第225回KOBE流行歌ライブ、北川裕二・夏木綾子・水城なつみが出演 [ライブ]
◆ 第225回KOBE流行歌ライブが2024年8月22日、神戸市兵庫区の新開地アートひろばで開かれた。今回はキングレコードスペシャルバージョンで、キングレコード所属の北川裕二・夏木綾子・水城なつみの3人が出演した。推薦曲コーナーでは秋坂朱音がオリジナル曲を披露した。
写真・第225回KOBE流行歌ライブの出演者たち
北川裕二は今年5月に発売した新曲で、デビュー40周年記念曲でもある「なみだぐせ」を聴かせた。なみだシリーズの第3弾で、忘れられない恋に心を痛める女性の心のうちを、軽快な北川演歌で聴かせた。
「新川二郎さんの『東京の灯よいつまでも』と同じような軽快さ」(北川)が聴くものを心地よくさせててくれる。
写真・北川裕二
同シリーズ第1弾は9年前に出した「なみだ百年」。そして第2弾は前作の「なみだの純情」で、それらもすべて聴かせた。
新曲「なみだぐせ」のカップリングに収録したのは、40年前のデビュー曲でもある「雨の停車場」であった。これも披露した。
夏木綾子はデビュー31年目。この間に発売した作品は44作にもなるという。5月に発売した新曲が「幸せの花よ咲け」。「夫婦きずな」以来28年ぶりという男歌である。幸せの花に希望を膨らませ、絆を確かめ合う歌になっている。
カップリング曲の「情炎川(ひのかわ)」も歌った。
写真・夏木綾子
同じく花をテーマにした代表曲でもある「あじさい雨情」は、客席をラウンドしての歌唱。人気の高い「海峡の雪」も聴かせた。
懐かしの昭和歌謡コーナーでは、美空ひばりの「雑草の歌」をカバーしてみせた。
水城なつみはデビュー12年目。18歳でデビューしているが、すでに30歳になる。納豆で有名な茨城県の出身である。彼女のテーマソングでもある「納豆音頭」をこの日も聴かせて、客席をラウンドした。
デビュー以来演歌を歌い続けてきたが、去年7月に出した「恋のパシュー」では歌謡ポップスに挑戦しているが、それも披露した。
写真・水城なつみ
新曲は今年5月に出した「寒牡丹」である。娘が母を想う歌で、「30歳という区切りの歳を迎えて、ステップアップしていきたいという想いを込めて歌っています」(水城)と、演歌歌手水城なつみが本領発揮する聴き応え十分な歌唱を披露した。
カップリングの「トラック野郎おとこ旅」も歌った。
秋坂朱音は大阪府堺市内でカラオケ店を経営しており、去年2月にCDデビューしている。それには「灯(とう)の糸」をはじめ「一夜の夢情話」
「寝台特急」の3曲を収録しており、3曲すべてを歌った。
写真・秋坂朱音
写真・第225回KOBE流行歌ライブの出演者たち
北川裕二は今年5月に発売した新曲で、デビュー40周年記念曲でもある「なみだぐせ」を聴かせた。なみだシリーズの第3弾で、忘れられない恋に心を痛める女性の心のうちを、軽快な北川演歌で聴かせた。
「新川二郎さんの『東京の灯よいつまでも』と同じような軽快さ」(北川)が聴くものを心地よくさせててくれる。
写真・北川裕二
同シリーズ第1弾は9年前に出した「なみだ百年」。そして第2弾は前作の「なみだの純情」で、それらもすべて聴かせた。
新曲「なみだぐせ」のカップリングに収録したのは、40年前のデビュー曲でもある「雨の停車場」であった。これも披露した。
夏木綾子はデビュー31年目。この間に発売した作品は44作にもなるという。5月に発売した新曲が「幸せの花よ咲け」。「夫婦きずな」以来28年ぶりという男歌である。幸せの花に希望を膨らませ、絆を確かめ合う歌になっている。
カップリング曲の「情炎川(ひのかわ)」も歌った。
写真・夏木綾子
同じく花をテーマにした代表曲でもある「あじさい雨情」は、客席をラウンドしての歌唱。人気の高い「海峡の雪」も聴かせた。
懐かしの昭和歌謡コーナーでは、美空ひばりの「雑草の歌」をカバーしてみせた。
水城なつみはデビュー12年目。18歳でデビューしているが、すでに30歳になる。納豆で有名な茨城県の出身である。彼女のテーマソングでもある「納豆音頭」をこの日も聴かせて、客席をラウンドした。
デビュー以来演歌を歌い続けてきたが、去年7月に出した「恋のパシュー」では歌謡ポップスに挑戦しているが、それも披露した。
写真・水城なつみ
新曲は今年5月に出した「寒牡丹」である。娘が母を想う歌で、「30歳という区切りの歳を迎えて、ステップアップしていきたいという想いを込めて歌っています」(水城)と、演歌歌手水城なつみが本領発揮する聴き応え十分な歌唱を披露した。
カップリングの「トラック野郎おとこ旅」も歌った。
秋坂朱音は大阪府堺市内でカラオケ店を経営しており、去年2月にCDデビューしている。それには「灯(とう)の糸」をはじめ「一夜の夢情話」
「寝台特急」の3曲を収録しており、3曲すべてを歌った。
