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みやま健二(テイチクエンタテインメント)、東京で定期ライブ開催へ [イベント]

◆歌手みやま健二が東京・大阪の2拠点での活動を強化している。4月からは東京・八王子市内で定期ライブをスタートさせるほか、5月には恒例の「WARAKASUライブ」を東京と大阪で開く。

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清水節子の「ひな祭りライブ」で歌うみやま健二


 定期ライブは毎月1回、八王子市内のカラオケ喫茶店で開く。1回目は4月19日午後7時からで、みやまの誕生日を祝うバースディーライブを兼ねた内容。ゲスト出演も予定されており、約1時間半のライブになる。

 みやまが所属するWARAKASUは、去年、東京事務所を開設しており、彼は八王子と埼玉県内を中心にカラオケ喫茶店への訪問を続けて、ファン作りにつなげている。
 定期ライブの開催もこうした活動の一環で、東京での〈みやま健二〉の名前の浸透を図る効果を狙っている。

 3月24日には、横浜市内のホテルで開かれた清水節子の「ひな祭りライブ」にサプライズ出演している。ひな祭りながら、会場はみやまやの威勢のいい歌声による「太鼓男祭り」で、一層賑やかに盛り上がっていた。

 今後のイベントも東京・大阪で目白押しだという。2022年5月7日には東京・八王子のいちょうホールで、WARAKASUライブ Vol.9が開かれる。
 出演するのは清水節子、桂竜士、入山アキ子、野上こうじ、小野寺陽介、美月優、幸田和也、高知東生、そしてWARAKASUからはみやま健二.木下結子.三浦潤が顔を揃える特別バージョン。

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 5月29日には大阪・情熱ホールで第10回目のWARAKASUライブが開かれる。こちらはマドンナを招いて、WARAKASUメンバーが盛り上げるといった通常バージョン。
 そのマドンナには今回、長保有紀が選ばれている。それに小野寺陽介が特別出演し、WARAKASUからはみやま健二三浦潤が出演する。


[みやま健二 WARAKASU]
https://warakasu.jimdofree.com/%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%BE%E5%81%A5%E4%BA%8C/
[みやま健二 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/miyama/








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第219回歌謡曲応援の会 5人の歌手が出演 [ライブ]

◆在野の歌手を育てようという歌謡曲応援の会が2022年3月23日、大阪・梅田のライブハウス、ロイヤルホースで開かれ、尼乃旭・太秦こうじ・音葉潤・開まこ・長山悦子の5人が出演した。2000年にスタートした歌謡ライブで、今回で219回目。

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第219回歌謡曲応援の会に出演したメンバー


 出演者は毎回、名前の五十音順で歌唱する。今回のトップバッターは尼乃旭(あまの・ひかる)。元々日本舞踊を舞っていたということもあって、着流し姿が似合う。「浅野内匠頭~赤穂の無念」親が子に託す願いを歌った「心願」などを聴かせた。

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尼乃旭

 太秦こうじはその名前の通り、映画の街、京都・太秦でカラオケホールを営みながらの歌手業を続けている。母の心の内を歌った新曲「流れ雲」などを歌い、「体格はいいのですが、足はガクガクでした」と笑っていた。

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太秦こうじ

 音葉潤は高知県出身だけに酒も大好きという。亡き父母をはじめ友人、皆さんに向けて届けたいと、新曲「歌うよ」とカップリングの「ど阿呆」などを歌った。4月3日にはライブハウス・umedaALWAYS(大阪・梅田)でワンマンライブを開くという。

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音葉潤

 開まこは作詞の勉強を約3年間重ねて、自ら作って歌うシンガーソングライターになった。新曲の「一番素敵な港町」「ピアスの女」などを披露した。声量ある歌いっぷりが観客を引きつけた。

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開まこ

 長山悦子は初出演。20代の頃には太秦で大部屋女優として活動。その後、小学校の教師を25年間勤め、病気退職を経て歌手という遍歴を重ねている。そんな自分を歌うかのように村田英雄の「人生峠」をカバー。自身の新曲「城崎ふたり」も歌った。

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長山悦子


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原田波人(日本クラウン) 今度の新人は〈純度120%の歌声〉 和歌山出身の19歳 [インタビュー]

◆数少ない和歌山出身の男性歌手として2022年1月に「永遠の一秒 ~ Stretched love ~」で日本クラウンからデビューした原田波人。まだ19歳である。誕生月は9月であり、その若々しい歌声を「19歳を使えるうちに使いたい」と10代最後の今、その若々しい歌声を存分に響かせる。その自分らしさを発揮できる歌手になるのが今の目標だという。

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期待の19歳の新人・原田波人


 男性歌手全盛の演歌・歌謡界であるが、その一角にまたまた有望な新人が加わった。主流の第7世代ならぬ、新たな第8世代の筆頭に原田波人はなるのかもしれない。
 「10代と20代では全然違うという気がするんです。だから残りの半年間に10代を使い切りたい」

