているライブ「まあええかライブ」に天童よしみがジョイント。オープニングでは天童よしみ「道頓堀人情」と、おおいのデビュー15周年記念曲「男と女」をふたりで歌い、約3時間に及ぶライブで全27曲を披露した。
 30年という長いふたりの子弟関係の中で、こうしたジョイントライブを開くのは、今回が初めてだった。それは今年2月に、リハーサル中に突然倒れたおおいを元気づけるのは夢を持たせるのが一番と、天童が「秋には一緒にライブをしようよ」と話しを持ちかけたことから実現した。

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 おおいの入院、手術に「慌ててしまった」という天童がこの日、彼を励ますかのように選んだ1曲は「花筏 - Hanaikada - 」(2009年)だった。母への感謝の気持ちを歌ったものではあるが、おおいへの愛情あふれる彼女の想いそのものだったようでもある。
 天童はまた「これからも病気をしないでがんばろうね」と、おおいの身体を気遣っていた。

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 1985年に「道頓堀人情」を出していた天童よしみが、前歌の歌手を探している、と知人から聞いて訪ねたのが、その翌年、おおいがまだ21歳のときだった。歌手になりたいという想いはあったが、それから14年間は天童の運転手と付き人を続け、晴れて歌手デビューにこぎつけたのは17年前の35歳の時だった。

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 そんな天童とおおいの歌を聴こうと全国から集まってきた1200余人ものファンで埋め尽くされた会場は熱気で充満していた。
 中には天童がこの日歌った「夜明け」など、ふたりの楽曲を書いた作曲家の故・西條キロクの地元・浜松からやって来て、声援を送る人たちも。
 また、ライブでは毎回、おおいがギターによる弾き語りを披露しているが、今年は天童が歌うちあきなおみの「喝采」を彼が伴奏したり、吉田拓郎の「落葉」をふたりで歌うといったシーンも見られた。

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 ライブではもちろん、天童が「珍島物語」、おおいが「津軽じょんがら流れ唄」など、ふたりの代表曲を歌ったほか、新曲も忘れずに披露された。
 おおいが2016年10月に出した「男ごころよ」を、天童は「女のあかり」(同2月)をそれぞれ歌った。観客も例年以上に充実した表情を見せていた。
 「大きな拍手をもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。ふたりの新曲はヒット性が高いと思うわ」と天童が話すと、おおいは「(天童さんと)対等に歌えて幸せです」と応えていた。


[天童よしみ オフィシャルサイト]
http://www.yoshimi-tendo.com/
[おおい大輔 オフィシャルサイト]
http://www.daisuke-ohi.com/index.html





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井上実香(キングレコード)  2017年年明けは東京・浅草の木馬亭へおじゃましまんにゃわ~ [イベント]

◆おじゃましまんにわぁ~。井上実香が、来年年明けの2017年1月29日に東京・浅草にある浪曲の寄席、木馬亭に出演する。浪曲師、民謡歌手とのジョイントライブ「新春華舞台」で、最新曲の「とまり木情話」などオリジナル曲の数々を披露する。

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浅草・木馬亭に来年1月に出演する井上実香

 この日、出演するのは浪曲が港家小ゆき、国本はる乃、民謡が佐々木理恵、吉田姉妹。それに歌は井上実香といった女性ばかり5組。女性ばかりによる華舞台は、来年1月の公演で3回目。毎回、浪曲、民謡、歌謡といった異種混合のライブで話題を集めている。

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 新春早々の東京での公演は、開演が午後1時からで、入場料は前売り3500円、当日は4000円。

 井上は10月5日に父親で、吉本新喜劇で竜じぃの愛称で親しまれていた役者、井上竜夫を亡くしたばかり。
竜じぃを偲んで井上竜夫の秘蔵写真20点あまりを展示する写真展「ありがとう たっちゃん 井上竜夫」が、阪神尼崎駅近くの尼崎市神田北通り3丁目、レインボープラザビル2階で、2016年12月2日午後5時から開かれる。入場は無料。




[井上実香 オフィシャルサイト]
http://www.geocities.jp/mika_inoue_singer/
[井上実香 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=35548









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大江裕(日本クラウン)  「御免なすって」 女歌シリーズに続く股旅演歌で新分野に挑戦 真の演歌歌手を目指す [インタビュー]

大江裕.jpg◆久々に会った大江裕はデビュー当時の面影は消えて、立派な大人の顔をしていた。2016年11月16日で27歳の誕生日を迎える。19歳で「のろま大将」(09年)でデビューして、歌手生活も8年目になる。CDも10月26日に出した新曲「御免なすって」で、早くも12枚目のシングルになる。初の股旅演歌だ。しかも師匠の北島三郎が自らプロデュースした作品で、作詞・作曲は北島本人である原譲二だ。大江はこれで真の演歌歌手としての評価を目指す。


