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羽山みずき(日本クラウン)  デビュー第2弾「雪んこ風唄」  北国の雪景色を舞台に歌う健気な恋歌  心地よく聴いてもらいたい [インタビュー]

◆山形県の日本海側に面した庄内平野に生きる庄内人の実直さそのままに歌手になったような日本クラウンの羽山みずきが、デビュー2年目を迎え、2枚目のシングル「雪んこ風唄」を2017年4月5日に出した。童謡のように雪んこが登場する明るく可愛らしい歌であるが、それを演歌っぽく「北国の風景を想像してもらえるように」と、懸命に表現して歌う。まだまだ悩みながらの歌唱であるというが、ステージごとにその姿は成長しているようでもある。

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 おっとりとした話し方は庄内地方特有だというが、羽山のそれはひと際スローテンポなようである。高校を卒業後、就職先に選んだのが山形県鶴岡市にある出羽三山神社。そこで巫女を6年間務めた。中学時代に見た巫女の気品の高さ、凛とした立ち居振る舞いに惚れこんで、それまで目指していた看護師から方向転換してしまった。
 巫女になってからは毎日、車で通勤していた。そこにもスローテンポな性格は出ていたようで「渋滞した先には必ずミー(羽山)がいた」と言われるほど、制限スピードを守ったノロノロ運転が常だった。上京後はその渋滞も解消された、と友人たちは笑っているという。

羽山みずき・雪んこ風唄.jpg そんな彼女が出した「雪んこ風唄」は、子どもの雪の精である雪んこを、♪ 雪んこ雪んこ 風になれ雪んこ雪んこ ~ と繰り返し歌うことで北国の情景を描き出している。
 「雪が降り積もる羽黒山を想い浮かべながら、雪んこになったつもりで歌っています。3連のリズムもきちんととらえて歌うようにしています」
 童謡のような楽曲でもあるが、演歌らしくこぶしも入る。作曲は2016年のデビューまで門下生としてレッスンを受けてきた、師匠の聖川湧である。



 デビューして1年が経って、ようやく周りが見えるようになってきたという。「心地よく聴いてもらえるように歌っています」とも。
 それでも歌は「歌えば歌うほど、声の出し方やこぶしの入れ方などが分からなくなるんです。うまく出来たつもりでも、実際はそうでなかったり、悲しくなることもあります」
 練習を繰り返しても上手く歌えなかったり、ファンとの接した方やサインの仕方など、毎日、悩みのネタは尽きない。

 そんな心が折れそうな時に救われるのは、母親からのメールだという。
 「悩むことはあるけれど努力と精進が大切だよ。ミーが真心で接したらいいんだよ、と励ましてくれます」




 インタビューの間、彼女ノ口からは「ありがとうございます」の言葉がしばしば出てきた。巫女を辞めて歌手になり1年が過ぎた今、思うのは「ファンの人たちはもちろん、神社で一緒に働いた人たち、そして同級生や家族など、たくさんの人たちに支えられてきたこと」だという。その感謝の気持ちが、繰り返される「ありがとうございます」の言葉になっているだろう。

 休日はふる里から送ってもらった庄内米・つや姫を2合炊いて食べる。
 「残ったら冷凍しておきますが、それでもおいしいお米なんですよ」
 同郷の作家、藤沢周平の小説を読んだり映画を見るのも休みの日の日課である。そこには決して英雄は登場しないし、人々の何気ない日常が描かれている。庄内人の気質が存分に盛り込まれているようでもあり、そこに共感し、好きだという。
 お国自慢もちゃんと忘れないのは、鶴岡市の鶴岡ふるさと観光大使の役割も十分に果たしていた。


[羽山みずき オフィシャルサイト]
http://ameblo.jp/hayama-mizuki/
[羽山みずき 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hayama/whats.html






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