SSブログ

橋幸夫・林よしこ(ビクターエンタテインメント) ニューシングルはデュエット曲「君の手を」 2人のファンを招いて発表会開く  大阪、バナナホール [イベント]

◆2020年にデビュー60年目を迎えるビクターエンタテインメントの歌手、橋幸夫が、その記念の年へ向けてのステップと位置付けるデュエット曲「君の手を」を2018年7月25日に出し、同日、大阪・堂山のライブハウス、バナナホールで新曲発表会を開いた。大阪で新曲発表会を開くのはこれが初めて。

橋幸夫・林よしこ3.jpg
「君の手を」に全力投球する橋幸夫・林よしこ

 橋幸夫がデュエット曲を出すのは30年ぶりで、新たな相手役は関西を中心に活動する、同じビクターの歌手、林よしこ。彼女は島津ゆたかとデュエットした大ヒット曲「いい男! いい女!」以来の24年ぶりのデュエットとなる。

 橋が林とつないだ手を引っ張るようにしてステージに現れた。
 「彼女はいい手をしていましたよ。若いのにたくさんの人生の艱難を体験している人だからでしょうか。礼儀や礼節を知っており、生き様がいいですね」と、ベタぼめ。

橋幸夫.jpg林よしこ.jpg
年末の紅白に意欲を語った橋と林

 去年、大阪・新歌舞伎座で初めて林に会ってデュエットをした橋だが、その時の第1印象を「爽やかな声でした」と感じたが、まさかのデュエット誕生とは想像もしなかった。林も「このような大スターとデュエット出来るとは思いもしていませんでした。夢のようで、とても嬉しいです」と、天にも昇るようような面もち。


 新曲「君の手を」は、アメリカンポップス全盛だった1960年代の軽快なポップス調のオールディーズ風な楽曲。橋はジャケットにパンツといたラフなスタイルで現れ、林もポニーテール姿で60年代風のファッションとメイク。 
 ステージでは早速、新曲を披露した。

橋幸夫・林よしこ.jpg
2人のイニシャルはどちらも<YH>といった意外な共通項も

 橋幸夫盤、林よしこ盤の2枚を同時発売している。橋盤はサーフミュージック風の「サンシャイン」林盤は昭和歌謡風な「さよならだけが言えない」と、それぞれカップリング曲が異なっている。

 橋はこのデュエット曲で年末の紅白にも意欲を見せた。
 「紅白は出場回数19回で止まっていますが、20回目をこの『君の手を』で、しかも2人で出られるといいですね。命がけで店頭キャンペーンもしていきます」。
 75歳とは思えない、若々しく燃えていた。


[橋幸夫 オフィシャルサイト]
http://www.hyj.jp/
[林よしこ オフィシャルサイト]
http://www.hayashiyoshiko.jp/






nice!(4) 
共通テーマ:音楽

三橋美智也 23回忌追善メモリアルコンサート  10年ぶりに復活  坂東玉三郎・大津美子・橋幸夫・水前寺清子ら8人が三橋演歌を偲び歌った  大阪・新歌舞伎座 [コンサート]

◆昭和の歌謡界を代表する歌手で、キングレコードの全盛期を築いた1人とされる三橋美智也の23回忌に当たる今年、10年ぶりの追善メモリアルコンサートが2018年7月23、24の両日、大阪・上六の新歌舞伎座で行われた。坂東玉三郎、橋幸夫、水前寺清子、大津美子ら8人が出演して三橋の代表曲などを歌った。小学生の時に母親に連れられてコンサートへ行ったことがあるという橋は「あの時の鮮烈な印象が忘れられない」と振り返ると、マネジャーをしていた二條弘子は「コンサートを開いていただき、天国の先生も喜んでおられると思います」と、話していた。公演はこの後、東京、福岡、札幌、名古屋でも行われる。

三橋美智也追善コンサート.jpg
出演者全員で「花笠音頭」を歌った
三橋美智也・橋幸夫・坂東玉三郎.jpg
三橋美智也の思い出を話す坂東玉三郎(中央)と橋幸夫(左)。右端は司会の宮本隆治