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 新境地を拓いてきた女歌シリーズから、今作は股旅演歌である。股旅映画にも出演歴のある北島三郎プロデュースした。大江は「北島先生からは、勢いよく、しかも力を抜いて歌へ、と言われています。歌いやすくて覚えやすい歌です。皆さんにも歌って頂きたいです」と、話している。
 歌唱力の高さは誰もが認める。しかもますます、師匠に似てきたともいわれる。

 カップリングは「赤城恋しや」は作詞が仁井谷俊也、作曲が原譲二。母を恋うる、やはり股旅演歌である。この2作でまた、大江は新しいジャンルを開拓していくことになりそうだ。

 今作にはボーナストラックが収録されている。そのの「親のない子の子守唄」は「北島先生が30年前に、初めて原譲二の名前で作詞・作曲した作品です」(大江)という。北島が東京・新宿コマ劇場、大阪・梅田コマ劇場、福岡・博多座で公演した「国定忠治」の劇中主題歌として発表して、CD化した「流転笠」(2001年)のカップリングとして収録された作品である。

■今度は先生を励ます

 デビュー3年目の2011年11月、大江は公演中のステージの上で突然過呼吸などの症状に襲われ、医師から「パニック障害」と診断された。それから1年4ヶ月間休養した。その間、大好きな歌うことも出来ないし、テレビも見ることも出来ない。もちろん外出などはもってのほかであった。何もせずにただ自宅でごろごろとしているだけなのである。もう歌手を諦めなければいけないのか、と思うとますます病状は悪くなる。

 「歌謡界というまったく知らない世界に入って、しかも休みもなく働き通しで、自分の時間がなかったのが原因だったのでしょうか」
 歌うことが趣味のような大江には、気を休めるところもなかったようだ。
 「今は時間があればショッピングをしています。マフラーがほしいですね」

大江裕・大江裕 全曲集 ~こゝろ雨・のろま大将~.jpg
2016年11月2日に発売された初の全曲集

 病んでいる大江に救いの手を差し伸べてくれたのは北島三郎だった。休んで半年ほどたったある日、北島から電話がかかってきた。「事務所に来い、という内容でした。きっと歌手を辞めろと言われると思って、覚悟しました」と大江。
 尊敬する北島の命令だから、何とか這うようにして事務所までたどりついた。すると北島の口から出てきのは「もう一度、お前の歌が聴きたい。一緒にステージに立ちたい」の励ましの言葉だった。
 それから1日に1時間半ほどずつ音楽を聴くなどのリハビリにも北島は手を貸してくれて「今は休む時だから、無理はいかん」と、まるで自分の子どもを介抱するかのようだった。

 2013年3月に出した「ふる里は いま・・・」が復帰第1作になった。レコーディングは同2月だった。付き添っていた北島は「ダメなら延ばせばいいから焦るな」と声をかけるなど心配でならなかったようである。それからの大江は「探りさぐりの状態」で歌い、ステージに立ち、1年に2回のペースでCDを出してもらえるまで回復した。

■演歌歌手・大江裕

 師匠である北島三郎は今、頸椎(けいつい)症性脊髄症の治療中である。「それでもステージには立って、時には椅子に座って歌っています」と大江。そこには彼が寄り添っていることが多い。かつて自分がパニック障害で悩んでいた時に助けてくれた師匠を助けたい、と思う気持ちが大きいのだろう。

 復活した大江が「今までの歌と比べると大人の歌になった、と言われています」と話す通り、その声からは歌が上手いだけの男の子から成長した様子が感じられる。
「先生のお孫さんと同い年なんですよ。僕は演歌歌手になった8年目。お笑いじゃなくて、いい歌を歌うなぁ~と言われる演歌歌手・大江裕になりたいです」と話す目は真剣だった。




[大江裕 オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/yutaka/
[大江裕 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/ohe/whats.html





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「演歌ジャックス」  歌川二三子、黒川英二をゲストに12月放送番組を収録 [テレビ]

◆奈良テレビ放送などで放送されるている人気演歌番組「演歌ジャックス」の12月放送分の収録が2016年11月9日、大阪市内で行われた。ゲストに歌川二三子(夢レコード)と黒川英二(日本クラウン)を迎え、それぞれ新曲の「ふるさとのお母さん」「男哭き」を披露した。歌川は今年8月に続いての出演で、浪曲師の父親に手を引かれて巡業の旅をした幼い頃のエピソードも語っていた。黒川は出演するNHK BS時代劇「子連れ信兵衛 2」のアピールもしていた。

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「赤鼻のトナカイ」を歌ってクリスマスムードを盛り上げた


 演歌ジャックスは奈良テレビ放送のほかJ:COM関西、九州宮崎12チャンネルなど西日本各地のテレビで放送されており、毎回、多彩なゲストが出演している。
 今回のゲストは歌川二三子黒川英二のふたり。

