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大江裕、ヨドバシ梅田で初のミニライブ・新曲「城崎しぐれ月」発表会 [ライブ]

◆デビュー15周年を迎えている歌手の大江裕(日本クラウン)が2023年8月2日にリリースした新曲「城崎しぐれ月」の発表会を兼ねたミニライブが、8月6日、大阪市北区のヨドバシカメラマルチメディア梅田の地下2階のホールで開かれた。

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写真・北島三郎の後継者の貫禄十分な大江裕


 午後1時と4時の2回行われた。1時からの1部には熱烈なファンをはじめ会場いっぱいの約160人が詰めかけた。

 新曲の「城崎しぐれ月」(作詞・さくらちさと、作曲・岡千秋、編曲・南郷達也)は、デビュー15周年記念曲の第2弾で、「新たなチャレンジをする男歌です」といい、城崎温泉を舞台に忘れられない女性を想う非恋歌。オープニングとラストの2回歌唱した。

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写真・地元ファンからのたくさんの声援を受けていた

 この日はデビュー曲の「のろま大将」(2009年)を歌うと共に、北島三郎の「函館の女」「与作」「北の漁場」をカバー。「先生から、裕お前は俺の曲を俺よりも知っている、と言われたのが自慢ですが、その名曲を歌い継ぎます、と言ったら、俺はまだ死んでないぞとも言われたんです」と、笑わせていた。

 体形がスマートになった大江。ピーク時には135キロもあった体重も、「炭水化物の摂取を減らして野菜を多く食べるようにして40キロも減量したら、気持ちも軽くなりました」と話すと、女性ファンからは「格好良くなったよ」の掛け声も。

 また地元大阪を配慮して中村美律子の「河内おとこ節」も歌って、演歌好きを喜ばせていた。

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写真・新曲は城崎を豚にした男の悲恋を歌う

 会場では大江と同年代や小さな子供連れの人たちなど、若い年代層の来場者が目立った。大江は「若い人たちなど新しいファン層へ演歌を届けないといけないと思いました」と話していた。

 今春、北島音楽事務所を離れたことに触れて、「先生からは、いつまでも北島のところの大江裕ではダメ。そろそろ巣立ちが必要で、俺はこれから後方から(お前を)支えてやる、と言ってもらいました」と報告。

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写真・来年には地元岸和田でリサイタルも開く

 来年2月18日には出身地、岸和田市の南海波切ホールでデビュー15周年記念のリサイタルの開催も決定している。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[大江裕 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/ooeYutaka/top.html
[大江裕 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/ohe/news?ima=5009&ct=ryuko








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北川紀恵、道頓堀歌謡ONステージで「北の桟橋」など歌う [ライブ]

◆歌手の北川紀恵(メロディレコーズ)が2023年7月17日、今年10年目に突入している道頓堀歌謡ONステージで、最新曲の「北の桟橋」などを歌ってアピールした。

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写真・「北の桟橋」を歌う北川紀恵


 道頓堀歌謡ONステージは通天閣の貴公子と呼ばれる林健二を座長に、大阪・道頓堀のライブ劇場・道頓堀ZAZAで10年前にスタートしている。
 インターネットテレビやラジオでも活躍している北川紀恵は、今年で歌手デビュー12年目になるが、このライブに定期的に出演している。

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写真・ネットラジオやテレビなどマルチに活動する

 2021年4月に4枚目のシングル「北の桟橋」(作詞・たきのえいじ、作曲・伊川伝)を発売している。
 表題曲の「北の桟橋」のほか、カップリングには「恋して神戸」「上を向いて歩こうやないの」「夫婦ごよみ」の3曲を収録。

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写真・日舞も披露した

 この日の道頓堀歌謡ONステージでは、「北の桟橋」「恋して神戸」など収録曲を歌った。
 また、得意の日舞も披露してたくさんの拍手を受けていた。








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歌謡フェスタゴールデンライブ、ファン・カヒ、長山悦子、高橋樺子、松山ひろしが出演 [ライブ]

ファン・カヒ、長山悦子、高橋樺子、松山ひろしの4人が出演した7月の「歌謡フェスタゴールデンライブ」が、大阪府八尾市のJOKホールで開かれた。

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写真・勢ぞろいした7月の歌謡フェスタゴールデンライブの出演者たち


 7月5日に1年7ヶ月ぶりに新曲「哀しみのエゴイスト」を出したファン・カヒ(日本クラウン)は、自身の作品では初めてというブルース調の作品を披露した。
 「大好きで一緒になったけれど、別れてしまった2人。下手な生き方しか出来ない、と嘆いてももう遅い」といった歌のストーリーは、彼女の新たな魅力を感じさせる。

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写真・1年7ヶ月ぶりに新曲を出したファン・カヒ

 彼女は11月にデビュー7年目を迎える。新曲はデビュー曲「Jealousy」から7枚目のシングルになる。今までの楽曲では歌って踊ってきたが、今回は「踊りは控えて哀しみの感情を表す」という大人っぽさを感じさせる。

 久々の新曲によって明るい表情を見せたファン・カヒ。「この間に日本語も上手くなりました」と笑顔で、カップリング曲の「最愛」も聴かせた。


 このイベントに初出演の長山悦子(キングレコード)は東映の女優から村田英雄の付人、地元兵庫・たつの市での小学校教諭を経て歌手デビューという経歴。
 この日は自身が作詞したデビュー曲「城崎ふたり」などを歌った。

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写真・長山悦子

 高橋樺子(UTADAMA MUSIC)は去年、作詞家もず唱平が沖縄に設立したレーベン会社に移籍。活動拠点も沖縄に移している。「沖縄音楽をミックスさせた新しい音楽を作る」ことを目指している。

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写真・高橋樺子

 その熱い想いをのせた移籍第1弾の「さっちゃんの聴診器」4月にリリースした新曲「ウートートゥ」さらにデビュー曲の「がんばれ援歌」も元気いっぱいに聴かせた。


 東大阪市のCDショップミヤコ瓢箪山と共に、この歌謡フェスタを主催している松山音楽事務所(東大阪市)の代表者で歌手のは、この日、会場に顔を見せたもず唱平の代表作品「釜ヶ崎人情」や、オリジナル曲「人生夢勝負」を歌った。

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写真・松山ひろし

 松山は8月20日、同じ会場でゲストに歌手北川紀恵を迎えてファン交流会を開く。

※写真の無断使用はお断りします。








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第212回KOBE流行歌ライブ、入山アキ子・津吹みゆ・一条貫太・中山琉美が熱く歌った [ライブ]

第212回KOBE流行歌ライブが2023年7月6日、神戸・新開地の新開地アートひろば2階ホールで行われた。入山アキ子(テイチクエンタテインメント)一条貫太(日本クラウン)津吹みゆ(同)中山琉美(テイチクエンタテインメント)の4人が出演し、それぞれ新曲を披露した。トリを務めた元看護師の入山は「演歌・歌謡曲は日本人の心です。それが皆さんのきょうの元気・笑顔につなげられるとうれしいです」と話しかけていた。

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写真・第212回KOBE流行歌ライブの出演者たち

 13年間の看護師のキャリアを投げ出して歌手の世界へと飛び込んだ入山アキ子
 「ザンザ岬」でテイチクから08年にメジャーデビューしている。この日はまずそれを歌い、次いで和歌山を舞台に歌って関西のファンを増やした「紀淡海峡」を聴かせた。

