真咲よう子(日本クラウン) 63枚目シングル 新曲「雨のアカシア」 アカシアの花を濡らす夜雨が切なさを誘う [インタビュー]
いつも笑顔が素敵な真咲よう子
アカシヤの花が咲くのは3月から5月にかけてと言われている。歌のサビでもある ♫ 雨よ降れ 〜 を「メリハリを付けて歌う事で、ここが決まると全体が落ち着く」と真咲。
舞台は小料理屋。毎晩暖簾を出して、ひとり止まり木で好きな酒を飲み、夜中に化粧を落とす。そんな生活を繰り返し、もう2年がたつという。
真咲よう子が歌い続ける切ない女の世界である。いつもなら女性ファンが好んでカラオケを歌う彼女の作品であるが、今回は男性が歌うケースが多く見られる。
少し様子が異なる新曲について真咲は「歌詞は女心を書いているのですが、メロディーラインが男性向きなのでしょうか。男性が歌いやすいようです」と開設している。
63枚目のシングル「雨のアカシヤ」
カップリングの「祝いの盃」(作詞・水木れいじ、作曲・長浜千寿、編曲・丸山雅仁)は、2000年7月に出した「淡雪の花」のカップリングとしてリリースしているが「今までカラオケに入っていなかったので、今回、新たに収録してカラオケにも入りました」という。
新曲を出すたびに毎回、出身地名古屋で開いている新曲発表会は、今回はきょう10月30日、名古屋市栄の「札幌かに本家栄中央店」で、昼夜の2回公演を予定している。当初、8月の開催を予定していたが、コロナによって開催が延びていた。
「新曲にちなんで、雨にかかわる歌を歌う」ことになっている。
休む事なく毎月1回行なっているライブ「よう子の部屋へようこそ」は、11月7日で83回目になる。真咲は「毎回楽しいライブに向けて大きな声で歌の練習をするので、充実した月日を過ごしています」と笑っている。
趣味のマンホールの蓋の写真を撮り続けて、インスタグラムにアップするプチひとり旅も続けている。仕事、趣味とやる事はいっぱいで、来年6月16日からは子供の頃から出演しているという、三重県桑名市の長島温泉で行われている「長島温泉 歌謡ショウ」で10日間の公演が決まっている。
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[真咲よう子 オフィシャルサイト]
http://www.okubo-m.com/artist/masaki.html
[真咲よう子 日本クラウン]
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三浦潤平(テイチク)、初の店頭キャンペーン 話題の「心いくとせ」「日めくり」を披露 ミヤコ瓢箪山店 [イベント]
笑顔で歌う店頭キャンペーン
「やっと今日ここに立てるようになりました」
三浦潤平はステージで初の店頭キャンペーンの喜びをこのように話した。その気持ちをこのカバー曲に託したのか、♫ 幸せだなぁ 〜 と加山雄三の「君といつまでも」を聴かせるゆとりも見せていた。
メジャーデビュー曲の「心いくとせ」は作詞が岩井薫、作曲は田尾将実、編曲杉山ユカリ。愛した女性を振り返る男性の心情を歌っている。
この日、三浦は「まさか田尾先生の歌を歌わせてもらえるとは思っていませんでした。たくさんのスタッフによってオケ録りをする現場で、自分が立たされている責任の重大さを感じました」と、新人らしい初々しさを見せていた。
温かい声援を受ける三浦
新人といっても三浦はすでに50代。歌手としては遅咲きである。CDデビューは2013年。インディーズレーベルから発売している。今年8月に三浦潤平に改名して念願のメジャーデビューを果たした。
去っていった男性を思う女性を歌っているカップリングの「日めくり」も聴かせて、三浦は「思っていた以上にお客さんに来てもらって、泣きそうでした。メジャーレーベルの重みを感じています」と話していた。
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[三浦潤平 オフィシャルサイト]
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[三浦潤平 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/miura-junpei/
第227回歌謡曲応援の会 坂本ひろしはじめ7人が歌唱 [ライブ]
第227回歌謡曲応援の会の出演者たち
デビュー55年というベテランの坂本ひろしをはじめ若手シンガーソングライターの舞ゆうじ、今年3月にリリースした「時の轍」でポップスから歌謡曲へ転向した妃月洋子など7人が出演した。
坂本ひろし
舞ゆうじ
坂本ひろしは大阪・ミナミのナイトクラブで長年歌ってきた歌手で、当時を思い起こさせるムード歌謡「夜霧に消えた恋」や「曽根崎夜雨」などを歌った。
舞ゆうじは作詞・作曲・編曲家であるシンガーソングライター。浅田あつこが今冬リリースする新曲の作曲も担当。この日は自身の最新曲「こころの故郷」などを披露した。
妃月洋子
大原富士子
妃月洋子は2005年にポップスてデビューしたが、今年3月リリースの「時の轍 / door」で歌謡曲に転向している。この2曲のほか、同じ事務所の歌手音葉潤の三線で「童神」もカバーした。
キングレコードの歌手西方裕之の従兄妹、大原富士子は「佐渡の恋唄」などを歌った。
吉田秋
中野有希乃
田代ゆう
このほか吉田秋、中野有希乃、田代ゆうも出演した。
山内惠介、大阪が大好きとフェスティバルホールでもコンサート 五大都市コンサート [コンサート]
熱唱に次ぐ熱唱を見せた
開演を知らせるブザーが鳴り止んで、しばらくするとオープニング曲「恋する街角」のイントロが流れ始める。真っ暗闇の客席で一気にペンライトが揺れ始め、そこは赤や青のお花畑に変わった。
山内惠介にとって30代最後の今年、去年に続いて開くフェスティバルホールでのコンサートである。自らを鼓舞するかのように、「実りの秋を堪能したい」と歌い始め、ラストの「誰に愛されても」まで25曲を歌い切った。
コンサートではデビュー曲の「霧情」から新曲「誰に愛されても」までオリジナル曲の歌唱の間に、彼が歌手になる以前に良く口ずさんでいたという歌を織り込んでの2部構成での演出であった。
