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葵かを里、新曲「吉野 千本桜」 静御前の悲恋物語をモチーフに 20周年に向けての大きな足跡に [インタビュー]

◆舞いながら歌う歌手、葵かを里(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が来年、デビュー20周年を迎える。それに先駆けて2023年3月1日に発売した「吉野 千本桜」(作詞・麻こよみ、作曲・影山時則、編曲・竹内弘一)は、舞台となっている奈良・吉野が、踊りの名手で源義経との悲恋の物語で知られる白拍子の静御前ゆかりの地であることから、「彼女にあやかって、吉野をぜひ歌にしたい」(葵)と、7年前から構想を練っていた作品。先ごろ吉野町観光大使にも任命されており、一目千本として有名な、世界遺産でもある吉野町にある吉水神社で歌の奉納も行っている。

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写真・葵かを里


 葵かを里が吉水神社で歌い舞ったのは、約8百年前の静御前に次いで2人目だという。吉水神社でそう聞かされた葵は、天にも舞い上がるような気持ちであった。何しろ日舞では芙蓉流の名取りというから、静御前は歴史上の人物ながら、踊りの先達として尊敬して止まない存在なのである。

 静御前は源義経と武蔵坊弁慶らの一行と、源頼朝から追われてほんの数日間、吉水神社に身を潜めていたと言われている。その境内からは、一目千本と言われる〈中千本〉と〈上千本〉の桜がよく見える。
 そこで葵は今年1月にミュージック・ビデオ(MV)を撮影してしているし、3月にはまた、観光大使の任命式で義経と静の2人が暮らした居間の窓からよく見える庭に桜の苗木の植樹も行っている。

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写真・観光大使任命式で舞って歌う葵

 葵かを里の桜の木と書かれた札が吊り下げられた〈葵桜〉がそれである。その成長を見るためにも「毎年、吉野へ通わなければいけませんね。桜が成長するのに合わせて、私も歌手として大きくならなければ」と葵。

 「吉野 千本桜」は、吉野での義経と静御前の涙の別れを、現代にも置き換えられるような悲恋のストーリーを麻こよみが書いている。7年前、後援会の人たちに連れられて初めて目にした〈奥千本〉の桜の見事さに心を奪われた葵は「いつかはこれを歌にして歌いたい。と決心したんです」と話す。

 CDはタイプAタイプBの2種類を同時発売している。
 タイプAはメイン曲の「吉野千本桜」のほか「明日への虹」「夢さくら」(2016年発売バージョン)「二月堂」(14年)の3曲も収録している。
 タイプB「吉野千本桜」「明日への虹」の2曲と「吉野 千本桜」のミュージック・ビデオ、同舞踊映像、同字幕入りカラオケも収録している。
 ジャケット写真の着物はいずれも桜柄。タイプBの黒色地の着物は徳間ジャパンの先輩歌手、松前ひろ子からプレゼントされたものだという。

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写真・「吉野 千本桜」タイプA(左)と同B

 葵が歴史上の人物を歌うのは初めてのこと。「実は私は歴史が苦手なんですよ」と明かしたが、吉野の山をみていると「千年近い時代を超えたスケールの大きな恋物語を味わうことが出来ます」と、歴史の壮大さに浸っていた。

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写真・吉野杉で作ったストラップ

 彼女は今までにも作品にちなんだグッズを作ってきている。今回は吉野町の名産品である吉野杉を使ったストラップを手作りしているし、併せてロングタオルも用意しているという。



 3月1日の発売から好調なスタートを切っており、歌謡教室の中には早速、課題曲に選んでいるところもあるほど。葵は「毎日、仕事のスケジュールを頂いており、1日も休む暇がありません」と、来年の20周年に向けて一気に盛り上げていく構えである。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[葵かを里 オフィシャルサイト]
http://wwwb.jnc.ne.jp/aoikawori/
[葵かを里 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/aoi_kawori.html








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