 ディレクターは原田を「19歳とは思えない色気がある」と表現した。取り分けその歌声は、〈純度120%〉のキャッチフレーズのように多くの人を引きつけるようである。
 「少々、音を外しても、元気で爽やかに歌ってほしい」の注文の通り、型にはまらない「自分にしか歌えないジャンルを目指したい」と、新人原田には頼もしさも感じさせる。

 歌好きの祖父の影響を受けて、幼稚園の頃から演歌を歌っていた。中学2年の時に出たNHKのど自慢で長山洋子の「蜩」を歌って、今月のチャンピオンに選ばれた。
 この時、現在の所属レコード会社の日本クラウンからオーディションを受けないか、と誘いがあったが、この時は断っている。グランドチャンピオン大会に出場したかったからであった。

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 翌年に出場したその大会では落選したものの、再度、日本クラウンから誘われ、今度は2つ返事で承諾した。それから2年間、奈良市まで月1回のボイストレーニングに通った。そして受けた演歌・歌謡曲新人歌手オーディションでは準グランプリを獲得して、デビューへの切符を手にした。高校2年の時であった。

 原田の声のキーは高い。自然と女性歌手の歌を数多く歌うようになっていた。「石川さゆりさんをはじめ伍代夏子さん、藤あや子さんの歌を良く歌っていました。キーもほとんどそのままです」

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得意のポーズを頼むと・・・魚のポーズだという

 デビュー曲「永遠の一秒」カップリングの「ふるさとの景色」のいずれも、作詞が伊藤美和、作曲は夢人ゆうき、編曲は椿拓也である。「最初に曲をもらってからレコーディングまでには1年弱かかりました。補作があったり、最初は演歌でしたが、歌謡曲調に変更があったりしました」

 新御三家をモチーフにしているといい、70年代80年代のアイドルソングのようで、どこか懐かしさを感じさせる。
 原田は「スカッと歌えるソングにもなっていますので、カラオケで歌って心をスカッとしてもらいたいです」と呼びかける。

 3月20日には和歌山市内で里帰りライブを開いてもらうなど、地元では久々の新人歌手の登場に期待が高まっている。




※写真・記事の無断使用はお断りします。


[原田波人 オフィシャルサイト]
https://twitter.com/popoy_official?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
[原田波人 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/harada-namito/news?ima=3115&ct=ryuko








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四代目桂春團治、歌手デビュー曲「大阪人情しぐれ」 プレミアム歌謡ショー(サンテレビ)収録 [テレビ]

◆73歳で歌手デビューした落語家の四代目桂春團治が、2022年4月2日放送の「プレミアム歌謡ショー」(サンテレビ)に出演する。

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「大阪人情しぐれ」を歌う四代目桂春團治


 上方落語の大名跡である四代目桂春團治が歌手デビューして話題を振りまいている。デビュー曲は「大阪人情しぐれ」(作詞・高橋直人、作曲・田浦高志、編曲・道譯進太郎)である。CDの発売元はフリーボードで、販売はキングレコード。

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 かつて都はるみが歌ったヒット曲「浪花恋しぐれ」、京山幸枝若の「浪花しぐれ」は、いずれも初代春團治を歌ったものである、ところが今回の四代目の楽曲は「私自身を歌ったものです。それだけに、ちょっと気恥ずかしいです」と苦笑いを見せる。

 番組での歌唱は表題曲だけであるが、カップリングには「人生泣き笑い」(同)を収録。曲中にはお好み焼きなども出てきて大阪色満載だが、「決してコミックソングではありません」という注釈付きである。

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収録の模様

 放送は4月2日の午前7時から。四代目春團治は「ぜひ、カラオケで歌ってほしい」と、話していた。

※記事・写真の無断使用はお断りします。


[四代目桂春團治 大阪人情しぐれ]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gFBCM-247/








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第16回歌を歩く、バク・ジュニョンの「銀閣寺」を歩く 平安神宮から哲学の道、そして銀閣へ  [イベント]

◆歌手パク・ジュニョン(キングレコード)が2022年3月9日に発売した「銀閣寺」の舞台となった、京都市左京区にある銀閣寺を「第16回歌を歩く」の目的地にした。

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平安神宮の前に立つ今回参加したメンバー


 「歌を歩く」は、歌の舞台となった所を訪ね歩くウオーキング会である。1昨年7月に第1回目を行ってから、今回で16回目となる。

 銀閣寺は正式名を東山慈照禅寺(銀閣)という禅寺である。1490年に室町幕府の8代将軍足利義政の創建であるが、義政は造営が終わった1ヶ月前に亡くなっている。完成した姿を見ていなかったのである。これは教科書には載っていなかった。ような気がする。
 金閣寺の外壁が金箔で覆われた金ピカなのに対して、銀閣寺は黒漆で質素な感じがする。歌謡曲・演歌の舞台には金閣よりも銀閣のほうが、やはりピッタリときそうである。

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丸窓の車両が浪漫を感じさせる

 その銀閣には、まず金閣へ行き近くの北野天満宮で銀閣まで足を運ぶ予定であった。帰りは哲学の道から平安神宮を経て、京阪電車で大阪へ戻ろうといういう計画であった。

 ところがそれは大きく変更することになる。今回、阪急電車の大阪梅田駅で待ち合わせしたメンバーは、午前9時40分発の特急電車に乗ろうとしたのだが、隣のホームに停まっていた観光列車「京とれいん雅洛」という快速特急に急きょ飛び乗ったのである。

