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和田青児(日本クラウン)、新曲「里ごころ」 土の匂いがする望郷演歌のシンガーソングライター [インタビュー]

◆「お前は土の匂いがする歌が似合うよ」と、師匠である北島三郎から、下積み時代にそう言われたと和田青児は話している。事実、デビュー曲「上野発」は、そんな匂いのする望郷歌であった。そして2022年2月22に出した新曲「里ごころ」(作詞 / 作曲・星つかさ)は、東北・福島県で生まれ育った彼の望郷の想いを歌い綴った1曲である。新型コロナの騒動の影響で、思うように故郷に帰ることができなかったり、親の顔も満足に見ることが出来ない人も少なくはない。こんな今の時勢を掛け合わせた作品である。

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故郷への想いを歌い続ける和田青児


 和田青児が星つかさのペンネームで作詞・作曲をしている。その最新曲が「里ごころ」である。分かりやすい言葉で綴られた歌詞には、故郷への優しい想いが詰まっている。すでに実家もなくなった故郷であるが、和田はここ2年間、福島へは帰っていない。しかし「どのような形でも故郷はいいものです」と、この作品にそうした想いを込めた。
 前作の「望郷の道」もタイトル通りに望郷もの。まさに望郷演歌は和田そのものを表すジャンルになってきているのである。

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 北島三郎の元で11年間 の付き人生活を過ごした後、北島三郎プロデュースの「上野発」で、日本クラウンからデビューを果たした和田は、2012年に師匠の北島音楽事務所から暖簾分けを受けて独立している。この間、詞を書きメロディーを考える師匠の姿を見ており、子供の頃から芝居の脚本を書いたり、文章を書くことが好きだったことも手伝って「いつかは自分も師匠のように歌を書いてみたい」と、思うようになる。

 そんな和田が、星つかさのペンネームでデビューしたのは2016年の「燃えて咲け」であった。この作品で作詞・作曲を行なっている。以来、今作の「里ごころ」まで、8作続けて自ら作って歌っている。演歌のシンガーソングライターなのである。

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 作品の数々はやはり北島三郎の影響を大きく受けているのであろうか。
 「元々はやはりそうだったと思いますが、そればかりでは今の自分はなかったと思います」
 そう答える和田は、沢山の人の歌詞を読み、メロディーに耳を傾ける。最近は韓国の男性ヒップホップグループ、BTSばかりを聴いている。「リズム感、音のピッチ、表現など、どれを取っても素晴らしいですね」

 こうした新しい音楽を聴くのも3人の子供たちの影響だという。その子供たちも和田の作品など昭和歌謡に新鮮さを感じているといい、そんな家庭内の音楽の融合が作品作りの下地になって生まれた「里ごころ」なのである。

 「やはり歌手にとっては生の歌を皆さんに届けるのが本来の醍醐味です。そこにこそ歌手としての存在価値があるはずです」
 先ごろ出演した大阪発流行歌ライブ、KOBE流行歌ライブでも歌える喜びを全身で表していた。
この2年余、歌えなかった時のストレスを、この新曲で一気に解消したいようである。





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[和田青児 オフィシャルサイト]
https://www.seiji-wada.com/
[和田青児 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/wada/news?ima=4431








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