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写真・入山アキ子

 新曲「一泊二日」は、覚えやすくて歌いやすいーと、多くの人から人気の作品。各地でたくさんの女性にカラオケで歌われている。道ならぬ恋をする女性の心のときめきと喜びをテーマにしているが、どこか明るさを感じさせるところに人気の秘密がありそう。
 カップリング曲の「わたしのふる里」は元気に笑顔になれる歌。元看護師らしく健康体操も織り交ぜて歌った。


 一条貫太は〈平成生まれの昭和なボイス〉をキャッチフレーズに18年に「ふたりの始発駅」でデビュー。彼もこのデビュー曲から聴かせた。そして第2弾の「やんちゃ船」第3弾「北海の篝火」へと続けた。
 
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写真・一条貫太

 昭和歌謡曲をカバーするコーナーでは井沢八郎の「北海の満月」も聴かせて歌唱力の高さをアピールした。昭和歌謡を数多く歌う彼の趣味はレコード盤収集である。
 「先日も1度に10数枚を買ってしまいました」など、地方へ出かけると必ず中古レコード盤を探して歩くという。
 新曲は5月24日発売の「男の漁場」。デビュー5周年記念曲でもある。カップリングの「徒然酒」と共に披露した。


 津吹みゆはデビュー8年。「会津・山の神」を歌って18歳でデビュー。今年27歳になった。望郷ものをはじめ、〈ど〜んと響く直球ボイス〉のキャッチフレーズの通りにパンチのある作品が続いていたが、ここに来て大人の女性を歌う事が増えている。
6月にリリースした「郡上しぐれて」は、郡上おどりの音色がむかしの恋の終わりを思い出させる悲恋の歌である。

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写真・津吹みゆ

 去年、全国47都道府県を回って歌う事も出来たという。そんな中で宝塚歌劇や大衆演劇にも興味を示して、休日を利用して観劇を楽しむことも。
 宝塚劇団の大劇場で初めて見たのが宝塚歌劇「エリザベート」であった。この日のライブではサプライズで劇中歌の「私だけに」の一節をアカペラで歌ってみせた。

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写真・中山琉美

 推薦曲コーナーでは中山琉美が、6月にテイチクエンタテインメントからリリースした「月下美人」とカップリング「大阪ララバイ」 を披露した。
 歌手デビューは21年。葉月忍の名前で、徳間ジャパンコミュニケーションズからであった。


KOBE流行歌ライブは来年3月で20周年を迎える。第1回目は04年3月18日。出演者は山内惠介、長保有紀、林あさ美の3人であった。
 未曾有の被害をもたらせた阪神淡路大震災からはすでに9年が経過していたが、町に活気を呼び戻す手助けになればとして神戸・長田のホールで始まったのが最初であった。

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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たくみ稜、大阪で3年半ぶりのアコースティックカルテットライブ 全国展開へ意欲 [ライブ]

◆歌手のたくみ稜(日本クラウン)がピアノにチェロ、バイオリンそれにボーカルといったアコースティックカルテットのライブを全国で展開して行く。2023年6月18日には、3年半ぶりに大阪でライブを開いた。歌謡曲からクラシックまで全25曲を聴かせた「厚みのあるコンサート」に満員の聴衆は酔いしれた。

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写真・アコースティックカルテットのライブを全国展開に意欲を見せるたくみ稜


 大阪・吹田のライブバー、TAKE FIVE OSAKAで、歌謡曲とクラシックをコラボさせたライブ。今回は入場料は無料で開催した。

 たくみは1997年から2003年まで内山田洋&クールファイブのボーカルを務めたあと、ソロに転向しライフワークのアコースティックライブを展開している。
 「去年暮れにホールでやったライブが意外に反応が良かった事もあって、この時のユニットが集まった」と、たくみ。

 今年4月には群馬県で500人を収容出来るホールでもパーカッションを加えて行って、400人を集めたというから、たくみのアコースティックライブへの関心の高さがうかがわれる。

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写真・大好評だった大阪でのアコースティックカルテットライブ

 大阪会場ではクールファイブ時代のヒット曲「そして神戸」「恋唄」「恋さぐり夢さぐり」「噂の女」「東京砂漠」から、オリジナル曲「雑魚」「一人静」も。
 さらにクラシック「愛の挨拶」やテレビドラマ「鬼平犯科帳」のエンディングテーマでも知られる「Inspiration」アメリカのフォークソング「朝日あたる家」。
 また細川たかしの「望郷じょんがら」五木ひろしの「山河」といった演歌・歌謡曲まで豊富な内容で楽しませた。

 アンコールにも4曲で応えるなど、予定していた2時間を超えて、終わってみると3時間にもなっていた。たくみは「クラシックからオリジナル曲、演歌・歌謡曲、ポップスといった様々なジャンルの音楽を交えた内容を楽しんでもらった」と話していた。

 今後はこうしたアコースティックカルテットライブで全国を巡回したいとしている。

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写真・番組パーソナリティの杉本眞人(左)と

 たくみは7月31日には、ラジオ日本の「杉本眞人のバースターライト」(午後8時30分〜)にゲスト出演する。杉本はたくみの最新曲「雑魚」を作曲している。
 関東圏以外でははスマホアプリ「radiko プレミアム」(有料登録が必要)で聴ける。

[たくみ稜 オフィシャルサイト]
https://www.takumi-ryo.com/








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第308回大阪発流行歌ライブ、多岐川舞子・竹川美子・入山アキ子・ユリア・高山竜一が出演 [ライブ]

◆ 推薦曲コーナーを除いてメインコーナーの4人全員が女性歌手という第308回大阪発流行歌ライブが2023年6月21日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG CATで開かれた。この日1番のベテランの多岐川舞子(日本コロムビア)は「心に響く歌を歌いたいと、ここまで来ました」と、35年目の想いを表した。

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写真・出演者全員が勢揃い


■デビューが1989(平成元)年という多岐川舞子は京都府南丹市八木町の出身。曲目も「京都ふたたび」「京都・・・発」「京都 別れ雨」と3曲続けて京都をテーマにした作品を歌った。
 「京都・・・発」「京都 別れ雨」はいずれも、今年5月に出した「天上の花」のカップリング曲。取り分け「ー・・・発」は、「デビュー前年に東京へ行くのを見送ってくれたお母ちゃんを思い出します」と、瞼に浮かぶその光景に想いをはせていた。

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写真・多岐川舞子

 「天上の花」はデビュー35周年記念曲。「自分のレパートリーの幅を広げたい凄い歌です。息遣いを感じてもらえれば・・・」と、恋に燃える女性の激しさを歌い上げた。
 「ウナ・セラ・ディ東京」では、得意のサックスを吹きながらの歌唱も披露した。


竹川美子(日本クラウン)はデビュー20年目。その記念曲ともいえる新曲「汐騒」は、万葉の歌人柿本人麿が立ち寄ったという沙弥(しゃみ)島を舞台に、瀬戸内の美しい風景を歌う。地元香川県在住の作詞家原文彦が懐かしさと温かさを感じさせる情景を書き、叶弦大が曲をつけた。
 「長く歌いたい」という渾身の作品。

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写真・竹川美子

 2003年に「江釣子のおんな」でデビューした竹川は「20年という自分にびっくりしています。この間に歌ってきた作品の中には、それぞれ思い出があります」と、「雪の海峡 津軽」(2006年)ほのぼのとした幸せ演歌の「港は雨あがり」(07年)などを歌った。
 同じ事務所に所属するビリー・バンバンの「また君に恋してる」もカバーしてみせた。
 

