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成世昌平(日本クラウン) 今年もコンサート「昌平のおもろい唄の世界」 民謡から「はぐれコキリコ」「鈴鹿峠」まで サンケイブリーゼ [コンサート]

◆民謡歌手で演歌歌手の成世昌平が2018年11月25日、3時間余に渡るコンサート「昌平のおもろい唄の世界」を大阪・梅田のサンケイブリーゼで開いた。民謡から演歌まで全20曲を歌い、作詞家生活50年になるもず唱平が手がけた作品もカバーした。歌唱曲の多くでは立ち方による舞踊を伴うなど、例年のコンサート以上に多くの見せ場を作った。

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 赤い毛せんの上に三味線や鼓、笛などの奏者21人が揃った。中央には成世昌平が座る。演奏するのは「民謡風花見踊り」である。毎回趣向を凝らすコンサートのオープニングであるが、一段と華やかさを演出してみせた。

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 続いて成世の三味線と歌、笛奏者による「正調博多節」。踊りが華を添える。「博多節」(1985年)と言えば、彼のデビュー曲でもある。さらに今も人気があるという10万枚を超えるヒット曲の「寿」(1987年)を舞いをまじえて歌った。

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 歌に合わせて舞い踊る立ち方をふんだんに起用しての今回のステージは、コンサートをより雅やかにしてくれていた。

■和の雰囲気いっぱいに

 休憩を挟んでの2部では、成世のオリジナル曲・ヒット曲を並べた。
 新曲「鈴鹿峠」は、成世が滋賀県甲賀市の小中学校で続けている民謡「鈴鹿馬子唄」の伝承・指導の活動の中から生まれている。この日は、馬子のセリフを盛り込みながら、客席を回って歌った。
 成世は「6月に出しましたが、ここに来てテレビやラジオでの露出が増えています」と笑顔を見せ、アンコールに応えて2度歌った。

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 作詞家のもず唱平は、成世のデビュー前から二人三脚で彼の歌手人生に絡んできた。成世は言うに及ばず、多くの歌手に詞を提供している。その中には「以前から歌いたかったものもたくさんあります」と、成世が話す楽曲も少なくない。

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 コンサートでは、もずの作詞家デビュー作の「釜ヶ崎人情」(三音英次、1967年)とキダ・タロウと組んで作った「虫けらの唄」(バーブ佐竹、1979年)デビュー6年目で書いたヒット曲「花街の母」(金田たつえ、1973年)の3曲を聴かせた。

■ラストは「はぐれコキリコ」

 ゲストには成世とは同じ広島県出身の竹川美子と、彼の民謡の弟子になって5年になる大川ゆり、そしてGreen2の女性4人のグループ。竹川はデビュー曲の「江釣子の女」から、デビュー15周年記念第2弾で新曲の「片恋おぼろ月」まで4曲と、長保有紀の「酒場うぐいす」を成世とデュエットした。大川は成世が堀慈のペンネームで作曲した「雨まち酒場」を歌った。

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 コンサートのラストソングはやはり「はぐれコキリコ」。販売枚数50万枚以上とも言われるロングセラーである。そのタイトルが告げられると、客席からは<待ってました>の掛け声がかかった。成世も「この歌がなければ、今日のこの日はなかったでしょうね」と感慨深そうに、歌った。

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[成世昌平 オフィシャルサイト]
http://www.havmercy.co.jp/Naruse/pg90.html
[成世昌平 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/naruse/whats.html







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