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青木美保(キングレコード) 新曲「花海棠(はなかいどう)」 添えないあなたと別れていく〈悲恋の女王〉 [インタビュー]

◆キングレコードの歌手、青木美保が2017年10月27日、同9月に出した新曲「花海棠(はなかいどう)」のキャンペーンのために来阪。前作の「秋燕」以上に切ない作品で、「悲恋の女王」なるのだと意気込みをみせていた。先頃、東京都内で初の新曲発表会を開き、その強さを披瀝していた。


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 より切なく。青木が「花海棠」を歌うのに際して臨んだのは、この一点だった。
かなわぬ恋から自ら身を引く女性の悲恋を歌っている今作は「しっとりとした曲調で、少し歌謡曲タッチの楽曲」(青木)に仕上がっている。

 デビューして今年で34年目。10月には51歳を迎えた。途中、歌手にとっては致命傷とも言える、声が出なくなる病気で10年間休業していたが、7年前には見事にカムバックを果たしている。復帰当初は「10年の ブランクを早く埋めなくてはいけない」(青木)といった焦りもあった。それが周りにも歌に不安を感じさせていた。
 しかし今は体調も万全。前作の「秋燕」では、五木ひろしがスカウトしたかつての青木美保のように、しかも切ない大人の恋を表現してみせた。



 それに次ぐ「花海棠」は、一段と切なさがアップデートした。決して添えないふたりだから、♪ あの女(ひと)泣かせる その前に 別れを決めた 〜 。女性は花海棠の花が散るように、自ら身を引いて恋を終わらせる。「イントロからドラマ性の高い楽曲」(青木)なのである。
 淡紅色の艶やかで、麗しいその花は、まさに悲恋物語の主人公にふさわしい。作詞家の麻こよみが、そんなひとりの女性を描き上げた。

 青木がデビューしたのは1984(昭和59)年の「人生三昧」だった。これは人生の応援歌だったが、2曲目は一転して「哀愁海峡」といった具合に「今まで約9割は悲しい女を歌ったものばかり」(青木)だった。

 キングレコードでは大月みやこが、独自の歌世界に生きる女を作り上げている。
 青木もそれに倣うかのようにレコード会社、事務所のスタッフがひとつになって作るチーム青木が、青木美保を悲恋の女王という新たな女に育て上げようとしている。
 前作の「秋燕」あたりから、青木の歌は少し変わってきた。「歌に入り込むことなく、淡々と演じて歌う」(同)からであろう。

 実は青木は中学時代にも女王と呼ばれていた。それは熊本市内の女子校時代の修学旅行であった。「バスガイドさんが歌えなくなるほど、絶えずマイクが回ってくる〈貸切バスの女王〉と呼ばれていました」と青木。
 そして今、再びの女王の冠は〈悲恋の女王〉なのである。






[青木美保 オフィシャルサイト]
http://www.aqua-pro.co.jp/talent/aokimiho/index.html
[青木美保 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10406






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