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第6回歌を歩く 勝持寺(花の寺)を訪ねる [イベント]

◆♪ 京都 西山 花の寺 〜 と、松永ひとみさんが歌った勝持寺(花の寺)は、京都の西、大原野にある。創建は679年という古刹である。花の寺の名前は、1140年、西行が植えた桜の木を世の人々が西行桜と名付け、以来、寺を花の寺と呼ぶようになったという。

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 松永さんは2021年1月19日、53歳で突然死して、多くの人を悲しめた。その彼女が2006年に出したのが、勝持寺を舞台に歌った「花の寺」(作詞・かず翼、作曲・岡千秋)である。
 今回で6回目になる歌の舞台を訪ね歩く「歌を歩く」は、21年4月10日、この花の寺を目指して歩き、本殿の瑠璃光殿では本尊の薬師如来像に手を合わせて、松永さんの冥福を祈った。

 阪急梅田駅に集合した7人のメンバーが、起点となる東向日駅に着いたのは午前10時49分であった。先ずは駅前で写真撮影してスタートした。歩き始めてすぐ、ドラッグストアの庭に咲くシバザクラを見つけてカメラを向ける。こんなに早く道草していては、先が思いやられる。

 このイベントに第2回目から参加している歌手の木下結子さんには、このところスマホによるナビ役をお願いしている。木下さんをはじめメンバーの大半は音楽関係者である。音楽事務所代表の春元美紀子さんは、松永さんが「花の寺」を出した年に勝持寺で開かれたというマスコミ向けの新曲発表会に参加しているから、今回は2度目の訪問であった。

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 この日、記者が自宅を出てから帰宅するまで歩いた距離数は20キロで、歩数にすると2万6千歩を超えていた。いずれもかなりの数字である。メンバーのひとり、西村電気商会の三上富美子さんは「皆んなで歩くって楽しい」と、第1回目から欠かさず参加している。

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 歩き始めてすぐにシバザクラに目を奪われた一行は、次に物集女車塚古墳に行き当たった。6世紀中頃のものだといわれ、淳和天皇の棺を運ぶ車を埋めた塚だという。西山は竹林が多いことでも知られている。「花の寺」にも、♪ 竹がさやさや すすり泣く 〜 と竹林が登場する。その竹林からウグイスの鳴き声が響き渡っていた。

 昼ごはんは洛西ニュータウンの中にあるショッピングモール、ラクセーヌで摂ることにして、延々と続く坂道を登り、人がいる街を目指して歩いた。
 やっとたどり着いたそこでは讃岐うどんの店、たもん庵でかけうどんとおにぎりセットを頼んだ。ここはもう大原野であるが、勝持寺までは遠い。
 モールの中にはCDショップのディスクハウスOZ(オズ)がある。ここを訪ねたが、あいにく店長の木村清昭さんは不在で、アルバイトの井上さんに木下結子さんとの写真を撮らせてもらった。

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 空は真っ青。少し早いが五月晴れである。少し行くと勝持寺まで2キロと書かれた標識があった。ゴールは近い、と元気が出るが、そこからが難所であった。とても広い敷地内にある洛西高校を右手に眺めて、それが途切れる辺りで右折。シロツメグサがわずかに残るあぜ道を見ながら農道を歩く。周りには大きな屋敷が立ち並ぶ。

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 勝持寺まではあとわずかである。それを案内するかのように、警察官を模した人形が立っていた。
そこからが大変だったのである。ラストの坂道がきつい。やっとの思いでたどり着いた花の寺であった。そこには新緑の中に、西行桜がまだ花を残していた。

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