 この特急車両は1両ごとに車内の装飾やシート配列も全てが異なる特殊車両である。1部の車両には丸窓もあって、大正浪漫を感じさせる。ゆったりとしたシートボックスには、背もたれや座席に畳表が張られている。何もかもが通常の特急車両とは別格なのである。

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スタートは阪急・四条河原町となった

 もちろん乗り心地は快適で。降りるはずの桂駅を飛び越すことにしたのである。
 終点の河原町で降りるとなると、最初の訪問地は平安神宮になる。そこから哲学の道を歩いて銀閣寺へと向かうことのにした。
(続く)

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第3回なにわ繁盛娘歌謡ショー、小島・吉野・水木・中村が新世界・シアター朝日でオリジナル曲などを披露  ゲストにおおい大輔・竜小太郎 [イベント]

◆大阪・新世界の劇場「シアター朝日」の開館5周年を祝う「第3回なにわ繁盛娘歌謡ショー」が、2022年3月20日、大阪市浪速区のシアター朝日で、昼・夜2公演が行われた。

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なにわ繁盛娘


 出演したのはシアター朝日を拠点に活動する小島さち、吉野悦世、水木ケイ、中村美優〈なにわ繁盛娘〉と特別ゲストのおおい大輔と大衆演劇の竜小太郎の6人。

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おおい大輔

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竜小太郎

 会場のシアター朝日は、2016年に映画館・旧新世界日活から、音楽・歌謡ショーの劇場として生まれ変わって、今年が6年目になる。
 5周年記念イベントは去年実施する予定であったが、新型コロナの影響を受けて延期されていた。

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小島さち

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吉野悦世

 休憩をはさんで1部2部に分けて行われた歌謡ショーは、1部で出演者それぞれが1曲ずつカバー曲を歌って、先ずは挨拶。

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「め組の女」を歌う吉野悦世・中村美優

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「アルデバラン」を歌う小島さち・水木ケイ

 2部ではオリジナル曲中心に歌った。
 吉野は「犬山どんでん祭りうた」中村は「間宮海峡〜林蔵の恋〜」水木は「未練船」小島は「女傑〜薩摩の娘(おごじょ)」など、2曲ずつ。

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水木ケイ

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中村美優

 おおい大輔は新曲の「あゝ染みるぜ」のほか、小気味いいテンポの「男と女」人生演歌の「昭和時代の忘れ物」など4曲を歌った。
 竜小太郎は歌手デビュー25周年記念曲「どんでん返し」など3曲を聴かせた。

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全員で「大阪ラプソディー」

 最後は出演者全員で「大阪ラプソディ」を歌ってショーを終えた。

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真田ナオキと松原健之が初のツーマンライブ   第197回KOBE流行歌ライブ [ライブ]

◆松原健之(テイチクエンタテインメント)と真田ナオキ(同)が出演した第197回KOBE流行歌ライブは、2022年3月24日、満員の185人で埋め尽くされた神戸・新開地のKAVCホールで開かれ、オープニングでは松原のデビュー曲「金沢望郷歌」を2人で歌って、大きな拍手が送られていた。

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2人が一緒に歌うのは初めてで、しかも2人だけのステージも初めてという。
2部構成のライブではそれぞれがオリジナル曲を歌ったほか、松原が真田の「恵比寿」を、真田が松原の「木蓮の涙」を歌うなど、持ち歌を交換し合う場面も見られ、ファンを楽しませていた。

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林よしこ、新曲「アンコール」を発表 全国のローソン店内でBGM配信中 [新曲発表]

◆歌手林よしこ(ビクターエンタテインメント)が新曲「アンコール」を2022年3月23日に発売。その発表会が同20日、大阪市内のホテルで開かれ、林はカップリング曲の「Smile(スマイル)」と供に新曲を披露した。「アンコール」は3月28日まで、全国1万3千店舗のローソンの店内で1日24回、BGMとして流されている。

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新曲「アンコール」を歌う林よしこ


 「アンコール」は水木れいじ作詞、吉永真悟作曲、編曲は野々田万照のポップス作品である。制作は2年前から進められてきて、その過程では何度も変更が加えられた。これには林よしこのこだわりがあった。尊敬する歌手高橋真梨子風の楽曲にといった希望があったからである。今回、ミュージックビデオも同時に発売されている。

 ビクターでは「『アンコール』は林の移籍3作目であるが、発売前から『1度聴くと耳から離れない』などと、これまでの中で最も評判が高く、今までにない盛り上がりを感じている」と、プロモートを強化する構え。

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大阪の<高橋真梨子>を目指す

 発表会では、オープニングとアンコールに応えて2度、「アンコール」を聴かせた。また、島津ゆたかとデュエットして70万枚が売れたという歌手デビュー曲「いい男!いい女!」(1994年)から、前作で橋幸夫とのデュエット曲「君の手を」(2018年)までオリジナル曲8曲を歌い、子供の頃から憧れていたという高橋真梨子の「桃色吐息」もカバーした。