 歌川は8月続いて今年2回目の出演。2016年5月に出した「ふるさとのお母さん」は、約4年ぶりの新曲で「関西はもちろん各地で着実にカラオケで歌ってもらえるようになりましたね」とアピールしていた。今年で芸能生活60周年を迎えており「4歳から日舞を習い始めて、目の見えない浪曲師の父親と三味線を弾いていた弾いていた母親に手を引かれて地方巡業へ出たのがスタートでした」と歌川。

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歌川二三子

 遠藤実の門下生として歌手デビューする。「新潟入りした先生を私が運転する車に乗せて仕事の現場まで行くのですが、側溝に車輪を落として先生に車を押してもらった時には、数いる弟子の中でこんなことをさせねのは歌川だけだ、と怒られたこともありました」。

 黒川はこの日歌った「男哭き」を同6月に出している。「そろそろ大人の歌も歌ってみては」と、勧められての1曲である。前作の「真夜中のブルース」に続く、1年半ぶりの新曲。
 悲しみを背負って生きている男も大声で泣きたい時がある。それをこの歌では「男哭き」と表した。デビュー13年目の彼が芝居のセリフのように淡々と歌うドラマチックな歌は、ムード歌謡の黒川のイメージを新たにするようでもある。

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黒川英二

 歌手業とともに俳優業にも力を入れており「時代劇、現代劇とテレビドラマの世界に入って10年になります」と、11月11日からはNHK・BSプレミアムで毎週金曜日に放送される高橋克典主演のBS時代劇「子連れ信兵衛 2」に出演する。「大岡越前」に次いでのBS時代劇である。

■12月4日はクリスマスディナーショー

 番組ではレギュラー陣も最新曲を披露している。林よしこ(ビクターエンタテインメント)は「ときめいて」を歌うとともに、トークコーナーでは西村知美や菊川令などタレントの物まねで周りを笑わせていた。「桂川恋歌」を歌った松本恵美子(メロディーレコーズ)は、2017年3月1日に新曲「瀬田川の宿」を出すことをPR。

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林よしこ(左)と松本恵美子

 「生まれ変わっても」を歌ったMARIは「来年の初夢は歌の大ヒットですね」と話していた。TAIK「ロンリーハート倶楽部」を歌い、最近作ったばかりのオリジナルTシャツ(3000円)をPR。
 毎回、新たなメーンバーも出演している。今回は去年デビューしたばかりで京都を中心に活動している池上真由美が、デビュー曲の「ラヴラヴ祇園」を歌った。

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MARI

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TAIKI(左)と池上真由美

 12月4日には年末恒例のクリスマスディナーショーをキングレコードの鏡五郎を特別ゲストに迎えて、大阪・湊町のホテルモントレ・グラスミア大阪で開く。林よしこ、小川リエ、MARIなど演歌ジャックスのレギュラーメンバーも出演する。全席指定で料金は2万2000円。
 当日の模様は奈良テレビ放送、J:COM関西、九州宮崎12チャンネル,天草ケーブルネットワーク、兵庫養父市CATVで放送する。


 このほかのレギュラー出演者たち。

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生駒尚子(左)と小川リエ

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聖子(左)と石井夕起子

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花咲里佳(左)と名代ゆう

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秀彦&聖子

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きた野玲子(左)と濱崎正人






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三船和子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  「ぬくもり酒場」に来てみませんか! 女将の三船が出すこころ酒が元気にしてくれる [インタビュー]

三船和子2・小.jpg◆♪ この黒髪の先までがあなたを愛している ~ の歌詞が印象的な「他人船」で一躍売れっ子となった三船和子が、今度は ♪ お疲れさま、おひとつどうぞ-と、初めてのセリフ入りの演歌で再びヒットをねらう。2016年10月5日に出した「ぬくもり酒場」は、色んな人たちがひと時の心の安らぎを求めてやってくる酒場を舞台に歌っている。悩みや愚痴を聞いて元気づけてくれるそんな情け酒が身にしみる歌である。カップリングの「三歩下がってついて行く」は、自身の半生をダブらせたかのような内容の歌が、同世代のファンを惹きつけている。


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 お疲れ様 なんとかなるわよ・・・ お疲れ様 一緒に飲みましょ・・・
 デビュー50周年記念曲の第3弾の「ぬくもり酒場」には、こんなセリフが入っている。居酒屋の女将になった三船のかっぽう着姿を思わずイメージしてしまった。
 三船和子の歌でセリフ入りは初めてだが、その声を聞くためにもう一度行ってみたくなる、そんな店を歌う。

 歌に出てくる ♪ 酒のつまみは ひじきの煮物 ~ のひじきは遠藤の母の味だったという。「先生は素朴なものが好きで、ひじきの煮物は大好物でした」と三船。
このように歌には、遠藤の面影がチラチラとと見えるのである。作詞をした麻こよみの心憎い隠し味である。


