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安倍里葎子(テイチクエンタテインメント)  京都・奈良でキャンペーン  新曲「恋人気分で」 [キャンペーン]

◆デビューシングル「愛のきずな」が100万枚の大ヒットとなり、その年の第12回日本レコード大賞では新人賞を受賞するなどした安倍里葎子が2017年7月にテイチクエンタテインメントに移籍して新曲「恋人気分で」をリリース。9月27日には、京都市と奈良県吉野町のカラオケ喫茶店で新曲の歌唱キャンペーンを行なった。

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京都市のメロディーで歌う安倍里葎子


 安倍里葎子がデビューした1970年の前年、テレビCMでは小川ローザのミニスカートがまくり上がり、それに合わせて彼女が叫ぶ<Oh!! モーレツ>の言葉が大流行した。それに対抗するかのように、安倍は<Oh!! ビューティフルタッチ>をキャッチフレーズに、マスコミの取材も水着以外はお断り、とお色気路線で売り出したのだった。

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奈良県吉野町のカラオケステージ桜んぼうで

 その彼女も2020年にはデビュー50年を迎える大ベテランになったが、りっちゃんの愛称で移籍第1弾の「恋人気分で」のアピールに全国を駆け巡っている。
 この日も京都市南区のメロディーと奈良県吉野町のカラオケステージ桜んぼの2店舗で歌唱キャンペーンを行い、集まった人たちとデュエットするなどして、新曲の売り込みに懸命だった。

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客席を回る安倍里葎子
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懐かしいレコードを手にする安倍里葎子

 安倍と言えば「デュエットの女王」としても知られている。橋幸夫とデュエットした「今夜は離さない」(1983年)は、今でもカラオケで歌われているロングヒット曲。
 キャンペーン訪問先のメロディーでは経営者の中島伸次さんが、自らのライブラリーから「今夜は離さない」翌年、桜木健一とデュエットした「誘惑」などのレコードを取り出して、安倍とその2曲を歌っていた。

 安倍里葎子からのビデオメッセージ
       ↓ ↓ ↓




[安倍里葎子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/abe-ritsuko/






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演歌でWARAKASU  みやま健二、第10回爺っちゃん・婆っちゃんとよっし~の歌謡祭に光岡洋、五条哲也、三浦潤らとゲスト出演 [カラオケ]

◆「演歌でWARAKASU」のみやま健二が2017年9月24日、東大阪市のイコーラムホールで開かれたカラオケ喫茶店対抗歌合戦を兼ねた「第10回爺っちゃん・婆っちゃんとよっし~の歌謡祭」に光岡洋、五条哲也、三浦潤らとゲスト出演した。




 大阪府内のカラオケ喫茶店7店舗から選ばれた73人によるカラオケ自慢の後、ゲスト歌手が最新曲などを披露した。

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光岡洋

 光岡洋(日本クラウン)は1986年に「ふるさともとめて 花いちもんめ」でデビュー。2012年には出身地で人口五千人の鹿児島県甑島を歌った「島立ちの春」を出し、それの好評を受けて最新曲「居酒屋人情」を歌っている。2017年9月にはふる里で歌謡ショーも開催しているし、12月24日には恒例のクリスマスディナーショーを大阪市内のホテルで開く。

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みやま健二

 みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)は去年8月に出した「浜撫子」とカップリング曲の「泪橋」に全力投球中。同歌謡祭には3度目の出演とあってファンも数多い。♪ なでしこ なでしこ ~ の歌に合わせて、手を左右に振って応援する人たちの姿も。11月24日の渡辺要(日本クラウン)のデビュー25周年ディナーショーにゲスト出演する。

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五条哲也

 五条哲也(同)は今年がデビュー10周年。8月23日には記念曲「桜並木の向こうに」を出したばかり。初めて歌う杉本眞人作品でもある。この日は「僕の作品の中では一番派手な楽曲」というカップリング曲「恋愛探し」や、今なお人気の高い「ほたる川」(2012年)「指輪のあと」(2011年)などを歌った。

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三浦潤

 デビュー3周年を迎えている三浦潤は、2017年10月29日に京都・醍醐のダイゴローホール(京都市醍醐交流会館)で「3周年記念歌謡ショー」を開く。この日はデビュー曲の「神戸…ひとり」などを歌った。



 10月29日は三浦の歌謡ショーに引き続いて、午後2時30分から同じ会場で光岡洋、みやま健二、五条哲也、三浦潤の4人に渡辺要、福島一(ホリデージャパン)青山勝、響竜也を加えたた歌謡ショー「男の演歌」が開かれる。






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井上実香(キングレコード)  父・井上竜夫の祥月命日を控えて大阪・ミナミでライブ [ライブ]

◆大阪・千日前でおじゃましまんにゃ~ わぁ !
 おじゃましまんにゃ~わぁ のギャグで吉本新喜劇ファンを沸かせた、竜ジーこと井上竜夫が去年、74歳で亡くなったが、10月5日にはその1周忌を迎える。井上の長女でキングレコードの歌手、井上実香が2017年9月25日、新喜劇の総本山、なんばグランド花月にほど近い、千日前のカラオケ夢想歌でミニライブを開いて父親を偲んで、父娘のデュエット曲「ナイト大阪」を歌った。

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 若いころから新喜劇ではふけ役に徹していた井上竜夫が芸歴30周年を記念して、1990年にレコーディングしたのが、今は井上実香が1人で歌うデュエット曲「ナイト大阪」だった。
 歌が好きで歌手を目指していた頃もあったという竜ジーにとって、待望のCDだったが、相方の女性歌手にと白羽の矢が立ったのが、当時はまだ素人であった実香である。

 井上は「お父ちゃんは娘やなくて、きれいな歌い手さんと歌いたかったかかもしれない」と笑う。

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 その「ナイト大阪」は、井上が今年3月に出した最新曲「有りン子」のカップリングとして収録されている。竜ジーの声は当時のままで、井上だけが再収録している。
 祥月命日を間近に控えたこの日、カラオケ夢想歌に集まった客に、そんな説明をしながら「ナイト大阪」と「有りン子」などを聴かせた。





[井上実香 オフィシャルサイト]
http://www.geocities.jp/mika_inoue_singer/
[井上実香 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=35548






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「第22回 歌う王冠ライブ」  成世昌平、和田青児、塩乃華織、ハン・ジナ、五条哲也、渡辺要が新曲などを披露   大阪・朝日生命ホール [ライブ]

◆ケーブルテレビ・J:COM(関西)で放送している日本クラウンの歌手が出演する演歌番組「歌う王冠ライブ」の公開収録が、2017年9月22日、大阪市中央区の朝日生命ホールで1部と2部に分けて行われた。出演したのは成世昌平、和田青児、塩乃華織(1部)、ハン・ジナ、五条哲也、渡辺要(2部)の6人。番組は11月18日と同25日の2回に分けて、いずれも午後9時30分から放送される。

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「第22回歌う王冠ライブ」の出演者たち

 今回で22回目になる「歌う王冠ライブ」は、新曲発売間もない、第一線で活躍する日本クラウンの歌手が出演して、3ヶ月に1度の割で開催している。

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五条哲也

 この日、トップを切って登場したのはデビュー10年になる五条哲也だった。東京在住だが出身は京都で、もちろん言葉も京都弁。新曲「桜並木の向こうに」は、愛する女性をなくした前向きに生きようとする主人公を歌うバラード。彼にとっては初の杉本眞人作品で「まだ発売1ヶ月ですが、自然と盛り上がっています」と、好調ぶりに笑顔を見せていた。

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ハン・ジナ

 6回目の歌う王冠ライブ出演というハン・ジナ。カラオケ好きの人たちからは2012年に出した「窓」が大人気。去年、日本作曲家協会のロングヒット賞を受賞したたほど。続編として去年リリースした「扉」も好調で、その勢いをかって今年9月6日に出したのが「東京こぼれ花」。独特のハスキーボイスで聴かせた。来春にはカラオケコンテストも行う。

