◆今年3月に新曲「真っ赤なワイン」をホリデージャパンから出した北沢麻衣が、2017年8月28日、4月にオープンした大阪市北区のライブハウスBanaHallで、新曲など全15曲を披露した「夏の終わり・・・真っ赤なワイン Live」を開いた。今作も北沢の師匠にあたる杉本眞人が作曲している。8月23日発売の新曲「桜並木の向こうに」で初めて杉本の作品を歌っている五条哲也(日本クラウン)がゲスト出演した。




 ライブは今年5月に、杉本眞人をゲストに招いて開いた新曲発表ライブ以来のもの。2013年からは「杉本眞人を唄うライブ」を続けている北沢麻衣だが、今回はオリジナル曲と懐かしの歌謡曲・ジャズなどを揃え、ゲストには同じ杉本作品を歌う五条哲也を迎えた。




 「真っ赤なワイン」は、ひとりワイングラスを傾ける主人公の心のうちをスローテンポなメロディーで表したバラード。杉本の世界を存分に感じさせてくれている。前作の「御堂筋線で・・・」に続いて、北沢が歌う意地っ張りで哀しい女のシリーズである。
 カップリングの「Fifty-fifty Love」とともに、ライブのラストで披露して会場は最高潮に盛り上がりを見せた。



 北沢麻衣は大阪松竹歌劇団(OSK)出身で、クラシックやジャズなどを学び、1985(昭和60)年にポリドールから杉本眞人作曲の「私の胸をかじる人」歌手デビューしている。以来、杉本作品を歌い続けてきた。
 前作からは4年が開いたが、彼女の代表曲である「銀次-GINJI-」「港のセレナーデ」から続く、彼女ならではの恋ぐるしい大人の女の表現は、今作にも受け継がれている。

■越路吹雪にも挑戦

 ライブではその「銀次-GINJI-」「港のセレナーデ」「夜を越えて」「御堂筋線で・・・」(アコースティックギターバージョン)「道頓堀リバーサイドブルース」のオリジナル曲も披露した。

 懐かしの歌謡曲コーナーでは、五輪真弓の「恋人よ」のほか、OSK時代に歌っていたというシャンソンにも挑戦して越路吹雪の「サント・ワ・マミー」などをメドレー。子供の頃から大好きだったという高橋真梨子(ペドロ&カプリシャス)の「ジョニーへの伝言」など3曲を聴かせた。



 この日のゲスト、五条哲也は8月23日にリリースした「桜並木の向こうに」と前作の「あきらめ上手」の2曲を歌った。デビュー10周年になる彼は、今作で初めて杉本作品に挑戦して、新しい五条哲也のイメージを作り出している。


ゲストの五条哲也

 2人はまた、11月9日に神戸・新開地で開かれるKOBE流行歌ライブに2人で出演して、杉本眞人作品を中心に歌うことになっている。





[北沢麻衣 オフィシャルサイト]
http://uta-utai.com/