「歌を歩く」 第10回記念は大和・壷阪寺と寺と高取城跡 [イベント]
◆トンボが飛び交う光景を久しぶりに見ると、やはり季節は秋だと感じる。その傍ではまだまだがんばるぞ、と最後の力を振り絞るかのようにセミの鳴き声も聞こえてくる。「第10回歌を歩く」は2021年9月11日、そのような季節の変わり目にある奈良県高取町の壷坂寺と日本三大山城のひとつ高取城跡を旅した。浄瑠璃「壷坂寺霊験記」や眼病封じで知られた壺阪寺は、歌手中村美律子さんの「壷坂情話」の舞台でもある。境内にはそれを記す碑も建っていた。
壷阪寺
高取城跡
早朝の激しい雨もあって開催が危ぶまれたが、近鉄電車阿部野橋駅での集合時間の午前9時には日差しも出るなど、一行は予定通りに9時20分発の吉野行き急行に乗車した。
壺阪山駅に到着したのは10時6分。駅前にある奈良交通バス停留所で10時15分発のバスに乗り、壷阪寺前に到着したのは10時26分であった。全てが予定通りである。
近鉄阿部野橋駅ホーム
近鉄壺阪山駅前
お里・沢市のエピソードを記した碑
壷阪寺の席仏像の前に
今までに訪ねた寺院と違って、壷阪寺はインド仏教の色彩が色濃く感じられ、大小様々な石仏像が境内の彼方此方に建っている。春には桜の花に覆われるような中から石仏像が顔を覗かせる桜大仏はよく知られているらしいが、これは一度見てみたいものである。
お里・沢市が投身した谷
壷阪寺境内(上3枚)
「壷坂霊験記」や中村さんの「壷坂情話」などで知られたお里・沢市の悲しいエピソードは、壷坂寺の観音様の霊験によってハッピーエンドで幕を閉じるが、これも眼病封じにつながる霊験を伝えるものである。
高取城跡へ向かう道
約1時間で境内の散策を終え、目指すはこの日のもうひとつの目的地である高取城跡。徒歩で約1時間という。本丸入り口を示す看板までは自動車道で舗装もしてあるが、勾配が最大20度はあろうかと思われる坂道は、足には負担がかかる。
それでも見え隠れする大和三山や藤原京の眺めや杉の木立は、都会では味わえない清涼感がある。
遠くに大和三山が見える
木立に囲まれた道を歩く
勾配が徐々に急になる
自動車道に別れを告げ、本丸までの山道は舗装もない細く険しいが、カメラを持ちながら雨で削られた道は岩や砂利で歩きづらく、途中、不覚にも足を滑らせて手を地面に付き、カメラは大丈夫かと肝を冷やす場面もあった。
細く急な歩きづらい道が続く
7月の室生寺を目指した、山中の東海自然歩道を歩いた時と同様に、流れ落ちる汗で首にかけたタオルとTシャツはびっしょりと濡れるが、少しづつ城郭を偲ばせる草に覆われた石垣が見えてくると、疲れも徐々に柔らいでくる。
苔むした高取城跡の石垣
高取城は標高583.9メートルある高取山の頂にある。郭内周囲は約30キロメートル にも及ぶという巨大な日本一の山城である。よくぞここまで石を運び上げ、石垣を築いたものだと、昔人の偉大さに頭が下がる。
城の建物は明治20年頃まで存在したそうであるが、その後は取り壊されたという。
高取城本丸跡から見る大和の里
本丸跡の切り株に腰掛け、持参のおにぎりで昼食を摂って休憩。午後1時過ぎに山を降り始め、壷阪寺前を2時35分発のバスで近鉄壺阪山駅まで戻った。前回同様にハードな「歌を歩く」であったが、達成した充実感でいっぱいであった。
高取城本丸跡で全員爽快感を味わっていた
壷阪寺
高取城跡
早朝の激しい雨もあって開催が危ぶまれたが、近鉄電車阿部野橋駅での集合時間の午前9時には日差しも出るなど、一行は予定通りに9時20分発の吉野行き急行に乗車した。
壺阪山駅に到着したのは10時6分。駅前にある奈良交通バス停留所で10時15分発のバスに乗り、壷阪寺前に到着したのは10時26分であった。全てが予定通りである。
近鉄阿部野橋駅ホーム
近鉄壺阪山駅前
お里・沢市のエピソードを記した碑
壷阪寺の席仏像の前に
今までに訪ねた寺院と違って、壷阪寺はインド仏教の色彩が色濃く感じられ、大小様々な石仏像が境内の彼方此方に建っている。春には桜の花に覆われるような中から石仏像が顔を覗かせる桜大仏はよく知られているらしいが、これは一度見てみたいものである。
お里・沢市が投身した谷
壷阪寺境内(上3枚)
「壷坂霊験記」や中村さんの「壷坂情話」などで知られたお里・沢市の悲しいエピソードは、壷坂寺の観音様の霊験によってハッピーエンドで幕を閉じるが、これも眼病封じにつながる霊験を伝えるものである。
高取城跡へ向かう道
約1時間で境内の散策を終え、目指すはこの日のもうひとつの目的地である高取城跡。徒歩で約1時間という。本丸入り口を示す看板までは自動車道で舗装もしてあるが、勾配が最大20度はあろうかと思われる坂道は、足には負担がかかる。
それでも見え隠れする大和三山や藤原京の眺めや杉の木立は、都会では味わえない清涼感がある。
遠くに大和三山が見える
木立に囲まれた道を歩く
勾配が徐々に急になる
自動車道に別れを告げ、本丸までの山道は舗装もない細く険しいが、カメラを持ちながら雨で削られた道は岩や砂利で歩きづらく、途中、不覚にも足を滑らせて手を地面に付き、カメラは大丈夫かと肝を冷やす場面もあった。
細く急な歩きづらい道が続く
7月の室生寺を目指した、山中の東海自然歩道を歩いた時と同様に、流れ落ちる汗で首にかけたタオルとTシャツはびっしょりと濡れるが、少しづつ城郭を偲ばせる草に覆われた石垣が見えてくると、疲れも徐々に柔らいでくる。
苔むした高取城跡の石垣
高取城は標高583.9メートルある高取山の頂にある。郭内周囲は約30キロメートル にも及ぶという巨大な日本一の山城である。よくぞここまで石を運び上げ、石垣を築いたものだと、昔人の偉大さに頭が下がる。
城の建物は明治20年頃まで存在したそうであるが、その後は取り壊されたという。
高取城本丸跡から見る大和の里
本丸跡の切り株に腰掛け、持参のおにぎりで昼食を摂って休憩。午後1時過ぎに山を降り始め、壷阪寺前を2時35分発のバスで近鉄壺阪山駅まで戻った。前回同様にハードな「歌を歩く」であったが、達成した充実感でいっぱいであった。
高取城本丸跡で全員爽快感を味わっていた
2021-09-12 21:17
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