入山アキ子(テイチクエンタテインメント)はデビュー15年目で、その記念曲「一泊二日」が絶好調の中での出演。道ならぬ恋にときめく女性の心のうちを可愛らしく表現したこの作品は、分かりやすい歌詞と歌いやすさが相まって男女を問わず多くの支持を得ている。
 「令和の代表曲のひとつにしたい」という意気込みも。

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写真・入山アキ子

 13年勤めた看護師のキャリアを捨てて歌手に転身した。この日はメジャーデビュー曲となった「ザンザ岬」から歌った。「4年間歌い続けて1万枚のCDを手売りした」というだけに、本人はもちろん聴くものをも元気にしてくれる。
 そして関西への足がかりを作った楽曲という「紀淡海峡」歌い、「このステージまで歌い続けられた事が嬉しい」と、デビュー15年の想いを話した。


ユリア(徳間ジャパンコミュニケーションズ)はシンガーソングライター。22年10月にファーストアルバム「宝物」(6曲収録)をリリース。その中から表題曲の「宝物」「冬花火」「どこか遠くへ」「大阪ノスタルジー」の4曲を歌った。

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写真・ユリア

 自らを歌謡ポップスシンガーと呼ぶ彼女。「素晴らしいステージで歌えることにドキドキです」とカバー曲を含めて5曲を披露。
 歌手デビューは04年。日本クラウンから出した「なみだ街道/相場師」がデビュー曲。ライブ活動を中心に行い、そんな中から地元大阪・大正区をテーマに自ら作詞をして、アルバムにも収録している「コイツツジ」がシンガーソングライターの第1歩。


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写真・高山竜一

■推薦曲コーナーに出演した高山竜一は広島を中心に歌っていたが、関西での活動を強めている高山竜一。デビュー7年目である。
 この日は「時間(とき)という竜よ」「螢炎(ほたるび)」の2曲を歌った。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html








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成世昌平と木下結子が初の2マンライブ開く  ネットラジオ開局5周年記念イベント [ライブ]

◆関西の演歌・歌謡界を代表する実力派歌手の成世昌平(日本クラウン)と木下結子(ホリデージャパン)の2人は2023年5月20日、大阪市内のライブハウスでツーマンライブ「しょうへい ゆいこの いっぷくしませんか〜?」を開いた。いずれも在阪でありながら一緒にライブを行うのはこれが初めてといい、集まったそれぞれのファンも2人の歌の数々に満足気な表情を見せていた。

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写真・初のライブでデュエットも初めて


 ライブは毎週金曜日午後7時から同30分まで、大阪発のインターネットラジオ、レディオ・バルーン(大阪市北区天神西町6)で放送されている成世昌平と木下結子のトーク番組「しょうへい ゆいこの いっぷくしませんか〜?」から生まれたスペシャルライブ。

 2023年5月5日で開局5周年を迎えたことから、その記念イベントの一環で、番組で早くから告知していたこともあって「チケットは早くに完売」と前評判も上々であった。
 それぞれの歌のほか、2人のトークもあって「まるで2時間のラジオ放送を聴いているようだった」との声も。

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写真・ネットラジオを飛び出したライブに2人からは笑顔が絶えない

 オープニングは成世昌平がヒット曲「はぐれコキリコ」を歌うと、木下結子は前作の「泣いてもええやろ」を聴かせた。
 この日はテレビの歌謡番組などでもお馴染みの中尾唱さんのピアノ演奏で歌うコーナーもあるなど、ちょっとぜい沢なライブ演出。

 普段はあまり歌わない楽曲を聴かせたのも、このライブならではであった。民謡歌手でもある成世は自らの三味線で、最も得意とするという滋賀県の民謡「淡海節」なとを披露し、木下はオリジナル曲から作詞・髙畠じゅん子、作曲・花岡優平による「盛岡ロマンス」などを聴かせてコアなファンを喜ばせていた。

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写真・ピアノとクロマチックハーモニカの伴奏で歌う
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 中尾のピアノと南里沙さんのクロマチックハーモニカの演奏で、木下が「ノラ」尾崎豊のカバー曲「I Love You」を歌うと、成世は今までに1度も歌ったことがないという石川さゆりの「天城越え」と美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を。
 さらに2人で美空ひばりの「愛燦燦」を歌い、どれもこの日のライブならではの豪華特典のような選曲であった。

 ラストはそれぞれがオリジナルの代表曲を歌うコーナー。
 木下は24歳でのらデビュー曲「放されて」を当時の思い出を交えながら歌い、メジャー復活第1作となった「ウヰスキー」そして自分の歌人生を老木に咲く桜の花に重ねた最新作「百滝桜」を聴かせた。

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写真・「百滝桜」は自らの歌手人生を重ねて歌う

 成世は青森県鶴田町にある津軽富士見湖に架かる日本一長い三連太鼓橋、鶴の舞橋を舞台にした「鶴の舞橋」、京都・伏見から大阪・天満橋までを往復していた三十石船をモチーフにした恋歌「三十石哀歌」を歌った。

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写真・自ら作曲した「雪折れ竹」

 さらには自身が子供の頃、広島・三次の田舎で耳にしていた雪の重さで竹が弾ける音からイメージして自ら作曲した最新曲「雪折れ竹」を歌い上げた。

 聴き応えたっぷりな約2時間のライブに会場いっぱいに詰めかけた人たちは、誰もが満足し切った様子で、2人は「このライブは2回3回と開いていきたい」と話していた。

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第210回KOBE流行歌ライブ、実力派揃えてのホリデージャパンスペシャル 聴かせた2時間半 [ライブ]

◆去年秋に続いてホリデージャパンの実力派歌手5人を揃えての「第210回KOBE流行歌ライブ」が2023年5月18日、神戸・新開地の新開地アートひろばホール(旧KAVCホール)で開かれた。出演したニック・ニューサ(田中収)キム・ランヒ、木下結子、氷室一哉、朱夏洋子はオリジナル曲のほか思い出の昭和歌謡もカバーして会場いっぱいの観客を楽しませた。

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写真・第210回KOBE流行歌ライブの出演者たち


 ニック・ニューサ(田中収)は2000年からホリデージャパンに所属している。歌手デビューは1981年。田中を中心に結成されたニック・ニューサで、同年にRCAレコードから出した1stシングル「サチコ」が大ヒット。
 この日はジャズバージョンで聴かせると観客も大いに満足。

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写真・ニック・ニューサ
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朱夏洋子(右)とデュエットも

 朱夏洋子と2人で聴かせたデュエット曲「Be mine agein 」は圧巻。木下結子の「放されて」をカバーしてリリースしているがこれも披露したほか、最後はいつも通りに「お祭りさわぎ」で締めくくった。



 韓国出身の浪花の女が定着しているキム・ランヒ「大阪純情」から新曲「望郷トラジ」まで8曲を歌った。
 「望郷トラジ」は23年4月に発売したばかり。作詞はもず唱平で、作曲は杉本眞人。来日活動30周年記念曲で、発売日前日には発売記念ライブも開いている。

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写真・キム・ランヒ

 10周年記念曲の「ソウル」「あんたの大阪」新曲のカップリング曲「何れぼのもんや」なども歌った。
 14年からは東日本大震災の復興支援のチャリティーイベントも開いており、今年は6月18日に「風化させない愛の輪」と題して、大阪・東心斎橋の大成閣歌謡ショーを開く。