三船和子・小.jpg 三船は16歳で愛知県から上京して作曲家の遠藤実に弟子入りしている。遠藤が1965(昭和40)年に設立したレコード会社、ミノルフォンレコード(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)から第1号歌手として「ベトナムの赤い月」でデビューした。このレコード会社からは、続いて千昌夫、山本リンダ、大木英夫、津山洋子らもデビューしている。

 三船和子の芸名は師匠の遠藤実が付けた。縁起の良いと言われる「三」と、三船の兄弟子になる舟木一夫から一字をもらい、しかも大きな歌手になるように「船」の文字を当てて三船にした。和子は本名の緒方一子の一子(かずこ)を、みんなに好かれるように、と「和」に替えた。

 三船の名前を世に知らしめたのは4作目の「他人船」だった。
 「これを出したのは17歳の時でした。以来、遠藤先生はいろんな歌にチャレンジさせてくれました。そして今また、岡千秋先生が今までとはまったく異なる『ぬくもり酒場』を作ってくれました」
 その岡は今回、新曲を作るにあたって「かずちゃん、俺に任せて。ちょっと違った感じのいい歌を作るから」と、力強く言ってのけた。

 出来あがった歌を聴いた三船は「麻こよみ先生の詞と相まって、鳥肌が立つようでした」と、振り返っている。

 2016年10月26日には徳間ジャパンコミュニケーションズ移籍して2枚目のアルバム「三船和子全曲集 ~ 女・・・泣く港 ~ 」を出している。
 デビュー曲の「ベトナムの赤い月」から「他人船」「だんな様」、50周年記念曲第1弾の「夢旅路」同第2弾「女…泣く港」など16曲を収録している。

■自身の半生を歌う

 カップリング曲の「三歩下がってついて行く」も岡が書いている。
 三船はデビュー4作目の「他人船」をヒットさせた後の1968年、タクシー乗車中に交通事故に遭い、その後遺症で声が出なり、歌手を引退するはめになった。その後21歳で結婚したが、義父や義母との一緒の生活は苦労も少なくはなかった。それでも三船は「新しい歌が出来るたびに義母さんに聴いてもらっていました。後に100万枚を超える大ヒットになる『だんな様』(82年)は、これはいい歌だから必ず後世に残るよ、と言ってくれたんです」と、義母の優しさを懐かしんでいる。

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 そんな三船の主婦として、嫁としての自分を重ねて歌っているのが「三歩下がってついて行く」である。三船は「この歌は『だんな様』のような歌でもあります。歌い手は想いを代弁する人と思っていますが、この歌に共感してくれる女性も少なくはないでしょうね」と話している。




[三船和子 オフィシャルサイト]
http://mifunekazuko.com/sub10.html
[三船和子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/mifune_kazuko.html



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戸川よし乃(日本クラウン)  「十勝の春 ~ ふるさとに春の雪 ~ 」 希望あふれるシリーズ最終章 [インタビュー]

戸川よし乃が挑戦している「ドキュメンタリー演歌」が最終章を迎えた。2016年10月12日に出したデビュー6作目は、ふるさと十勝から届いた手紙とスズランの花に家族の笑顔を思い浮かべる「十勝の春 ~ ふるさとに春の雪 ~ 」。歌手を目指して上京した戸川は挫折を繰り返しながらも、ようやく夢を実現させた。そんな自らの人生を連想させるようなストーリーを歌にしたのが、去年から歌い続ける十勝シリーズである。今作はそれを締めくくって、希望いっぱいに輝く歌になった。

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 戸川よし乃は2012年に「すずめは雀」でデビューして、今年は5年目になる。そのすずめシリーズの3作に続いての十勝シリーズである。
 シリーズの完結編となる「十勝の春 ~ ふるさとに春の雪 ~ 」は、上京して少し大人になった主人公が、都会の生活にも慣れて両親をはじめ大切な家族を想いやる、といったストーリー。
 1作目の「十勝平野」(2015年2月)は「氷雪挽歌」のカップリングであった。希望を胸に膨らませて東京へ出てきた主人公だけど、心が折れて十勝へ帰って行く。2作目の「十勝望郷歌」(2015年12月)では再起をかけて再び東京へと戻ってくる。

 戸川自身を描いた「ドキュメンタリー演歌」でもある3作、中でも今作は自然いっぱいの十勝平野が目の前に広がってくる。十勝の冬は雪に埋もれて過ごす。そんな雪も融け始めると、春の匂いに心が騒ぐ。「十勝の春 ~ ふるさとに春の雪 ~ 」は、雪国のそんな人々の息遣いが聞こえきそうな歌でもある。