まずは母親が大好きだった事もあり、小さな頃から耳にしていた美空ひばりのナンバーから「悲しき口笛」「ひばりのマドロスさん」「越後獅子の唄」「真っ赤な太陽」の自ら選んだ4曲をメドレーで聴かせた。
2部でも郷ひろみの「言えないよ」グレープ・さだまさしの「無縁坂」中島みゆきの「時代」などを披露。デビュー50周年という大ベテランにも関わらず人なっこく接してくれた郷ひろみなど、それぞれのエピソードを交えて聴かせた。
新型コロナの影響を受けて山内もまた、例外なく自宅で過ごす日が増えたという。それを有効に過ごそうと始めたひとつが、料理だった事も明かした。
「今は松茸ご飯をはじめ、何でも作ることができる」までに上達したと自負してみせ、「味噌汁は得意のひとつで、料亭の味です」と、テレビコマーシャルを真似て笑わせるシーンもあった。
軽快でノリのいい楽曲とステージは、かっての青春歌謡をも思わせ、そんなところにも多くの女性が熱を上げる理由があるようである。
「デビュー22年目で、もうそこに25周年が見えています。好きな歌を歌っていられる今が1番幸せです。夢をかなえてくれた皆さんの応援のお陰です」
そう言って何度も頭を下げ、8回連続のNHK紅白歌合戦への出場への意欲も見せていた。
今年7月に大阪・新歌舞伎座公演を成功させるなど、大阪への親近感を益々増している。アンコールで永井みゆきのヒット曲で、大阪の魅力を散りばめている「大阪すずめ」を聴かせたのも、〈ILOVE 大阪 〉の現れ。会場を埋め尽くしたファンも満足し切った表情であった。
2700人を収容できるフェスティバルホールをいっぱいにした大阪での公演であったが、五大都市コンサートも残すところ10月27日の札幌文化芸術劇場のみである。
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[山内惠介 オフィシャルサイト]
https://www.yamauchikeisuke.com/
[山内惠介 ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A015622.html
「裏窓」の松浦ゆみ(ウェブクウ)も出演 姫路・「鴻」3周年記念イベントで会場沸かす [イベント]
3周年記念イベントの最終ゲストの松浦ゆみ
3周年記念イベントは去年の開催を予定していたが、新型コロナ騒動もあって延期されたが、今回ようやく開催に踏み切り、10月21日を皮切りに3日間連続して、女性歌手によるミニライブを行った。
3日目はジャズから演歌・歌謡曲まで幅広く歌いこなす松浦ゆみが出演した。また店のスタッフは初日はドレス、2日目は着物、そして3日目はみつばちハッチなどに扮したコスプレ衣装で客をもてなしていた。
松浦ゆみ(中央)をはさむ「鴻」のスタッフ
同店初出演の松浦は最新曲の「再び愛のバラードを」から、「もう一度]「裏窓」「ハートブレイクカフェー」「雨音」「告白」そして「涙のラブバラード」とヒット曲から人気曲までたっぷりと聴かせ、飛び出したアンコールには「演歌みたいに捨てられて」で応えていた。
松浦はデビュー27年のベテラン。メジャーレーベルでのデビューは2000年に出した「大阪メロドラマ」(日本クラウン)からで、これのカップリングかこの日も歌った「もう一度」。作詞は桂三枝(現・桂文枝)であった。
「再び愛のバラードを」などで観客を魅了
デビュー曲から7年間は「新曲も出せずにいた」し、歌手としては鳴かず飛ばずの状態が続いていた。考えた末に彼女は師事していた作曲家の奥村英夫に、「シャンソンが歌いたいので演歌・歌謡曲歌手を辞めたい」と告げている。
「するとシャンソン調の『裏窓』が出来上がってきたんですが、しばらくするとそれは格好いいジャズ調に変更されて、それを発売することになったんです」
これが人気を博しヒットした。これによって歌手松浦ゆみを生き返らせることになったのだが、ライブやキャンペーンで良くカバーして、ライブでも歌ったのが美空ひばりの「車屋さん」であった。
彼女は「『裏窓』とひばりさんの曲のカバーが多くの人に支持されて、今日まで歌手を続けられることになりました」と話していた。
中央が松浦ゆみさん、右は今回のライブをプロデュースした井上敏郎さん、左ははうず家の女将
松浦は「鴻」でのミニライブ終了後、近くの小料理店「うず家」に会場を替えて、「涙のラブバラード」を女将と一緒に歌うなどしていた。
生駒尚子、河内音頭で盛り上げる 姫路・鴻(こうのとり)開店3周年イベント2日目 [イベント]
◆河内音頭の音頭とりで演歌歌手の生駒尚子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が2022年10月21日、姫路市のカラオケ店「鴻」の開店3周年記念イベントの2日目、同店でミニライブを開き、河内音頭で盛り上げた。
生駒尚子(中央)を囲む鴻(こうのとり)のスタッフ
播州姫路で河内生まれの河内育ちの生駒尚子が河内音頭を歌った。オープニングの新曲「天雅の海へ」に続いて「二三子の鉄砲節」(歌川二三子)に合わせて賑やかに河内音頭をアピールした。
「天雅の海へ」は徳間ジャパン移籍第2弾のシングル。この日は2度歌った。父生駒一(はじめ)の遺作に曲を付けたオリジナル作品であるだけに、彼女にとってはとりわけ思い入れが強い。
その父親と自身を重ね合わせたようなオリジナル曲「父娘のれん」も歌った。
最新曲「天雅の海へ」を歌う生駒尚子
また10月から生駒は、ラジオ関西(神戸市)で毎週火曜日の午後9時45分から15分間の自身の番組「生駒尚子のガンバっ天然」を放送しているが、それのPRも忘れなかった。
今まで「隣の加古川市にある加古川刑務所に慰問で伺ったことはある程度です」というほど、生駒にとって姫路をはじめ播州地方は馴染みの薄かったが、「これをご縁にもっと姫路に来たいと思います」と、来場客とデュエットを楽しんでファン作りに懸命だった。
アンコールにも答えた
予想外のアンコールでは中村美律子の「河内おとこ節」をカバーして、祭り好きの姫路の人たちに河内音頭の生駒尚子を賑やかに印象付けていた。
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[生駒尚子 オフィシャルサイト]
