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大沢桃子、〈てんでんこ〉たくさんの人たちに伝われーと歌う「命の道 合唱バージョン」 [インタビュー]

◆徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、大沢桃子が、三陸地方に伝わる「てんでんこ」(自分の命は自分で守れ.という意)の言葉を歌詞に盛り込んだ「命の道」は2021年7月に発売されたが、それを自身の出身高校である岩手県立大船渡高校の生徒たちと合唱した「命の道 合唱バージョン」を22年7月13日に発売している。11年前に故郷の岩手県大船渡市にも甚大な被害をもたらした東日本大震災の教訓とも言える、その言葉を歌で伝えたいという彼女の熱い想いは母校をも動かした。

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故郷の教えを歌で伝える大沢桃子


 8月末に大船渡高校の学園祭で生徒たちが「命の道 合唱バージョン」を歌うのに続いて、9月4日には大沢桃子が地元の市民文化会館で3年ぶりに歌うコンサート「縁歌の女神~今届けたい歌がある~大沢桃子コンサート エレキDE演歌2022」では、市民合唱団と高校生たちがジョイントして歌う。

 歌の中に「てんでんこ」という言葉が20回も出てくる。故郷に古くから伝わるこの教えを、多くの人に伝えていきたい。それによって沢山の命が救われる。それの手伝いができれば、と大沢が考えたのが高校生たちと歌う「命の道 合唱バージョン」であった。
 ことし2月から「生徒たちと一緒に歌って、命を救われる手伝いがしたい」と、大船渡高校と電話で連絡を取り始めたのが最初であった。
 しかし簡単には進まなかった。新型コロナの感染問題や高校には合唱部がなかったなど、いくつもの問題があったからだ。

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 何度も連絡を取り合って、ようやく1、2年生の音楽の授業で4月から取り上げてもらえることが決まった。肝心のCDへのレコーディングは30人ずつ、昼休みを利用して、5月末に2日間に渡って音楽教室で行うことになった。
 当然、生徒たちはマスクを取って歌うのだが、担当教師はこの時「初めて生徒たちの素顔を見た」と、笑ったほどであった。

 数多く岩手県を題材にした作品を発表してきた大沢であったが、この作品ほど思い入れが強く、難航したものはなかったようだ。それが7月13日に発売され、オリコン初登場では59位だったが、2週目の8月1日付では32位に浮上するなど、じわじわと「命の道 合唱バージョン」は評価を高めつつある。

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KOBE流行歌ライブで歌う大沢桃子

 発売日には神戸市内でキャンペーンを行った。「11年前の東日本大震災では、阪神淡路大震災の時のお返しとばかりに、いち早く神戸の人たちが復興支援に大船渡に駆け付けてくれました」と大沢。
それに応えるかのように、「命の道 合唱バージョン」を響かせると「涙を浮かべながら聴いてもらったりして、とても嬉しかったです」

 その大沢は「1人でも多くの人に聴いてもらいたいです」と話している。

※写真・記事の無断使用はお断りします。






[大沢桃子 オフィシャルサイト]
https://bspro.jp/momoko/
[大沢桃子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/oosawa.html








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