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川中美幸、落語家デビュー 「時うどん」を披露  桂福團治とコラボ 将来は2人で地方を回りたい [ライブ]

◆テイチクエンタテインメントの歌手、川中美幸が落語家にー。2019年7月17日、川中と10月には落語人生60周年を迎える上方落語界最古参の4代目桂福團治が、大阪・心斎橋の大丸心斎橋劇場でジョイントライブを開いた。川中は2019年6月に出した「笑売繁昌」の歌詞に登場する<時うどん>を実際に体験して歌に深みを持たせたい、と落語に初挑戦した。約2週間の猛練習の成果に、福團治からは「 記憶力に富んでおり、空気の読み方が上手い」と絶賛。彼女は「きょうの出来は30点」と控えめだったが、「将来は師匠と地方を回りたい」と、落語家として意欲を見せていた。

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落語家デビューした川中美幸


 「これから時うどんをもっと稽古して、本格的に落語を勉強したい」
 緊張の高座を終えた川中美幸は、4代目桂福團治にこう言って、12人番目の弟子入りを志願。さらには「師匠と一緒に地方公演をして回りたい」と、初挑戦した落語に熱烈なラブコールを送った。

 観客に3度もお辞儀をして高座に上がると、今度は大きなため息。緊張の度合いが伝わってくる。帯には福團治から譲られた扇子を差し「昨日は胃が痛くて、3食しか食べられなかった」と、笑いでなんとか気持ちをほぐそうとする。ベテランであっても「歌謡ショーと違ってやたらと観客の顔が見えます」とドキドキ感は拭えない様子。それを振り払うように「ほな、行くで〜」と気合を入れて噺の口火を切った。

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4代目桂福團治(左から2人目)ともず唱平らとのトークでは本格的な落語の勉強宣言も

 「ごまかしながらも、あっという間に終わりました」
 初めての高座を終えた川中はそう言って「もともとがゲラなんですが、噺の途中で自分で笑ってしまってはいけませんね。1人で何役もする落語は、普段のフリートークとは違った難しさがあります。きょうの出来は30点ぐらかな」と謙遜してみせた。

 それでも次回への意欲を見せて「時うどんをしっかりと稽古して、これから本格的に落語をやってみたい」と川中。

 新曲「笑売繁昌」に出てくる<時うどん>をやってみたい、と言った彼女の一言に動かされて、このジョイントライブを企画したのは作詞家のもず唱平だった。川中を中学2年でスカウトして、将来性を見出した人である。自身の作詞生活50周年記念作品第2弾の「笑売繁昌」では自ら作詞を手がけており、彼女の噺を聞いて「笑いで大阪を盛り上げて欲しい」と話していた。

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川中に太鼓判を押した4代目桂福團治

 一念発起した彼女が時うどんの稽古に充てた時間は、大阪・新歌舞伎座で行われていた座長公演が終わってからの約2週間だった。わずかな時間だったが、福團治からは「素質は大丈夫です。私より上手にやらんといて欲しいわ」と、太鼓判を押されていた。

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「笑売繁昌」などを歌った歌謡ショーも

 川中の歌謡ショーでは「笑売繁昌」のほか、得意のフリートークを織り交ぜながら「女の一生〜汗の花〜」「半分のれん」「深川浪花物語」を歌った。
 福團治も落語を2席披露して、客席からは大きな歓声が上がっていた。


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[川中美幸 オフィシャルサイト]
https://kawanaka-miyuki.jp/
[川中美幸 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kawanaka/








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