[生駒尚子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/release_detail/TKCA-91379.html
姫路・鴻(こうのとり)、開店3周年で3日連続の歌謡イベント 初日に木下結子ミニライブ [イベント]
3周年記念イベントを開いている鴻の代表中尾さん(左)と田中ママ(右)
中央が木下結子
鴻は2019年10月25日に姫路駅西の商業施設、キャスパ内でオープン。イベントはそれを記念したもので、同店に20人余の客を集めて行われた。
その1日目に出演した木下は、同店に3度目の来店。田中早苗ママの案内でステージに立って、まず9月21日発売の新曲「百滝桜」に収録されたスペシャルトラック「東京」から披露した。
これは故やしきたかじんの同名のオリジナル曲のアレンジを変更したもの。
木下は今までからコンサートやライブでカバーしてきた「大好きな歌」と紹介。新曲発売に際して、所属するホリデージャパンの亜樹広俊社長の勧めもあって収録した。
新曲「百滝桜」などを歌う木下
この後、39年前のデビュー曲「放されて」日本クラウンに移籍して本人の再出発の1曲となった「ウヰスキー」を続けて歌った。「ウヰスキー」は2012年の発売で、これにはデビュー5年目に出した「ノラ」のピアノバージョンも収録。このほど追加発売しているほど人気が高い作品である。
「ノラ」は多くの歌手がカバーしているが、オリジナル作品は木下結子が1989年から歌ってきた。それを聴かせると会場からは大きな拍手が送られていた。
「ノラ」は高い人気をみせていた
この日のメインは、歌の主人公の女性の人生と桜の花を重ねた新曲「百滝桜」を歌唱。これの作曲を手がけたのは、郷ひろみの「言えないよ」などアイドル作品を多く書いている作曲家都志見隆。髙畠じゅん子が詞を書き、猪股義周が編曲を担当している。
集まった人たちからリクエストがあった楽曲のデュエットをはさんで、最後はもう一度「百滝桜」を聴かせた。
鴻の代表、中尾武さんは「お陰で素敵なミニライブを開く事ができました」と、挨拶した。
大阪発流行歌ライブ、300回開催を記念して長保らクラウン4歌手のスペシャルデー [ライブ]
第300回大阪発流行歌ライブの出演者たち
左から大川ゆり、瀬口侑希、長保有紀、五条哲也
300回を記念した公演は日本クラウンスペシャルとして長保有紀、瀬口侑希、五条哲也、大川ゆりといったクラウンレコード所属の歌手4人が出演した。
長保有紀
デビュー37年のベテラン、長保有紀はブルース演歌や旅情演歌など6曲を歌ったが、「歌の主人公はいずれもさまざまで、そんな違った女性が登場する作品を集めてみました」と、それを歌い分けて観客を楽しませた。
まずは格好いい年下の彼氏を持つ女性が登場する「思い出に抱かれて」。「オモロい女を歌った」(長保)のが、3曲目の「鬼さんこちら」。前作の「あの頃私若かった」は、長保がはずきのペンネームで作詞をした作品で、「私の元カレのことを思い出しながら書いた」もので、すでにはずき名で書いた作品は「20曲近い」というほど。
そして最後に歌ったのは9月に出したばかりの新曲「北国街道」(作詞・日野浦かなで、作曲・宮下健治)である。信州から越後へ通じる北国街道の情景を描きながら、以前の笑顔が忘れられない未練な女が主人公である。
瀬口侑希
デビュー22年目の瀬口侑希は、このライブに出演するのは約10年ぶりという。1曲目は歌手大川栄策が筑紫竜平のペンネームで作曲している「片恋しぐれ」で、2曲目は「おけさ恋歌」。
「この2年は(新たな作品をもらったり)コロナでほとんど歌う機会がなかったりでしたが、私にとってはチャレンジの年だったと思っています」
と話す瀬口は自身のアルバムの中から江利チエミの「テネシーワルツ」をカバーして、「ジャズにもチャレンジして表現力を高めていきたい」と意欲を示す。
新曲「誘惑のスキャンダル」(作詞・かず翼、作曲・徳久広司)は、前作に続いて、衣装にドレスを選んでの大人の歌謡曲。禁断の恋に燃え上がる大人の女性の恋心を軽快に歌った。
五条哲也
五条哲也は、今、たくさんの人に歌われ始めているという新曲「大阪グッバイ」など5曲を歌った。
1曲目の「ほたる川」からてっちゃんコールを受けながら、目を細めてファンに応えていた。
18歳で故郷の京都を離れて、東京で歌手を目指し、2007年に「さすらいおはら節」で念願の歌手デビューを果たす。高校時代までラグビーで鍛えた根性は人一倍。
新曲の「大阪グッバイ」(作詞・松井五郎、作曲・浜圭介)は初めて大阪を舞台にした作品で、「独特のメロディーラインの楽曲で、最初は歌い始めが難しくて苦労しました」と五条。
大川ゆり
大川ゆりは2度目の出演で、この日ただ1人の着物姿。「緊張しています」と話していたが、多くのファンの応援もあって「浪花のいい女」から新曲の「花結び」まで5曲を歌い切った。
鹿児島県種子島生まれで、世界遺産に登録されている屋久島で育ち、18歳で大阪へ。デビュー21年目である。
新曲の「花結び」は作詞が麻こよみ、作曲は岡千秋による作品。水引きの花結びにかけて「夫婦は何度でも結び直しができる」という優しい夫婦演歌。
4人は節目の300回という記念ライブに出演できて感激。通常は認められていない写真撮影に終演後に応じるなどのサービスぶりを見せていた。
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[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
北沢麻衣、大阪・心斎橋でも「くちべにグラス」発売記念ライブ [ライブ]
横浜に次いで大阪でも新曲「くちべにグラス」発売記念ライブ
同11日に横浜市のダイニングバー、XLVベイサイドモーションで開いたのに次いでのもので、北沢麻衣はオープニングで「くちべにグラス」と前作「あの人の好きなうた」の2曲を披露。「前作があったから今の自分があります。これにも増して素晴らしい歌をもらいました」と、自信たっぷりに聴かせた。
大人の恋を描いたという「くちびるグラス」の作詞家朝比奈は「スケールが大きかった前作と違って、口ずさむように歌ってもらえる」と期待を寄せる。北沢のデビューから作品を提供し続けている作曲家の杉本眞人は「格好よく見せるにはどうしたら良いか、イントロに工夫を凝らしました」などと話した。