戸川よし乃・十勝の春 ふるさとに春の雪.jpg 実際、十勝は季節によって風の匂いが異なる。冬の今はストーブから出る重油の匂いである。雪に長く閉ざされ、耐える季節である。ようやく雪が溶け、草木が芽吹く春が近づくと土の匂いがしてくる。北海道は今も、春夏秋冬それぞれ異なる季節感がはっきりとしているのである。
 今作も作詞は円香乃、作曲は岡千秋のコンビだ。春が訪れる喜びと、希望いっぱいの芽吹きの喜びとが、今回の作品には詰まっている。
 「今まで十勝で新曲発表会を開くたびに、先生たちに来て頂いていますが、その時の印象で今回の十勝の春を書いてもらっています」と戸川。


 そんな十勝の中心地、帯広市内で戸川は、来年4月に新曲発表会も開く予定だ。地元で歌って「いい歌だなぁ、と言ってもらえると励みになります」と戸川は期待を寄せる。


 カップリングは「一年たったら逢いましょう」
 ノリが良く、ライブやコンサートのエンディングで歌える楽曲。作曲は今回、初めて戸川の作品を手がけたという香川県在住の三好和幸。戸川のことはデビュー前から知っているという<戸川通>である。

■ジャガイモは戸川推薦の十勝の味

 ところで十勝の名産にはじゃがいも、小豆、小麦などと豊富である。そんな中でも彼女のおススメはじゃがいも。じゃがバターなどいろんな食べ方はあるが、戸川家推薦は塩辛をトッピングしたもの。
 たしかに蒸かしたアツアツのじゃがいもに塩辛をのせると、単に塩を振りかけるのと違って、丸みのある塩の味が効いて何とも言えぬ味のじゃがいもが楽しめる。

 「ただいま」と言って十勝へ帰りたくなる気持ちが分かるようだ。




[戸川よし乃 オフィシャルサイト]
http://www.nijiirosha.co.jp/togawa/
[戸川よし乃 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/togawa/whats.html


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星まさる(エクシング・ミュージックエンタテイメント)  新曲「神戸の女(人) / ありがとう愛する貴方へ」を披露  カラオケ好きの歌の発表会も [カラオケ]

◆エクシング・ミュージックエンタテイメントの歌手、星まさるが2016年11月6日、神戸市のホテル北野プラザ六甲荘で「星まさる新曲発表・カラオケ発表&ディナーショー」を開いた。今年で9回目で、今回は歌手デビュー25周年を記念して16年8月に出した新曲「神戸の女(人) / ありがとう愛する貴方へ」を歌った。カラオケ発表会では24人が参加して、レッスンの成果を披露していた。

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声援が私を奮い立たせると話す星まさる

 神戸らしさを最も感じさせてくれる、北野異人館が建ち並ぶすぐ近くにあるホテル北野プラザ六甲荘で毎年、開かれているカラオケ発表会を兼ねた星まさるのディナーショー。毎回、星が哀愁感あふれるオリジナル曲とともに、多彩なカバー曲を歌っている。
 今年は8月に、自身で初めて作詞・作曲した「神戸の女」「ありがとう愛する貴方へ」を出したこともあって、それの発表会も同時に行われた。

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歌手デビュー25周年を迎えている星まさる

 この日、星が歌ったのはアンコールも含めて全15曲。いずれもフルコーラス。
 「晩秋の恋」「小さな合鍵」「北国の涙町」など過去のオリジナル曲とともに、新曲の「神戸の女」「ありがとう愛する貴方へ」も歌った。カバー曲は「望郷じょんから」や「イヨマンテの夜」「赤いランプの終列車」「慕情」など、どんな歌でも大好きという星らしい幅広い選曲ぶりを見せていた。

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カラオケ発表会に参加した人たち

 カラオケ発表会には24人が参加して、得意の歌を披露した。その多くは星が神戸市内で行っている歌唱教室の生徒で、星の新曲「神戸の女」「ありがとう愛する貴方へ」を歌う人もいた。
 6日が80歳の誕生日という男性もノドを披露したが、花やケーキのプレゼントといったサプライズもあって、顔をほころばせていた。

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友情出演の岩本やすし

 この日はまた、神戸市を中心に活動する歌手の岩本やすしも友情出演。新曲の「懐かしの同窓(クラス)会」と「保護犬パフィ」を歌った。

■17年2月には純烈、工藤あやの、津吹みゆをゲストに歌謡ショーとミニ芝居

 司会のフリーアナウンサー、牛尾淳氏も飛び入りで1曲を披露した。毎月、神戸市内で開かれている自ら司会をするKOBE流行歌ライブでは、歌手とデュエットをして見せるなど、歌好き司会者としても知られている。
 この日は来年2月19日に神戸市垂水区のレバンテホールで開催する「第4回震災復興チャリティー歌謡ショー」 = 写真 = のPRも兼ねて、当日、ゲスト出演する純烈が歌っている「幸福(しあわせ)あそび」を聴かせた。

