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真奈尚子(ビクターエンタテインメント) 大人のムードに酔いしれたビルボードライブ大阪でコンサート 竹中直人がゲスト出演 [ライブ]

◆ビクターエンタテインメントの歌手、真奈尚子が2018年2月20日、大阪・梅田のライブレストラン、ビルボードライブ大阪で、毎年恒例のコンサート「オトナを夢中にさせるワン・ナイト 真奈尚子」を開いた。まるで竹久夢二が描く「宵待草」のようにやるせない世界を歌った。その竹久など大正浪漫を彩った画家たちを描いた映画「およう」(松竹、2002年)では、主題歌「離さないで」を歌っているが、それに出演していた竹中直人がこの日のスペシャルゲスト。真奈とデュエットを聴かせたほか、撮影時の真奈との思い出も語った。

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真奈尚子

 全12曲を歌った真奈のコンサートは、ムード歌謡の女王の名にふさわしく会場いっぱいにムードあふれた約1時間半だった。

 ♪ 髪の先から 爪の先まで あなた色に 染められてゆくわ 〜 真奈が「これからも大事にしたい」という「離さないで」(2002年)の歌詞である。
 三木たかし作曲のこの作品をはじめ、真奈の歌はゆったりと流れるメロディーはとめどなく気怠い。

 そんなひとつが、この日も歌ったオリジナル曲の「小さな酒場」(2011年)「愛の背中」(同カップリング)だ。彼女の師匠でもある作曲家吉田正の作品で、吉田の生誕90周年記念作品として制作されたもの。去年にはデビュー曲「あなたのタンゴ」(1989年)が配信限定でリリースされているなど、真奈のムード歌謡は静かに支持され続けているようだ。

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楽しいシャンソンも交えて歌う真奈尚子

 カバーした伊東ゆかりのヒット曲「小指の想い出」も、真奈が歌うとまったく別のムードいっぱいの歌に変わっていた。

 歌謡曲に交えて、真奈が大好きだというジョルジュ・ムスタキの「時は過ぎてゆく」や「それはあなた」などシャンソンでもムードを盛り上げた。


 映画「およう」で真奈は主題歌を歌うとともに、芸者・秀奴役でも出演しているが、竹中は縛り絵の画家伊藤晴雨という、主人公の竹久夢二に絡む重要な役どころで出演していた。撮影現場の日活撮影所で竹中の姿を見た真奈は声をかけたというが、竹中は「美しい人から話しかけられて嬉しくて、腰が抜ける思いがしました」と、当時の印象を照れ臭そうに振り返っていた。

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真奈と話す竹中直人(右)

 その竹中は加山雄三の「恋は紅いバラ」をカバーし、真奈とは「恥ずかしいけど、やっちゃおうかな」と、トワ・エ・モアの「ある日突然」とザ・スパイダースの「なんとなく なんとなく」をデュエットした。

 真奈は「ヒットさせることよりも、永遠に残るムード歌謡を歌っていきたい」と話した。


[真奈尚子 オフィシャルサイト]
http://manamusic.net/
[真奈尚子 ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A000169.html






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