ゲストの杉本眞人と朝比奈京仔を交えてのトークコーナー
ギター演奏でジャズも披露
北沢はカップリングの「港のセレナーデ 2022バージョン」も聴かせた。これは31年前に出した同名の作品を、新たにボサノバ調にアレンジしたもので、「以前よりも大人になったような気持ちにさせてくれる」と北沢。
ライブではまた、前々作の「真っ赤なワイン」メジャー復帰作となった「御堂筋線で」など杉本作品を歌唱。かつて所属していた大阪松竹歌劇団(OSK)時代に習ったというジャズ「Love Come back To Me」もギターの伴奏で聴かせた。
杉本眞人による北沢のオリジナル曲10曲を歌った
この日、ゲスト出演した朝比奈は、作詞家デビューする以前は歌手だったというが、自身が作詞してすぎもとまさとが歌った「何や知らんけど」を歌唱披露。
「半年に2度ほどしか歌いません」と笑ってみせた。また歌手Kenjroは、杉本が作曲した新曲「口下手」などを歌った。
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[北沢麻衣 オフィシャルサイト]
https://uta-utai.com/
[北沢麻衣 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
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心に残る歌 「心いくとせ」(三浦潤平) [新譜]
三浦潤平の「心いくとせ」のCDジャケット
君を愛した時から、もうどれほどの年月が過ぎてしまったのだろうか。振り返ってみたって仕方のない事だけど。
そんな男の心情を歌う「心いくとせ」(作詞・岩井薫、作曲・田尾将実、編曲・杉山ユカリ)は、今までムード歌謡を得意としてきた三浦潤平が、低音で静かに語りかける。
これが今、多くの人の心を揺さぶっている。若者を中心にスマートフォンで利用されている定額制音楽サービス(サブスク)のひとつ、「Spotify」が提供するプレイリスト〈令和に聴く演歌・歌謡曲10選〉に9月末、「心いくとせ」が選ばれている。
民間の調査機関によると、Spotifyの利用者は35歳未満の利用者が55.9%を占め、男女比では女性が半数を上回るといわれている。低迷する演歌・歌謡曲にとって、今後へ向けての明るい話題でもあろう。
三浦は京都府宇治市出身で、2013年にインディーズレーベルから発売した「神戸・・・ひとり / 函館から東京へ・・・」で歌手デビューしている。
今年8月に三浦潤平に改名して、テイチクレコードから「心いくとせ」でメジャーデビューを果たした。
年齢も50代であり、この歌の心を表現するには最適な年齢なのかもしれない。テイチクのホームページでも「遅咲きの実力派」と書かれるほどで、期待をうかがわせる。
9月に大阪市内で開かれた「心いくとせ」の新曲発表会で、彼の母親の三浦和枝さんは「3歳位から『骨まで愛して』(城卓矢)を歌っていた歌好きな息子でした。メジャーデビューまで9年かかりましたが、これからが本格的な歌手デビューです」と話していた。
3歳で歌ったのが「骨まで愛して」であったように、三浦の歌の原点は低音を響かせるムード歌謡であった。「心いくとせ」では、発声にソフトさを加味して、今までと違って、まったく嫌味のない自然な低音を聴かせる。
これを作曲した田尾将実も「僕が意図した通りに歌ってくれている」と、彼の歌唱を最大限に評価するほどで、田尾が来年に東京都内で開催を予定するライブに出演を求めたほどである。
ただ残念なのは発売が8月なのに、まだ十分なプロモーションが行われていないのか、沢山の人たちが聴く機会が少ないことだ。
音楽はまず聴くことから始まるわけで、その第1歩が欠けているのは多くの音楽ファンにとっては大きな損失であろう。
れいか(日本クラウン)、23年1月新曲発売へ 不思議な縁続きの杉本眞人作品第3弾 [インタビュー]
パワフルに活動を続けるれいか
「お前、歌下手だね」
れいかが日本クラウンから初めて、2018年にリリースしたシングル「優しい嘘をください」(作詞・高田ひろお、作曲・杉本眞人)のレコーディングで会った憧れの杉本眞人から、遠慮会釈もなく指摘されたのである。
自分でも決して上手いとも思ってもいなかったが、こうもストレートに言われてただ笑っているしかなかったという。
最新曲はそのユニークなタイトルも話題になった
4年前、れいかがメジャーレーベルの日本クラウンからのリリースが決まり、担当のディレクターからは作曲家の候補が示された。
その中に昔から憧れていた杉本の名前があったのである。迷わず「杉本先生がいいです」と言い切ったれいかは、早速、曲を書いてほしいという熱い依頼の手紙を毛筆で書いた。
彼女は事あるごとに手紙を書いており、仕事でお世話になった人などへは礼状を出すことを欠かしていなかった。だからこの時も迷わずに送ったのである。「心で思っているだけでは、気持ちは相手に伝わらないから」
そうした彼女の想いはちゃんと杉本に伝わったようで、「いいよ書くよ」と言って、作曲は杉本眞人に決まった。
「歌が下手なのにどうして、曲を書いてくれたのだろう」
杉本と食事をしたの際に彼女は尋ねてみた。疑問に思うことはストレートに訊き、自分の意に反することにははっきりとNOと意思表示する。彼女にグレーゾーンはないのである。
「手紙が嬉しかったんだよ。手紙の最後に押してあったスタンプが可愛いかった」
杉本はそう言って喜んでくれたという。
高校を卒業後、5年間のOL生活を経て地元で開かれたカラオケ大会に出たのが歌手になるきっかけであった。地元ローカルテレビ局の歌番組への出演を勧められ、CDも出すことになった。ところがお金は振り込んだものの、レコード会社には届いておらず、騙されたことが分かった。
その後、会社も辞めてこの時に作った1000枚のCDを車に積んで売り歩く事になるのだが、カラオケにも収録されていないインディーズCDは、訪問先での反応は冷たいものだった。
しかし血液型B型の特性だろうか、「人とコミュニケーションを作り、カラオケ店を回っているといつかは売れる」と信じて、あてもない希望だけは持ち続けていた。