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牛尾淳氏

 その歌謡ショーには純烈のほかに工藤あやの、津吹みゆといった若手人気歌手もゲスト出演することになっている。最新曲を歌うとともに、3組が主役のショート芝居も予定されていることから、牛尾氏も大はりきりでアピールしていた。

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80歳の誕生日プレゼントを手にする男性

 星は2月の歌謡ショーへの来場を呼び掛けるとともに、来年のディナーショーの開催も約束。さらに「皆さんからいただく声援が私を奮い立たせます」と、頭を下げていた。

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来年2月に開催される「第4回震災復興チャリティー歌謡ショー」


[星まさるのKOBEからこんにちは]
https://youtu.be/MCuuQe8uK2g


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梓夕子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  新曲「冬恋かなし / だめな私」 男装の麗人へ生まれかわって歌う  明るさ年中無休の元気娘 [インタビュー]

梓夕子1.jpg梓夕子が人気シンガーソングライター、小田純平の作品「冬恋かなし」(作詞・リーシャウロン、作曲・小田純平、編曲・矢田部正)で、恋の未練を切なさたっぷりに歌っている。今までの明るく陽気な彼女のイメージを一新したかのような今回の楽曲では、衣装も今までの着物からスーツに替えた。ヘアースタイルもショートカットに変身。それはまるで中学時代から憧れていた宝塚歌劇のステージで歌う男装のスターそのものである。カップリングでは初めてムード歌謡に挑戦している。いずれもまったく新しい梓が見せる渾身の歌である。


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 「冬恋かなし」は、元は小田純平がKenjiroに提供して、テイチクエンタテインメントから2009年に発売された楽曲であった。それを梓が15年11月に出したアルバム「梓夕子全曲集 ~ おかえり・・・ただいま ~ 」に、アレンジを変えてカバー収録した。それが予想外に好評だったことから2016年10月12日、シングルカットされて徳間ジャパンコミュニケーションズから発売された。

 レコーディング当日、スタジオに現れた小田純平は「音程やリズムにとらわれずに、女性の感情を前面に出し、言葉を正確に伝えてほしい」と、梓にアドバイスした。
 それを忠実に歌う梓が小田と会ったのは去年、小田が大阪で開いたライブの会場だった。「いつか楽曲提供をしよう」と話してくれた小田に、彼女は「冬恋かなし」を歌いたいと伝えた。「アルバム収録には、このほかにも色々と候補作品はあったようですが、希望を聞き入れてもらいました」

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 アルバムに収録した「冬恋かなし」は、発売後、ファンからの評判は上々だった。「アルバムだけではもったいない。ぜひともシングルカットして」といった声も相次いだ。それに応えるように今秋、シングルカットされたそれは「梓だからこそ歌える『冬恋かなし』だ」と、多くの人たちから好評を博している。
 「今までの梓夕子には、明るく陽気に歌うといった独特の世界観がありました。今回はもうひとつの自分をありのままに見てもらっています」

 カップリングの「だめな私」(作詞・下地亜記子、作曲・宮路オサム、編曲・山口順一郎)は、宮路オサム(ホリデージャパン)が26年前に書いた作曲家第1号の作品とされており、かつて梓と同じリバスター音産に所属していた歌手、中幸矢が歌っていた。今回、梓が初めて歌うムード歌謡としてそれをカバーした。梓が「個人的には大好きな歌」と話しているように、もう一度聴きたいと思わせる歌に仕上げている。

■人の心に残る歌手に

 梓の歌手デビューは1991年である。「夜の浮草」をリバスター音産から出している。
 以来、衣装はずっと、大好きな着物であった。それを今回から思い切って、スーツにショートカット姿に替えた。まるで宝塚歌劇に登場する男装の麗人のようである。「宝塚歌劇は中学の頃から憧れていました。そこはとても難関で、私が目指せるものではありませんでしたが、男性と女性のどちらの気持ちにもなれるところがいいですね」

梓夕子3.jpg 実は梓は生まれて子の方、ずっと「男前な女の子」で通っていた。
 子どもの頃は、ショートパンツ姿で走り回り、髪の毛は散髪屋で切ってもらうという、気性も外見もまるで男の子そのものだった。「父は私が生まれる前に、絶対に男の子が生まれると期待していたそうです。結果は女の子だったわけで、その落胆ぶりは想像できます」
 彼女の男前ぶりは男の子を希望していた父親に応えるかのようでもあったわけで、今回の新しい姿は何の不自然さもなく、ピッタリとはまっているのである。
 「事務所の社長も、今回の衣装をスーツに決めた時、やっと男だということに気が付いたか、と言ったほどでした」

 そんな父親も娘が歌手になるのは大反対だった。「何のために大学まで行かしたのか」と叱った。それでも弁士だった祖母と歌が好きだった母の血を受け継いだ彼女は、いろんな歌のコンテストに挑戦。地元テレビ局のレポーターを経て、ようやく歌手にたどり着いた。




