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北野好美(日本クラウン)  「こんな女に惚れてみろ」  杉本眞人作曲の痛快演歌  カップリングは2曲 [インタビュー]

北野好美1.jpg「こんな女に惚れてみろ」。この挑発的なタイトルは日本クラウンの歌手、北野好美が2017年2月に出した新曲である。作曲は前作「雪虫」に次いでシンガーソングライターで作曲家の杉本眞人である。 ♪ 人はみかけじゃ わからない ~ 。北野を表すそのままな歌が出来たようだ。作詞は今弓ちひろ。♪ 口は悪いが 情けにゃ厚い ~ と、元気いっぱいに歌うそれは、青森を中心に活動する彼女が地元を全国へ発信する牧歌的な演歌だという。



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 杉本にとって青森の牧歌的は、このような明るく痛快なメロディーによって再現された。
 北野好美と杉本との出会いは「青森で本物の『吾亦紅』を聴きたい」と、彼女が年に1回、地元青森県内で開催しているディナーショーに歌手として招いたのが最初だった。
 北野はCDデビューする前から、青森県十和田市で30平米余のこじんまりとしたスナックを営業している。カラオケコンテストに出場するために歌の練習をするなど「自分の遊び場」にするつもりだった。始めてもう10年ほどになる。
 そこの客を含めてたんさくの人たちに本物の歌を聴いてもらおうと、今までにいろんな歌手を招いてたが、杉本のライブもそのひとつだった。

 それをきっかけに北野のきっぷの良さにも魅せられたのであろう、杉本は青森を自分のふる里のように惚れ込んでいく。その想いを今回の「こんな女に惚れてみろ」に、北野のイメージと重ね合わせて曲を書いた。作詞家の今弓ちひろも、杉本の想いに合わせて何作かを書いて、北野のイメージに近づけたという。
 その北野は「楽曲を作るチームがひとつになって、いい歌を頂きました。歌えば歌うほど好きになって行きます。わたしにピッタリな作品です」と、ステージで笑顔いっぱいに歌う。

北野好美・OBC.jpg
ラジオ番組で新曲をアピール

 「歌には作品ごとに違う女性(主人公)が出て来ます。歌いながら、自分にもこんなところがある、と見つめ直す機会でもあるんです。それを笑顔で歌うように気をつけています」(北野)

 元気に歌うその姿を見て「関西向きだという人も少なくありません。今の時代、元気が出る歌が求められているように思う」と、彼女は聴く人に元気のおすそ分けをする。

■歌を伝えてたい

北野好美2.jpg 北野は青森県十和田市出身である。あの大ヒット曲「月がとっても青から」で知られる菅原都々子(テイチクエンタテインメント)とは同郷である。
 その北野がCDデビューしたのは2007年、「望郷三味線」がそれである。昔から演歌が好きな彼女は天童よしみが大好きだった。芸名の北野好美の「好美」も、天童から取ったものだという。
 そこには「西の天童に対して北の北野」といった、大きな夢への想いが込められている。

 カップリング曲にはブルースフォーク調の「せんないね」「泣かへんわ」を収録したが、「泣かへんわ」は天童がアルバムに収録した作品をカバーしたものである。いずれも杉本が作曲している。
 「こんな女に惚れてみろ」では、はち切れんばかりの元気さを見せるが、カップリングでは見事なまでに別の北野を見せている。杉本が惚れこんだという歌唱力の高さを見る想いである。



 北野は「実はしっとりとした演歌を歌いたかったんです。今はちょっとかけ離れていますが、もし3作目を出せるとしたら、今の路線なのか、希望通りの作品かは分かりませんが、歌ってみたいですね」と笑ってみせる。

 このほど大阪でのキャンペーンを行った。青森での生活を置いて歌えるのも「家族の応援があるから」と北野は話す。
 声がかかるとマネージャーと交代で車を運転して全国何処へでも駆け付ける。「歌うことが生活の1部になっています。大きな夢を抱けるような歳でもないけれど、人々に歌を一生懸命に伝えて行きたい」と、夢は決して小さくはないようだ。

 「こんな女に惚れてみろ」の作曲を手がけた杉本は北野に「これが北野がステップアップするひとつのチャンスだ」といった言葉を贈っている。北野は「声の続く限り歌って行きたい。全国の皆さんに生の歌を聴いてもらいたい」と、話していた。





[北野好美 オフィシャルサイト]
http://office-victory.com/yoshimi-kitano/
[北野好美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kitano/whats.html




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