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塩乃華織

 塩乃華織は1部のみの出演。冒頭に今年2月に出した新曲「赤い橋」のカップリング曲「鴨川なさけ」を、ラストに「赤い橋」を歌って、客席からの華織ちゃんコールを受けていた。これは愛媛県大洲市にある通称・赤橋と呼ばれる橋を題材に歌った悲恋物語。12月17日には大阪・上六のホテルでクリスマスディナーショーを予定している。


 2部に出演した渡辺要は、亡き母を偲ぶ「母は今でもこころの港」などを歌った。11月24日には大阪市都島区の太閤園でデビュー25周年記念ディナーショーを開く。

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和田青児

 和田青児は、今まで男の哀愁や強さを前面に出した歌を多く歌ってきた。今年8月に出した新曲「望郷縁歌」は、母子家庭で育ってきた彼が、今は介護施設に入っている母と生まれ育ったふる里・福島を歌う。和田の優しさと誠実さがにじみ出る1曲である。カップリングの「人生ふたり花」とともに、星つかさのペンネームで和田自身が作詞・作曲をしている。

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成世昌平

 トリは成世昌平。50万枚販売の大ヒット曲「はぐれコキリコ」にはじまり、青森の名所・鶴の舞橋を舞台に歌った「鶴の舞橋」とともに、新曲「江差だより」とカップリング曲でシングル初収録の「雪しぐれしぐれ恋」「江の川」も披露。成世が歌う8、9割は作詞家もず唱平による作品。来年1月24日には、もずのデビュー50周年記念コンサート「演歌祭り」にも出演する。






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石原詢子(ソニーミュージックダイレクト)  「雪散華 ~ ゆきさんげ ~ 」 デビュー30周年記念シングル第1弾  激しい情念を歌う新ジャンルに挑む  来秋には東・阪で記念コンサートも [インタビュー]

石原詢子2.jpg石原詢子が2017年10月21日でデビュー30周年を迎える。それを記念したシングルCD「雪散華 ~ ゆきさんげ ~ 」を9月6日に出した。初回生産限定のお得盤CDには、1988年のデビュー曲「ホレました」と15周年記念曲でNHK紅白歌合戦歌唱曲でもある「ふたり傘」(2003年)も収録した。来春には第2弾の記念シングルも予定しており、来秋には東京・大阪で記念コンサートも開催するという。「もっともっと歌の幅を広げていきたい」と話す石原からは、強い意気込みが感じられた。


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 真っ白な着物に白色の桜模様をあしらった赤色の半襟がのぞく。石原詢子が30周年記念曲「雪散華」で着る衣装である。きれいに整えたいつもの髪型も、今回は長く振り乱している。ぐらぐらと降り積もる雪であなたを埋め尽くしてしまいたい-といった女の怖いほどの情念をドラマチックに表現するためのものである。

 「歌詞を読んで描いたイメージに沿って、どれも自分で決めた」(石原)

 歌で重要な役割を果たす雪も、今までの歌だと深々と降っていたが、この歌では「そんな優しいものではなく、吹雪のような激しい雪です。主人公は雪女のようなイメージでしょうか」(同)と、想像をふくらませる。

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 「今までとガラリと変わった楽曲を作ってほしい」
 石原は制作陣にそう依頼した。
 それまでの楽曲は、一歩下がって好きな男性をひた向きに想う歌が多かった。新曲では一転して相手の男性を殺すぐらいの激しい情念を歌う。
 「誰かに渡すくらいなら、雪で埋め尽くしてほしい。今までにない激しい曲調になっています。髪も振りかざして、表情にも鬼気迫る女性の怖さを出しています」

 石原がデビューする2年前、演歌・歌謡界では石川さゆりの「天城越え」で沸き立っていた。若干28歳の石川が、怖いまでに女の情念を歌い上げたからである。
 今回、石原が「雪散華」を歌うに際して、その「天城越え」が意識の下にあったことは確かである。49歳の石原に出来ないわけがない。彼女は今、それに挑戦しているかのようである。

■自筆の書でタイトル

石原詢子.jpg 来年1月には、30周年記念シングルの第2弾を発売を予定している。「来年10月までには3作を出すつもりです」と石原。第1弾を出したばかりだが、すでに次作品の検討も進む。春にはさらに、リクエストの多い楽曲を揃えたアルバムも出すという。
 9月には東京でコンサートを予定しているが、大阪でも秋ごろをメドに開催を考えている。歌手としての誕生年を迎える今秋から石原は、今までになく忙しくなりそうである。

 「1年が早く過ぎ去っており、30年も長く歌ってたかしら、というのが正直なところです。デビュー当初は30年も歌い続けられるとは思ってもいませんでしたが、好きな歌を歌い続けられるのは幸せなことです」

 プライベートでは絵を描くのが趣味の石原だが、去年からは書を習い始めている。知人を介して紹介してもらったという新やまと文字に一目ぼれした。月に1回、東京都内の教室で練習を続けている。その成果が、新やまと文字で石原自身が書いた新曲「雪散華」の真っ赤なタイトル文字である。

 「30年を機に変われるといいなぁ、と思っています。これからはいろんなことにチャレンジして、歌の幅も広げて、先生方から石原の楽曲を書きたい、と思ってもらえるようなアーティストを目指したい」

 これからの石原が1作1作、どのように変化していくのか楽しみである。それに応えて、楽しみにしていてください-と言わんばかりに、彼女は「はい!」と、言い切った。



 関西では13年目に入る長寿ラジオ番組のパーソナリティーを務めている。10月9日には神戸市で「第3回ウイング歌謡ショー」(主催・神戸ウイングスタジアム)に出演するほか、同30日には兵庫県尼崎市で「2017 にっぽんうたまつり」(同・日本レコード商組合関西支部)で歌う予定である。






[石原詢子 オフィシャルサイト]
http://www.junko-ishihara.com/
[石原詢子 ソニーミュージックダイレクト]
http://www.110107.com/s/oto/page/C0201?ima=3417






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沢田正人(ホリデージャパン)  「24時間そばにいて」  聴く人の心をわしづかみ  旅立ちをテーマにライブツアー展開中 10月には沼津でも [インタビュー]

沢田正人.jpg◆5枚目のシングル「24時間そばにいて」を2017年4月に出しているホリデージャパンの歌手、沢田正人がデビュー6年目を迎えている。デビュー当初から歌唱キャンペーンで全国のカラオケ喫茶店を連日のように訪ね歩いているが、その軒数が5年間で1500軒を超したという。今夏からはデビュー5周年を記念したライブツアーも始めており、10月9日には静岡県沼津市でも開催する。今年を「デバーチャー(旅立ち)の年」として、まったく新しいタイプの新曲で6年目に挑んでいる。それでも全国での歌唱キャンペーンは、今日も続けている。


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 滋賀県米原市で生まれ育った沢田正人「薔薇の涙」で歌手デビューしたのは2012年8月29日だった。今年、そのデビュー記念日を境に、全国5ヶ所でのデビュー記念ライブツアーを始めている。テーマは「デバーチャー(旅立ち)」。歌手・沢田正人のさらなる成長へ向けての旅立ちである。
 「デビューしてからの5年間はあっという間でした。全国1500軒でのキャンペーンなどを通じてたくさんの人に会うことができました。携帯電話のアドレス帳に登録する数は、それまでの会社員時代の何倍にも膨れ上がっています。その1人ひとりの顔もすべて浮かんできます」


沢田正人2.jpg そんな財産を抱えての新曲「24時間そばにいて」は、誰でもカラオケで歌えるように「歌いやすく作ってもらった」という期待の楽曲である。
 CDショップでのインストアライブやカラオケ喫茶店でのキャンペーンでも「馴染みのファンの人たち以外にも、CDを買ってくれています」と、評判はいいようである。