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ビクター移籍第3弾は前評判上々

 林は「新曲を発売できて感激です。大ヒットするように頑張り、尊敬する高橋真梨子さんを目指します」と、集まったファンや業界関係者に頭を下げた。

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[林よしこ ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025436.html








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成世昌平、大阪国際交流センターでコンサート「昌平のおもろい唄の世界 ~淀の流れに ~」  民謡から演歌まで [コンサート]

◆新型コロナウイルスの影響で開催が伸びのびになっていた民謡・演歌歌手の成世昌平(日本クラウン)のコンサート「昌平のおもろい唄の世界 ~淀の流れに ~」が2022年3月18日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで開かれた。新曲の「三十石船哀歌」など演歌作品の数々から民謡など全16曲を歌った。同じ事務所の竹川美子、六本木ヒロシがゲスト出演してステージに華を添えた。


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見せ場いっぱいの久々のコンサート


 恒例となった民謡での幕開けであった。今回は「民謡七福神」。唄と三味線は成世昌平。笛、鳴り物、大正琴といった面々と藤和弘扇による舞踊の華やかな舞台で観客を引きつける。さらに「尾鷲節」「デカンショ節」と続けた。

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民謡でオープニング

 また成世はここ20年ほどは新たに落語への挑戦を続けており、その多芸ぶりを見せる。この日は民謡を取り入れた落語仕立ての「昌平の三十石」も披露した。

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落語仕立ての「昌平の三十石」も

 休憩をはさんでの2部では、新曲をはじめオリジナル演歌の数々を聴かせた。ラストで歌った新曲の「三十石船哀歌」は、江戸時代から明治中頃まで京都から大阪まで、淀川で運航されていた三十石船と哀れな女を描いた楽曲。もず唱平作詞の文芸作品である。

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華麗なシーンも

 京から大阪に下働きにやって来た女は、父の死で堀江の遊郭に身売りし、後にかつて京から乗った三十石船の船頭の唄をもう一度聴きたいと、天満・八軒屋の船着き場にたたずんで耳を澄ます情景は哀れを誘う。
 このほか代表曲の「はぐれコキリコ」「鶴の舞橋」なども歌った。

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竹川美子
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六本木ヒロシ

 ゲストの竹川美子はデビュー20周年。新曲「女のいろは坂」デビュー曲「江釣子のおんな」など5曲を歌い、コロナ下で歌える喜びを表していた。六本木ヒロシは新曲「切り札」はじめ4曲を歌い「成世さんに近づける演歌歌手になりたい」と話した。

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自ら楽しんだコンサートでもあった

 成世は「この2年間はキャンペーンをはじめ、何も出来ないでいました。しかも37年の歌手生活で今回、初めて日本クラウンの社長に私のイベントに来ていただきました」と、久々に開いた自らのコンサートを体いっぱいに楽しんでいた。


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[成世昌平 オフィシャルサイト]
http://www.havmercy.co.jp/Naruse/pg88.html
[成世昌平 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/naruse/news?ima=1853









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三ツ屋亜美、3.31にワンマンライブ 東京・六本木 [ライブ]

◆2020年に「黄昏のカフェ」でメジャーデビューして以来、関西で月イチ・キャンペーンを行なっている歌手、三ツ屋亜美(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が21年3月31日、東京・六本木のライブレストラン、BIRDLAND(バードランド)でワンマンライブ「スプリングLIVEショー」を開く。

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3月31日に東京・六本木でライブを開く三ツ屋亜美


 命と私の人生ーをテーマにした今回のライブは、1昨年の東京・麻布十番でのクリスマスLIVEショーに次ぐ2度目の開催で、60人限定で開く。

 前後半に分けて午後7時から約2時間、生バンドでオリジナル曲をはじめカバー曲のメドレーも予定している。

 三ツ屋は「私には歌しかありません。歌があるから今があります。振り返らず前を向いていく姿を見て頂きたい」と話している。

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 今回のライブをはじめ多くのイベント開催は、今までは本拠地の関東に集中させてきた。
 ところがメジャーデビューしてからほぼ毎月のように、「演歌・歌謡曲はやはり関西から火をつけたい」と、カラオケ喫茶店などでキャンペーンを展開してきた。今年はその関西でも「ライブを開きたい」と意欲を燃やしている。


[三ツ屋亜美 オフィシャルサイト]
http://ami-mitsuya.com/#top
[三ツ屋亜美 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/Mitsuya-Ami.html








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新歌舞伎座、4月2日の「神野美伽コンサート2022」を中止 [舞台]

新歌舞伎座は2022年4月2日に予定していた「神野美伽コンサート2022」の中止を決めた。

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中止が決定された「神野美伽コンサート2022」

 神野美伽が腰椎椎間板ヘルニアによる急性麻痺の緊急手術を3月10日に行ったため。
 症状は日々改善しているというが、万全の状態で公演が実施できないと判断して、コンサート開催の中止を決定した。

 チケット代金の払戻しの方法の詳細は、新歌舞伎座ホームページで改めて案内するという。

[新歌舞伎座]
http//www.shinkabukiza.co.jp







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第293回大阪発流行歌ライブ、山崎ていじ・モングン・京太郎が出演 [ライブ]