その頃からの頑張りは今も続く。コロナ前には年間280ヶ所ほどのカラオケ喫茶店、スナックなどを回り続けた。親しくなったカラオケ喫茶店での定期ライブも開いている。
「1度もアルバイトをすることもなく、歌手業1本で頑張ってます。最近では自分でアクセサリーを作って、ライブ会場などで販売しています」
インディーズCDの後、作曲家の故奥村英夫との出会いもあって、3枚目のシングル「歌舞伎町のノラ」を発売するなど、その後は2年おきに新曲を出し続けている。
来年の新曲に意欲をみせる
来年1月25日に出す予定の新曲も、今作「貯金の好きな女」から2年を経過してのリリースになる。
「新曲では今まで自分で思っていた持ち味の音域よりもキーを下げて歌う事にしました。それによって悪いクセが取れて、良い声になった、と初めて杉本先生にほめてもらいました」
新曲に向けてパワフルに活動を続けるれいかだが、これからの夢を聞くと「今の定期ライブを続けながら、大きなステージに立って、1人でも多くの人たちに私の歌を聴いてもらいたい。そしていつかはテレビの主題歌を歌いたい」と話している。
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[れいか オフィシャルサイト]
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[れいか 日本クラウン]
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スペシャルゲストにすぎもとまさと、第204回KOBE流行歌ライブ 服部浩子・Kenjiro・伊達悠太の主演者3人も杉本眞人作品の新曲披露 [ライブ]
出演者が勢ぞろい
左からKenjiro、すぎもとまさと。服部浩子、伊達悠太
3人はそれぞれの歌唱コーナーで、自身の新曲でもある杉本眞人作品を歌うと共に、伊達悠太が「お久しぶりね 」(小柳ルミ子)Kenjiroが「男宿」(鳥羽一郎)服部浩子は「かもめの街」(ちあきなおみ)と、杉本作品を1曲ずつカバーした。
この日のスペシャルゲストである歌手すぎもとまさとは新曲「薄荷抄」はじめ、お馴染みの「吾亦紅」「冬隣」「別れの日に」など6曲を歌唱した。
1曲1曲楽曲が出来たエピソードを話すと共に、「作曲家として唯一の誇りはちあきなおみさんと美空ひばりさんに歌を書かせてもらった事です」と明かした。
すぎもとまさと
「薄荷抄」は、すぎもとまさと自身の先輩であり親友でもある浜圭介が、故ちあき哲也の遺作に曲を付け、すぎもとまさとが歌唱したものである。
すぎもとは「僕は他人が作った歌を歌う事はないのですが、ある日浜さんがギターで聴かせてくれた楽曲があまりに良かったので歌うことにしました。サビのバッキャローというところが印象的です」と、記念すべき1曲を解説してみせた。
すぎもとまさと
伊達悠太、Kenjiro、服部浩子の3人のコーナーでは、まずKOBE流行歌ライブは初めての出演という伊達が「さすらい港」でオープニング。「ずっと書いてもらいたかった先生の作品をもらえて、嬉しくてうれしくて」と、22年6月発売の杉本作品「涙のララバイ](作詞・朝比奈京仔、作曲・杉本眞人、編曲・猪股義周)「冬のいたずら](同、同、同)を披露した。
伊達悠太
Kenjiroは8月に発売した「口下手](作詞・田久保真見、作曲・杉本眞人、編曲・宮崎慎二)「冬かもめ」(同、同、同)を歌った。この作品では8月に次いでの出演であった。
新曲は「語り歌で、言葉を大切に歌ってもらえるといいですね」と、歌唱のポイントを説明していた。
Kenjiro
服部はデビュー33年目になるが、やはりこの流行歌ライブは初めての出演。販売枚数が40万枚を超すヒット曲となった、デビュー5年目で出した「海峡わかれ町」を歌ったほか、デビュー10、15、20周年の記念曲をメドレーで聴かせた。
服部浩子
シングル曲では初めてという杉本作品の「夜雨抄」(作詞・朝比奈京仔、作曲・杉本眞人、編曲・猪股義周)を最後に歌って、「杉本作品の香りがいっぱいです。まるで小説を読んでいるような素敵な楽曲で、それだけに歌詞も早く覚えられました」と、感慨深げであった。
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塩乃華織、今年最後のワンマンライブ 全15曲を歌った 大阪・umedTRAD [ライブ]
来年もワンマンライブやりますーと塩乃華織
会場側から許可が出たという客席のラウンドも復活させた。握手こそまだないものの、テーブルを1つひとつ回って、記念撮影に応じてファンを喜ばせていた。
また、塩乃のライブはumedaTRADでは今年最後とあって、歌の合間にはプレゼントを手渡すファンの長い行列が出来ていた。
会場をラウンドする塩乃華織
そんなファンの歓迎に応えるかのように、ライブでは新曲「命さらしても」カップリングの「Rain」から前作の「きのくに線」「しあわせの隣り」などオリジナル曲やカバー曲といった全15曲を聴かせた。
オープニングでは塩乃が「連日の雨続きという事もあって選んだ『Rain』でしたが、予想に反して晴れ渡って気持ちのいい1日でした」とあいさつ。
「ステージでは初めて歌う楽曲もあったりで、自分の歌の勉強にも繋がっています」という、毎回テーマに沿ったカバー曲歌唱では、今回、「さそり座の女」(美川憲一)「蛍」(松原のぶえ)などタイトルに生き物の名前が盛り込まれている作品ばかりを選んだ。
今年は新しい事への挑戦の1年だった
コロナ騒動も3年目になる22年4月、塩乃華織にとって作詞内藤綾子、作曲西つよしのコンビによる3作目の作品「命さらしても」をリリース。今、活動を全国へ広げて忙しい毎日を送っている。
そんな塩乃にとって今年は色んな事を始めた1年でもあった。そのひとつがYouTubeチャンネルの開設だった。
中でも漫画「ONE PIECE」の劇場版映画「FILM RED」の劇中歌「ウタカタララバイ」を、映画に登場する歌姫、ウタ(UTA)に扮したコスプレ姿で歌ってみせて、大きな反響を呼んだ事を報告していた。
同チャンネルではまた、10月15日午後5時から生トーク配信を行うという。チャット形式でリアルタイムに塩乃と会話が楽しめるという内容で、リクエスト曲も歌うことになっている。