 ホリデージャパンに移籍して2枚目のシングル。沢田自身の想いが重なるかのように、その楽曲は情熱的で「聴いた人、とりわけ女性の心をわしづかみするような熱愛感ただよう内容」のポップス歌謡曲である。


 ♪ くちびるも 髪の先までも 僕だけのものだから ~ と情熱的に歌う沢田は、プライベートではパソコンやコンピューターゲームが大好きな青年でもある。すでにブームも去ったように見えるポケモンGOは「初リリースからずっと続けている」(沢田)ほどの熱の入れよう。宿泊先のホテルでも夜、部屋を抜け出してモンスターを求めて5キロほどさ迷い歩くほど。それにはマネージャーも「夜ですからね、心配ですから同行しています」と、苦笑いを見せる。

■5年間で1500軒キャンペーン

 カップリングの「恋ICHIZU」は作詞作曲が星つかさ。実はこの人、日本クラウンの歌手、和田青児のペンネーム。このところ自ら歌う楽曲の作詞・曲を手掛けているが、同じテレビ番組に出演している誼もあって、今回、沢田に提供した。
 演歌歌手・和田の作品かと思うようなリズミカルなポップス調の楽曲は、沢田にピッタリとはまる。

 ところで5年間で1500軒でのキャンペーンを行うと、歌手・沢田正人の名前も相当に浸透してきたのでは?
 「まだまだですよ。もっと頑張って名前と顔を覚えてもらわないと」と、1日3軒4軒と歌唱キャンペーンは今まで通りに続けていく、と今までとと変わりない歌への情熱を見せている。





[沢田正人 オフィシャルサイト]
http://www.sawadamasato.net/






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第156回KOBE流行歌ライブ  北野まち子、沢田正人、男石宜隆が出演 [ライブ]

◆第156回KOBE流行歌ライブが、北野まち子(キングレコード)沢田正人(ホリデージャパン)男石宜隆(テイチクエンタテインメント)の3人が出演して、2017年9月21日、神戸・新開地のKAVCホールで開かれた。

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出演者の北野まち子(中央)沢田正人(右)男石宜隆


 3年1ヶ月ぶりにKOBE流行歌ライブのステージに立った北野まち子の歌唱は、来年デビュー30周年を迎えるベテランの貫禄を存分に見せてくれた。
 この日、北野は6月に出した「風笛の町」のほか同カップリング曲「そのうち一度帰ります」「明日船」「立待月」などを歌った。

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北野まち子

 客席からの<まち子ちゃ~ん、会いたかったよ~>の掛け声通りに、神戸での流行歌ライブの出演がわずか5回目とは、少し残念に思う人たちも多い。新曲「風笛の町」では、聴く者に北野のふる里青森を思い浮かべさせるほどの説得力ある歌唱を披露していた。

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沢田正人

 沢田正人は、3回目の出演。8月29日デビュー記念日を迎えたばかりで、ステージではそのデビュー曲の「薔薇の涙」から新曲の「24時間そばにいて」同カップリング曲「恋ICHIZU」前作の「ヴィーナスの企み」などを披露した。
 彼はポップス歌謡を得意とするだけあって、客席を回って「ギンギラギンにさりげなく」(近藤真彦)「青いリンゴ」(野口五郎)「セクシー・ユー」(郷ひろみ)などのカバー曲を聴かせた。

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男石宜隆

 男石宜隆は今年1月に次いで2度目の出演。8月に出したばかりの新曲「大阪ひとり酒」同カップリングの「恋の川」のほか、前作の「大阪泣かせ雨」などを歌った。
 前回に次いでたくさんのファンを引き連れての顔見せであったが、彼は日本だけではなく台湾にも多くのファンを持つ。彼の地でも人気が高い「台湾暮色」も歌った。



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木下結子(日本クラウン) 大阪・千日前で「chu-chu ライブ」  10年間続ける定期ライブ  [ライブ]

木下結子.jpg◆日本クラウンの歌手、木下結子が2017年9月20日、大阪・あべので10年間続けてきた定期ライブを、タイトルを「chu-chu ライブ」に変え、会場も同・千日前のカラオケ・夢想歌に移して開いた。会場はいっぱいのファンで埋まり、新曲「マリーゴールドの恋」「ノラ」「放されて」などオリジナル曲のほか、ギタリストの井上善日居のギター演奏で懐かしの歌謡曲や演歌をカバーした。









 気楽に木下結子の魅力をたっぷりと味わってもらおうと、10年前にスタートした月1回の定期ライブは、今回から大阪・ミナミの繁華街のど真ん中に会場を替えての開催。木下と共演する井上善日居は、生まれ年の干支が同じ子年であることから、ライブ名もネズミの鳴き声をもじって「chu-chu- ライブ」にした。

 この日は初めて彼女の生歌を聴くといった人たちも多く、木下の33年前のデビューからの歩みを紹介しながら、デビュー曲の「放されて」、デビュー5年目に出した「ノラ」、5年前に日本クラウンに移籍した際に出した「ウヰスキー」、そして2017年4月に出した最新曲「マリーゴールドの恋」などを歌った。
 初めてライブに参加したという女性から飛び出したリクエストに応え、予定を変更して前作の「愛は海」を披露するといった一幕もあった。

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 このライブは普段着姿で、観客と膝を突き合わせるような感覚で歌うラフなスタイルなのが売りもの。
 オリジナル曲をカラオケで披露するとともに、ギタリストの井上のギター演奏で歌うコーナーも毎回盛り込んでいる。今回は「誰もいない海」(トワ・エ・モア)「少年時代」(井上陽水)「花になれ」(田川寿美)「のぞみ(希望)」(船村徹)を披露した。

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井上善日居による映画「ゲド戦記 テルーの唄」のハーモニカ演奏

 「のぞみ(希望)」は、船村徹が自ら書いた作品で、刑務所慰問の際に歌っていた。それに同行した鳥羽一郎は今も歌い続けている。実は彼女も、かつてサンミュージック(東京)に所属していた時代に、2度ほど刑務所を慰問したことがあるという。「受刑者による昼ご飯を頂いたり、折り紙で作った花束をもらって歓迎してもらったことがあります」と、思い出を話していた。


 木下は11月14日には、東京・小岩の音曲堂でライブを開くほか、12月18日には毎年恒例のクリスマスディナーショーを、大阪市都島区の太閤園・ダイヤモンドホールで催す。


[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html






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キングレコード歌謡文化アカデミー 、2017指導者歌唱講習会 課題曲に水城なつみの「帰って来やれ」  歌唱指導のコツは優しさ・思いやり・温かさ  作曲家宮下健治がレッスン [カラオケ]

キングレコード歌謡文化アカデミー(KBA、三田誠理事長)が、認定歌唱指導者を対象にカラオケ歌唱指導のポイントを教える「2017指導者歌唱講習会」を、2017年9月20日、大阪市淀川区のニューオーサカホテルで開いた。課題曲に選ばれたのは、23歳のキングレコードの若手歌手、水城なつみが歌う新曲「帰って来やれ」。作曲家の宮下健治が歌唱のポイントを分かりやすく解説するほか、実際に歌唱レッスンをした。水城本人によるミニライブも開かれ、「帰って来やれ」を模範歌唱したほか、デビュー曲「泣いてひとり旅」など全9曲を披露した。今回から初めて指導者とKBAスタッフとのフリーミーティングも行われ、参加者からはKBAへの要望などが出ていた。

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歌唱指導する宮下健治(左)と模範歌唱の水城なつみ


 指導者歌唱講習会はKBAが毎年1回、傘下のカラオケ・歌唱教室の認定指導者や会員を集めて東京・大阪・福岡で開催している。この日は、大阪会場には近畿、東海、山陰から50人が参加した。