写真・秋坂朱音
第322回大阪発流行歌ライブ、多岐川舞子・知里・みちごえゆう・山本和恵が出演 大衆演劇の姫錦之助は特別出演 [ライブ]
◆ 第322回大阪発流行歌ライブが2024年8月21日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG CATで開かれた。出演したのは多岐川舞子(日本コロムビア)知里(日本クラウン)みちごえゆう(テイチクエンタテインメント)山本和恵(日本クラウン)の女性ばかり4人。特別ゲストとして大衆演劇・劇団夢道の座長、姫錦之助は舞踊を披露した。
写真・ 第322回大阪発流行歌ライブの出演者たち
「京都別れ雨」を24年5月に発売した多岐川舞子は着物姿で曲中にアルトサックスを吹くといった、自身では最近の定番となったスタイルで新曲を披露した。
18年に出した「京都ふたたび」のカップリング曲であったが、それをメイン曲として再リリースしたもの。
写真・多岐川舞子
この日はその「京都ふたたび」を1曲目に歌うとともに、2曲目の「天上の花」では姫錦之助が歌に合わせて添え舞を見せた。
八代亜紀の「おんな港町」木下結子の「放されて」をサックスの演奏を交えてカバーした。
大阪発流行歌ライブには初出演という知里は去年、日本クラウンのヒット賞を受賞した「哀しみのラストタンゴ」から聴かせた。このあとステージを降りて「花艶歌」「あなたの女です」「華ロック」とオリジナル曲3曲を歌って観客と握手して回った。
写真・知里
7月2日には?新曲「シークレットラブ」を発売している。彼女によるとこれは「ノリノリで燃え上がるように、勢いで駆け抜ける1曲」だそうである。14センチという高いヒールの靴を履いて熱唱していた。
自身のライブでは外せない1曲となっている「イヨマンテの夜」も歌い上げた。
2年前にテイチクエンタテインメントからデビューしたみちごえゆうは、そのテイチクデビュー曲「花は花」から歌った。大阪・門真市出身で05年にCDデビュー。上京してメジャーを目指していたが、夢は帰阪して叶った。デビュー曲のカップリングのタイトルは「ただいま大阪」である。
写真・みちごえゆう
6月にリリースした「ほろ酔い恋酒場」はデビュー曲と打って変わって、彼女が歌いたかった演歌である。カップリングの「雨降り慕情」も同様に演歌で、演歌ファンを楽しませている。
彼女の透明感ある声は聴くものを心地よくさせてくれる。岡本敦郎の「高原列車は行く」もカバーして観客を楽しませていた。
山本和恵は今年74歳。この日の出演者の中では最高齢であった。各地のカラオケコンテストで優勝を重ねてのデビューであるが、そのキャリアはまだ25年と遅咲きである。日本クラウン移籍第1弾の「0時のままで」(23年)から歌い、灰になるまで思い続けたいーーと、熱い恋の想いを歌った「邪恋」も披露した。
写真・山本和恵
7月に発売した新曲「ルビーの時間(とき)」を発売しており、これをラストに聴かせた。円熟した女性の心のうちを歌った内容は、自身を描いたかのよう。2曲あるカップリングから「希望のタンゴ」を披露。「黒猫のタンゴから着想した」作品だという。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
写真・ 第322回大阪発流行歌ライブの出演者たち
「京都別れ雨」を24年5月に発売した多岐川舞子は着物姿で曲中にアルトサックスを吹くといった、自身では最近の定番となったスタイルで新曲を披露した。
18年に出した「京都ふたたび」のカップリング曲であったが、それをメイン曲として再リリースしたもの。
写真・多岐川舞子
この日はその「京都ふたたび」を1曲目に歌うとともに、2曲目の「天上の花」では姫錦之助が歌に合わせて添え舞を見せた。
八代亜紀の「おんな港町」木下結子の「放されて」をサックスの演奏を交えてカバーした。
大阪発流行歌ライブには初出演という知里は去年、日本クラウンのヒット賞を受賞した「哀しみのラストタンゴ」から聴かせた。このあとステージを降りて「花艶歌」「あなたの女です」「華ロック」とオリジナル曲3曲を歌って観客と握手して回った。
写真・知里
7月2日には?新曲「シークレットラブ」を発売している。彼女によるとこれは「ノリノリで燃え上がるように、勢いで駆け抜ける1曲」だそうである。14センチという高いヒールの靴を履いて熱唱していた。
自身のライブでは外せない1曲となっている「イヨマンテの夜」も歌い上げた。
2年前にテイチクエンタテインメントからデビューしたみちごえゆうは、そのテイチクデビュー曲「花は花」から歌った。大阪・門真市出身で05年にCDデビュー。上京してメジャーを目指していたが、夢は帰阪して叶った。デビュー曲のカップリングのタイトルは「ただいま大阪」である。
