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第5回歌を歩く 大阪七福神めぐりにチャレンジ 1寺を残して未達  ホリデーの木下結子も参加 [イベント]

◆出発はJR大阪環状線の玉造駅からであった。
 2021年2月20日、ここに集まった7人はまずは、最初の目的地の三光神社へ向かって歩き始めた。「第5回歌を歩く」である。今回は大阪市内にある寿老神、福禄寿をはじめ七福神を祀る7つの社寺を訪ね歩き、思い思いの願いが叶えられるように手を合わせた。室町時代から続くと言われている大阪七福神めぐりに挑戦するのが、今回のテーマであった。

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第5回歌を歩くはJR玉造駅近くの三光神社から

 去年7月に第1回を行った歌を歩くは、歌の舞台となった土地を訪ね歩く、というものである。今回は徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、大沢桃子さんが2003年に出したデビュー曲「七福神」を取り上げた。
 歌の世界で仕事をするメンバーが、その舞台を歩くことによって、歌の心に近づこうというものである。最も七福神めぐりは近くは淡路島など、全国に300ヶ所もあるというから、大沢さんの歌の七福神はそのすべてを総称したものになるのだが、無理やり大阪に結びつけたのである。

 しかし、このイベントはそればかりではなく、費用をかけずに健康増進にもつながれば、といった少々欲張りな願いも込めている。

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三光神社
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真田幸村の真田丸があったという三光神社には幸村の銅像も

 この日の最初の目的地である三光神社は、玉造駅からはほど近い小高い丘陵の上に建っている。健康長寿を司る寿老神が祀られているが、大坂冬の陣で活躍した真田幸村との縁が深い。ここが幸村が築いた大阪城の前線基地、真田丸の1部で、大阪城と結ぶ地下道(抜け穴)の出口とされる穴の跡が残っている。

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顔出しパネルで遊ぶ木下結子さん(右)と松川登志子さん

 七福神めぐりでは、いく先々の社寺でお詣りをするための許しをこう証の御朱印をもらうことになるが、その色紙をこの三光神社で買い、ひとつ目の御朱印をもらった。大判の立派な色紙には七福神を描いたイラストが印刷されている。持ち運びがいいように、白い紙袋に七福神めぐりの順路を書いた地図と共に入れてくれた。

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長久寺は谷町7丁目の交差点の近く
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曽根崎心中のお初の墓所

 そこから少し南に下って、今度は西へと歩く。谷町8丁目の長久寺である。延命長寿の福禄寿が祀られている。谷町7丁目の交差点を少し西へ入った、外観はまるっきりビルになったところにあった。
 しかし、此処へ行き着くまでには少し時間がかかった。勢い余って谷町筋を南へ歩き過ぎたのである。街角の案内地図に従って、引き返す途中、寺が軒を並べるように建つ街並みが続く。その寺々には若くして亡くなり「檸檬」などの作品で知られる小説家梶井基次郎や曽根崎心中のお初、江戸時代の儒学者田中金峰などの墓所を示す石碑が見られた。

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多くの寺が軒を並べていた

 ようやく長久寺を探し当てたものの新型コロナ騒動の影響で、入館は4人までだという。外で待たされる事になった。ほどなく順番が来て、中で色紙を差し出し、手を合わせた。

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長久寺

 すでに昼時を過ぎているので、食事をする店を探す。喫煙できる店という、厄介な条件があった。そこで選んだのが、オープンして6年目という昭和な喫茶店・cafe miel。七福神めぐりをしているんですよ、と告げると、美人のママは「(同様の)街歩きの人たちがしばしばやって来ます」と教えてくれた。
 メンバーの1人、CDショップ西村電気商会の三上富美子さんは、一緒に歩いている歌手の木下結子さんのPRを盛んにしていた。歌好きなママさんのようで、もちろん「ノラ」は良く知っていた。木下さんも新曲「泣いてもええやろ」のシールをプレゼント。

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昼食は喫茶店で
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 次はミナミの飲食街、宗右衛門町の一角にある法案寺である。小さな寺であったが、七福神の中で唯一女神である弁財天が祀られている。知恵財宝のご利益があるというから、自然と祈りにも力が入る。
 大きな色紙をその都度、包みから取り出して、御朱印をもらうために差し出すのは、かなり煩雑であるが、音楽事務所WARAKASU代表の春元美紀子さんは「袋に掘り込んでおけば、いちいち包まなくてのええやん」と、彼女らしい合理的な、それでもって実に当たり前な事を教えてくれた。

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法案寺

 さてこれからは堺筋を南下して日本橋でんでんタウンに入るのであるが、その前に黒門市場を歩く事にした。黒門と書かれアーケードから吊り下げられた大きな提灯の下を、左右に並んだ店を見ながら歩いている我々7人の姿は、大きなスーツケースこそ引っ張っていないものの、つい1年余り前まではたくさん見られた中国や韓国からの観光客と見紛うほどであったはずである。

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黒門市場

 4番目の毘沙門天を祀った宝満寺(大乗坊)は、金銭融通のご利益があるという。電気とサブカルチャーの街でんでんタウンの中にあって、しかもオタクな専門店やメイドカフェが建ち並ぶオタロードは目と鼻の先である。
 最初は少し無愛想に感じた住職(多分?)であったが、色紙を差し出すと「それはお詣りをするための許可の証なのです」と、笑顔で御朱印の意味を教えてくれた。それは我々の無作法を諌めたかったのかもしれないのであるが。

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毘沙門天
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オタロードを歩く

 さぁ、残りはあと2つの神社とひとつの寺で、ラストスパートをかけなければいけない。
 まずは木津市場を突っ切るように西の四つ橋筋へ出る。すると木津の大黒さんと書かれた大国主神社が見えてきた。ここは福徳開運の日出大国神が祀られている。御朱印受付時間が終わるギリギリの到着であった。せっかくここまで来たのに、急がなくては残り2つの御朱印がもらえなくなる。疲れも感じられるようになってきたが、とにかく前へ進まなくてはならない。

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大国主神社

 次は今宮戎神社である。正月には十日戎で賑わうところであるが。そんな様子は微塵もなく、ひっそりと静まり返っていた。えべっさんに欠かせないのはうら若き福娘である。一般公募で選ばれるが、かつてこれに木下結子さん、春元美紀子さんはエントリーした経験があるという。
 そうした体験談をゆっくりと聞きたいのだが、ラストの四天王寺へ向かわなくてはいけない。

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今宮戎神社

 午後4時もかなり過ぎているから、恐らくは四天王寺での御朱印受付は終わっているかもしれないが、一応、最終の目的地まで歩く事にした。今まで実施した歌を歩くの中で最も疲れを感じる今回、なんとか四天王寺の鳥居をくぐって、受付窓口へ行くが、やはり受付は終わっていた。

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四天王寺での御朱印受付には間に合わず

 ご苦労さん会は天王寺の喫茶店に決まった。やはり喫煙ができる、という店であった。ここで残された四天王寺の御朱印は23日の午後に全員が集合して、再チャレンジして、今回の目的を達成させることにした。

 この日歩いた歩数は2万1969歩で、距離数は16.8キロであった。








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