 今回の講師は課題曲「帰って来やれ」の作曲者でもある宮下健治。講習会には初めて登壇した。かつてはコメディアンを目指して大阪で修業していたが、上京して歌手デビュー。15枚のシングルを出した。中でも250万枚売れたという鶴岡雅義と東京ロマンチカのデビューシングル「小樽のひとよ」のカップリング曲として歌った「花園町哀歌」は最大のヒット曲。そんなエピソードをたくさん交えながらのレッスンは、参加者からも「分かりやすい」と好評であった。

 「歌は楽しく歌うのが一番。歌唱指導も優しさ・思いやり・温かさを基本にしましょう」と、専門用語も使わずに「発音が甘いと言葉の説得力に欠けてしまうので、単語の頭や母音を切れ味良く発音しよう・優しい声と強い声でメリハリをつけるよう」など歌の基本からレッスンを始めた。

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「帰って来やれ」を実際に歌ってのレッスン

 実際に「帰って来やれ」を歌いながらの歌唱レッスンでは、プレスの取り方をはじめ「歌詞に出てくる景色を頭に思い浮かべながら歌うと楽しくなります。♪ 津軽平野に 春が来る ~ では嬉しく歌う」など細かくコツを伝授した。
 カラオケ大会を例に取り「見るからに苦しい表情で歌っている人がいます。緊張は誰にもありますが、楽に歌うコツは、1度大恥をかくと、次からは大丈夫です。歌に入る直前には鼻と口を使って、腹いっぱいブレスしておくことも大切ですね」とアドバイス。

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水城なつみが大きく育つのは皆さんの優しさ・思いやり・温かさにかかっています―と話す湊尚子ディレクター(左)

 中学2年から宮下のレッスンを受けてきた水城なつみは、デビュー5年目になる今でも、歌う時にはいつもあがってしまうという。
 彼女は小学6年からキングレコード歌謡選手権に「なにくそ、と毎年挑戦していた」(水城)が、高校3年の2012年にようやく全国決勝大会でグランプリを獲得している。13年のデビュー当初から堂々とした歌いっぷりを見せているが、それとは裏腹に、初めて指導者を前に歌うこの日のミニライブでも実際には「緊張しっ放しだった」(水城)のである。

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デビュー5年目の水城なつみ

 その水城のミニライブでは宮下が書いた「帰って来やれ」カップリング曲「雪の隠れ里」「逢ってみたい人」「筑波の嵐」や、去年出した初のアルバム「ウタツグミ」の収録曲から「虹色の湖」「雪椿」などカバー曲5曲も披露。「まだ23歳の小娘ですが、みなさんの心に寄り添える歌を届けていきます」と、話していた。


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教室ごとに記念撮影


[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/
[水城なつみ オフィシャルサイト]
http://www.mizuki-natumi.com/






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三丘翔太(テイチクエンタテインメント)  セカンドシングル「虹色の雨」 伸びやかな高音  百個を超えた趣味の蝶ネクタイコレクション [インタビュー]

三丘翔太.jpg◆高校3年で作曲家の水森英夫にスカウトされた。去年、22歳でテイチクエンタテインメントから「星影の里」でデビューした三丘翔太。今年3月にはセカンドシングル「虹色の雨」を出した。水森仕込みらしく、伸びやかに高音を響かせる。2017年11月15日にはセカンドカバーアルバム「翔太のお品書き 2」も発売が決まっている。


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生地、柄などいろんな蝶ネクタイを集め始めたのは高校を卒業してから
今では百個を超えるコレクションに


 「虹色の雨」は作詞が里村龍一、作曲は水森英夫。好きな男性を想う女心を歌っている。前作の「星影の里」はふる里演歌だった。「そのふり幅の大きさが、僕のチャレンジ心を掻き立ててくれます」と三丘は、今作ではちょっと大人の世界へと背伸びをして歌っているようだ。

 「僕の声はさらりとしているので、泥臭く歌うのが課題なんです」

三丘翔太2.jpg 「虹色の雨」のサビである5行目の ♪ 花より淋しい 私の胸に ~ は、その<泥臭さ>が最も求められるようだ。
 ところがここは「最も高い音になって、下がっていきます。そこをどう歌うか、こぶしを回したりビブラートをまくしたてたり、とあれこれ試行錯誤しながら歌っています」と、若い三丘を悩ます。

 デビュー前から藤山一郎や春日八郎などの懐メロが好きだった。76歳と74歳になる祖父母が経営するカラオケ喫茶店で、知らず知らずのうちに覚えた。そうした歌謡曲のレパートリーが今では1000曲を超えるという。

 2016年9月には「お月さん今晩わ」(藤島桓夫)「かえり船」(田端義夫)「夕焼けとんび」(三橋美智也)など12曲を収録したカバーアルバム「翔太のお品書き」を発売している。収録曲は、日替わりの楽曲リスト「本日のお品書き」を用意して、その場でリクエストに応えて、流し姿で歌うキャンペーンで好評だったものばかりである。

 そのカバーアルバムの第2弾「翔太のお品書き 2」が、11月15日に発売される。前日の14日には東京都港区のJスクエア品川(JOYSOUND品川港南口店 2F)で「翔太のお品書きライブ VOL.3」を開く。

■耳に残る歌を

 デビューしたのは2016年1月。それまでの4年半は水森の許で毎週2回、レッスンを受け続けた。生活費はスーパーでのアルバイトで稼いだ。<熱血アルバイター>と呼ばれるほどの頑張りを見せていたという。
 そんな時に五木ひろし司会のBS朝日「日本の名曲 人生、歌がある」に、素人枠として出演した。それがきっかけでデビューへとつながる。「アルバイト先での送別会では、夢を持っのは周りの人も元気にしてくれる、の言葉で勇気付けられました」(三丘)。


 枝豆でひとり呑みするのが大好きだとか。「大阪は何を食べてもおいしいですね」。
そう話す三丘は「耳に残るような歌を歌えるように、作品の幅を広げていきたい」と、新人らしい意気込みを見せていた。






[三丘翔太 オフィシャルサイト]
http://www.sato-kikaku.co.jp/profile/mitsuoka.html
https://ameblo.jp/mitsuokashota/
[三丘翔太 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/mitsuoka/






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五条哲也(日本クラウン)  デビュー10周年記念曲「桜並木の向こうに」  初の杉本眞人作品  心に入る感動曲の声も [インタビュー]

五条哲也.jpg◆日本クラウンの歌手、五条哲也がデビュー10年を迎えている。2017年8月に出した10周年記念曲「桜並木の向こうに」は、彼が初めて歌う杉本眞人の楽曲。愛する人を失って悲しみを抱えながらも、力いっぱい生きていこうと歌うバラードである。ファンからは「心にしみいる感動曲」と絶賛する声も聞かれるほど。30歳を過ぎてからのデビューであったが、ここに来てじわじわと人気を高めている。



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 関西ローカル歌手としてのデビューかと思えば、東京でスタートを切っている。それほどに関西で出演する機会が多い。デビューして4年ほどは東京で活動していた。ふる里の関西に足を向けるようになったのは3作目の「北へ流れて」(2011年)あたりからである。もっと関西で名前を覚えてもらわないといけない、とアドバイスを受けてのことだった。
 五条哲也は「ここ2、3年は関西での仕事のほうが多くなりました。逆に東京にもっと力を入れなくてはいけなくなってきています」と笑う。
 そんなこともあってか、8月23日に「桜並木の向こうに」をリリースしてからは「デビュー当時にお世話になった東京のCDショップへ、報告を兼ねてキャンペーンで訪ねています」という。

 新曲「桜並木の向こうに」を作曲した杉本とは、五条は何度か一緒に仕事をしてきたが、楽曲の提供を受けるのは、今回が初めてだった。♪ ひゅうひゅうと散る花びら ~ は、この作品のサビともいうべきところだが、杉本は「もっと良い表現ができないかぁ ~ 」と何度も歌い直しを求めた。
 この時五条は、同じ言葉でも表現が如何に大切かを改めて知らされることになった。
 「僕はもともとキーが高い歌が得意なんですね。今回は標準まで下げて、低い音も歌えるように挑戦しました。今までになかったことだけに、表現とともに今回の楽曲で苦心したところでした」

 こうして出来上がった「桜並木の向こうに」は、誰からも評判が良いという。
 ファンの間からは「曲と詞がグッと心の中に入ってくるようで、聴いて感動した」といった声も聞かれる。

■性格は控えめ!?