年末に向けても大忙しのスケジュール
このほか同25日には日帰りバスツアーを復活させるほか、11月28日は大阪・十三のライブハウスGABUでクリスマスライブを行う。
また12月は大阪市内での島津悦子(キングレコード)兵庫・淡路島での岩本公水(同)のクリスマスディナーショーへのゲスト出演も決まっている。
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[塩乃華織 オフィシャルサイト]
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[塩乃香織 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/shiono/news?ima=4756&ct=ryuko
木下結子、移籍第2弾シングル「百滝桜」 皆さんに育ててもらってもう一度咲く 自分に重ねて歌う [インタビュー]
桜に自分を重ねて歌う木下結子
「放されて」で日本コロムビアから歌手デビューした木下結子は、5年後に「ノラ」を発売した。それは今なおカラオケで歌われ続けるロングヒットである。その後、大阪へ戻ってしまう。東京での活動はわずか8年であった。
大阪ではCDも出さずにライブと年に1回のディナーショーなどに限られた活動を続けていたが、代表曲の「ノラ」や「放されて」があったから、「仕事は潤沢にあった」という。そんな時に作詞家髙畠じゅん子との出会いが木下結子を生き返らせた。
彼女が詞を書き浜圭介が曲を書いた「ウヰスキー」で、日本クラウンから復活を果たすことになるのである。 ♫ 人生は やり直しが きくのよ 〜 と、やはり木下の人生をなぞったような応援歌であった。
新曲「百滝桜」もまた、髙畠が木下に贈るエールなのである。
それは大阪府和泉市の民家の庭で毎年花を咲かせている若樫の百滝桜が、歌のモチーフになっている。
この桜のように歌は、しっかりと土地に根ざして、たくさんの人に育ててもらったからこそ、毎年美しい花を咲かせる。その桜木の強さを主題にしている。
髙畠はその理由を「気を負わずに、しかもしっかりと再生するところに感動しました」と説明している。
木下もまた、僅かながらも東京での体験が「大阪に戻って1人で活動する際に大いに役立ちました。今、それをつくづく思います。沢山の人に動いてもらわないと、1人では何も出来ないですから」と、桜と自分を重ねるのである。
「百滝桜」は今まで木下が歌ってきた作品にはなかった〈演歌調〉の仕上がりになっている。それに興味を示した彼女はレコーディング前に、実家近くにある百滝桜を見るのだが、「コロナ下にあって、このまま何も出来ずに終わらせたくない」と、新たな挑戦への意慾を燃やすことになる。
しかもその支えとなったのは「歌詞が意味する、支えられ、育てられて千年、二千年愛されてきた」というフレーズであった。
自らの歌手人生を桜に重ねて歌う「百滝桜」のドラマは人一倍説得力がある。
「百滝桜」のカップリング曲は「アカマンマ」 (作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)。やはり高畠が作詞を担当しており、娘に向ける母親の愛を歌う。
スペシャルトラックとして、「ステージではしばしば歌ってきた」(木下)という、やしきたかじんの「東京」をアレンジを変えてカバー収録して、よりスマートになった。
木下は今、新曲キャンペーンで東奔西走の忙しさである。10月21日には木下人気の高い兵庫県姫路市にあるカラオケスナック「鴻」で百滝桜キャンペーンライブを開く。
「新曲発売時はいつもこんなもんです」と謙遜するが、前作を上回る勢いであることは間違いないようだ。
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[木下結子 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kinoshitayuiko/
[木下結子 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_kinoshita_yuiko.html
大和を歌う川井聖子 奈良の魅力を全国へ [インタビュー]
川井聖子
最新曲「大和恋歌」(作詞・荒木とよひさ、作曲・羽場仁志)では千年の都、奈良を舞台に悲しい恋歌を歌い続けている。カップリング曲も奈良が舞台の「万葉の旅人」(同、同)で、♫ 奈良の都へ 明日来ませんか 〜 と呼びかけるのである。
「大和恋歌」
2022年9月30日で42歳になった。歌手デビューは21歳であった。まだ大学生だったという。デビュー曲は奈良をテーマにした「絹の道」でカップリングも「あなたとなら大和路」と奈良を歌った。
12年に奈良市観光大使を拝命したのに続き、16年には奈良県立美術館広報大使に、そして今年4月からは天理市PR大使とやまとこおりやま観光PR大使にも任命されて、歌を通じて全国への奈良の広報活動にひと役買っている。
コロナ騒動で音楽活動も長く制約を受けていたが、デビュー21年目の今年は「地元奈良から、コツコツと心通う活動を広げていきたい」と、話している。
その手始めに21年12月にはデビュー曲から「つゆ草」(16年)まで、新録音を含めたオリジナル曲16曲を収録したアルバム「ここから」をリリースしている。
今月31日午後9時15分から放送予定の「福島はじめのハピネス歌謡曲」(ラジオ関西)でも奈良をPR。川井はパーソナリティーの福島はじめからは、「地元の福島県でのコンサートに来年は呼びたい」と、誘われていた。
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[川井聖子 オフィシャルサイト]
https://holy-children.com/
演歌ジャックス、11月放送分を収録 ゲストに成世昌平・Kenjiro 新曲を披露 [テレビ]
成世昌平(左)とKenjiro
■11月1、2週目のゲストの成世昌平は、「はぐれコキリコ」と今年8月に出した新曲「雪折れ竹」を歌う。