 木下結子は今年9月で歌手デビュー40年目を迎える。そのデビュー曲「放されて」をまず歌った。大阪限定のデビューのはずであったが、レコーディング後に急きょ全国発売となって上京することになった。
 その5年後に出した「ノラ」も歌い、「これをカバーする歌手はすでに17人。オリジナル歌手としてしっかりと歌って行きます」とも。

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写真・木下結子

 東京での活動に区切りを付けた彼女は地元大阪での歌手活動に転じて、長年CDのリリースからは遠のいていた。12年に「ウヰスキー」(日本クラウン)で見事復活。持ち前の歌唱力を遺憾なく発揮していく。
 この日のライブではこれを歌うと共に、多くの人を唸らせる「泣いてもええやろ」新曲「百滝桜」も聴かせた。



 氷室一哉は故加門亮の再来とまで言われるムーディーな歌謡曲を聴かせてくれる。そのデビュー曲「アカシア物語」(22年5月)を、加門とも石原裕次郎とも思わせる歌声で客席を魅了した。
 「身長183センチ、股下90センチ」というスタイルも歌を引き立てる。

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写真・氷室一哉

 この日はまた、加門の大ヒット曲「神戸北クラブ」石原裕次郎の「粋な別れ」やアローナイツの「最後にもう一度」もムードいっぱいに漂わせて聴かせた。
 「アカシア物語」のカップリング曲「忘れないで」も歌った。
 今年7月には2'stシングルも発売する予定だという。



 朱夏洋子はジャズシンガーでありながら、演歌からポップスなどなんでもこなしてステージを選ばないパワフルさがうり。この日のライブでも、オリジナル曲の歌謡曲からジャズまで幅広く聴かせた。
 ライブのトップバッターを務めた彼女ができましたまず聴かせたのはジャズ仕立ての「お祭りマンボ」。そして笠置シヅ子の「買物ブギー」。かつてボーカルを務めていたアロージャズオーケストラ時代を彷彿させるステージを見せると、観客も大喜び。

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写真・朱夏洋子

 ホリデージャパンに入って7年といい、最新のオリジナル曲「えらいこっちゃで」と「アンタじれったい」の2曲を聴かせた。「えらいー」は同じホリデーの幸田和也との競作だが、ジャズアレンジが施されている。
 ラストはフランク・シナトラやライザミネリで知られる「ニューヨーク・ニューヨーク」を歌って、ジャズ歌手としての真骨頂を発揮した。

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歌謡フェスタ2023ゴールデンライブに木下・川井・ひなたらが出演 [ライブ]

◆大阪・八尾のJOKホールで2023年5月14日、ミヤコ瓢箪山店、松山音楽事務所主催の「歌謡フェスタ2023 ゴールデンライブ」が開かれた。出演したのは木下結子(ホリデージャパン)川井聖子(日本クラウン)ひなたみな(ホリデージャパン)松山ひろしの4人。

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写真・左から川井聖子、木下結子、松山ひろし、ひなたみな


 今年9月にデビュー40年目を迎える木下結子は、自らの歌人生を重ねた新曲「百滝桜」を歌うと共に、人生やる気があればいつでも出直しが出来ると歌う「ウヰスキー」デビュー5年目のヒット曲「ノラ」新曲のカップリング「東京」を聴かせた。

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写真・木下結子

 またデビュー23年目で、今年9月にリリースする新曲をアピールした川井聖子は、最新曲の「大和恋歌」「坂田外伝〜小春〜」「旅的途上」(河島英五のカバー)を歌った。

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写真・川井聖子

 東海地区を地盤にするデビュー16年目のひなたみなは、初出演。去年11月に発売した新曲「十年愛」と、前々作「雪になる」「飲むっきゃないね」を歌った。

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写真・ひなたみな

 主催者の1人、松山ひろしは、地元東大阪市を盛り上げる「えやないか東大阪」などを歌った。

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写真・松山ひろし

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百歌響演、歌手2人による新たなジョイントライブがスタート 2回目は松本恵美子と中村秀香が出演 [ライブ]

◆新たな演歌ライブ「百歌響演」が大阪・堺市のライブハウスでスタートしている。毎回2人の歌手がジョイントして、歌唱曲の1部をYouTubeで配信する。2023年4月27日に行われた第2回目には松本恵美子(メロディーレコーズ)と中村秀香(ホリデージャパン)が出演した。

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写真・第2回目に出演した松本恵美子(左)と中村秀香

 月1回開かれるこのライブの会場は堺市中区にあるフクダスタジオ。この日はまず、中村秀香が「よさ恋ソーラン祭り」「人生の挽歌」の2曲を歌ったのに次いで、松本恵美子が最新曲「大和の恋歌」「女の日本海」「命のきずな」の3曲を披露。

 中村は去年、大阪で開かれている歌謡イベント「歌謡曲応援の会」のスタッフから歌手デビューしたばかり。元は公務員というお堅い仕事に就いていたというからユニークである。

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写真・中村秀香
 一方の松本は07年2月に「命のきずな/なにわ愛歌」で歌手デビューしている。
 今年9月10日には大阪府藤井寺市内でカラオケ大会・歌謡ショーを開催するという。

 休憩をはさんで後半は、中村がデビュー曲の「大阪のれん」とカップリング曲「愛した分だけ憎めたら」などを歌った。
 松本は「大和の恋歌」のカップリング曲「夢の道しるべ」のほか、尊敬する美空ひばりの楽曲の中から「ひばりの佐渡情話」を聴かせた。

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写真・松本恵美子

 出演者のラスト歌唱曲はそれぞれ、YouTube「百歌響演」チャンネルで配信される。

 問合せは オフィスS.A.R.(大阪府堺市中区深井東町345-3) miwahiroshi88@gmail.com まで。

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第233回関西発歌謡曲応援の会 岡田由美・朱夏洋子ら6人が出演 [ライブ]

第233回関西発歌謡曲応援の会が2023年4月25日、大阪・梅田のライブハウス、ロイヤルホースで開かれた。デビュー45年になる演歌のベテランやジャズからポップス・演歌まで何でもこなす実力派など6人の歌手が出演した。

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写真・第233回関西発歌謡曲応援の会の出演者たち


 歌う順番は毎回、名前の五十音順というのが、このイベントの決まり。この日1番目に歌唱したのは来年、大阪・中之島のリーガロイヤルホテルで45周年記念ディナーショーを予定している岡田由美。40周年記念曲「夫婦椿」などを披露した。
 「この10年ほどは浪曲にチャレンジしています」と、2代目京山幸枝若の「弥太っぺ情け宿(じゅく)」もカバーしてみせた。

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写真・岡田由美

 ジャズを得意とする朱夏洋子はかつて、北野タダオとアロージャズオーケストラの専属歌手を人気を集めていた。この日も「スワニー」や「買い物ブギー」といったジャズ調ナンバーを聴かせた。
 子育て休暇で休止していた歌手活動も2014年から再開。全国で意欲的に活動をしている。同じレコード会社の幸田和也と競作となった「えらいこっちゃで」も歌った。

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写真・朱夏洋子

 水木良はデビュー32年目。出身地・北海道のすすきのを舞台に歌った「雪化粧」は自らの作詞で、自身のコーナーで最初に披露した。
 「冬雨(ふゆさめ)」「話さない」も歌った。