 反対していた父親も20年前に、母親は13年前に亡くなっている。母親からは「どんなに辛い時でも、泣いていても笑っていても同じ1日だよ」と、いつも笑顔を絶やさないことの大切さを教えられた。それが今の梓のキャッチフレーズである「明るさと元気は年中無休」につながっている。
 「あの娘にもう一度会いたい、そして歌が聴きたいと思われる、人の心に残る歌い手になりたい」
 梓はそう思って歌い続ける。




[梓夕子 オフィシャルサイト]
http://azusayuko.main.jp/
[梓夕子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/azusa.html




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浜博也(テイチクエンタテインメント)  新曲「似た者どうし」 初の男の人生歌 力まず語り部に徹して歌う [インタビュー]

浜博也.jpg◆ラブロマンスを歌うことが多かった浜博也が初めて、男の人生を歌っている。親への土産をひとつも作れないでいるダメな自分だが、親父とそっくりな生き方をしていることを今夜の酒が教えてくれる。2016年7月に出した「似た者どうし」(作詞・森坂とも、作曲・桧原さとし、編曲・南郷達也)である。都会的なムード漂う歌が多かった浜だけに「僕の今までのイメージとは異なる歌」になっているが、来年55歳を迎える歳になったからこそ、歌の説得力が一段と増してくるようだ。


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 鶴岡雅義と東京ロマンチカの3代目リードボーカルとしてデビューしたのが1983年。1993年にソロボーカルとして再スタートを切り、2003年にテイチクに移籍している。一貫して大人の恋歌を歌ってきた。
 「もうラブロマンはもういいだろう」
 新しいディレクターはそろそろ歳に見合ったこんな歌はどうか、と持ってきたのが「似た者どうし」だった。

 ♪ 男の日の目は 夢の夢 ~
 ♪ うまくやれない 生き方さえも 親父ゆずりの この俺さ ~ 。
 いきがって飛び出した田舎も、今では親父がひとり呑んでいた酒の味がわかるような歳になってしまった。でも、いったい今まで何をしてきたのだろうか - と自問自答する。

 そんなことをふと思うことがある。それを歌にした。
 「僕は決して主人公になることなく、語り部として、力まずに歌っています。良い出来あがりになっていると思います。でも、この歌の結果がどう出るかは、まだ分かりません」

浜博也・ベストアルバム.jpg 浜博也の父親は現在82歳。歌手になったのも歌が好きだった父親の影響だった。浜の本名は鈴木浩也。芸名と同じ「也」の字が付く。「親父が好きだった三橋美智也さんの『也』からもらって付けた」(浜)ものである。
 今年、山形県グラウンドゴルフの会の会長に父親が就任したのを祝うパーティーの席で、新曲の「似た者どうし」を披露している。
 父親はどんな想いでその歌を聴いたのだろう。




 10月19日には浜の代表曲を収録したアルバム「浜博也ベストアルバム」(16曲)を発売。ザ・マイクハナサンズの名前で歌った「今夜の主役は私です」も6年ぶりに収録している。「この歌は今もコンサートやディナーショーでは良く歌っている」(浜)のだが、同曲のCDを求める人も耐えないなど、人気は未だに衰えずといった話題曲である。



 来年はデビュー35周年にあたる。かつて20周年、30周年を記念して開いたコンサートでは会場を満員にしてきた。35年もそんなコンサートを開けたら最高だという。
 と言うものの、最近の歌謡界の低迷ぶりには困惑している。演歌・歌謡曲ファンの高齢化も著しい。そんな中でエンタティナーとして演じ、ヒットを目指す浜にとっても、何とも難しい時代である。

 2016年12月5日には東京・新宿ワシントンホテルで「浜博也クリスマスディナーショー」を開く。


[浜博也 オフィシャルサイト]
http://hamahiroya.net/
[浜博也 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/hama/






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安倍里葎子(フリーボード) 神戸・チキンジョージで恒例のライブ  デビュー45周年記念 [ライブ]

安倍里葎子が2016年11月1日、神戸・三宮のライブハウス、チキンジョージでデビュー45周年記念ライブを開いた。ここでのライブは通算9回目。約2時間のステージで、最新曲の「愛されても 愛されても 愛されたりない」(2014年)はじめ全13曲を歌った。

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 キングレコードから「愛のきずな」でデビューしたのが1970年8月。今年でデビュー46年目になる。その「愛のきずな」は100万枚を超える大ヒットとなり、同年の第12回日本レコード大賞新人賞を受賞して、一躍歌謡界に安倍里葎子の名前を轟かせた。当時の芸名は安倍律子。

 「よりたくさんの人たちに歌を届けたい」として、関西でのライブは定期的に神戸・チキンジョージで開催しており、今年は2回目の開催。毎回、同所をベースに活動しているダメダメ倶楽部バンドがバックの演奏を担当し、今回も息の合ったところを見せてくれた。