雪折れは、水分を含んで重たい雪が降り積もった夜、その重みに耐えかねて、静寂を破るかのように、竹がパーンと音を立てて折れることをいう。
それを子供の頃に郷里の広島・三次で聴いていた成世の記憶が、今回の作品に繋がった。作詞家のかず翼は、それに切ない恋物語を重ねて詞を書いていたという。
どこか「はぐれコキリコ」を思わせる楽曲だが、それもそのはず、コキリコは竹で作った楽器であり、どちらも「竹」がキーワードになっているのである。
成世昌平
♫ 竹がナー 竹が 〜 で始まる「雪折れ竹」の出だしは、民謡と同じメロディーだという。だからだろうか、あの「はぐれコキリコ」と似通った印象を受けるのである。民謡調で始まるのだが、その後は歌謡曲へと変わっていく。
この作品には前半と後半に2つのロングトーンがある。「前半は響くように、後半は切なく表現することで、歌を引き立たせることができる」と、解説していた。
■11月第3、4週目のゲストのKenjiroは、今年8月に発売した「口下手」を歌う。2012年に出した「口約束」と同じ田久保真見作詞、杉本眞人作曲という作品である。ファンからは「(Kenjiroは)良く喋るのになんで〈口下手〉と指摘されるんです」と、笑ってみせる。
それでも歌詞には口下手の字句はひとつも出てこないのである。
「バイオリンのイントロは映画音楽のようでもあり、大人っぽいドラマチックな作品」に仕上がっている。
さらに1番から3番まで、それぞれ歌詞の最後は「主人公が心の中で思っている事で、ここに気持ちを入れて歌うことで作品は一層説得力が増す」という。
Kenjiro
番組では「口下手」を歌うポイントをKenjiroが解説をしている。
比較的音楽が静かな1番は「(歌っていて)自分の声が良く聴こえるので、感情を出しやすい」し、2番と3番は「音楽が大きくなるので、メロディーにのって歌うといい」といった具合。
「語りとサビがはっきりとした楽曲なので、格好良く表現できる」とも。
この作品は当初、今はカップリングになっている「冬かもめ」(作詞・田久保真見、作曲・杉本眞人)が表題曲になる予定だったという。
【11月の見どころ】
昭和を代表する俳優で歌手の石原裕次郎の歌を歌うコーナー「長生忠之 昭和歌謡 次郎を唄う」は、毎回、長生忠之が選んだ石原裕次郎の楽曲を歌い、解説をしている。
11月第2週で紹介するのが、昭和42年にリリースされた「白い街」である。この歌は、 ♫白い街 白い街 名古屋の街 〜 と歌われているように、名古屋の街が舞台になっている。
ではなぜ、名古屋が白い街なのか。長生によると「これが発売された当時はまだ、名古屋は街路樹も少なく、コンクリートで覆われた街であったから」と、説明している。これが一般的な説になっているようである。
ところが歌には花時計、青い空、白壁町(名古屋市東区にある白壁の武家屋敷町)楓、杜といった具合に、カラフルに色が出てくる。あるブログでは「白い街とは白いキャンバスなら何でも描ける。そんな無限の可能性を秘めた街」といった作詞者の内村直也氏の言葉を紹介している。
まぁ、諸説あるわけなのだが、数少ない名古屋の歌である事と、石原裕次郎の歌の中では多くの人に知られた作品ではなく、レアな存在であることは間違いはない。
「長生忠之 昭和歌謡 次郎を唄う」のコーナー
【レギュラー出演者と歌唱曲】
MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」
TAIKI 「薔薇のほほえみ」
岩井都美子「ノラ」「残酷な天使のテーゼ」
JACKS娘 「銀色の道」(カバー)
MARI&JACKSモンスターズ 「Crazy Party Night」(カバー)
平井一郎 「真知子」
長生忠之「白い街」「おれの小樽」(カバー)
林田夏美「丹後半島」
S aori「もう一度」
新浩司「ひとり酒」
はりま美香「さくら咲く丘」
Hatsumi「幻月」
楠本佳生「嘘でもいいの」
【司会】
小池史子
ファンキー・コバ
岩井都美子
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演歌ジャックスの放送日
奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送
[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/
寅さんも歩いた赤とんぼの里、龍野を訪ねた 「第21回歌を歩く」 [イベント]
龍野橋 前方に見えるのが鶏籠山
2022年10月1日、「第21回歌を歩く」に参加したメンバー8人は、赤とんぼの里で知られる兵庫県たつの市を訪ねた。
今回ナビゲーターを受けてくれた、同市在住の歌手の長山悦子さんは、事前準備のため市役所の商工観光課や昼食を摂ったそうめん専門店霞亭の予約など、あれこれと走り回ってくれて感謝に耐えない。
ヒガシマル第2工場
資料館3
歌の舞台を歩くのがこの会の趣旨であるが、今回のテーマ曲は童謡「赤とんぼ」を取り上げた。これを作詞した三木露風の生家や歌碑をはじめ、三木に関する数多くの資料も霞城館・矢野勘治記念館には展示してあった。
ここの入場料は一般は200円であったが、65歳以上は100円と半額である。珍しく自分の歳を自覚した。
JR大阪駅の中央改札口に集合した大阪組の5人は、午前9時15分発の新快速で姫路へ。10分遅れで到着し、JR姫新線に乗り換えるために3、4番線ホームへ向かう。ここで1人が合流、20分ほどで今回の起点となる本竜野駅に着いた。
ナビゲーターの長山さんが出迎えてくれて、記念写真を撮って、いざスタート。
龍野1
龍野2
龍野4
姫路信用金庫
龍野の町は鶏籠山麓の龍野城から南側に、美しい町並みが整えられている。映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」(昭和51年7月)で、寅さんが歩いた揖保川に架かる龍野橋は、車の往来が絶えない。
「ここから見る夕陽は格別」と長山さんは教えてくれた。
龍野城1
龍野城2
龍野城3
龍野城4
寅さんがどんちゃん騒ぎをした梅玉旅館、映画のラストで寅さんが「東京はどっちだ」と手を合わせたヒガシマル第2工場あたりなど、映画のシーンがひとつひとつ再現された。
資料館1.
