◆口の形が美しいです―。
 4月19日、 大阪・天神橋筋3丁目のカラオケ喫茶・リズムトーンで開いたカラオケ歌唱指導会で審査員をした作詞家のもず唱平は、最初にステージ上がって「リンゴの唄」を歌った女性に、「母音の口形がお手本通りです。採点すれば120点です」と称賛した。

歌う指導をするもず唱平

 CD「歌の巨匠シリーズ もず唱平作品集」がコロムビアミュージックエンタテイメントから発売されたのを記念して、CDショップのあこや楽器店(大阪・天満)が開いた。
 歌好きの男女30人が参加して、得意な曲を2コーラス歌って、もずの指導を受けた。

 審査を前にあいさつしたもずは「声を前に出して母音をはっきりと表現するのが大切。それぞれが歌手になったつもりで歌ってください」とアドバイスしていた。

 参加者の歌を聴いたもずは、「歌を覚えるには、まず歌詞を何度も読んで意味を理解することで、もっと歌を聴く人に感動を伝えることができる」と助言。

 また「同じ歌詞が続く歌は要注意。音量の大きさで感情表現するのではなく、そこにどのように気持ちを込めて歌うかが大切」や「息継ぎの位置を考えて」「歌を1軒の家の部屋割と考えて、部屋別の歌い方をすることで盛り上げることができる」などと、1人ずつに丁寧に指導した。

 参加した人たちは、日頃は何気なく歌っている歌も、歌い方は奥深いことに気づかされたようだった。



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