◆厚化粧してアニマル柄の衣装に身を包んだ<異様な>女性集団 ― 。
大阪のあばちゃんたちが結成した自称アイドル・グループ「オバチャーン」です。その活動が本格化してきています。


「オバチャーン」のメンバー

 オバチャーは2011年、大阪の芸能プロダクションに所属する平均年齢60歳以上の大阪のおばちゃん47人で結成されました。大阪の活性化のために、これまで数々のイベントに参加して、アメちゃんを配ったり、値切り代行サービスや人生相談などのパフォーマンスなどでイベントを盛り上げてきました。

 AKB48のコンセプトが「会いにいけるアイドル」なら、オバチャーンは「絡んでくるアイドル」でしょう。12年には大阪のおばちゃんの生態をモチーフにしたラップ・ナンバー「オバチャーンのテーマ」で配信デビューしました。

 その後、動画投稿サイトにアップしたところ、なんと34万回再生を記録したほどです。これがネット上で話題となり、関西の番組はもちろん、「とくダネ」や「ZIP」「月曜から夜更かし」といった全国ネットの番組でも取り上げられ「振込め詐欺撲滅を訴える」CMにも出演したほどです。
 去年公開されたのジョニー・デップ主演の映画「ローン・レンジャー」では、関西限定のCMにも出演するなど活躍の場を広めています。


オバチャーン「仏セブン」

 そんな中、AKB48の「神セブン」にあたる「仏セブン」に仕事が集中したため、嫉妬などの理由で約30人が大量“卒業”してしまうアクシデントに見舞われました。それでもなんとか、13年11月に「オバチャーンのテーマ」と新曲「オバレゲエ」の両A面シングル = 写真・下 = を、握手券ならぬ“相談券”をつけて発売しています。


 通天閣で行われた初CD(しーでー)レコ発イベントでは、メンバー自腹分と関係者への売りつけ分を除く、純粋な売り上げ枚数6枚という驚愕の数字をたたき出しました。
 さらに今年に入ってからも、オバチャーンは通天閣でフリーライブを行うなど精力的に活動を続けています。





 しゃべりだしたら止まらない。おせっかいだけど人情味もある大阪のおばちゃん精神で大阪から明るく盛り上げてくれることを期待したいですね。
恵比須堂十三本店・生駒幹人


<生駒幹人 プロフィール>
1967(昭和42)年生まれ。CDショップ恵比須堂本町店で販促を担当。
深夜ラジオ「ABCヤングリクエスト」でザ・ナックの「マイ・シャローナ」を聴いて洋楽に目ざめる。以来、ビルボードなどのTOP40チャートなどをラジオから聴いて青春時代を過ごし、洋楽にドップリとつかる。
現在も洋邦のチャートをチェックしつつ、洋楽からアイドル・歌謡曲など幅広く良質な音楽を紹介している。



[恵比須堂十三本店]
http://www.ebisudo.net/