資料館2
龍野を代表する産業のひとつが醤油である。ヒガシマル醤油はそのトップ企業。関連施設が市内のあちこちに建っている。
そのひとつ赤レンガ風建築のうすくち龍野醤油資料館では、江戸時代からの醤油醸造用具や資料などが展示してあった。
その醤油を使って出汁を取っているのだろう、地元の名産・播州手延そうめん「揖保乃糸」を食べさせるそうめん専門店、霞亭では、名物の霞亭にゅうめんを味わった。
あかとんぼこうばん
赤とんぼマンホール
龍野3
霞亭
霞亭にゅうめん
書店伏見屋商店はたつの市内で最も古い書店だという。店内に入るとかつてどこの町にもあった本屋さんであるが、こうした地方の書店に行くと必ず探すのが、地方本コーナー。
ここで目に飛び込んできたのが「龍野藩主 脇坂氏 近江国脇坂、淡路洲本、信州飯田、播州龍野の三百年」(西播磨文化講座委員会・編)という本であった。2018年の西播磨文化講座「龍野城主 脇坂家譜を読む」の講義録をまとめたものである。
書店伏見屋商店
鶏籠山南西麓にある龍野公園には、質素な庭園の中に桃山時代の書院造を模した風雅な数寄屋風の聚遠亭楽庵があった。
この楽庵の間取りは8畳、6畳の広間と4畳の鞘の間を持つ本格的な広間の茶室だという。
庭園の池に浮いたように建っているのは龍野藩主脇坂安宅公が孝明天皇から賜った茶室で、心字池上に浮堂として移築したもの。
聚遠亭
聚遠亭3
聚遠亭4
同じ公園内には日本書紀に登場する力士、野見宿禰が祀ってある野見宿禰神社と、祭神は龍野藩脇坂家初代の脇坂安治という龍野神社も見て回った。
赤とんぼ歌碑
三木露風生家
播磨の小京都と呼ばれるのに相応しい落ち着いた町は、歩き疲れた足の痛みもわすれさせてくれるようであった。 最後は大正ロマン館横のカフェで休憩。暑くて少し疲れたが、今回も無事に終えることができた。
長山悦子
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「第22回 歌を歩く」 琴音けい子の「ああ三好長慶」の舞台飯盛山城を歩く 今年、三好長慶生誕500年 [イベント]
琴音けい子
今年は三好長慶の生誕500年にあたる。それを記念して、長慶の居城・飯盛山城があった大阪府大東市では、10月から歴史講演会や「飯盛山歴史山歩」など、多くのイベントを予定している。
戦国時代に織田信長より先に畿内を支配して天下人になった武将・三好長慶(1522年~64年)を、NHKの大河ドラマの主人公として誘致してもらおうと、長慶所縁の自治体や民間企業などが連携して運動を展開している。
そんな活動に琴音けい子も招待されて「ああ三好長慶」を披露して、活動に一役買っている。
琴音はデビュー4枚目のシングル「大阪シネマ」のカップリング曲に「ああ三好長慶」を収録している。
大阪府堺市出身の彼女は、現在、兵庫県丹波篠山市に住み、11月1日には同市の隣りの京都府京丹波町上大久保にカラオケ喫茶店「ことね」をオープンする。30人ほどを収容出来る規模で、カラオケ喫茶を経営するのは初めてだという。
10月24日には、大阪・道頓堀ZAZAで開かれる「道頓堀歌謡ONステージ」にも出演する。
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北川紀恵、デビュー10周年記念パーティー開く 大阪・ホテルプラザオーサカ [イベント]
デビュー10周年記念パーティーを開いた北川紀恵
北川紀恵は2009年に「お母さん」でデビュー。4枚目のシングルで最新曲の「北の桟橋」(作詞・たきのえいじ、作曲・伊川伝)カップリング曲「恋して神戸」(同、同)を21年4月に発売している。コロナ下であらゆるイベントが自粛される中、ようやく今年デビュー10年記念パーティーを開いた。
パーティーの冒頭、「ファンの皆さんや家族の支えでここまで歌ってこられました。あっという間の10年でしたが、感謝の気持ちでいっぱいです」と、あいさつした北川は、ステージの終盤で「北の桟橋」「恋して神戸」を披露。大きな拍手を受けていた。
「北の桟橋」について説明するたきのえいじ
東京から祝いに駆け付けたたきのえいじは、自慢の尺八を聴かせると共に「彼女の歌の歴史を土台に、新たな作風でアプローチして作った楽曲です」と、最新曲「北の桟橋」について説明すると、北川は「大事に大事に歌って行きます」と応えていた。
日舞を舞う北川
北川はまた、デビュー曲をはじめ「恋の大阪」(11年)「祇園すずめ」(17年)といったオリジナル曲も聴かせたほか、日舞「華の宴」も舞って見せた。
池田かよこ
安藤勝幸
この日はゲストとして池田かよこ、安藤勝幸が出演。
池田は今年1月に発売した「愛の二楽章」カップリング曲「ふたりの絆」などを歌い、元刑事で名古屋を中心に活動する安藤は「俺たち…相棒」「名古屋の女」などを歌って、それぞれ北川の10周年を祝った。
益々頑張ります、と北川紀恵
パーティーがラストにさしかかって客席からはアンコールも。北川はもう1度「北の桟橋」を歌って、「これから15年、20年に向けて、ますます頑張っていきたい」と、抱負を話していた。
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ラジオ関西「福島はじめのハピネス歌謡曲」 原田伸郎・水沢明美・川井聖子・おおい大輔をゲストに10月放送分を収録 [ラジオ]
福島はじめからの誕生日プレゼントを手にする原田伸郎
この日収録したのは10、17、24、31日の放送分。番組では毎回、ゲスト出演者に「福を感じたこと」をテーマに質問をしている。
福島が福島一に改名して再出発した2012年7月、東日本大震災の復興ソング「おかえり/桜唄」を書き下ろして彼に提供したのは原田伸郎だった。
その原田が24日放送のゲスト。10月1日が70歳の誕生日だが、「28歳の時に出したレコード『ネコ・ニャンニャンニャン』が今、TikTokでブームとなっていることに幸せを感じている」と43年前に想いを馳せていた。
福島は10月31日に大阪・枚方市で「福島はじめコンサート in 大阪」を開くが、この日のゲストも原田である。大阪でのコンサートは6年ぶりといい、生バンドをバックに歌うが、原田は忘れずにこれもアピールしていた。
「住之江の恋」で頑張ります、と水沢明美
10日放送分ではゲストの水沢明美(日本クラウン)は、このところステージで歌う機会が増えてきたと言い、「月に1回歌の旅に出て、人前で歌うことが出来るこたが幸せ」と話していた。
バラード調の新曲「ふたたびの恋心」を10月19日に発売するおおい大輔は、17日放送分の収録に電話出演。「レコーディングでも気持ち良く歌えた」とご機嫌な声。
そのおおいはバイク好きで知られており、彼は「2台のハーレーにはさまれて、朝のコーヒーを飲んでいるとき」だという。
東北旅行をしてみたいと話す「大和恋歌」を歌う川井聖子
10月31日のゲスト、川井聖子はこの収録日が42歳の誕生日。今、思っている事は「東北へ旅行すること」というと、福島は「来年は福島でひ僕のコンサートに呼びたい」とも。
幸せを感じたことはスタジオでも屈託なく笑う「その笑い声か聞かれるとき」だという。
パーソナリティを務める福島は今、「スマートフォンを新機種に交換しようと、予約しましたが1ヶ月ほど待たなくては行けません」と、近況を報告していた。