◆民謡界の貴公子と呼ばれる福田こうへいが、演歌界の貴公子と呼ばれる日も近い。
そんな勢いも感じさせる、最近の演歌チャートランキングとカラオケ歌唱ランキングであるが、オリコン誌の8月19日付演歌TOP50で、福田こうへいの「南部蝉しぐれ」は5回目の1位に返り咲いている。



















かつて岩手では福田こうへいのサバ缶も販売されていたほど

 カラオケが置かれている店では、誰かが歌っている-。
 こうした状態が今では当たり前になってきている。この断トツぶりには、ライバルメーカー各社も脱帽気味。
8月19日付ランキングでは、前週1位の「釧路空港」(山内惠助、ビクター)は3位に落ち、2位には「酒とふたりづれ」(秋岡秀治、日本クラウン)が初登場している。

 福田は、先月までNHK歌謡コンサートで若手歌手が4週連続して番組指定のカバー曲に挑戦するチャンレンジコーナーへの出演効果も大きいが、各地でのキャンペーンによる歌声の浸透も大きな要因として挙げられている。

 全国各地でのきめ細かなキャンペーンの展開は、CDショップでCDが売れない今、欠かせない販促となっている。6月に発売した「泣いてひとり旅」の水城なつみも、その1人だろう。
 デビュー翌日からカラオケ喫茶店などでの地方キャンペーンを展開した彼女は、新人の初々しさも手伝ってファン層を拡大。今回のランキングでは、前週72位から20位に上昇している。

 同じ新人では徳間ジャパンコミュニケーションズの瀬生ひろ菜の「味恋酒」(7月発売)が29位、日本コロムビアのジェニファーの「25時のエアポート」(同)が40位にランクインしている。