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木下結子、移籍第2弾シングル「百滝桜」 皆さんに育ててもらってもう一度咲く 自分に重ねて歌う [インタビュー]

◆デビュー40年を来年に控えた歌手木下結子が2022年9月21日、ホリデージャパン移籍第2弾となる「百滝桜(ももたきざくら)」(作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)をリリースした。花が散っても、嵐を受けても、また美しく花を咲かせる、そんな老桜の生き様を自らの歌手人生と重ねて歌う。

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桜に自分を重ねて歌う木下結子

 「放されて」で日本コロムビアから歌手デビューした木下結子は、5年後に「ノラ」を発売した。それは今なおカラオケで歌われ続けるロングヒットである。その後、大阪へ戻ってしまう。東京での活動はわずか8年であった。

 大阪ではCDも出さずにライブと年に1回のディナーショーなどに限られた活動を続けていたが、代表曲の「ノラ」「放されて」があったから、「仕事は潤沢にあった」という。そんな時に作詞家髙畠じゅん子との出会いが木下結子を生き返らせた。
 彼女が詞を書き浜圭介が曲を書いた「ウヰスキー」で、日本クラウンから復活を果たすことになるのである。 ♫ 人生は やり直しが きくのよ 〜 と、やはり木下の人生をなぞったような応援歌であった。

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 新曲「百滝桜」もまた、髙畠が木下に贈るエールなのである。
 それは大阪府和泉市の民家の庭で毎年花を咲かせている若樫の百滝桜が、歌のモチーフになっている。

 この桜のように歌は、しっかりと土地に根ざして、たくさんの人に育ててもらったからこそ、毎年美しい花を咲かせる。その桜木の強さを主題にしている。
 髙畠はその理由を「気を負わずに、しかもしっかりと再生するところに感動しました」と説明している。

 木下もまた、僅かながらも東京での体験が「大阪に戻って1人で活動する際に大いに役立ちました。今、それをつくづく思います。沢山の人に動いてもらわないと、1人では何も出来ないですから」と、桜と自分を重ねるのである。

 「百滝桜」は今まで木下が歌ってきた作品にはなかった〈演歌調〉の仕上がりになっている。それに興味を示した彼女はレコーディング前に、実家近くにある百滝桜を見るのだが、「コロナ下にあって、このまま何も出来ずに終わらせたくない」と、新たな挑戦への意慾を燃やすことになる。
 しかもその支えとなったのは「歌詞が意味する、支えられ、育てられて千年、二千年愛されてきた」というフレーズであった。

 自らの歌手人生を桜に重ねて歌う「百滝桜」のドラマは人一倍説得力がある。

 「百滝桜」のカップリング曲は「アカマンマ」 (作詞・髙畠じゅん子、作曲・都志見隆、編曲・猪股義周)。やはり高畠が作詞を担当しており、娘に向ける母親の愛を歌う。
 スペシャルトラックとして、「ステージではしばしば歌ってきた」(木下)という、やしきたかじんの「東京」をアレンジを変えてカバー収録して、よりスマートになった。

 木下は今、新曲キャンペーンで東奔西走の忙しさである。10月21日には木下人気の高い兵庫県姫路市にあるカラオケスナック「鴻」で百滝桜キャンペーンライブを開く。
「新曲発売時はいつもこんなもんです」と謙遜するが、前作を上回る勢いであることは間違いないようだ。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[木下結子 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/kinoshitayuiko/
[木下結子 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_kinoshita_yuiko.html








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