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 ライブは「愛されても 愛されても 愛されたりない」でオープニング。
カバー曲のほか「愛のきずな」(1970年)「バラの香水」(1997年)「鏡のなかで」(2001年)「愛の命日」(2009年)といったオリジナル曲も披露。

 この日、ゲスト出演した琉球ポップスユニット・nadaによる歌唱も盛り込まれた。安倍はメンバーのDicek(だいすけ)とカバー曲のデュエットも聴かせた。また、ダメダメ倶楽部バンドによるグループサウンズ楽曲のメドレーも。

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 安倍は12月22日には東京都内でディナーショーを予定しているほか、来年には新曲も計画しており、「来年もまた、このチキンジョージでライブを開催します」と話していた。


[安倍里葎子 フリーボード]
http://www.freeboard.co.jp/pro/aberitsuko.html





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真奈尚子(ビクターエンタテインメント)  ムードあふれるシャンソンで秋のライブ 大阪・梅田アズール [ライブ]

◆ムード歌謡の女王と異名をとる真奈尚子が2016年11月1日、シャンソンを歌う「Autumn Live ~ 枯葉によせて ~ 」を、大阪・茶屋町のライブレストラン・アズールで開いた。多くの歌手を育てた作曲家吉田正からポスト松尾和子と名指しされた通り、ムード歌謡を得意とする彼女であるが、深まる秋の気配を感じさせるシャンソンもまた真奈のもうひとつの魅力でもあった。

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シャンソンで秋を歌う真奈尚子

 秋にはシャンソンが似合う。
 春のわくわくとした高揚感と違って、人生にたとえると熟成の時でもあるこの季節には、ムード歌謡の真奈尚子が歌う、もの悲しいシャンソンのメロディーが心にしみわたった。演奏はバイオリンとピアノ。

 オープニングの「枯葉」に続いて「枯葉に寄せて」を歌う。シャンソンの代表曲である。ステージに現れた真奈の衣装は真っ黒のドレスだった。デビュー20周年の記念ライブでも見せた、2000年にフランス・パリで購入したものだという。
 さらに「私の心はヴァイオリン」「セ・シボン」も。

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 ガラス越しに見える梅田のビル街は少しずつ暮色を深めていく。真奈自身も大好きな黄昏どき。真っ赤に萌える葉。「人生で一番素敵な時間」と彼女はいう。
 最新曲の「小さな酒場」(2011年)「愛の背中」(同)映画の主題曲となり、映画には自ら女優として出演した、竹久夢二の「宵待草」を挿入した「離さないで」(2002年)のオリジナルのムード歌謡も披露した。

 真奈の歌手デビューは1989年である。ビクターから出した「あなたのタンゴ」がデビュー曲だった。千家和也が詞を書き、叶弦大が作曲した。
 もちろんこの楽曲もこの日、披露したが「着物を着た女性演歌歌手全盛の頃、タンゴを歌うドレスの歌手など、デビュー当時は見向きもされなかった」と彼女は振り返った。
 ところが28年ぶりに来年には通信カラオケで配信される見通しだという。長く歌い継がれている証しなのだろう。

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 彼女にとって「これぞシャンソン」と言い切る挑戦曲の1曲も披露した。五輪真弓の「恋人よ」がそれ。楽曲誕生のエピソードも紹介。シャンソンの代表曲のひとつである「ミラボー橋」の堀口大学の訳詩を朗読したなど、ライブならではの試みも見せていた。
 また、菅原洋一が得意とするタンゴ「小雨降る径」も聴かせてくれた。菅原とは来年(2017年)には大阪・茨木でジョイントコンサートを予定している。

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「ミラボー橋」を朗読する真奈尚子

 デビュー後、陽が当たらなかった彼女に、希望の明かりを灯したのが昭和を代表する作曲家、吉田正だった。「ポスト松尾和子に」と声をかけてもらったのだ。吉田の死後には、大阪に拠点を移した彼女だが、ムード歌謡をベースにシャンソン、タンゴ、ラテンと幅広いジャンルに挑も続けている。

 アンコールにはエディット・ピアフの「バラ色の人生 La Vie En Rose」で応えた。真奈は「はじめはゆっくりと回転する、あの懐かしいLP盤のようなステージを演出してみました」と、自分の歌手人生と重ねるかのように秋の夕暮れの時間を集まった人たちと楽しんでいた。

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ムード歌謡のオリジナル曲も披露した

※ 真奈は12月8日には、大阪・梅田のライブレストラン・ロイヤルホースで「真奈尚子 クリスマスナイト」を予定している。サブタイトルの ジャズ界のドン!古谷充を迎えての通り、スペシャルゲストは、当日、アルトサックスを担当する古谷充である。


[真奈尚子 オフィシャルサイト]
http://manamusic.net/plofile.html
[真奈尚子 ビクターエンタテインメント]
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000169/VICL-36642.html




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