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「ホテル」の立花淳一、大阪・心斎橋でスペシャルディナーショー  内田あかりがゲスト [イベント]

「ホテル」(1984年、テイチク)が80万枚のヒット曲になったことでも知られる歌手、立花淳一が2017年12月5日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「立花淳一スペシャルディナショー」を開き、オリジナル曲やカバー曲19曲を聴かせた。豪華な景品が用意された抽選会もあって集まったファンを楽しませていた。ゲストには11月に新曲「ホテル・サンセット」を出したばかりの日本クラウンの歌手、内田あかりが出演して<淳ちゃん>と親しみを込めて呼ぶ立花へエールを送っていた。

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内田あかりを特別ゲストに迎えての立花淳一のスペシャルディナーショー
(大阪心斎橋・ホテル日航大阪)


 この時期、毎年恒例となっている。オープニングは期待通りの「ホテル」で、会場奥から登場する演出。続いて夫婦演歌「俺の花」(1998年)や「ホテル」の後にテイチクから出した「雪桜」(1986年)などのオリジナルを披露。
 また、細川たかしの「北岳」前川清の「雪列車」福田こうへいの「北の出世船」や韓国メロディーなどをカバーした立花は「来年は今年よりも良い年になりそうです」と話していた。

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得意のムード演歌を歌う立花淳一(左)と
新曲「ホテル・サンセット」を披露する内田あかり

 スペシャルゲストとして出演した内田あかりは、新曲「ホテル・サンセット」を歌うとともに、山下達郎の「クリスマス・イブ」などカバー曲も5曲を披露していた。今夏、70歳を迎えた内田は「今、歌うのが楽しくなってきました」と、ますますの意欲をみなぎらせていた。

 会場には作詞・作曲家の中村泰士、歌手の生駒尚子(ホリデージャパン)らの姿も見られた。

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祝いに駆け付けた中村泰士(右)と話す立花(中央)と内田






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花咲ゆき美(日本クラウン) 「港わかれ雪 / 諏訪湖・・・哀愁」 抑えて歌う哀しみが人気 目下、関西キャンペーン展開中 [インタビュー]

花咲ゆき美4.jpg◆デビュー10周年を迎えている日本クラウンの歌手、花咲ゆき美が、新曲「港わかれ雪 / 諏訪湖・・・哀愁」で、ますます哀愁感を増している。2007年、実母の人生をモチーフにして歌った「哀愁本線」でデビューしている。そのタイトル通りに哀愁を漂わせたそれは、その年の第40回日本有線大賞新人賞を受賞している。以来、女の切なく哀しい心情を表してきた。今作のメイン・カップリングの2曲では、その哀しさの表現は衣装の白色のドレスとともにヒートアップしている。


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 「歌い出しがビーンと張るところから始まります」と、花咲ゆき美が説明する新曲「港わかれ雪」は、ヤマ場の ♪ あゝやるせない 〜 では120パーセントの力を出せるように、作曲家岡千秋のアドバイス通りに歌う。その前の ♪ あなたでしょうか 〜 は、彼女の予想に反して、裏声と地声の間ぐらいに抑えている。
 それらによって「歌い終わった時には、歌った〜という達成感か感じられます」と彼女は話している。

 花咲はデビュー当初から、ステージでの自分の歌唱をスマートフォンで録音し続けている。それをその日のうちに聴くことで、出来栄えを確かめるためであるが「毎回、100パーセントの出来はなく、歌はまるで生き物のように感じさせられます」と、自分が納得するまで練習して完璧を目指す。

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 10年前、デビュー曲をレコーディングした際も、最初の録音で物足りないところがあるから、と録り直しを願い出た。結局、録音を2度行なっている。ふたつを聴いたレコード会社の判断は「軽い気持ちで歌った最初の歌が、より哀愁が出ている」と、1回目の録音が採用されたことがあった。