◆珍しく男性3人の出演者という大阪発流行歌ライブが2022年3月16日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIGCATで開かれた。出演したのは山崎ていじ(日本コロムビア)モングン(日本クラウン)京太郎(テイチクエンタテインメント)。初出演の京太郎は「生歌を歌えてブチ(すごく)嬉しかったです」と山口弁を交えて爽やかに感想を話していた。

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第293回大阪発流行歌ライブの出演者


 歌手生活25年という山崎ていじは、3月2日に出したばかりの新曲「居酒屋『ての字』」そのカップリング曲「伊勢街道まつり唄」をはじめ6曲を歌った。メイン曲の「居酒屋ー」は、しっとりとした楽曲ながら「暗いイメージに取られがちなところを、敢えて明るく歌うようにしています」と山崎。

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新曲が好調な山﨑ていじ

 前作の「酔わせて候」と同様に酒が登場する演歌。気になるのは店の名前の「ての字」の「て」の文字。山崎は「(山崎)ていじの『て』あるいは、作曲をした弦哲也先生の哲也の『て』ではないでしょうか」と、推理してみせる。


 モングンは日本でデビューして15年目になる。22年1月発売の新曲「紅夕月」カップリング曲の「ぶっつけ本番」など5曲を歌った。「紅夕月」は亡き妻への想いの深さを切なく表現する作品。

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日本デビュー15年になるモングン

 新型コロナの影響で、モングンも我慢我慢の日が続いているが「歌で元気や希望を届けていきたい」と話し、常々「音楽は元気の素」と言い、「それを届けるつもりで歌っています」とも。
 この日は日本デビュー15周年記念プレミアムアルバム「サランエノレ~愛の歌~」(16曲収録、20年9月発売)に収録されている中から「おまえに惚れた」(美空ひばり)も披露した。


 山口県岩国市出身で、山口を拠点に全国を駆け巡る京太郎はデビュー26年目。日舞も16年ほど続けている。
 この日は25周年記念曲として21年9月に出した「泣き唄」と、そのピアノバージョン、カップリング曲「親不孝」17年の作品で人間魚雷回天の乗組員の母親に宛てた遺書の朗読を曲間に挿入した「忘れない」(京太郎が作詞)の4曲を歌った。

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膝まづぃて「泣き唄」ギターバージョンを歌う京太郎

 いずれの楽曲とも杉本眞人による作曲で、「『泣き唄』は心で歌えと教えられました。レコーディングは10時間もかかり、杉本先生にずっと付き添って頂きました」と京太郎。

 大阪発流行歌ライブは今回で293回目。出演者によるCD即売も復活して、コーナーは賑わいを見せていた。今年10月には300回の節目を迎える。
 次回は4月20日で和田青児・葵かを里・出光仁美・塩乃華織の4人が出演する。

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[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html








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塩乃華織、新曲「命さらしても」・カップリング「Rain」を披露  第31回ワンマンライブ  大阪・堂山 [ライブ]

◆新曲「命さらしても」を2022年4月6日に発売する塩乃華織(日本クラウン)が3月15日、大阪・堂山のライブハウスumedaTRADで、31回目のワンマンライブを開いた。メイン曲・カップリング曲と共に新曲を披露したほか、最新曲の「きのくに線」前作「七尾線」などオリジナル曲・カバー曲合わせて全14曲を歌った。

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4月6日に「命さらしても」を発売する塩乃華織


 新曲「命さらしても」はカップリングの「Rain」と共に、作詞・作曲が今作の「きのくに線」と同じ内藤綾子、西つよしのコンビによる作品である。女性の心情をドラマチックに表現しており、塩乃華織にとっても初めて歌う世界観の〈歌謡演歌〉である。それだけに塩乃は「歌の主人公だけでなく、サウンドも格好いいだけに、格好良く伝えて行かなくてはと思っています」と話す。

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 カップリング曲の「Rain」は歌謡バラード。メイン曲とは「歌詞・メロディーの違いはあるものの、この作品も報われない愛がテーマになっています」と塩乃。

 ライブではまた、春は新たなスタートの季節である一方で別れも多くなることから「別れ」をテーマに、オリジナル曲の中から「夜更けのワルツ」「七尾線」を歌い、続いて淡谷のり子の「別れのブルース」をカバーし始めると、「この歌が好きだった女性が先日、亡くなられた事を思い出してしまいました」と、珍しく涙を見せる場面もあった。

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 この日は10日間に及ぶ東京での新曲予約キャンペーンの後を受けてのもの。今回、東京での塩乃のイメージは「しっかり者」であったとか。ところが実際の彼女は「東京では電車を乗り間違えて大あわてしたなど、粗忽な一面もあるのに」と首を傾げて笑うほど。

 次回のワンマンライブは5月11日に、新曲発売記念ライブとして開催されることになっている。
 またこれより先、3月24日には39歳の誕生日を迎えることから、バースデーイベント「ファンの集い」を同27日に大阪市天王寺区のホテルアウィーナで開くほか、4月16日にCDショップミヤコ瓢箪山店での店頭キャンペーンも予定している。

