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井上由美子(キングレコード) 「夜明けの波止場」 26年前の作品をリメーク 自分の歌世界を表現 [インタビュー]

井上由美子.jpg◆キングレコードの歌手、井上由美子が2018年2月7日に出した新曲「夜明けの波止場」は、波止場での悲しい別れを歌う、自身にとって19枚目のシングルである。実はこの歌、26年前に別の歌手が歌っていた楽曲。今回、伊戸のりおが新たに編曲し直してリリースしたものだった。カップリングは円香乃作詞、岡千秋作曲の「水の月」である。











 井上由美子の楽曲でタイトルに波止場が付くのは、デビュー2作目の「赤い波止場」(2004年)以来である。今では波止場もイメージ出来ない人もいるそうだが、かつての演歌には波止場、別れは定番中の定番のキーワードでもあった。

井上由美子・夜明けの波止場.jpg 「夜明けの波止場」を1992年に、最初に歌ったのは東千春(あずま ちはる、テイチク)だった。現在は歌手を休業しているらしい。当時、テイチクに在社して、現在は井上を担当するディレクターは「当時から自分がどうしても手がけたかった楽曲だった」といい、今回、井上に歌わせることでその想いを実現させた。

 何処か古いイメージも持たれそうなタイトルだが、新しいアレンジによって蘇ったそれは「イントロがとても気に入っています。この部分を聴いてもらった瞬間から、歌の世界に入ってらえます」と、元のうたを意識せずに井上ならではの歌世界を作り出している。

 イントロから早くもエンジンがかかるというこの歌で、彼女は「3行目の ♪ 啼いて・・・(1番)から 4行目の ♪ 心です 〜 で一気に気持ちをぶつけ、自分なりの表現で歌う」ことで、演歌ファンの心をつかみ取るのである。

■カップリングは初の円香乃作品

 カップリングの「水の月」は、前々作の「ひとり北夜行」(2016年)を出した際に、メイン曲候補として、初めて作詞家円香乃によって書かれ、岡千秋が曲を付けたが、結局はお蔵入りとなった経緯がある。
 しかし井上と円はそれをきっかけに共に食事をするなど、互いにサバサバとした性格の者同士の気が合ったのか、親しく付き合うようになる。

 いつか機会があれば世に出したい、と2人が思っていた「水の月」は、カップリングながらようやく今回、リリースされた。
 井上は「円先生には、良いところも悪いところも、もっともっと私を知ってもらって、詞を書いてもらいたいと思っています。それを楽しみにしています」と、胸を膨らませる。





 5月には同じキングレコードの永井裕子とのデュオ「なでしこ姉妹」で、新曲を久々に出す予定である。
 その永井は「子供の頃に『夜明けの波止場』を歌っていた記憶がある」と話す。が、井上にとってはまったく耳新しい楽曲であったそれだが「自分の大事な歌として歌っていきたい」としている。


[井上由美子 オフィシャルサイト]
http://arder-jiro.co.jp/yumiko/
[井上由美子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13792






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