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写真・水木良

 清水聖史は8年ぶりの出演。かつて歌手を目指して内山田洋の付き人などを経て歌手に。その後、郷里に戻ってサラリーマン生活。2014年にこの日も歌った「飛騨の花嫁」で再デビューしている。

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写真・清水聖史

 このほか眞紀ゆり、水木佳乃もオリジナル曲などを披露した。

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写真・水木佳乃(左)眞紀ゆり

※写真・記事の無断使用はお断りします。
 

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浅田あつこ、あべのROCK TOWNで単独ライブ「あべの銀座に歌が咲く」 新曲作家がお笑いも [ライブ]

◆歌手浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)の単独ライブ「あべの銀座に歌が咲く」が2023年4月18日、大阪・天王寺のあべのキューズモールにあるライブハウス、ROCKT TOWNで開かれ、全20曲を歌った。

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写真・新曲「海峡雪しぐれ」が絶好調の浅田あつこ


 会場のショッピングモールのあべのキューズモールは大阪市の阿倍野地区再開発事業の一環として2011年に建てられた。それ以前、昭和の頃には通称〈あべの銀座〉と呼ばれる下町風情いっぱいの商店街が賑わっていた。その頃を懐かしむかのような今回のライブタイトル。歌唱曲もオリジナル曲からカバー曲までを盛りだくさんに揃えた。

 飾らない性格の浅田あつこはキャリアを重ねた今なお、誰もが親しみを感じ下町が良く似合う浪花の歌い手、といったイメージを持ち続けている。

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写真・あっちゃんスマイルでファンを魅了

 それを裏付けるかのように、去年12月に発売した「海峡雪しぐれ」(作詞・一葉よう子、作曲・徳久広司、編曲・伊戸のりお)のカップリング曲「西成の櫻(はな)」(作詞・宮下志郎、作曲・舞ゆうじ、編曲・伊戸のりお)は、あべの銀座の隣り大阪・西成区を舞台に、浅田が持ち前の明るい笑顔で歌う人生の応援歌である。

 前日、博多から帰ってきたばかりという浅田は、ライブでまずは真っ赤な衣装に身を包んでこの楽曲から披露した。そこで「今まで色んな作品をお届けしてきましたが、皆さんの応援があったから今の私があります」と、ファンに感謝の気持ちを表した。

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写真・作詞家、作曲家の2人によるお笑い
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写真・舞ゆうじと浅田のディレクター藤田によるギターセッション


 この「西成ー」は、西成在住の宮下志郎が詞を書き、在阪の作曲家でシンガーソングライターでもある舞ゆうじが曲を書いた。
 ライブのオープニングではこの2人が即席のお笑いコンビ〈いかやき〉に扮して、浅田の歌をPRするトークを演じてみせた。後で浅田が「作詞と作曲の先生のお2人でした」と明かしたが、中にはプロのお笑いコンビと思っていた観客もいたようである。

 浅田は大阪の女性らしく、そんな面白いことが大好き。
 客席からも「最高〜!ライブいいわ〜」と声がかけられるほどであった。

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写真・オリジナル曲からカバー曲まで大阪の下町色いっぱい

 大阪の下町色を感じさせるライブらしく、オリジナル曲には「河内のからくち」「大阪おばけ」エンディングで歌った「河内おんなのバラッド」といった浪花ものも揃えた。
 またカバーでも「放されて」(木下結子)「大阪純情」(キム・ランヒ)「たそがれの御堂筋」(坂本スミ子)といった大阪を歌った代表曲をカバーして聴かせた。

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写真・エンディングはアンコールに応えて「河内おんなのバラッド」

 後半では2年半ぶりの新曲である「海峡雪しぐれ」も歌って、「今、絶好調です。この状態をずっと継続出来るようにして、ヒット曲になればいいなあ」と話していた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[浅田あつこ オフィシャルサイト]
http://www.anchi.tv/top.html
[浅田あつこ 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/asada.html








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キム・ランヒ、新曲「望郷トラジ」発表ライブ デビュー30周年記念曲 [ライブ]

◆ホリデージャパンの歌手、キム・ランヒが歌手デビュー30周年を記念した新曲「望郷トラジ」を2023年4月19日に発売した。その前日には大阪・十三のライブハウス、246ライブハウスGAUB(ガブ)で新曲発表ライブを開いている。そのステージで彼女は「先の40周年に向けての第1歩となる作品で、代表曲になれば嬉しいです」と話していた。

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写真・30年の歌人生の集大成曲「望郷トラジ」を代表曲にと話すキム・ランヒ


 キム・ランヒは韓国・ソウルの出身。1991年7月に日本で歌手デビューしている。新曲の「望郷トラジ」(作詞・もず唱平、作曲・杉本眞人、編曲・佐藤和豊)が31枚目のシングル。彼女のデビュー30年を祝うと共に.自らの歌手人生を重ねたような歌詞は「私の日記を読んで書かれたようでもあります」(キム)というほど。

 詞を書いたもず唱平も「この歌はまさにキム・ランヒの『マイ・ウェイ』です」という。キム自身、母国を離れて日本でひとり歌ってきた中には人知れない心細さもあった。そんな経験を経ての30年の歌人生を、タイトルにある韓国で最も生活に溶け込んでいるという花のトラジ(桔梗)に重ねているのである。

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写真・キム・ランヒ

 ライブでこれを披露したキム。
 「レコーディングスタジオでも、どうしても涙が止まりませんでした。まるで母が亡くなった時のように悲しくて泣けてきたんです。最愛の人と離れて暮らす全ての人に通じる歌です」と、涙ぐむ姿も見られた。

 レコード会社ホリデージャパンの亜樹広俊社長も「素晴らしい作品を作ってもらいました。キム・ランヒ本人も気持ちの入った楽曲になったようです」と、今まで以上に高い評価するほどである。

 今回の新曲候補には5曲が用意されていた。その中から迷わずキムが選んだのが「望郷トラジ」であった。それと共にカップリング曲にはノリのいい「何ぼのもんや」(同)にした。ライブではそれも聴かせた。
 もずならではの浪花色いっぱいの〈大阪もの〉演歌で、今にも近所のおっちゃんが飛び出してきそうな作品は、彼女にピッタリの作品となった。

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写真・次の40周年への意欲も示した

 ライブのラストで再び「望郷トラジ」を歌ったキム・ランヒは「私の自叙伝のような歌です」と、改めて30周年の熱い想いを語っていた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[キム・ランヒ オフィシャルサイト]
https://kimranhi.com/
[キム・ランヒ ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/artist_ka5_kim.html








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第306回大阪発流行歌ライブ、山崎ていじ・葵かを里・寺本圭佑・工藤あやの・山下ユキの5人が出演 [ライブ]

山崎ていじ、葵かを里、寺本圭佑、工藤あやの、山下ユキの5人が出演した第306回大阪発流行歌ライブが2023年4月19日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた。今まで自粛していた客席のラウドも行われて、会場はいつも以上の盛り上がりを見せていた。

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写真・勢揃いした第306回大阪発流行歌ライブの出演者たち。


■今年2月に発売した新曲「追憶?北の駅?」を歌った山崎ていじは、「この歌は男の目線で女性の悲しさを歌っています。歌の主人公になって歌ってもらえると嬉しいです」と呼びかけた。
 この新曲CDには「追憶ー」をはじめ3曲曲が収録されており、「桜の下で」「伊勢街道まつり唄」のカップリング2曲も聴かせた。「桜のー」では長らく行われていなかった客席のラウンドも行って、ファンを喜ばせた。
 またステージでのラストナンバーとなった「伊勢ー」では、山崎のバックで女性8人からなるなにわ雑技団が踊るシーンも見られた。