 このように彼女は「練習を重ねることで、逆に作り過ぎるようです」と笑う。この時の経験からも「気持ちを込めるのは大事ですが、込め過ぎると歌が伝わらなくなる」と、抑えることで逆に(哀しみの)表現を増幅出来ることを学んできた。
 今作の「港わかれ雪」では、歌い出しとサビの部分などの歌唱にそれが生かされている。

■赤より白

 花咲ゆき美のイメージカラーは、決して燃えるような赤ではなく、白・ブルー・ピンクだそうだ。それがより哀しさを引き立たせるからである。今作から花咲を担当している日本クラウンのディレクターはそのように指摘して、「港わかれ雪 / 諏訪湖・・・哀愁」の衣装も白色のドレスにと注文した。髪飾りのリボンにも白を基調に黒のラインが入る。

 ディレクターの勝手な個人的好みかと思ったが、彼女の東京・関東地区のファクラブへの聞き取りでも「ゆき美ちゃんのイメージカラーは白かピンク」といった結果が出ているから、あながち外れているとも言えないようである。

 そのファンクラブのクリスマス・忘年会が12月23日に東京・立川で開かれる。ここでファンの目を喜ばせることになるだろう、と期待されるのが、珍しい花咲の着物姿である。彼女はコンサートを除いて、ステージなどで着物を着ることは稀である。「去年、おばから10周年の祝いにプレゼントされているものに袖を通してみたい」と花咲。

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今年からレッスンを始めたベリーダンスのポーズを見せる花咲ゆき美

 また今年2月からベリーダンスを習い始めているが、今年10月、東京・日本橋三井ホールでの開いたコンサートで初披露している。身長156センチ、程よくくびれた肢体をくねらせた踊りは「評判は良かった」ようだ。
 今回のファクラブイベントでは、花咲にダンス指導する女性インストラクターによるサプライズ出演があるかもしれないという。

 ベリーダンスは哀愁感とは程遠いイメージだが、どちらも練習熱心な花咲ならではの表現の成果なのかもしれない。





[花咲ゆき美 オフィシャルサイト]
http://www.t-force1.com/
[花咲ゆき美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hanasaki/whats.html






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歌恋、懐かしの大阪で母娘ライブ  お帰り~!に迎えられて オリジナル曲などを歌う  道頓堀ポケット [ライブ]

◆高校生演歌歌手として話題を振りまいた歌恋(カレン)が大阪に戻ってきた。2017年12月3日、大阪・道頓堀のライブハウス、道頓堀ZAZAポケットで、母親で演歌歌手の阿部まりあと2人によるジョイントライブを開き、60人も入ればいっぱいの小さな会場は、立ち見も含めて超満員。大阪での母娘共演は初めて。歌恋は約2年ぶりに歌の世界へ復帰、ステージに立つのは6月の東京・府中でのライブ以来の半年ぶりだった。

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阿部まりあ(左)と歌恋の母娘ライブ


 歌恋は、関西で武者修行をしていた10代の頃から、結婚し子供1人の母親へと大人の女に成長した姿を見せてくれた。

 「泣くなオカメちゃん」「大阪恋うた」「純情花吹雪」など、高校生演歌歌手・カレン時代のオリジナルを歌うと、集まったファンは皆、手拍子や〈お帰り〜 !〉などのかけ声を送り、当時を懐かしんでいた。
 中でも「大阪恋うた」は、歌恋がカレンの芸名で高校生演歌歌手時代の2011年に行った、大阪など関西での100日プラス60日間武者修行でCD5000枚を販売した楽曲。

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お揃いのサンタクロースのコスチュームで歌う母娘

 それだけに24歳になった歌恋にとっても忘れられない1曲。
 この日も「歌わなあかんやなあ〜」と、母娘揃っての懐かしい女子高生スタイルで「大阪恋うた」を歌った。母親の阿部まりあは47歳。「(こんな衣装は)2度と着ません」と、会場を沸かせていた。

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久しぶりに女子高生ルックでステージに立った歌恋(右)

