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雨の京街道を歩く 枚方宿から楠葉宿 第37回歌を歩く [イベント]

◆歌手成世昌平さんの「三十石船哀歌」の歌の路を辿る第37回歌を歩くは、2023年6月23日、京街道を行く第2弾として、枚方宿から楠葉宿までの10キロ近い道のりを雨と風の中をひたすら黙々と歩いた。

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写真・スタート地点の京阪電車枚方公園駅前で


 東海道五十三次は江戸の日本橋から京の三条までであるが、実はこれに伏見宿、淀宿、枚方宿、守口宿の4つの宿を加えた大坂・京橋までの東海道五十七次であったと言われている。
 その伏見から京橋までを京街道と呼び、淀川を行く三十石船とは別に陸路を行く旅のルートであった。

 以前、歌を歩くの番外編として京橋から大阪・千林まで京街道を歩いたが、今回はそれに次ぐ第2弾であり、「三十石船哀歌」をテーマ曲に取り上げた本編でもあった。

 午前10時に大阪・枚方市の京阪電車枚方公園駅前に集合した5人は先ず江戸時代の枚方宿の歴史を伝える枚方宿鍵屋資料館を訪ねる事にした。
 鍵屋は江戸時代は三十石船を待つ宿で、ここから船に乗ることが出来た。その様子が復元展示されている。1997(平成9)年までは料理旅館として営業していたという。
 今でも別棟2階では予約制で食事ができる。

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写真・枚方宿鍵屋資料館
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写真・当時の船を再現
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写真・江戸時代の旅姿も見せていた

 ここで江戸時代からの建物や資料なとを見て、往時の賑わいを感じた。
 資料館前の通りは白壁の街並みが残るなど、三十石船当時の名残を味わうことができる。

 向いには1年前にオープンしたタルト専門店・カフェがある。ここでこれから味わうことになるハードな〈雨中行軍〉へ向けての英気を養った。

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写真・龍がトーレドマークのタルト専門店・カフェ、TARYUTO 〜タリュト〜

 ここを出ていざ出発ーーー。
 先ずは隣の枚方市駅向けて歩く。まだ雨は本降りではない。5人の表情もまだ和やかである。
 この日の計画は枚方の隣の楠葉宿で昼食、さらに橋本まで足を伸ばして遊郭跡の街並みを見学して第2弾の旅を終える予定であった。

 事前に立てた計画は京都・伏見まで行くつもりであったのだが、雨天☂️という事もあって橋本を最終地と決めて資料館前のカフェを出た。

 ここからの京街道は京阪電車の本線に沿って走る車道沿にある歩道を東へ東へと歩いた。しかも雨は徐々にきつくなり、風も出てきた。差している傘☂️は盃になるし、体も濡れる。
 前回の石山寺を訪ねた歌を歩くは最も楽であった。それとは正反対に、今回は言葉も少なく、次の目標地点である御殿山駅、牧野駅を頼りに雨の京街道を進んだ。

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写真・枚方宿の市街地を出る鵲(かささぎ)橋を渡る

 途中、牧野駅手前のコンビニで休憩するが、雨の中を傘を差して京街道を歩く我々5人に気を止めるものもいない。

 もうすでに最終地は楠葉にしていた。そこで昼食を取りご苦労さん会を開くことに決めていた。
 単調な道路を、しかも雨風の中を歩くほど辛いものはない。かつての歌を歩くで奈良・室生寺を訪ねた際に、東海自然歩道に迷い込んで大変な山登りを体験したことに匹敵するくらいの難行であった。

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写真・京都人が好んで食べるという志津屋の名物パン、ハムと玉ねぎをサンドした「カルネ」。確かにおいしかった。 楠葉の隣はもう京都である

 河川敷のゴルフ場や駅近くのマンション群が見えてきた時には、ゴールが近いことを実感した。
 残りの京街道の旅は、楠葉から伏見は日を改めることにした。しかも伏見から橋本を目指すルートにした。

 ただ次回の第38回歌を歩くは、2024年7月13日(土曜日)、兵庫県西宮市のJR生瀬駅から同武田尾まで、JR(旧国鉄)福知山線廃線敷ウォーク、約8キロ、約2時間30分のコースを歩くことにした。
 テーマ曲は未定。








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