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写真・山崎ていじ

葵かを里は来年がデビュー20周年。そこへ向けての自信作「吉野 千本桜」を3月に発売している。奈良を舞台にして歌うのは10周年記念曲「二月堂」に次いで2度目である。
 4月14日、彼女は吉野の吉水神社に自ら植樹した桜木を確かめるかのように、吉野を再度訪ねている。
 「花は散って葉桜どころか、新緑に変わっていました。でも桜の木はわずかの間に背丈が伸びていたんです。来年には花をつけるかもしれません。私も桜に負けないように頑張ります」
 葵は観客に向けてこのように話しかけていた。

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写真・葵かを里

寺本圭佑は自身の名前を世間に広く知らしめることになった楽曲「望郷本線」から歌い始めた。「68週間連続して有線リクエストチャート(演歌)のTOP20にランクインし続けることが出来ました」(寺本)という驚異的な作品である。
 これを受けて出したのが去年出したのが「折鶴夜曲~おりづるやきょく~」。最愛の人を亡くした想いを折鶴に込めた作品を聴かせた。
 今年デビュー14年目である。歌手になって1年間は東大寺四郎と名乗っていた。小田純平に弟子入りして、今の芸名に変えた。「今年は大阪でもライブを開きます」と予告した。

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写真・寺本圭介

「さくらんぼ 恋しんぼ」でデビューした工藤あやのも、今年でデビュー10年目になる。今年1月に発売した新曲「洗い髪」では、大人の女性の切ない恋心を歌う。
 この日、自身のコーナーで最初に歌ったのは、新曲のカップリング曲「加賀友禅燈ろう流し」であった。金沢の夏の風物詩「加賀友禅燈ろう流し」をタイトルにしている。
 昨年の作品である「白糸恋情話」も歌った。ラスト曲の「大阪花吹雪」では、ステージを降りて華やかに歌って客席をラウンドするなど観客を喜ばせた。

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写真・工藤あやの

■推薦曲コーナーに出演した山下ユキは「トワイライトinオーサカ」とカップリング曲「惚れた惚れたよ お前に惚れた」の2曲を歌った
 3月にはデビュー5周年を記念したリサイタルも開いている。

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写真、山下ユキ

※写真・記事の無断使用はお断りします。

[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html








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第209回KOBE流行歌ライブ、千葉一夫・川野夏美・葵かを里が出演 新装の新開地アートひろばホール [ライブ]

第209回KOBE流行歌ライブが2023年4月13日、神戸・新開地の新開地アートひろばホール(旧KAVCホール)で開かれた。千葉一夫・川野夏美・葵かを里が出演した。

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写真・第209回KOBE流行歌ライブの出演者たち


 会場の新開地アートひろばホールは、旧KAVCホールから名称を変更するとともに音響設備を改修して4月29日にリニューアルオープンする。今回の流行歌ライブはそれに先行しての公演となった。

 この日のトリを務めた千葉一夫は、今年1月に出した新曲「男のみれん」をはじめ、カップリングの「連理の花」などを歌った。「男のー」は作詞・瀬戸内かおる、作曲・岸本健介、編曲・伊戸のりおで、「昭和の匂いがする懐かしいメロディーの作品」(千葉)。
 一方の「連理ー」も同じ作家陣による作品で、一つの枝が他の枝と連なる様をいう連理の言葉を、男女の固い契りにたとえている。千葉は「いずれの作品ともに素晴らしい内容で、両A面のようです」と話していた。

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写真・千葉一夫

 このほか「浮夜舟」「いつか再会(あえ)たら」なども歌った。


 川野夏美も1月発売の新曲を披露した。発売直後の2月に出演するはずであったが、体調不良から休演したことから今回の出演となった。
 ステージに現れるやいなや客席からは「待っていたよ」「会いたかったよ〜」などと掛け声が飛んでいた。
 ♬ 細くたなびく炎の糸は いのち燃やして 飛ぶ螢 〜 と、歌うその新曲「紅い螢」は、作詞・さくらちさと、作曲・岡千秋、編曲・伊戸のりおによる「川野夏美の新境地」を拓く作品とされている。

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写真・川野夏美

 このほか前作「空席」代表曲「悲別~かなしべつ~」「勿忘草(わすれなぐさ)」も聴かせて、ファンを喜ばせていた。


 葵かを里は来年にはデビュー20周年を迎える。それに向けて今年3月1日には奈良・吉野山を舞台に歌う自信作「吉野 千本桜」(作詞・麻こよみ、作曲・影山時則、編曲・竹内弘一)を発売している。「大事な節目の来年に向けて、休みなく頑張っていきます」と葵。
 その彼女、兄源頼朝の追捕から逃げる義経と静御前が過ごしたという吉野の吉水神社に、桜の木を植樹して〈葵桜〉と名付けたほどの力の入れよう。

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写真・葵かを里

 これを聴かせるとともに、自身が茶野香のペンネームで作曲した「明日への虹」、「吉野ー」と同じ奈良を舞台に歌う「二月堂」なども披露した。


 また出演者それぞれが好きな昭和歌謡を歌う同ライブの名物コーナーでは、千葉は中条きよしの「うそ」をムードたっぷりに聴かせると、川野は西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」を、葵は吉幾三の「酔歌」をカバーした。

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千葉一夫、歌手デビュー以前の思い出を語る KOBE流行歌ライブ [ライブ]

◆歌手の千葉一夫(キングレコード)が元国鉄(現JR)マンであったことはよく知られているが、2023年4月13日、神戸市内で開かれた第209回KOBE流行歌ライブに出演して、女子高生からのラブレターなど当時の思い出を語って会場を沸かしていた。

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写真・デビュー前を振り返りながら照れ笑いする千葉一夫


 千葉県内で駅員を務めていた千葉は、歌が大好きで仲間内でも歌が上手いと評判であった。いずれは歌手に、といった夢を描いていた。
 そんなある日、先輩から「お客さんは誰もいないから歌を歌ってみろよ」とそそのかされて構内放送用のマイクで歌った。それが。この日出演したKOBE流行歌ライブで歌った、中条きよしの「うそ」であった。

 これに驚いたのが駅長であった。マイクを握っている千葉さんは、こっぴどく怒られたという。〈嘘〉のような話であるが、駅員時代の本当の話し。

 この頃は今のような自動改札機はなく、駅員が1人ひとりの切符を切ったり、回収をしていた。ある日女子高校生が彼のところに駆け寄ってきて手紙を渡されたという。
 開けてみると「大好きな駅員さんへ」と書かれたラブレターだったというから、これもまたびっくりする話し。

 何もかもが自動化された今の駅では決してあり得ない、ほのぼのとしたエピソードである。

 千葉が今年1月に発売した新曲は「男のみれん」。「昭和の匂いがする作品で、主人公は高倉健さんと吉永小百合さんをイメージして書いてもらった」という。
 ライブラストの曲は「いつか再会たら」で、ムードが漂うのは今も昔も一緒のようで、いずれもそんな彼らしい選曲であった。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[千葉一夫 オフィシャルサイト]
https://bluesky1982.co.jp/talent/153153.html
[千葉一夫 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10093