 ふたりで全27曲を歌ったライブは、開始から3時間近くにも及んだ。歌恋が大阪でライブを開くのは2013年1月以来。一方の阿部は「大阪は23年前にテレビ番組『新婚さんいらっしゃい』の学生結婚特集に、まだ赤ちゃんだった歌恋を連れて出演して以来です」といい、もちろん大阪での母娘ライブは初めて。

 ライブでは母娘で「どうにもとまらない」(山本リンダ)や「大阪ラプソディー」(海原千里・万里)「雨の御堂筋」(欧陽菲菲)「大阪ボレロ」(ニック・ニューサ)「大阪慕情」(永井みゆき)など大阪歌ったスペシャルメドレー10曲をはじめ、盛りだくさんのカバー曲を聴かせた。

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歌恋(カレン)がステージに立つのは半年ぶり。ぞを支える母・阿部まりあ

 恋歌は16歳で歌手デビューしている。当時から支援してきた、彼女が〈大阪のお父さん〉と慕っていた大阪在住の男性が、2年間の闘病の末につい先日、香川県の病院で72歳で亡くなったことを報告。オリジナル曲「女の純情」を歌って、男性を偲んだ。

 また阿部はデビュー曲「咲かぬ花」(2003年)も披露。現在は韓国に移り住んでおり「これからは東京、大阪、韓国で母娘ライブを続けて行きたい」と話した。

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大人になった歌恋(カレン)だが、女子高生の姿は良く似合う

 ラストソングに用意した「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)を歌うと、客席からはアンコール。それに応えて歌恋は「もう一度歌わせて」と、阿部と「大阪恋うた」を熱く熱く歌い上げ「また大阪でライブを開きたいです」と話していた。

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オリジナル曲やカバー曲でファンを楽しませた大阪初の歌恋&阿部まりあの母娘ライブ


[歌恋(カレン) オフシャルサイト]
https://ameblo.jp/karen-nikki/






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渡辺要(日本クラウン)  舞台公演「未来へつむぐ 今をありがとう」 大阪公演に出演 [舞台]

◆大阪市中央区のドーンセンターホールで2017年12月3日まで行われている舞台公演「未来へつむぐ 今をありがとう」の大阪公演に、12月2日、日本クラウンの歌手、渡辺要が出征兵士を見送る男性役として出演。72年前の特攻隊の若者たちを描くことで、悲惨な戦争の事実を今の若い世代に知ってもらおうというもの。入場料は4000円、ただし小学生500円、中学生1000円、80歳以上は無料。

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元加西市長(左)や渡辺の後援会会員も参加しての稽古。中央が渡辺

 2017年7月に香川県坂出市で行われた同坂出公演を観覧し、その内容に感動した渡辺要が「エキストラでも良いから出演出来ないか」と、公演を主催する一般社団法人TUGUMI JAPANの代表理事で芝居の原作・演出・総指揮を担当する野田憲晴さんに願い出たのが、出演するきっかけだった。

 渡辺は出征する若者を幼い頃から知る近所のおじさん役として出演している。本番前に俳優で演出家の五宝孝一さんから、台詞や万歳などの演技指導を繰り返し受けて、この日1回目の公演に臨んだ。
500席あるホールは満席だった本番では緊張気味だったが「あんなに小さかったのに、こんなに立派になって」と、無難に役どころをこなしていた。

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俳優を交えての本番直前の稽古

 エキストラには渡辺要後援会琴平支部(香川県)の高橋佳代子さん、元加西市長。大阪市北区長の中川暢三さんらも出演している。

 物語は「特攻は美化してはならない、しかし風化させてはならない」と言い残して、2015年4月に亡くなった元特攻隊兵士の板津忠正さんをモデルに描かれている。鹿児島・知覧での出撃前、地元中学生で作られたなでしこ隊との心の触れ合いなどを通して、戦争の無意味さを訴えている。

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舞台稽古の前に演技指導を受ける

 大阪公演は去年に続いて2度目。前回はPR不足もあって入場者は少なかったが、今年は満員の大盛況だった。
 12月3日は午後12時と同4時の2回公演が予定されている。

