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沢井明(テイチクエンタテインメント) 「おもいで蛍」  移籍第2弾  切ない女心を歌うデビュー17年の実力派 [インタビュー]

沢井明.jpg◆テイチクエンタテインメント移籍第2作「おもいで蛍」を9月に出した沢井明。街のネオンを蛍にたとえて、ひとり生きる女性の心のうちを歌っている。学生時代からフォークソングのシンガーソングライターとして「人生、男と女の切なさ」を歌ってきた。それは新曲にも通じるものがあり、沢井は「若い頃の自分の心情をかぶせて歌う」のである。




 沢井明の歌は女性の恋愛歌である。新曲「おもいで蛍」もまた、愛しい人を忘れようにも忘れ切れられない切ない女性をムーディーに歌う。「ストーリー性の高い、女性の気持ちが表れた楽曲です」(沢井)。
 歌の主人公は「どこにでもいる女性を歌っている」(沢井)のだが、そこにはかつての沢井自身の体験が下敷きになっている。

 イントロは編曲を担当した伊戸のりおによるポルトガルギターの音色が入る。「耳に残る演歌にしたい」という沢井の希望を聞き入れたもので、伊戸がアレンジしたものである。これが切なさを倍加することになった。

沢井明・おもいで蛍.jpg 吉田拓郎や松山千春に親しんできた沢井は、長く女性を主人公にした等身大のフォークソングを歌ってきた。その多くがラブストーリーである。「人生や切ない男女の関係などを歌うフォークは、演歌にも通じるものがあります」と、その魅力を話す沢井だが、徐々にフォークソングは衰退し、歌う場所も少なくなってきた。

 そんな時、大学を中退した彼は、クラブで演歌を歌う機会を得た。それが今、歌謡演歌と自ら言う歌を歌い始めることになっていく。
 クラブ歌手は3年ほどやった。自分で書いた作品を歌ってCDを出せばいいとも思っていたのだが、「クラブでは自分で歌いたいものを歌えない」といった制約があった。本格的に歌の勉強をして、プロ歌手を目指したい。彼の想いは変わって行く。作詞・作曲家の猪俣公章に師事したのもそのためである。インディーズながら自ら歌を書いてCDデビューも果たした。

■さらに上のステージへ

 日本クラウンでメジャーデビューして、2016年にはテイチクへ移籍。活動も徐々に広げている。
 そんな沢井は、1か月のほぼ半分は自宅のある東京を離れて、大阪など西日本で活動することが多い。大阪ではここ10年、個人レッスンなどカラオケ教室を開いており、その生徒数は100人にもなるという。
 年に1回は課題曲のカラオケ発表会も催す。来年4月には「おもいで蛍」のレッスンの成果を披露する発表会を予定している。

 その彼には大阪を舞台にした歌も多い。インディーズ時代から数えると6、7曲になる。「ファンが大阪に多く、大阪の歌を歌うと反応がいいのです」
 まるで在阪歌手のようでもある。

 沢井は物静かだが「自分の歌をより多くの人に聴いてもらいたい。ファンの人たちからは応援していて良かった、と思ってもらえるように、少しでも今より上のステージへと昇れるように頑張りたい」と、力強さを見せてくれた。





[沢井明 オフィシャルサイト]
https://donmusic.amebaownd.com/
[沢井明 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/sawai/






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