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北川紀恵、ラジオ番組の相棒・速水吉平とジョイントバースデイライブ 京都・木屋町 [ライブ]

◆ メロディーレコーズの歌手、北川紀恵が2023年4月9日、京都・木屋町のさざんか亭六角店で「北川紀恵&速水吉平 ジョイントバースデイライブ」を開いた。

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速水吉平とジョイントライブを開いた北川紀恵〈左〉


 北川紀恵は、去年12月からFM845(京都市)で、毎月第2木曜日に放送されている「ただいまHAPPY~ブレイクちゅ~」でパーソナリティを務めている。そのメインパーソナリティが京都で活動する歌手、速水吉平なのである。

 北川はその木曜日を担当するアシスタントパーソナリティという仲。そうした経緯で、2人のラジオ番組からこのジョイントバースデーライブが企画された。

 2人とも誕生日はすでに過ぎているというから、何とも不思議なタイトルのライブではあるが、週イチの2人の番組がスタートして約5ヶ月になることから、その〈バースデー〉とでもいうのであろうか。

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「北の桟橋」などオリジナル曲5曲を歌った

 北川は歌手デビューして14年目になる。去年、コロナ騒動で延び延びになっていたデビュー10周年記念コンサートを大阪市内のホテルで開いている。
 この日のライブでは、デビュー第3弾シングルの「祇園すずめ」(2017年)から、最新曲の「北の桟橋」(21年)「恋して神戸」(同)「上を向いて歩こうやないの」(同)「夫婦ごよみ」(同)まで5曲を歌った。

 今年からは社交ダンスや日本舞踊も習い始めたといい、その中から日舞「桜舞い」を優雅に、新たな挑戦の成果を披露した。

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日舞も披露

 また北川は、22日はレギュラー番組のインターネットテレビ「BLACKAN TV 関西」(大阪市)に、24日には道頓堀ZAZAで道頓堀歌謡ONステージにも出演するなど、意欲的な活動を見せている。








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入山アキ子、大阪で3回目のアコースティックオトコウタライブ ニューオーサカホテル [ライブ]

◆「雨に咲く花」(井上ひろし)「時の過ぎゆくままに」(沢田研二)などの昭和の〈オトコウタ〉をピアノ演奏で歌った、大阪では第3回目の入山アキ子(テイチクレコード)の「アコースティック オトコウタ ライブ」が2023年3月26日、大阪・心斎橋のニューオーサカホテル心斎橋で開かれた。デビュー15周年を迎えている入山は「皆さんと一緒に喜んだり泣いたりして歌ってこられたのは、1人ひとりとの出会いがあったればこそでした」と、オープニングでは集まった大事な人に向けてオリジナル曲の「大事な人だから」を歌った。

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選び抜いたオトコウタを聴かせたアコースティクライブで歌う入山アキ子 アコースティック オトコウタ ライブは生ピアノの演奏などで男歌(オトコウタ)を、オリジナル曲と共に歌うライブで、入山アキ子が全国で50ヶ所での開催を目指して各地で展開している。 ピアニスト木谷悦也の演奏でオトコウタを歌ったのは、着物姿でオリジナル曲を歌った1部から打って変わってドレスに着替えての2部であった。 毎回選曲を変えての男歌。今回も音楽プロデューサーの松崎澄夫が入山のために選んだ40曲の中から7曲を用意した。
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1曲目は「時の過ぎゆくままに」(沢田研二)で、「大好きなジュリーの歌をしっとりと歌いました」と入山。そしてチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」。 さらには「小樽のひとよ」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)「北の旅人」(石原裕次郎)と北のおしゃれな町、小樽を舞台にしたムード歌謡曲も披露した。
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ピアニストの木谷悦也 ライブで入山はこんなことも明かした。「私の歌を聴くと眠たくなる人が少なからずいます」 その原因は彼女の声にあるらしい。元看護師の入山が声で届けるブログ「つれづれ日記」では、人生に疲れた人を癒してくれると評判である。そんな効果が入山の歌には潜んでいる、とプロデューサーの松崎も認めているという。 確かにライブを取材した記者自身も寝不足であったものの、座って歌に聴き入っていると確かに瞼が閉じてくるのである。 童話の「眠れる森の美女」じゃないが、まさに〈眠れる歌の女王〉なのであろうか。
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 オトコウタではまた、「嫁に来ないか」(新沼謙治)アンコールには「無法松の一生~度胸千両入り~」(村田英雄)で応えた。

■人気沸騰中の「一泊二日」も

 歌好きの人たちの間でも人気が高まっている新曲「一泊二日」を歌って、「しばらくはこの歌を歌い続けて、もっともっと全国に広めて行きたいです」と話した。 このほかオリジナル曲からは、どん底の中から出来上がったという「月に笑う蝶」母と娘の絆を歌った「きずな道」2008年のデビュー曲で手売りで1万枚を販売したという「ザンザ岬」を歌った。
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 テイチク再デビュー前に村上幸子の作品をカバーしてCD化した「不如帰」も聴かせた。 本人亡き後も毎年のように村上の母を訪ねている入山は、この歌を通して今も生きるモットーにしている「元気に笑顔」を学んだという。 大阪での4回目のオトコウタライブは、初夏に開催を予定している。


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[入山アキ子 オフィシャルサイト]https://xn--cckwa042wikihmb.jp/[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/






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第305回大阪発流行歌ライブ、北沢・瀬口・チョン・みちごえ・和泉の5人が出演 [ライブ]

第305回大阪発流行歌ライブが2023年3月15日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG CATで開かれ、このところ絶好調な北沢麻衣(徳間ジャパンコミュニケーションズ)艶っぽさが一段と増した瀬口侑希(日本クラウン)歌って踊ってのムーディー派のチョン・テフ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)透明感ある歌声の頑張り屋みちごえゆう(テイチクエンタテインメント)キラキラ衣装が印象的な和泉静令(アスタエンタテインメント)の5人が出演した。

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写真・第305回大阪発流行歌ライブの出演者たち


 トリで出演して評判の新曲「くちべにグラス」などを歌った、今年、デビュー38年目になる北沢麻衣は、「YouTubeの再生回数が21万回にもなりました」と、今までの楽曲と全く違う反響の大きさに自信と共に驚きの表情も見せていた。

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写真・北沢麻衣

 それを裏付けるかのように、BS12チャンネルの番組出演など東京・関東地方での仕事が増えている。このため横浜市内に住居を構えるなど、関西と2拠点での活動を展開しているという。
 カラオケも2月にジョイサウンドが、3月になってDAMも本人映像のMV(ミュージックビデオ)に切り替わるなど、「この楽曲では今までにない動きが見られます」と話していた。

 この日はカップリングに収録している「港のセレナーデ 2022 バージョン」(35年前に出した「港のセレナーデ」のアレンジを変えた新録音盤)女性に人気の「真っ赤なワイン」「道頓堀(とんぼり)リバーサイド」「あの人の好きなうた」も歌った。


 瀬口侑希はこのところ筑紫竜平(大川栄策のペンネーム)が作曲した作品を歌う機会が多い。自身のコーナーでのオープニング曲、「片恋しぐれ」(作詞は坂口照幸)や新曲の「冬航路」同カップリング曲の「ふたりの絆道」は、いずれも筑紫作品である。
 「片恋ーー」は日本クラウンのヒット賞を受賞しているし、「冬航路」では筑紫から「言葉の明るさを持たせながら、いい男を想像して歌って」の〈難しい〉アドバイスを上手くこなしながらの歌巧者ぶりを見せていた。