五条哲也2.jpg 五条は歌手になりたくて19歳で上京。東京では音楽専門学校に入学している。しばらくして団しんやの付き人になるが、ボランティアで施設で物真似で歌っていたこともある。そんな時期に、音楽や漫談などすべてを取り入れて、客を楽しませるコツを学んだ。今でも時折、ステージで披露する小林旭の物真似も、この時に身に着けたものだった。

 夢とは程遠い下積みの毎日だった。控えめな性格で、表に立つのが自分に向いているのかずっと迷っていたこともあった。それでも30歳までは頑張ろう。だめなら生まれ育った京都に帰って、ほかの仕事に就こうと決めていた。
 「諦めなかったのが良かったです」
 辞めようと弱気になった時もあった。それでも応援してくれた人がいたことが、支えになった。そんな1人が今の事務所の社長だった。



 それが縁で日本クラウンのディレクターを紹介され、作曲家徳久広司のレッスンを受けるようになる。2007年10月には徳久が書いた「さすらいおはら節」で、日本クラウンからデビューした。

■歌うエンターティナーへ

 五条は歌手であるとともにエンターティナーであることを目指す。
 「僕のステージを見てもらう人たちに、楽しんで喜んでもらわないといけない。もちろん歌手ですから歌は百パーセントの力を出して歌いますが、それにプラスアルファが必要だと思うんです。一方通行じゃなくて、一緒に楽しめる何かが」
 客を楽しませなければ、と絶えず思うのは、やはり関西人の性なのだろうか。去年、京都市内のホテルで開いたディナーショーではダンスを披露している。今年の<出し物>は、まだ決まっていないそうだが「いろいろと楽しんでもらえるライブにしたい」と、張り切る。

 去年はビートルズ来日50周年であったことから、それを記念してマッシュルームヘアーにした。これもファンサービスだったが、意外にも不評を買ったことから、即座に元に戻したというエピソードも持つ。エンターティナーになるのも難しいようである。






[五条哲也 オフィシャルサイト]
http://www.leoproduction.co.jp/tetsuya/
[五条哲也 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/gojou/whats.html






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塚原哲平(ホリデージャパン) 「北国の街から・・・愛をこめて」 女性の心情を甘く歌う  LINEスタンプでアピール [インタビュー]

塚原哲平.jpg◆同じホリデージャパンの歌手加門亮、若原りょう、幸田和也らとともに「ホリデージャパン華の4人衆」を名乗る塚原哲平は、同じレコード会社の宮路オサムを頼って上京、歌手への道を歩んできた。2008年9月にホリデージャパンから「男の金字塔」でデビューして、今年で10年になる。高校、大学と野球をしていたからではないだろうが、新曲「北国の街から・・・愛をこめて」への思い入れは<一曲入魂>と硬派ぶりを見せる。


塚原哲平・北国の街から・・・愛をこめて.jpg









 「北国の街から・・・愛をこめて」は、今までのように声を張らずに抑えて歌っている。「これが結構難しいですね」と塚原。
 発売された当初は1日5軒のカラオケ喫茶店を回る歌唱キャンペーンを繰り返した。「倒れるかと思いましたが、これくらいやらないと、歌が伝わらないと思い、手を抜くことはしませんでした」
体育会系の面目躍如である。

 新曲をよりたくさんの人に知ってもらおうと、自身の似顔絵をモチーフにしたLINEスタンプを制作して、販売を始めている。塚原哲平スタンプhttps://line.me/S/sticker/1453824
塚原哲平・LINEスタンプ.jpg インパクトのあるスタンプはSNS時代に合わせた新しい情報発信のようだ。可愛いといった声も聞かれるなど、評判は上々だとか。
 「中条きよしさんがやっていたのを参考にしたのですが、他人がしていないことで宣伝したかった」

 カップリング曲は、同じ熊本県出身で九州で活躍した演歌歌手で舞台役者の故ばってん荒川が、20年前から歌っていた「帰らんちゃよか」をカバーした。
 歌は、歌手を目指して上京した塚原に、段ボール箱いっぱいの食べ物を送ってくれた母親の姿とダブる。箱に一緒に入っていた「頑張って」と書かれた母親からの手紙には何度も勇気づけられたという。

 「ある時、母から送られてきた荷物の中に1枚のCDが入ってましてね、それがばってんさんの『帰らんちゃよか』だったんです。その母は僕がデビューする半年前に亡くなってしまいました」

 その時の母親の心の内を今、塚原は歌い始めている。

■ヒットはよく食べることから

 4人衆は食べることが大好きだ。どこへ行ってもよく食べる。
 衣装が合わなくなったと言う幸田和也ほどでないしても、メンバーはこのところ太り気味である。塚原たちは揃って出かけた関東地区でのCDショップへのキャンペーンでも、予定時間より早く現地に到着したのを口実に、朝から山盛りのどんぶり飯といった具合であるから、まるで関取のよう。

 もちろん4人は訪問先でそれぞれ、歌って新曲をアピールする。店によっては4人衆のコーナーを作ってくれているところもある。
 そこで「北国の街から・・・愛をこめて」を歌う塚原は「初めて歌うジャンルの楽曲ですが、手応えを感じます」と、朝飯効果を発揮する。
 4人衆の共通項はムード歌謡らしいが、塚原は1人、はぐれ鳥のように今まではムード歌謡は歌ってこなかった。それでも最近は「『北国の街から・・・愛をこめて』のように、女性の心情を歌うムード歌謡寄りが多くなりました。これからはムード歌謡をどんどん歌っていきますよ」と笑ってみせる。






[塚原哲平 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/osamuennka-3926/
[塚原哲平 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/menu/artist_ta2_tt.html






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こおり健太(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  「風花」 ますます高まる男女問わない人気 [インタビュー]

こおり健太.jpg◆徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、こおり健太の人気が高まっている。このほど関西地区で3日間にわたって行ったカラオケ喫茶店などでの歌唱キャンペーンでも、今までの女性ファンとともに男性ファンが歌う姿も見られるなど、ファン層の広がりが見られた。2017時6月に出した「風花」は、前作に続いてオリコンの演歌チャートでは初登場1位にランキングされたなど、1作ごとにその支持の高さを見せている。11月には大阪市内でライブも予定している。


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 「風花」は作詞が田久保真見、作曲岡千秋。こおり健太にとっては、いずれも初めての顔合わせであった。「僕のために一生懸命に作ってもらった作品です。岡先生にはアレンジの打合せの時に初めてあいさつをしましたが、父のような空気を感じました」(こおり)

 その「風花」は女歌である。保育士を経験しての歌手デビューである彼ならではの優しさが、にじみ出ているような楽曲である。そんな彼であるから、当初から女性人気の高さは言うまでもない。発売1ヶ月前から全国各地で新曲予約キャンペーンを行ったが、そこでもたくさんの女性ファンが行列を作っていたほどである。


こおり健太2.jpg 今までの彼の支持基盤は女性であったわけであるが、ここにきて男性の支持もぐっと高めている。9月12日から14日までの3日間、大阪府内など6ヶ所で行った歌唱キャンペーンでは、たくさんの女性ファンに混じって男性の姿もあり、一緒に「風花」を歌う光景も見られた。
 そんな彼を全会場を追っかけた女性ファンのひとりは「こおり君の魅力は何といっても心にしみこんでくる声です。聴くたびに身震いするほどです」と話している。

 こおりはデビュー9年目である。デビュー曲は2008年にキングレコードから出した「口紅哀歌」。今の徳間ジャパンコミュニケーションズには、2011年の「泣いてください」から。以来、新曲を出すたびに大阪でのキャンペーンを続けている。