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 塩乃は「今作がオリコンのチャート初登場6位でしたが、それを上回る実績を残したい」と、CDの予約申し込みを呼びかけていた。


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[塩乃華織 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/shionokaori/
[塩乃華織 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/shiono/news?ima=5610







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浅田・男石・中村そして松山が桜色いっぱいに歌う 大阪八尾・歌謡フェスタ [ライブ]

◆ 関西を中心に活動する歌手、松山ひろし松山音楽事務所(東大阪市)とCDショップ.ミヤコ瓢箪山店が毎月、共同で開催している「歌謡フェスタ」が2022年3月13日、大阪府八尾市のJOKホールで開かれた。ゲストに浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)男石宜隆(テイチクエンタテインメント)中村美優(エイフォース・エンタテイメント)が出演。桜色いっぱいに熱唱が繰り広げられていた。

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歌謡フェスタの出演者


 この日のメインゲストは浅田あつこ。季節に合わせて桜色のドレスで登場。新曲「米原の雪」をはじめ6曲を歌って、「もっともっとこの歌を広げて行きたいです。これからも可愛がって下さい」と、新型コロナで満足に歌う事が出来なかった「米原の雪」をアピールした。

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「腰を痛めた」と、湿布を当てながらのステージで笑顔を見せる浅田あつこ


 男石宜隆は最新曲「竹の花」と代表曲とも言える「閨(ねや)の月影」など4曲を歌った。今年デビュー10年目を迎えており、「特に気合が入っています」と、それぞれを熱唱した。

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男石宜隆

 中村美優はデビュー2年目。ソロデビュー曲「間宮海峡〜林蔵の恋〜」とカップリング曲「鷹になれ」など3曲を披露。「負けたらあかん。もっともっと沢山の人に聴いてもらいたい」と話した。

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中村美優

 また、松山ひろし「生命(いのち)ささえて」故郷・四国松山を想いひとり酒を飲む姿を歌った「薫風(かぜ)のふるさと」(CD未収録)などをギターバージョンで歌った。

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松山ひろし

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SaoriのYouTube配信番組「わたしやるから」 「Music news jp」編集長も出演 [You Tube]

◆歌手のSaoriが自身のYouTubeチャンネル「わたしやるから」を2月からスタートさせているが、その3回目がこのほど配信された。ネットで話題の「丹後半島」の歌手でフラワー装飾家の林田夏美が協力してのフラワーアレンジメントへの挑戦も、いよいよ今回で最終回。どんな作品が出来たやら。とくとご覧あれ。

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YouTube番組「わたしやるから」のSaori(右)とたか


 「わたしやるから」は、奈良テレビ放送の音楽番組「演歌ジャックス」やFM845の「はるいろ いろいろ」に出演中のSaoriが、KBS京都テレビの番組「大林幸二”歌旅”きょうの夜!」のMCを努める歌手大林幸二のマネージャーの(秋本)たかと2人で、あらゆる事に挑戦する様子を映像で届けようというYouTubeによるハチャメチャなチャレンジバラエティ番組である。

 1回目からはSaoriと同じ兵庫県出身の林田夏美が得意とするフラワーアレンジに取り組んだ。全く興味がなかったSaoriとたかが、林田のアドバイスに従ってひとつの作品を仕上げた。

 収録では2人はああでもない、こうでもないーと、わいわいガヤガヤのまるで小学生の工作授業みたいであったが、完成した作品を見た林田からは「まずまずの出来栄え」と言葉をもらって、胸を撫で下ろした2人。
 さて、次に挑戦するのは一体なんだろうか。

 ところで番組後半には、突然に音楽情報配信サイトの「Music news jp」曽崎重之編集長が出演する。いつもはインタビューする編集長に、たかがツッコミ質問のアラシ。そつなくあれこれと答えていた彼は、このところYouTube出演が相次いでいるが「突然の出演の要請でビックリしました。でも楽しい番組でした。皆さ〜ん、見てね〜」と話していた。


[わたしやるから]
https://youtu.be/_RCURW2v0G4








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中村美優 憧れのミヤコ瓢箪山店で初キャンペーン [イベント]

◆ミヤコさんで歌いたい、と夢にまで見てきたんですー。24歳の期待の新人歌手、中村美優(エイフォース・エンタテイメント)が2022年3月9日、東大阪市のCDショップ、ミヤコ瓢箪山店でデビュー曲「間宮海峡〜林蔵の恋〜」の店頭キャンペーンを行い、カバー曲を含む6曲を歌った。

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昭和歌謡を歌うアイドルグループ出身の演歌歌手


 中村美優はデビュー前に昭和歌謡を歌うアイドルグループ「あさひめ」のメンバーとして、活動拠点の大阪・新世界の劇場「シアター朝日」がオープンした5年前から歌っていた。
 メンバーが減少したり、自身も「全国で名前を覚えてもらえる歌手になりたい」と、コロナ下の21年1月に「間宮海峡〜林蔵の恋〜」でソロデビューした。