 渡辺は練習でも持ち前の大きな声で場を盛り上げて、本番の出来栄えにも満足気だった。


[渡辺要 オフィシャルサイト]
http://www.kaname8739.com/about_2.htm







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O2 原大輔・大下香奈(ホリデージャパン) 「キターラ・ネロ 〜 黒いギター 〜 」 大阪で12.11新曲発表ライブ [インタビュー]

O2 1.jpg◆ホリデージャパンの新ユニット、O2(オーツー)が2017年12月11日、大阪市浪速区のライブハウス、フラミンゴ・ジ・アルーシャで、11月22日にリリースした新曲「キターラ・ネロ・ 〜 黒いギター 〜 」の発売記念ライブを開く。低音の歌声で多くの人を魅了して1983年の日本有線大賞新人賞を「秋冬」で受賞した原大輔と、アナウンサー時代に身につけた高い表現力を歌に生かした歌唱が評判の大下香奈の2人による大人のユニット。共に名前に「大(O)」の文字があるのと、なくては生きられない「酸素(O2)」を意味するユニット名。ふたりは「なくてはならない歌を届けていきたい」と、この歌にかける想いを話している。


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 ラテンの情熱がほとばしるような曲調の「キターラ・ネロ 〜 黒いギター 〜 」。この楽曲に合わせてフラメンコダンスも習った、という大下香奈が自ら振付けを考えている。これに代表されるように、そのダンスも見ものであるプロモーションビデオ(PV)の制作でも、制作に携わった全員が情熱的だった。

 大下香奈は「撮影は半日をかけましたが、当日の朝までスタッフが小道具を買いに走ったり、レコード会社の社長は原さんが弾く黒いギターを、わざわざ買ってきてくれたり、皆さんの熱心さには頭が下がりました」と、振り返っている。

 その大下は前作「トワイライト横浜 / めぐり逢い」で、同じレコード会社の加門亮とデュエットしている。今回はお相手を原大輔に替えての作品である。
 ふたりは2017年4月から夏まで、テレビ番組「歌う!セールスマン」(歌謡ポップスチャンネル)で共演して、石川さゆりと琴風が歌った「東京めぐり愛」などをデュエットしたのが、新曲に繋がった。

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O2(原大輔・大下香奈)のふたり

 ふたりの歌唱は決して演歌ではなく、リズム感も良かったことから、周りのスタッフの評価も高かった。それをきっかけにレコード会社も原と大下の新曲の制作に乗り出すことになった。楽曲のコンセプトも<大人による大人が楽しめる音楽>に決まった。
 原大輔は「皆さんの力のかけ方が尋常ではないことが感じられ、それが嬉しかった」と話しているし、大下はカッコいい大人の男女をモノクロームで表したフライヤー(チラシ)まで、自分の手で作ったほど。

 そのフライヤーをベースに作詞家の朝比奈京仔がイメージを膨らませ、黒をテーマに詞を書いた。PVでもその黒を、恋の駆け引きを表す炎の赤色で際立たせた。

■スパニッシュな風

 「時代の流れに身を寄せてアニメ主題歌、ロックなどと歌ってきた」という原だが、音楽への関わりは洋楽からだった。34年前に出したヒット曲「秋冬」にも洋楽のスパイスが入るなど「自分が奏でるのは洋楽です」と、こだわり続ける。
 そんな自らの音楽観と自然と融和したような「キターラ・ネロ・ 〜 黒いギター 〜 」に、原は「大変満足している」と話す。

 ターゲットは30〜40代の女性に置いている。スパニッシュな風が彼女たちに届くか。大いに楽しみである。
 12月11日、大阪で初めての新曲発表ライブ、会場のフラミンゴ・ジ・アルーシャにはふたりの魅惑的な声が響くことだろう。






[O2 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kana-oshita/ (大下香奈)
[O2 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_ha5_hd.html
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_a8_ok.html







