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川野夏美(日本クラウン) 「なみだ雲」 新たな世界に挑戦の21年目 初の羽衣マリコ作品 [インタビュー]

川野夏美.jpg◆日本クラウンの歌手、川野夏美にとって新境地の楽曲となった新曲「なみだ雲」は、脚本家の梅田みかが羽衣マリコのペンネームで初めて詞を書いた話題作であるが、それにも増して川野自身にとっては新たな気づきを与えてくれた作品だった。デビュー21年目の今年、新曲は歌手人生で大きなターニングポイントとなる「実験的で挑戦的」(川野)な1曲になったようである。カップリングの「蛍月夜」は京都を舞台に、美しい言葉を紡ぐまるで和歌でも詠んでいるような女性らしい作品。



川野夏美 ・なみだ雲.jpg








 「メロディーラインは曲を書いた弦哲也先生らしいそのものですが、レコーディングで中低音にキーを下げて歌うようにアドバイスを受けました」
 2018年11月に出した新曲「なみだ雲」である。現代を生きる女性のリアルな心情を歌っている。
 今まで中高音で歌ってきた川野にとっては、中低音は大きな挑戦でもあった。
 38歳の川野は十分に大人なのだが、中低音に下げることで「大人の歌」に仕上がっ た。聴いた人たちからは「低音がすごく良い」と、むしろ好反響である。
 「聴く人にはこの声が心地良いのだ、と気づかせてくれました」

 意外に思うが「引っ込み思案な性格なんです」と自身で言うように、川野は石橋を叩いても渡らない、といった慎重なタイプである。
 ところが昨秋、大阪と東京でのデビュー記念コンサートでは、その石橋を渡ってしまったのである。これまで尻込みをしていたことも、このコンサートでは「とにかくやってみよう」と1步を踏み出した。
 スタッフが選曲したホイットニー・ヒューストンの楽曲に挑戦したり、難しいと言われる美空ひばりなどが歌っているのは「城ヶ島の雨」も聴かせたのである。

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デビュー20周年記念コンサートin大阪で歌う川野夏美(2018.10.08 )

 コンサートの模様は川野にとって初めての映像作品として、2019年2月6日にDVDとして発売される。

 コンサートでの試みは彼女に自信を持たせることになった。それが新曲での新たな試みにつながったというわけである。
 「型にはまらないで表現している人たちへの憧れはずっと持っていたんですが、私が実際に今までの型を破ってみると、スタッフも良かったと言ってくれたし、学びの場を与えてくれた」

■大人に変身させた作品

 川野にとっては挑戦だった「なみだ雲」。その詞を書いた羽衣マリコ(梅田みか)との出会いもまた、冒険であった。「頂いた詞はとてもきれいで、現代女性のリアルな心情が良く表現されていました」と川野。

 かつて読んだこともあった羽衣(梅田みか)のベストセラー「愛人の掟」は、川野にとっては、かけ離れた<大人の世界>であった。それでもレコーディング当日に初めて顔を合わせることになった羽衣は「(キーを変えたことで)一瞬で大人っぽくなった」と、驚いていたほど。

川野夏美 2.jpg

 「なみだ雲」が作詞家デビュー作となった羽衣を口説いたのは、川野を担当する日本クラウンのディレクターであった。書店で見つけた梅田のベストセラー「愛人の掟」に川野の次作のヒントを得た彼は、何度となくメールで梅田にアタックして詞作へとつなげたという。

 新しい楽曲に挑むきっかけとなった羽衣との初対面の印象は。
 「東京でのコンサートには娘さんを伴って来て頂きました。女優さんのようにきれいな方で、大人の女性として憧れます」

 インタビューの終わりに、歌手として最終目標は・・・ありきたりであるが、こんな質問を投げかけてみた。
 「ライブで良いパフォーマンスが出来て、表現者としての川野夏美らしい歌を喜んでくれる人がいる。そんなスタイルを目指したい」
 新曲の「なみだ雲」はそれを実現するに相応しい「飛躍するための作品」としている。「聴く人に納得してもらえる説得力を持ちたい」





[川野夏美 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/kawano/index.html
https://ameblo.jp/kawano-natsumi/
[川野夏美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kawano/whats.html







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