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夢にまで見たというミヤコの店頭での歌唱キャンペーン

 彼女が初めて人前で歌ったのは中学の文化祭だったという。「とても気持ち良かった」のが病みつきになり、友人がオーディションに応募するなど、自然と各地で歌う機会が増えていった。
 そうした中での「あさひめ」への加入によって、本格的な歌手活動へ向けて動き始めることになった。

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キャンペーンでは6曲を披露した 

 この日は「間宮海峡〜林蔵の恋〜」を2度歌ったほか、カップリングの「鷹になれ」も披露。さらに「浪花節だよ人生は」(細川たかし)「青春時代」(森田公一とトップギャラン)といったカバー曲も聴かせた。

 また「あさひめ」時代のオリジナル曲「朝日夢見し~あさひめ参上!」も歌って、 ♪ いっちょやったろう〜 と拳を上げて歌って、自身の目標への意欲と重ねていた。

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♪ いっちょやったろう〜 と拳を上げて歌う

 念願の店頭キャンペーンで中村は「デビュー曲も発売してから1年余りが経ちます。いつものイベントよりもカメラが多くて、ちょっと緊張しました」と話していた。




※記事・写真の無断使用はお断りします。








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福田こうへい、 11 月に5 年ぶりの座長公演 初の本格時代劇 大阪・新歌舞伎座 [舞台公演]

福田こうへい(キングレコード)が大阪・新歌舞伎座で5 年ぶりの座長公演「福田こうへい特別公演」を11月に開催する。2022年3月8日に新歌舞伎座で開かれた自身のコンサートで発表した。

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応援に駆け付けた小林綾子と共に特別公演を発表する


 福田こうへいの大阪・新歌舞伎座での特別公演は11月11日から24日までの14日間。この座長公演は当初、20年10月に予定されていたが、新型コロナの影響を受けて、開催が見送られていた。
 
 2部構成で、1部の芝居「望郷 風の流れ旅」( 脚色 / 演出・池田政之、シナリオ・中江良夫)は、福田こうへいが初めて挑戦する本格時代劇で、殺陣も初めて披露する。演じるのは陸奥の小太郎というヤクザもの。偶然知り合った博徒の男の死に際に託された幼な子と共に、その母親探しの旅に出るというストーリー。
 共演は、前回、新歌舞伎座での公演「母ちゃんの浜唄」(2017年9月)で共演した小林綾子のほか高橋由美子、曽我廼家文童など。

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 2部が歌謡ショーの「福田こうへいコンサート 2022」で、昭和歌謡からオリジナル曲までを歌う。

 8日のコンサートには、共演の小林がスペシャルゲストとしてステージに駆け付け、5年前の「母ちゃんー」の一節を朗読するなど、久しぶりの再会を懐かしんでいた。
 
 福田はステージで「顔だけはちょっと古いので」と、時代劇に向いていることを笑いを交えて話すとともに、「(共演者の)皆さんに協力していただいて務めますので、ご期待いただきたい」と、時代劇初挑戦への意気込みを語っていた。


[福田こうへい オフィシャルサイト]
http://fukudakohei.info/
[新歌舞伎座 福田こうへい特別公演]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20221111.html









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「通天閣の子守唄」 冷コーが生きる新世界・通天閣  第15回歌を歩く [イベント]

「通天閣の子守唄」は、大月みやこさん(キングレコード)が、デビュー7年目の1970年に出したシングルレコードである。「歌を歩く」で通天閣を訪ねるのに際して、この歌をテーマ曲に選んだ。
 かつて大月さんへのインタビューで、この歌が好きだと言ったことがある。その後、大阪の新歌舞伎座でのコンサートで歌ってもらって感動したことがあるが、一般的にはあまり知られていない楽曲だろう。

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大月みやこさんのレコード「通天閣の子守唄」


 しかし金井美佐さんが書いた詞には ♪通天閣高い アメリカ見える  そんなもん嘘や 淡路島ぐらいや  いっぺん登ってみたい お金が高い~ とある。哀愁が漂いながらも、どことなく笑えるのである。今、通天閣の展望台に上がるには900円~1200円を支払わなければならず、今もやはり「高い」ことに変わりはない。
 真田丸跡を後にして、天王寺七坂で子供のように登り降りした「歌を歩く」のメンバーは、この後、歌の舞台となった通天閣がある新世界を目指した。

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通天閣は今も昔も大阪の看板

 歌で背中に背負うのは弟か、それとも妹であろうか、お母ちゃんは死んでいない。働いているお父ちゃんの帰りを待って幼子に子守歌を聴かせているのはまだ小さな姉であろう。 時代は昭和。串カツが誕生したのは昭和4年、新世界であったとされている。しかも歌の3番では、♪ええ匂いしてる 串カツ5円~ と歌っているから、この歌の時代は恐らく戦前であろう。

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通天閣の真下で見られる天井画

 現在では串カツの値段も上がって100円から200円といったところが平均的であろうが、新世界には今なお〈昭和〉の空気が漂っているのである。

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昭和なメニューが揃っている喫茶店

 通天閣からさほど遠くない所に1軒の喫茶店がある。店の窓ガラスには、今では死語になってしまった「冷コー」「レスカ」といった懐かしい文字が書かれた張り紙が見られる。それに釣られるように店に入った。