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写真・瀬口侑希

 今年はデビュー23年目になるという。昨年は300回記念の大阪発流行歌ライブに出演している。
 この日は去年リリースした「運命の悪戯」リズム演歌と呼ぶ「誘惑のスキャンダル」も聴かせたが、こちらはいずれも作曲は徳久広司によるもの。
 取り分け「誘惑のーー」は「演歌とは違った歌い方を心がけています」(瀬口)といい、徳久からは「口を半開きにして歌うと、ムードが出るからいい」と助言をもらったそうで、本人は〈省エネ歌唱〉と呼ぶ。


 チョン・テフは2013年に日本デビューして、今年で10周年を迎えている。16歳で地元韓国のアイドルグループのメンバーとして芸能界デビューした時から数えると、なんと34年になるという。
 まずは19年に発売した「冷たい雨」から歌い、そして「甘い束縛」と、ムーディーな歌声を響かせた。
 日本での10年を「山も谷もあった10年でした」と振り返っていた。

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写真・チョン テフ

 17年には昭和歌謡の名曲12曲を収録したカバーアルバムも発売しており、この日はその中から江利チエミの「酒場にて」をカバーした。
 前作の「銀のロザリオ」に続いて、今年1月の発売の新曲「止まない雨」を歌った。カラオケで評判が良いといい、「僕の曲は難しくて歌えない、と言っていた人たちが、歌ってくれています」と好調ぶりを明かした。
 「この作品は皆さんに良く歌われています。もっともっと頑張っていきます」と話していた。


 みちごえゆうは17年間にわたってインディーズとして活動してきたが、2023年11月にテイチクから晴れてメジャーデビューを手にしている。そのデビュー曲は「花は、花」。聴く人を勇気づける人生の応援歌で、この日は自身のコーナーのラストで歌った。
 「地元大阪・門真から全国へ」を標榜するだけあって、沢山のファンが応援に駆けつけていた。4月23日には門真市民文化会館・ルミエールホールで「みちごえ ゆう コンサート 花は、花 2023.Special Thanks To Kadoma」を開く。ステージでは当日の来場を呼びかけねなとPRに余念がなかった。

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写真・みちごえゆう

 この日はインディーズ時代の作品である「小さな力」(2005年)から歌い、「花はー」のカップリング曲「ただいま大阪」も聴かせた。
 また、ステージではお馴染みとなっているグリーンのドレスは、同じテイチクのベテラン歌手、菅原都々子からのプレゼントで、菅原のヒット曲「月がとっても青いから」も聴かせた。


 推薦曲コーナーに出演したのは和泉静令(よしのり)。キラキラ王子の異名の通り、光り輝くジャケットを着込んでのステージ。「笑顔」とデビュー35周年記念曲の「潮騒のメロディー」の2曲を歌った。
 デビュー36年になるベテランで、去年秋に東京に拠点を設けて、コミュニティFMやテレビ番組出演など、活動の幅を広げている。

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写真・和泉静令

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html








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第207回KOBE流行歌ライブ、西山・レイジュ・三丘・藤井の4人が出演 実力派の西山ひとみに大きな拍手 [ライブ]

第207回KOBE流行歌ライブが2023年3月9日、神戸市中央区の神戸ハーバーホールで開かれ、西山ひとみ(テイチクエンタテインメント)レイジュ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)三丘翔太(テイチクエンタテインメント)藤井香愛(徳間ジャパンコミュニケーションズ)の4人が出演。今年がデビュー37年目という西山は同15日に発売する新曲「大阪の雪」をいち早く披露すると、大きな拍手が送られていた。

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写真・第207回KOBE流行歌ライブの出演者たち


 「日本で1番早く聴く人は、きょうここに来た人たちです」
 と西山ひとみは発売前の「大阪の雪」(作詞・朝比奈京仔、作曲・杉本眞人、編曲・猪股義周)を歌った。好きで〜の言葉が24回もリフレインするのが印象的な楽曲である。それだけ好きなのに別れてしまう女性。「女はそんなことが出来る」と西山。
 そうした想いが来場者の共感を得たのだろうか、客席からは惜しみない拍手が。大人の女性の恋心を歌わせると人後に落ちない彼女ならではの説得力の強さであった。

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写真・西山ひとみ

 自身のコーナーではまた、「冬蛍」(坂本冬美)「かもめの街」(ちあきなおみ)「小島の女」(オリジナル)のいずれも杉本眞人作曲作品3作を、ナレーションを挿れながら1人の女性の半生を表現するといった試みも演じてみせた。


 台湾出身のレイジュは去年10月に発売した「大阪なみだ雨」(作詞・髙畠じゅん子、作曲・田尾将実、編曲・竹内弘一)を聴かせた。こちらも終わった恋を想う女性を歌うが、オシャレなメロディーにのせて歌って踊る彼女のチャーミングさが観客を惹きつけていた。

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写真・レイジュ

 まずは「あなたへ」から。去年11月に発売した初の全曲集「レイジュ全曲集〜大阪なみだ雨〜」(16曲)に収録された作品。コンサート・ライブの〈ご挨拶〉曲でもある、とこの日のトップに選んだ。
 「大阪なみだ雨」「あなたへ」をはじめ、前作の「手相」など5曲を揃えた。
 来日して12年。九州・久留米を拠点に歌っていたが、去年東京に拠点を移している。ラストに歌った新曲のカップリング「人生はひまわりのように」は、そうした自身の半生が描かれている。


 三丘翔太は2016年のデビューの29歳。作曲家水森英夫門下生で、地元カラオケ大会で水森に見出されて4年間のレッスン期間を経てデビューしている。小さな体ながら抜群の歌唱力は多くの人を唸らせる。
 2曲目に歌った前作「よこはま埠頭」は、師匠の水森が歌手時代に歌うはずだったという楽曲。それをもらっての堂々たる歌唱をみせた。

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写真・三丘翔太

 昭和歌謡のカバーアルバムも2枚出す彼であるが、その収録曲から「ああ上野駅」などを聴かせた。
 新曲の「発車のベルが長すぎる」(作詞・岸快生、作曲・水森英夫、編曲・竹内弘一)も、どこか懐かしいメロディーの昭和歌謡の香りが漂う作品である。
 20代の若さながら、昭和世代の感動を誘っていた。


 今年7月でデビュー5年目に入る藤井香愛は、ライブ直前に体調を崩して出演が危ぶまれたものの、無事回復して今年1月に発売した新曲「夢告鳥」(作詞・及川眠子、作曲・幸耕平、編曲・坂本昌之)を披露した。
 「ロックティストな歌謡曲で女性にも人気がある」と藤井。今年7月で35歳で、SNSを駆使してのアピールを続けている。

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写真・藤井香愛

 コロナ騒動が始まった2020年に出したものの盛り上げることも出来ず、翌年には新装盤で挽回をはかったラテンティストなデビュー3枚目のシングル「その気もないくせに」を、その鬱憤をはらすかのように歌ってみせた。
 歌手を目指し始めた19歳の頃に流行っていたという松田聖子の「赤いスイートピー」や、テレサ・テンの「つぐない」もカバーした。
 6月にはデビュー5周年コンサートを東京で開催するという。

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写真・出演者それぞれが昭和歌謡をカバーした

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