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瀬口侑希(日本クラウン) 「雪舞い岬」 前作を上回る評判 早くもヒットの兆しも カップリングには「霧にむせぶ夜」 [インタビュー]

瀬口侑希.jpg◆「ヒットする楽曲は決まって、歌っていて心地いいんです」日本クラウンの歌手、瀬口侑希はそのように話す。前作の「津軽の春」は去年(2016年)12月の発売だか、「遊び心のある歌詞とメロディー、アレンジがベストマッチして、とにかく歌い心地が良かった」(瀬口)こともあって、今なおCDの売行きは伸び続けている。2017年11月1日に出した「雪舞い岬」もまた、その歌い心地の良さから滑り出しは好調である。カップリング曲は「霧にむせぶ夜」で、10年前に一度レコーディングまで済ませてカバー収録する予定だったが、その時はお蔵入りしている。今回、新録音してようやく発売となった。








 ヒットする要素である心地良さの要素が備わっている。それが「雪舞い岬」なのだという。CD発売直後のチャートで1位、3位と上位にランキングされたのが、それを裏付けている。数多くのヒット曲を手がけている作曲家鈴木淳による作品であることも、瀬口を力づける。

 「ドラマチックな作品に、とお願いしていた今作を歌うに際して、久しぶりにお会いした鈴木先生の事務所に何度も伺って、門下生になった気分でレッスンを受けました」

 歌の舞台は凍える北海道・宗谷。1番から3番までの最後 ♪ 雪が舞う 〜 は、瀬口自身にとっても「歌っていて気持ちの良いところ」で、最大に歌が盛り上がっていく。

 ドラマチックさに華を添えるのが、瀬口が着る衣装の着物。
 前々作の「八尾しぐれ」から衣装を着物に替えている。ドレス姿の瀬口から着物姿がすっかり定着してきた。デビュー17年、ビジュアル面でも演歌歌手の定番とも言える姿に。「最初はドキドキでしたが、今は着付け時間も30分もかかりませんよ」(瀬口)。

■中高年に人気の「霧にむせぶ夜」

 ところで鈴木淳と言えば、今作のカップリング曲「霧にむせぶ夜」も彼が書いた作品で、黒木憲が1968(昭和43)年に歌って、累計で130万枚を売上げたヒット曲。
 実はこの楽曲は10年前に1度、瀬口によってカバーリリースが予定されていた。2006年に村上幸子の「不如帰」をカバーしてヒットしたことから、それを受けてのものだった。レコーディングまで済ませたが、急きょ別の作品に差し替えられている。

瀬口侑希・雪舞い岬.jpg 瀬口が生まれる前の楽曲だが、彼女にとっては忘れられない思い出がある。
 「父は黒木さんに似ていたことが自慢だった、と聞いています。そんなこともあったのでしょう、『霧にむせぶ夜』のレコードを買ってきて、得意げに歌っていたそうです」

 ヒットから49年経った今、それを彼女が歌う。
「父はわたしがデビューした2000年に59歳で亡くなりましたが、これを歌うことを喜んでもらえると思えて嬉しいです」
 「霧にむせぶ夜」の収録が決まって瀬口は、父親の霊前に歌える喜びを報告している。


 販売枚数が5万枚以上を超えたと言われる「不如帰」。前作の「津軽の春」はそれに並ぶほどに多くのファンから支持を受けた。瀬口の代表曲のひとつになるものと思われる。それに続く今作も発売直後から好調で、1年近く歌ってきた「津軽の春」を上回る可能性も大きい。2020年のデビュー20周年に向けて力が入る。


 12月13日にはアルバム「瀬口侑希 プレミアムベスト」を出す。「津軽の春」「不如帰」など全13曲が収録される。これにはまた「淋代(さびしろ)海岸」「波止場のれん」「海峡わかれ雨」といった新録曲3曲も収録される。価格は2700円(税込み)。





[瀬口侑希 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/seguchi/wn.html
[瀬口侑希 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/seguchi/whats.html






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