 「星屑の町」が「武田節」が、そして「哀愁列車」も。館内いっぱいに三橋演歌が轟いた。
全国5都市で開かれる三橋美智也 23回忌追善メモリアルコンサートのトップを切って、大阪新歌舞伎座で2日間・3公演が行われた。
 1954(昭和29)年にキングレコードからデビューした三橋美智也は、生涯レコード売り上げ1億6000枚を達成し名実ともに昭和歌謡界のキングとなった。残念にも1996(平成8)年1月に亡くなってしまったが、その功績を偲ぶとともに後世に三橋演歌を歌い継いでいこう、と始まったのがメモリアルコンサート。一時中断していたが、今回、23回忌を機に10年ぶりに追善公演が復活した。

三橋美智也・坂東玉三郎.jpg
坂東玉三郎

 歌手ではない人間国宝の歌舞伎役者坂東玉三郎ではあるが、物心がつく頃には三橋すでにヒット歌手として名を成す大きな存在だった。そんな三橋を坂東は「民謡で鍛えられた真っすぐな歌が魅力的でした。とりわけ『達者でナ』(1960年)は好きでした」と懐かしむとともに、もともとはポルトガル民謡だという「ノスタルジア」とフランスの歌「人生は歌だけ」を三橋に献歌した。

三橋美智也・橋幸夫2.jpg三橋美智也・橋幸夫.jpg
橋幸夫

 橋幸夫は歌謡界が好きだったという母の影響で歌手になったが、デビュー前のレッスン曲には「哀愁列車」(1956年)や「リンゴ村から」(同)を選んでいた。この日も「哀愁列車」とともにミリオンセラーを記録した「古城」などを歌い「初めてお会いした時に『君が橋君か。僕は君の三倍だよ』と笑わせてくれたり、向島に初めて連れて行ったもらい粋な遊びを教えてもらった」などエピソードを披歴した。

三橋美智也・水前寺清子.jpg三橋美智也・水前寺清子2.jpg
水前寺清子

 水前寺清子は「三橋先輩には三味線をはじめ、いろんなことを教えてもらいました。とにかく優しかったなぁ」と懐かしみ、「夕焼けとんび」「達者でナ」などを歌った。

三橋美智也・大津美子.jpg三橋美智也・大津美子2.jpg
大津美子

 三橋の1年後輩で今年80歳を迎えた大津美子は「初めて会ったのは私が15歳の時。いつもお兄ちゃん、よっちゃんと呼び合っていた」という仲だった。55年にキングレコードからデビューした彼女は、同年に出した2作目の「東京アンナ」が大ヒットしている。「心の温かい人で、20歳の頃、ハワイに連れて行ってもらったことがあります」と、胸を詰まらせながら「星屑の街」(1962年)を歌った。

三橋美智也・岩本公水2.jpg三橋美智也・岩本公水.jpg
岩本公水

 やはり同じキングレコードでデビュー23年目の岩本公水は、三橋の「武田節」(1961年)を朗々と聴かせた。「仕事で一度だけ一緒させていただきましたが、とても神々しさを感じました」と、思い出を語るとともに「私も人々の心に残るように大事に歌っていきたい」と三橋の遺影に誓っていた。

三橋美智也・二条弘子.jpg三橋美智也・二条弘子2.jpg
二条弘子

 二条弘子は三橋の「男の舞扇」(1964年)で舞って見せたし、三橋が13歳の頃に歌ったという「江差追分」を録音した珍しい音声も聴かせた。

三橋美智也・林健二.jpg三橋美智也・梅若梅朝2.jpg
林健二(左)と梅若梅朝

 大阪公演にはこのほか通天閣の貴公子と異名を取る林健二、日本民謡梅若会2代目梅若梅朝も出演して、三橋演歌を披露した。


 追善公演はこの後、8月21、22日に東京・浅草公会堂で坂東玉三郎、小椋佳、小林幸子、堀内孝雄、神野美伽、岩本公水、三山ひろし、杜もこのみらの出演で行われるほか、9月19日には福岡・同市民会館で橋幸夫、小林幸子、岩本公水、池田輝郎、純烈、丘みどりが出演する。

 引き続き11月5日には北海道・札幌文化芸術劇場で橋幸夫、小林幸子、堀内孝雄、純烈などの出演で、2019年2月4日には名古屋・御園座で橋幸夫、小林幸子、堀内孝雄、岩本公水などが出演して行われる予定。







nice!(6) 
共通テーマ:音楽