 デビューから9枚目のシングルになる「風花」は、詞とメロディーが強烈に女性ファンを惹きつける。しかも彼は「1番から3番まで、歌の後半に ♪ 嘘でもいいの ~ といった同じ歌詞が出てきます。その歌い分けの楽しさを味わってほしいです」と、歌いどころをアピールする。


 こおりは「みなさんからの支持率が高まっているのは、励みになります。最近は歌の移り変わりのスピードが早いですが、より多くの人たちに長く愛されるように歌っていきたいです」と話している。

 10月6日にはNHKの歌番組「ごごウタ」への出演も決まっているという。また11月 28 日には、大阪・阿倍野のライブハウス・あべのROCKTOWNでライブも開く。





[こおり健太 オフィシャルサイト]
http://k-kenta.sakura.ne.jp/wp/
[こおり健太 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/koori.html






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演歌ジャックス、真木柚布子・桜井くみ子をゲストに10月放送分を収録 [テレビ]

◆奈良テレビ放送やJ:COM関西などで放送されている歌番組「演歌ジャックス」の10月放送分の収録が、2017年9月13日、大阪市内で行われた。ゲストはキングレコードの真木柚布子、日本クラウンの桜井くみ子。それぞれ「ホタルの恋」「哀愁流転」といった新曲を歌っていた。いずれも同番組初出演。

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ゲストトークコーナー(上=真木柚布子、下=桜井くみ子)

 真木柚布子は、去年夏に訪ねた鹿児島・知覧で出合った、特攻隊員と女学生の恋物語をモチーフに制作して、8月23日に発売した「ホタルの恋」を歌った。同曲はカップリング曲の「歌謡芝居 ホタルの恋」と、11月20、21日が初演で上演時間が1時間にも及ぶ演歌ミュージカル一人芝居「知覧のホタル」の劇中歌であることなども紹介した。

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真木柚布子

関連記事=http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2017-09-13

 この日はBSテレビで久しぶりにクイズ番組に出演して2位になったことも報告していた。真木は新人時代にも出演したクイズ番組で、見事全問正解してトップ賞を獲っているほどで、まさにクイズの女王でもある。


 桜井くみ子は、デビュー10周年記念曲の今作「哀愁流転」で、初めてドレス姿で歌っている。「和服のほうが落ち着く」と話すが、子供の頃は田んぼで泥まみれになってオタマジャクシを取って遊んでいたとも。「哀愁流転」は、心のの底にある悩みを吐き出すように、ワルツのリズムで歌う。実際に上京してからデビューまでに費やした8年の間には、様々な悩みもあったという。そんな自分自身の想いも込めて歌う。

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桜井くみ子

関連記事=http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2017-09-09

 またマンホールのふたの写真集めや、函館の五稜郭から那覇の首里城まで全国百名城を訪ねるといった趣味も紹介していた。

■MARI、来年1月にCDデビュー

 レギュラー陣からは林よしこ、山田壽一、MARI、TAIKI、小川リエ、新浩司、花咲理佳、青海涼が出演した。MARIは来年1月にも待望のCDデビューを果たす。12月17日に大阪・湊町のホテルモントレ グラスミア大阪で開かれる演歌ジャックスクリスマスディナーショー(2018年1月放送)で披露する。

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林よしこ「ときめいて」(左)山田壽一「風ごよみ」

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MARI カバー曲(左)TAIKI「グッバイ・マイ・ロード」

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小川リエ「浪花の一番星」(左)新浩司「北慕情」

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花咲理佳「青い薔薇」(上)青海涼「夢恋街」


[メディアジャックス オフィシャルサイト]
http://www.mediajacks.jp/






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真木柚布子(キングレコード)  「ホタルの恋」 ホタルになってきっと帰ってきます  演歌ミュージカル一人芝居の新作「知覧のホタル」の劇中歌 [インタビュー]

真木柚布子2.jpg◆キングレコードの歌手、真木柚布子が演歌ミュージカル一人芝居の新作「知覧のホタル」を2017年11月20、21の両日にわたって東京・渋谷の伝承ホールで行う。太平洋戦争中の実話をモデルにしたフィクションで、特攻機に乗って飛び立っていった若い飛行兵と女学生の悲しくて切ない恋物語に仕上げた。全編鹿児島弁での真木のセリフも見どころ。これと並行して制作されたのが、8月23日に発売されたシングル「ホタルの恋」。カップリングには11分半の「歌謡芝居 ホタルの恋」を収録している。








真木柚布子・ホタルの恋.jpg 鹿児島・知覧町にある富屋旅館。その前身である冨屋食堂には、明日は特攻機に乗って死んでいく運命にある若き特攻兵たちが、「お母さん」と呼んで慕い心のよりどころとしていた食堂の鳥濱トメさんがいた。そこでの彼らのエピソードはたくさん残っているが、「僕はホタルになってあなたの元に帰ってきます」と言って散っていった飛行兵の物語は、今までにも映画やドラマでしばしば演じられてきた。

 真木布柚子が歌と芝居で演じてきた演歌ミュージカル一人芝居の第5弾となる「知覧のホタル」もまた、それに材を取ったが、内容も登場人物もフィクションである。芝居では真木が女学生から80代の女性、特攻隊員の母、ナレーションと1人で4役を演じ分ける。
 中でも苦労したのが鹿児島弁であった。地元の俗謡として歌い継がれている「茶碗蒸しの歌」も、鹿児島弁で見事に歌っている。「イントネーションを覚えながら、セリフを覚えるのが大変」(真木)だった。

 鹿児島・南日本放送でラジオのパーソナリティーをしている女性から電話で指導してもらった。真木は「電話を録音して、それを繰り返し聞いて勉強しました」と、その苦労ぶりを明かした。

■命の大切さを伝える

真木柚布子3.jpg 真木が知覧を訪ねたのは去年の8月だった。仕事を終えて宿泊先に選んだのが富屋旅館であった。そこで見聞きしたのが、悲しくも虚しい特攻の話だったのである。ホタルになって帰ってくる、と言って女学生と永遠の別れをした特攻兵が、実際にホタルになって戻ってきた話もその時に聞かされた。

 「これを次の一人芝居にしよう、と衝動に駆られ、死んでいく若い特攻兵と女学生の恋物語が、出来上がっていました。偶然に宿泊することになった富屋旅館でしたが、今となってみると、それを演じるために導かれてきたような気がします」

 太平洋戦争をテーマにした真木の一人芝居には「九段の母」もあるが、それにも増して「知覧のホタル」では、家族を守るといった使命感とは裏腹に、本当は死にたくなかったという彼らの心の内を表現しようとしている。



 当時の女学生たちも、今では90歳近くなっている。亡くなっている人もいる。そんな今であるからこそ、真木は「戦争は決してしてはいけないと、後世に伝えていく必要があります。たくさんの人に『知覧のホタル』を見て、歌を聴いてもらうことで、命の大切さを伝えていけることを期待しています」と、話している。

■11月には特別公演

 一人芝居「知覧のホタル」の劇中歌が「ホタルの恋」である。カップリングの「歌謡芝居 ホタルの恋」は、知覧のホタルを11分半に縮めたもの。この中にも「ホタルの恋」が挿入されている。
「歌謡芝居 ホタルの恋を聴いてからホタルの恋を聴いてもらえると、一層感情が高まると思います」(真木)

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「ホタルの恋」を歌う真木柚布子

 富山県高岡市で9月10日に開かれたファンクラブ北陸柚子の会「真木柚布子まつり」でも、「ホタルの恋」「歌謡芝居 ホタルの恋」を披露している。18日には再度、鹿児島にも出かけて歌う。「北陸のファンの人たちにも喜んでもらいました」と真木が言うように、新曲の評判は良い。9月18日付のオリコン演歌チャートでも、18位と高ランキングを維持している。

