1月1日にはオープニングイベントが奈良公園で開かれ、寅年生まれの5世代の人が参加して開祭宣言を行った。CDの発売日は、その日に合わせた。
せんとくんとめぐる奈良の旅の収録曲は、とにかくユニークだ。
雅楽「越天楽」や能楽囃子「石橋」などの古典芸能のようなものから、東大寺お水取りの声明「晨朝の侮過作法」、ひょうきん族が取り入れて話題になったという鹿のフンの歌である吉永小百合の「奈良の春日野」も入っているなどバラエティに富んでいる。
来て見て知って遊んじゃお~と軽快なリズムで歌う、せんとくんダンスにも使用されている曲「せんとくんなら知っている」も初めてCD化されている。
1999年に放送されたなつかしいNHK連続テレビ小説「あすか」のテーマ曲で、古都奈良をイメージさせる美しい曲「風笛」も収録された。
音楽だけではなく「奈良について」や「唐招提寺」といったナレーションもあり、奈良についてでは鹿の鳴き声も聴くことができる。
最後の「梵鐘(華厳宗総本山 東大寺)」は、年末のテレビ番組「ゆく年くる年」を連想させてくれるほど、心落ち着き懐かしい音でもある。
アルバムには奈良観光マップやせんとくんのプロフィールも入っている。また曲目を英語と中国語、韓国語でも表記したほか、英語による解説もあって、海外からの旅行者にも配慮している。