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懐かしいクリーソー(クリームソーダ―)

 Sさんはレスカを頼んで酸っぱさに顔を歪めていたが、僕はクリームソーダを注文した。もちろん昭和風に言えば「クリソーひとつ」なのである。(了)








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歌に見る歴史の旅と高低差を楽しむ天王寺七坂巡り [イベント]

◆歌の舞台を訪ね歩く「第15回歌を歩く」は、大阪市内中央部に位置する上町台地が作る高低差を体験すると共に、奇しくも真田丸跡など真田幸村の奮戦の跡をたどる歴史の旅ともなった。

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安居神社の桜


 上町台地には天王寺七坂(なにわ七坂)と呼ばれる七つの坂がある。北から真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂がそれである。真田丸跡から通天閣へ向かう途中、松屋町筋と谷町筋を結ぶようにこれらの坂がある。

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源聖寺坂
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口縄坂

 この日は源聖寺坂だけを体験しようと計画していたのであるが、近くにある口縄坂、愛染坂、清水坂を順に上り下りすることになった。中でも口縄坂は初めて歩いたが、坂を見下ろすとまるで蛇(くちなわ)のような姿であることから、口縄(くちなわ)坂といった名が付いたという。

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愛染坂
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愛染堂の国の重要文化財の多宝塔
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清水坂、ここは木下結子さん(ホリデージャパン)の「泣いてもええやろ」のMVが撮影された場所のひとつである
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清水寺の舞台から見たハルカス

 台地の上は夕陽丘と呼ばれ、大阪市内屈指の名所であり、その名の通りに美しい夕陽を見ることができる。あいにく夕陽の時間には早く、それを見ることはかなわなかった。

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心眼寺坂

 七坂とは無縁ではあるが、真田丸跡にも向かいの寺の名前から取った心眼寺坂がある。真田丸跡の顕彰碑がある明星学園グラウンドと心眼寺の間の道路がそれで、かなりの勾配がある。

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心眼寺坂の高低差

 上町台地の地形を生かした真田丸は、出城として絶好の地に作られたようである。背後には幅200メートルもの谷が存在し、守るには絶好の砦であったといえる。
 真田幸村はこの地形を存分に生かして奮戦したのであり、それが今なお多くの人たちにとって、ヒーローとしてあり続けるのであろう。

 ところで今回、テーマ楽曲に取り上げた三笠優子さん(キングレコード)の「おんな真田丸」は2016年に、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせて発売されている。
 長野・上田市の上田城が歌の舞台になっているが、ドラマでは大阪城の出城である真田丸が舞台となった。
 「第15回歌を歩く」でも、この大阪明星学園グラウド一帯にあったとされる真田丸を取り上げた。
(続く)








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「第15回歌を歩く」 奮戦真田幸村を歩く [イベント]

◆快晴の空の下、大阪市天王寺区餌差町にある真田丸跡から同市浪速区・新世界の通天閣を目指す「第15回歌を歩く」が2022年2月27日に行われました。第1回を一昨年7月に行って以来、演歌・歌謡曲の舞台となった京阪神各地の歴史を訪ねながら歩いています。

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真田丸顕彰碑


 参加したのは歌を歩くのメンバーのうち7人。大阪環状線のJR玉造駅に集合して、午前10時20分、まずは今回のテーマ曲に取り上げた三笠優子さん(キングレコード)の「おんなの真田丸」(2016年)に登場してくる真田丸を目指すことにしました。
 「おんなの真田丸」の舞台になっているのは、正確には信州・上田なのですが、今回は敢えて最も知られた大阪の真田丸跡を訪ねることにしたのです。

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出発前の玉造駅

 それは、今、明星学園の敷地となっているあたりに存在したことが分かっています。金網が張り巡らされたグラウンドの横に、真田丸跡を示す石造りの顕彰碑が建っていました。それがこの一帯が大阪城の出城である真田丸があったことを伝えています。

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心眼寺・真田幸村の墓

 真田丸の真田幸村たちは大阪冬の陣で大いに徳川勢を苦しめたようで、ここから南西へ1キロ余りの所にある上町6丁目のハイハイタウンには、「真田幸村緒戦勝利之碑」と書かれた石碑が建っています。

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緒戦勝利の碑 写真右

 この勝利を示す石碑のすぐ近くにある「蛸八」の明石焼きはおススメであり、具は蛸以外に海老、明太子も選べるようになっています。明石焼きだけでなくたこ焼きもあります。一行は迷わずここで昼食をとることにしました。

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明石焼きがおススメの蛸八

 真田丸跡を示す明星学園のグラウンド横の石碑の向かいには、山門の前が真っ黄色な菜の花で飾られた心眼寺があります。ここは幸村の墓があることでも知られており、その墓石の横には六文銭をあしらったのぼりまで建てられています。

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真田幸村討死の碑がある安居神社

 この後に向かった大阪市天王寺区の安居神社は、幸村が大阪夏の陣で討ち死にした場所とされており、そこからほど近い茶臼山に幸村は本陣を置いていました。境内には幸村討死の碑と幸村像が建っている。(続く)

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