 発売後初の大舞台での披露となる東京・伝承ホールでの真木柚布子特別公演では、約1時間の一人芝居と約2時間の歌謡ショーのステージに桜の花とホタルが舞う。





[真木柚布子 オフィシャルサイト]
http://www.yukomaki.com/
[真木柚布子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=12453






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三門忠司(テイチクエンタテインメント) 「夫婦みち」 歌いやすく覚えやすいと好評 絶対にヒットへ [インタビュー]

◆「人生80からやで」と言うのは、今秋、73歳を迎える三門忠司である。人生の本番を迎えるまではまだ7年もあるわけで、今大いに元気をみなぎらせる。その秘訣は「毎年新曲をもらって歌えることに幸せを感じること。それ以上を望むとバチが当たる」という。2017年6月に出した新曲「夫婦みち」は「歌いやすくて覚えやすいので評判が良いです。絶対にヒットするで~」と、自信を見せている。

三門忠司.jpg






三門忠司・夫婦みち.jpg


 今まで三門忠司の歌には、演歌ならではの耐え忍ぶ女性が登場する作品が多かった。「夫婦みち」のように、夫婦を題材にした幸せ演歌は初めてだと言う。夫婦ものは2005年に「百年坂」を出して以来だとも。評判がいいのは、そんな久しぶりの夫婦演歌なのと、歌いやすいところに理由があるのかも知れない。

 30代から80代まで幅広いファン層に支えられている。とりわけ「80代の女性は元気やね。カラオケ歌って疲れ知らずや」と話す三門。そんな女性に向けてのメッセージを込めて歌っているのだろう。

 「♪ 今日から俺は お前と一緒 ~ の歌詞にあるように、今までは迷惑をかけてきたけど、これからはお前と共に歩いて行くで、と年を重ねた夫婦を歌っています。落ち着くとこに落ち着いた、といったところでしょう」
 そこには放蕩三昧だった夫を許す妻の姿が見えてくる。「きっと芯の強い女性なんでしょうね」(三門)。

[新月]?熱く歌って38年

 三門はデビュー38年目になる。脱サラして36歳での歌謡界入りだった。「クヨクヨせずに、毎日少しの焼酎を飲む」のが若さの理由。
 同じレコード会社の永井みゆきなど大阪・岸和田市出身の歌手4人と一緒に、今年6月に岸和田市観光大使に任命されている。全国に岸和田をアピールしていくのだという。

 「岸和田の良いところは、やはり毎年秋になると、老いも若きも、町ぐるみでだんじり祭りに熱くなるところでしょう」

 だんじりの熱さをそのままに、今まで歌に反映してきたのだろう。そんな熱気とは裏腹に三門は「40周年までは元気にやって行きたい」と、やや控え目であるが、2017年末には大阪・梅田のヒルトンホテルでディナーショーを予定しているなど、その40周年に向けて走り出している。






[三門忠司 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/mikado/






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ミヤコ瓢箪山店・松山音楽事務所 歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店 幸田和也らが新曲歌う [ライブ]

◆第1回開催から4年目を迎えている「歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店」が、2017年9月10日、大阪府東大阪市のイトーヨーカドー東大阪店で開かれた。

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「歌謡フェスタ in イトーヨーカドー東大阪店」の出演者たち


 CDショップミヤコ瓢箪山店と歌手松山ひろしの松山音楽事務所(大阪市)が共同で毎月、開催しているイベント。この日は幸田和也、みず来明姫(みずき・あき)晴香うらら、天水春伽、それにレギュラーの松山ひろしが出演した。


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幸田和也

 新曲「哀色の街」をなどを歌ったデビュー10年目の幸田和也。大阪・羽曳野市出身で大阪でデビューしたが、現在は拠点を東京に移している。この日も早朝4時に起きて大阪入りした。
8月末には神戸市でKOBE流行歌ライブで「哀色の街」を披露したが、10月18日には今度は大阪流行歌ライブにも出演する。
 さらに12月14日は再びKOBE流行歌ライブで、同じレコード会社の加門亮、若原りょう、塚原哲平とともに「ホリデージャパン華の4人衆」として出演する。


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松山ひろし

 出身地の松山市をそのまま芸名にした、レギュラーの松山ひろしは、最新曲の「人生夢勝負」などを歌った。12月6日には新曲を発売するのに続いて、来年3月にもリリースを予定している。


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みず来明香(左)と天水春伽

 みず来明姫、晴香うらら、天水春伽も最新曲なども最新曲などを歌った。

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晴香うらら

 「淡雪ふたりづれ」を歌う晴香うららは11月10日、大阪・あべのハルカス13階の京都北山ダイニングで開かれる歌謡ショー(主催・ミヤコ瓢箪山店)で徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、黒川真一郎と共に出演する。


[ミヤコ瓢箪山店 オフィシャルサイト]
http://www.k4.dion.ne.jp/~sarii/burogu2.html






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福田こうへい(キングレコード)  芝居と歌で泣かせた特別公演 「母ちゃんの浜唄」  大阪・新歌舞伎座9月公演 [舞台]

◆鰯も7日で鯛になる―。福田こうへい特別公演の芝居「母ちゃんの浜唄」で、まだ幼い主人公こうへいは、毎日の晩ご飯のおかずが鰯なのに飽き飽きとしていた。その母・はるが、いつもそう言い聞かせていた言葉である。高度成長期の昭和時代を象徴するかのような言葉でもある。福田こうへいはデビュー5年で、鯛ならぬ売れっ子歌手の仲間入りを果たしている。2部の福田こうへいコンサートでは、30万枚超の大ヒット曲「南部蝉しぐれ」から2017年9月27日に発売される新曲「道ひとすじ」まで全14曲を歌った。公演は9月21日まで。

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新歌舞伎座では3度目の公演となる福田こうへい特別公演


 今回の芝居は昭和30年代後半の東京を舞台に、中学を卒業したばかりの主人公が集団就職で岩手・宮古から上京し、時代の流れにもまれ、たくさんの悩みを抱えながらもふる里や母親を想う姿を描いている。
 主人公を演じる福田こうへいにとって新歌舞伎座公演は3度目。初陣はデビュー2年目の2015年7月である。三橋美智也の半生を綴った芝居「歌こそ我が命 ~三橋美智也物語~ 」と歌謡ショーの座長公演だった。今回はセリフは倍に増えて、笑いと涙の人情劇を見せてくれている。

 「母ちゃんの浜唄」は2001(平成13)年、主人公こうへいが東京・築地の川岸で、今は亡き母親に語りかけるシーンから始まる。そして場面は一気に昭和30年代のふる里・宮古へ。はるは魚市場に捨てられた鰯を集めて、売り歩いていた。今回の公演に合わせて福田が2017年2月に出したシングル「母ちゃんの浜唄」を基に構成されたものである。


 上京したこうへいは築地近くの新富町にある乾物店で働いる。
 それから数年後、田舎から出てきた母親を主人公のこうへいが、その田舎者ぶりが恥ずかしくて、岩手弁でまくし立てるように追い返えしてしまう。
 若い男の子にはありがちである。もちろんこうへいの本心ではなかったのだが、仕方なく帰って行く母親の姿に、涙をこらえる人たちも。

 それでも息子の行く末を心配してやまない母親だったが、しばらくして亡くなってしまう。それが主人公にとって母親と話す最後となるのであるから、さらに観客の涙を誘わないはずがない。

 新歌舞伎座による事前のインタビューで福田も「せりふを口にしたら僕自身も胸が詰まり、泣きそうになってしまいました」と話しているほどである。

■ふる里に歌碑も

福田こうへい特別公演2.jpg 福田はデビュー前からステージに立っても、話す時は岩手の言葉そのままである。それはデビュー後も変わらず、福田を見る人、聴く人に一層親しみを感じさせている。
 この日の新歌舞伎座には、岩手のふる里から同じ言葉を話す人たちがたくさん応援に駆けつけ、ペンライトを振っていた。その生まれ育ったふる里には、福田の歌碑が建立されることが決まっているという。

