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木下結子、デビュー38年を語る 作詞家髙畠じゅん子と対談 Vol.1 [インタビュー]

◆9月21日が38回目のデビュー記念日である歌手木下結子が、2022年のその日に新曲「百滝桜(ももたきざくら)」(作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)をホリデージャパンから発売する。表題曲の「百滝桜」は木下の出身地の近く、大阪・和泉市にある樹齢100年を超える大阪府の天然記念物にも指定されている「若樫の百滝桜」を歌ったものである。これを作詞した髙畠と木下の対談がこのほど、大阪市内で行われた。その模様を3回に分けて「Music news jp」同YouTubeチャンネルでお届けする。

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作詞家髙畠じゅん子(右)と木下結子が初対談


 この楽曲の作詞を担当した髙畠は、木下が2012年に日本クラウンから出した「ウヰスキー」の作詞をして、以来、彼女の作品を書き続けている。

木下 作品を書いてもらうようになって10年ににりますが、それまでに5年近くのお付き合いがありますね。先生が作詞家の世界に入られてどれくらいになられるのでしょうか。

髙畠 音楽の世界に入って40数年になります。作詞家としてのデビューするきっかけはシャンソン歌手の石井好子さんが募集されていた作詞部門で優勝したのがきっかけでした。この時に書いたのは、歌謡曲詞でしたね。
 その後、先ごろ亡くなられた松平直樹さんから頼まれて書いたのが、「さようなら幸せに」(1975年)でした。これは中川博之先生が曲を付けて、森雄二とサザンクロスが歌いました。ムード歌謡の作詞家としてのスタートでした。

木下 私は先生が書かれた「足手まとい」(作詞・髙畠じゅん子、作曲・中川博之、1977年)を良く口ずさんでいました。その楽曲が先生の存在を知るきっかけになりました。

髙畠 貴女が歌手になるきっかけはなんだったのですか。

木下 近所の商店街で開かれていたのど自慢などで歌うようになったのが、最初だったと思います。それから泉佐野市内にあったレコード店に通ってレコードを買うようになりました。ミズキ演歌堂というその店の社長さんは関西レコード商業組合の重鎮で、私が歌が好きで、あちこちで歌っていた事を知っていたこともあって、「デモテープを作って売り込んでみようか」と言ってくれたんです。サラリーマンだった三門忠司さんを歌手デビューさせた実績がありましたから、私にも声がかかったんです。

髙畠 このころレコード店と言えば、メーカーに物を言える力を持っていましたからね。それがきっかけで日本コロムビアに入ったんですよね。

木下 レコードメーカーに持ち込んで3社目で決まったと思います。大阪ローカルで売り出すというこで、大阪を舞台にした「放されて」というデビュー曲をもらったんです。

髙畠 でも名門のコロムビアですからすごいですよ。

木下 最初は信じられなかったですね。会社の第1制作という部門には美空ひばりさんや都はるみさんなど錚々たる顔ぶれの大先輩方がいっぱいいらっしゃるんですから。24歳になっていました。こんなことってあるのかなぁ、と思いましたが、とにかくがむしゃらに頑張りました。
 すると大阪ローカル発売だったのを全国発売に変更されることになり、しかも所属事務所はサンミュージックに決まりました。あれよあれよという間の出来事でした。

髙畠 トントン拍子に進むたびに、そのチャンスをきちんと掴んでいったところが立派ですよ。サンミュージックといえば、当時はとても強い事務所でしたからね。

木下 東京での活動は8年ほどで、その後大阪に戻ってきました。(僅かな期間でしたが)そこでの体験が、大阪で1人で活動する際に大いに役立ちました。今、それをつくづく思います。沢山の人に動いてもらわないと、1人では何も出来ないという事です。
 先生との出会いもファンの方からの紹介でしたから。その辺は次回に。

 木下結子のホリデージャパン移籍第2弾の「百滝桜」は、2022年9月21日に発売される。この日、大阪・心斎橋で開かれる大阪発流行歌ライブに出演が決まっており、これを披露することになっている。

 「百滝桜」のカップリング曲は「アカマンマ」 (作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)で、やはり高畠が作詞をしている。♫ あなたの居場所で 咲きなさい 〜 と、娘に向ける母親の愛を歌った涙を誘う佳作。
 スペシャルトラックとして、「ステージではしばしば歌ってきた」(木下)という、やしきたかじんの「東京」 (作詞・及川眠子、作曲・川上明彦、編曲・牧野三朗)をアレンジを変えてカバー収録している。よりスマートになった「東京」は必聴である。

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[木下結子 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kinoshitayuiko/
[木下結子 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_kinoshita_yuiko.html








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