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水沢明美(日本クラウン)  「水沢明美コンサート 2018」  来年の30年へ向けての〈飛躍をテーマ〉に 兵庫・伊丹 [コンサート]

◆歌手生活30周年を来年に控えた日本クラウンの歌手、水沢明美が2018年4月9日、兵庫県伊丹市の伊丹アイフォニックホールで、飛躍をテーマにコンサートを開いた。今年2月7日に出した新曲「一点物 / 雪に咲く花」を披露するとともに、懐かしい「二度ぼれ酒」や前作の「紅散華」など全17曲を歌った。ゲストには去年日本クラウンに移籍したデビュー23年になる矢吹春佳と今年3月に日本クラウンからデビューしたばかりの現役大学生の一条貫太といった、ベテラン・新人の2人が出演して華を添えた。「一点物」の作曲家・水森英夫も顔を見せ「譜面に正確に声を当てた発声がいい」と水沢を称えた。

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来年歌手生活30年を迎える水沢明美

 「一点物」は作詞がいとう彩、作曲が水森英夫。水沢が「得意中の得意とするジャンルとする楽曲」(日本クラウン大喜田一人ディレクター)に」仕上がっており、♪ 夢だと 笑われようと 匙(さじ)を投げるな 勿体無いじゃないか 〜 とリズミカルに歌う、応援歌のような作品である。水沢にとっての応援歌はなんと12年ぶりだという。

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あいさつをする水森英夫(左から2人目)

 応援にやって来た水森英夫は「(年齢・キャリアに関係なく)すべての要素がうまく重なった時にスターが作られる。水沢さんにとっての(チャンス)はこれから」とエールを送った。作詞家のいとう彩はまた、水沢の華奢な身体と重ねて「1番の冒頭の歌詞のように、小さくても大きく翔(はば)たく人もいます」と、自らの詞を例えた祝辞を語った。

 それらの声に応えて水沢は、新曲「一点物」をコンサートのオープニングとエンディングに1度ずつ聴かせた。

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新曲は久しぶりの応援歌、リズミカルに歌う

 1990年に「恋は女の花舞台」で日本クラウンからデビューして、今まで29年間に出したシングル枚数が、今作の「一点物 / 雪に咲く花」を含めて36枚になる水沢明美は「来年歌手生活30周年を迎えることになりました。この間に沢山の財産を作ってもらいました」と話し、自身の新旧作品を織り交ぜて歌った。

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 前半では水沢が客席を回りながら「さんさ恋しや」「母恋だより」「因幡なさけ唄」「春の坂道」「演歌みたいな人生だけど」「二度惚れ酒」のオリジナル6曲をメドレー。会場いっぱいに埋め尽くしたファンと握手をしていた。
 後半は新曲のカップリング曲「雪に咲く花」をはじめ「さんさ恋しや」のカップリング曲「鴨川しぐれ」、さらには2008年に出した「残月はぐれ節」2000年の「玄海一代」を歌った。

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矢吹春佳(左)と一条貫太

 ゲストの矢吹春佳はデビュー曲「恋情話」(1995年)と、18年ぶりに去年、日本クラウンから出した新曲「恋しずく」など3曲を、またこの日が初の大ホールでの歌唱という一条貫太はデビュー曲の「ふたりの始発駅」とカップリング曲「潮風列車」を歌った。

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楽しんでもらえることを大切に歌い続ける水沢明美

 水沢は来年、日本クラウンからデビューして30年になるが、1970年には出身地の宮崎県で民謡名人位を獲り、82年にはサンケイ民謡大賞・総理大臣賞を受賞するなど、元は民謡歌手として活動していた。その間も加えると「芸道50年」という大ベテランである。
 民謡・演歌とジャンルは異なるが、彼女は「皆さんに楽しんでもらうことを一番に考えてきました。これからも一生懸命に精進していきます」と30周年へ向けての意欲を見せた。


[水沢明美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/mizusawa/whats.html








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