 2部のコンサートではそんなふる里の民謡「外山節」(岩手・盛岡)なども披露した。

 また「母ちゃんの浜唄」「父子鷹」「北の出世船」「南部蝉しぐれ」とオリジナル曲とともに、NHK紅白歌合戦でも歌った「東京五輪音頭」、浪花を題材にした「浪花節だよ人生は」「河内おとこ節」などを歌って、ファンを沸かせていた。

 発売日は公演終了後の27日という新曲「道ひとすじ」も、一足早く聴かせた。

 さらに「身体は小さいけれど歌声は大きく届けます」と、全身で声を張り上げたり振り絞るようして歌っていた。

 福田は「(歌で)1人でも多くの人が元気になってもらえるように、これからも初心を忘れないように努力していきます」と語りかけていた。


[福田こうへい特別公演 新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20170901.html
[福田こうへい キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=44399






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桜井くみ子(日本クラウン) 「哀愁流転」  悲恋を歌ったデビュー10周年記念曲  人気曲「海宿」「別れの港」も収録 [インタビュー]

桜井くみ子.jpg◆デビュー10周年の桜井くみ子が初心に帰って歌う「哀愁流転」。10周年記念曲として2017年5月に出した悲恋歌である。カップリングには、カラオケ定番曲としてファンから高い支持を受けている人気曲「海宿」(2015年)「別れの港」(2012年)の2曲を収録している。10周年記念コンサートも終えて「新曲は自分の今の気持ちを飾ることなく、素直に歌える楽曲」と、一心不乱に歌い続けている。


桜井くみ子・哀愁流転.jpg










 「哀愁流転」は男女の恋歌であるが、「力強く芯のある歌い方で、一声ひと声がしっかりと前に出るように歌っています」と桜井。
 弦哲也の作品は「海宿」以来、2作目。レコーディングまでにみっちりと2度レッスンを受けた。もっともっと、と声を出すことを求められた。
「私にはあまりなかったタイプの作品だけに、とことん歌い込んだほうが気持ちを呼び出せたようです」

 そんな想いを込めたのか、デビュー以来ずっと着物だった衣装も、今回初めて洋服にして気分一新を図った。ジャケットも「手に取ってもらえるように」と、10周年にかける桜井の心のうちを感じさせる、自身の表情を強調した。

桜井くみ子3.jpg「クラウン歌う王冠ライブ」で歌う桜井くみ子

 カップリングに収録したのは、いずれもここ数年に発売した中でも、カラオケでもとりわけ人気の高い楽曲を2曲選んだ。「10年の歩みを詰め込むつもりで選曲しました」(桜井)というもので、中でも「海宿」は発売から2年がたつが「キャンペーンで歌うと、必ずCDはないのと尋ねられます」(同)と評判が高い。同様に「別れの港」も人気は衰えていないという。

 桜井ファンにとって「流転哀愁」は、たまらない1枚と映っているはずである。

■感じるままに歌う

 桜井くみ子のデビューは2008年7月であった。日本クラウンの創立45周年記念オーディションでグランプリを獲ったのが、歌手へのきっかけとなっている。18歳と6ヶ月で短大を中退して上京した。デビューを8年の歳月をかけて手に入れた努力家である。
 「デビューまでの不安だった気持ちなど、10年間のいろんな自分の想いをこの歌の中に込めています」(桜井)

 デビュー当初は明るく元気な楽曲を歌っていた彼女も、このところは専ら大人になった女性らしく、哀しいの恋心を表現するようになった。
 「今の気持ちを、ただ一心不乱に歌っているだけ」と桜井。ファンの笑顔が一番の励ましだともいう。
 今年7月には「10周年記念コンサート ~ありがとう夢に向かって一歩ずつ~」を、東京・日本橋公会堂で開いている。初のソロコンサートでもあった。「地元大阪でもソロコンサートが行えるように頑張りたい」。

 大阪府堺市出身。マンホールの蓋の写真を撮るのが趣味である。今までに撮影したのは100ヶ所余になる。地元堺市のマンホールは、花しょうぶなどのデザインを採用しているのだという。

 桜井は「今までの歌は、決して形からはみ出さない歌唱でした。これからは自分の感じるままに表現出来るようにしていきたい」と、今までになく歌うことに真摯に向き合っている。






[桜井くみ子 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kumiko-sakurai/
[桜井くみ子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/sakurai/whats.html






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岡ゆう子(キングレコード)  「しあわせの サンバ」  日本を明るくする歌  メソソメするよりも陽気に明るく歌いましょう! [インタビュー]

岡ゆう子.jpg◆クヨクヨと泣いても、笑っていても同じ人生だよ。それなら笑顔で楽しく過ごそうよー。明るく話すキングレコードの歌手、岡ゆう子が歌う新曲「しあわせの サンバ」は、タイトルの通りにサンバのリズムが、聴くもの誰もを明るくしてくれる。レコーディングでは「自然と楽しくなってきて、踊りたくなってきた」と岡。作詞の仁井谷俊也、作曲の岡千秋の両人もノリノリで、岡自身も「1度、こうした歌を歌ってみたかった」と、笑顔を見せるほど。イントロをはじめ楽曲の随所にホイッスルの音がはさまれて、とにかく全編が陽気で明るい作品である。


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 「岡千秋先生がピアノを弾きながら自ら歌っているデモテープを初めて聴いた時、自然とウキウキとしてくけような歌でしたね」(岡)。
 彼女がもらった新曲の候補はい6作ほどあったが、とにかく「しあわせのサンバ」の明るいリズムが耳から離れない。これしかない、と強烈な印象だった。

 強烈なのは歌だけではない。衣装もまたパンチが効いている。
 サンバのリズムにのって踊り子が踊るブラジルのカーニバルは有名であるが、さずがにそこまで肌を露出した衣装には抵抗があるのか、着物に背中には、サンバカーニバルを連想させる大きな帯を結んでいる。腰には大きな花。そして頭にはティアラといった具合に、とにかくド派手。
 「車の移動じゃないと、遠方への衣装の持ち運びは難しいですね」
 と、取材時には平服だった。

 「この楽曲ならアマンダがいい」と、舞台女優のアマンダに振付を依頼した。プロモーションビデオ(PV)には、岡のバックでアマンダが踊る姿や、彼女が岡に振付をレッスンする模様も収まっている。
 「最初はダンスにテレもあったんですよ。でも今は慣れてきました。ダンスは2時間ほどかかりましたが、楽しい歌ですから1度覚えてしまうと簡単ですけどね」

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アマンダと踊る「しあわせのサンバ」のPV


 今までの岡ゆう子のイメージとはガラリと変わっているだけに、初めて耳にする人の中にはキョトンとしてあっけに取られている人もいる。
 「でも、歌を聴いているうちに身体を動かし始める人もいるんですよ。やっぱりサンバのリズムは人を陽気にしてくれるんですね。カラオケ発表会・大会で歌うと、きっと目立つと思います」

 取材中には、終始明るい笑顔を見せてくれていた岡だが「こう見えて、結構暗いんですよ。クヨクヨもしますしね」と、ハハァと笑って話してくれた。

 岡は「この『しあわせのサンバ』は、日本中を明るくしてくれる歌だと思います。こんなリズム歌謡は大好きですし、この先も歌い続けていきたいジャンルですね」と話していた。

■29日にはカラオケ大会も


 「岡ゆう子<しあわせのサンバ>カラオケ大会・ダンス大会」を2017年9月29日に、キングレコード関口台スタジオで行う。出場するのはカラオケ・ダンスともに、事前に応募のあった作品の審査で勝ち残った人で、岡千秋、アマンダらが審査を行う。当日は岡ゆう子のミニライブも開かれる。





[岡ゆう子 オフィシャルサイト]
http://www.pinemusic.co.jp/
[岡ゆう子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=18564






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