写真・みちごえゆう
6月にリリースした「ほろ酔い恋酒場」はデビュー曲と打って変わって、彼女が歌いたかった演歌である。カップリングの「雨降り慕情」も同様に演歌で、演歌ファンを楽しませている。
彼女の透明感ある声は聴くものを心地よくさせてくれる。岡本敦郎の「高原列車は行く」もカバーして観客を楽しませていた。
山本和恵は今年74歳。この日の出演者の中では最高齢であった。各地のカラオケコンテストで優勝を重ねてのデビューであるが、そのキャリアはまだ25年と遅咲きである。日本クラウン移籍第1弾の「0時のままで」(23年)から歌い、灰になるまで思い続けたいーーと、熱い恋の想いを歌った「邪恋」も披露した。
写真・山本和恵
7月に発売した新曲「ルビーの時間(とき)」を発売しており、これをラストに聴かせた。円熟した女性の心のうちを歌った内容は、自身を描いたかのよう。2曲あるカップリングから「希望のタンゴ」を披露。「黒猫のタンゴから着想した」作品だという。
[大阪発流行歌ライブ]
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一の会、山田壽一・福島はじめ・高山竜一が出演 第250回歌謡曲応援の会 [ライブ]
◆ 山田壽一・福島はじめ(一)・高山竜一、名前にいち(一)の字が付く歌手3人によるライブ「一の会」の第2回目が2024年8月6日、大阪・梅田のジャズライブハウス、ロイヤルホースで開かれた。ゲストには香月ゆみ、奥村ゆか、大川彩音が出演した。
写真・出演者たち
山田壽一は富山市八尾町で毎年9月に行われるおわら風の盆を題材にした3枚目のシングル「風の盆哀歌」をはじめ、カップリングの「男の恋唄」デビュー曲のカップリング曲「愛しくて切なくて愛は遠すぎて」など6曲を歌った。
デビュー前に出場したカラオケ大会でグランプリを受賞しているが、その際に歌った「月物語」(五木ひろし)も、当時のエピソードも交えて聴かせた。
写真・山田壽一
「風の盆ーー」では、編み笠を目深に被った男女の踊り子によるおわら風の盆の踊りも披露された。
福島はじめ2011年の東日本大震災の被災者でもあり、それをきっかけに福島一(はじめ)から改名している。彼はステージごとのパフォーマンスで観客を楽しませてくれている。この日は三味線を弾きながらの「津軽恋ふぶき」から聴かせた。
軽快なメロディーに乗せて歌う「北国終列車」や、地元をテーマにした最新曲「相馬明日酒」も。
写真・福島はじめ
今年1月に亡くなった小金沢昇司の代表曲「願い・一条戻り橋」をカバーした。福島はその小金沢から楽曲の提供を受けている。それだけに思い入れも強く、そんなエピソードも話した。
広島出身で関西と広島で活動する高山竜一はデビュー曲の「時間(とき)という竜よ」から歌い、最新曲「螢火」「愛の終焉」なども披露した。
「螢火」は8月4日に広島市内で開かれた平和と広島の唄を歌い継ぐ会「第2回広島の想いを歌声に乗せて...」でも披露している。
写真・高山竜一
「情熱の嵐」など西城秀樹の4曲をメドレーで聴かせた。
写真・香月ゆみ
写真・奧村ゆか
写真・大川彩音
ゲストの香月ゆみは最新シングルからいずれも師匠で作詞家の原文彦の作品「かあちゃんの手鞠唄」「夢あそび」を歌った。
奧村ゆかは「しぐれ町から」などを、大川彩音は「大阪好きやねん」などを。
2024-08-07 07:10
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大谷めいゆう、奈良で古希を祝うサンクスライブ 全9曲歌う ゲストに入山アキ子ら [ライブ]
◆今月70歳を迎えたシンガーソングライターの大谷めいゆうが2024年7月28日、奈良市内の学園前ホールで古希を祝うサンクスライブを開いた。作曲家大谷明裕の名前で作曲して福田こうへいに提供した「親友よ」(24年)など9曲を披露した。
写真・古希を迎えた大谷めいゆう
写真・出演者全員でアリスの「稲妻」を歌う
写真・左から森川大輔、池田かよこ、入山アキ子、大谷めいゆう、清水聖史。本間由里
「親友よ」は「庄内しぐれ酒」のカップリング曲。去年7月に亡くなった元キングレコードの古川健仁プロデューサーから生前最期の作品として、大谷に「福田が今まで歌ったことのないフォーク演歌を作って欲しい、と去年5月に依頼があった」というもの。
福田は東日本大震災で親友を亡くしているという。それだけに「いい作品をもらった、とコンサートでは必ず歌ってくれるなど、作家冥利に尽きます」と大谷。
写真・大谷めいゆう
演歌Z世代の原田波人に提供した「万燈籠」は、原田が初めて挑戦する(フォーク)演歌だが、心に沁みる歌として若い世代にも人気の作品となっている。
また今年1月に亡くなった小金沢昇司に歌ってもらおうと作ったという「君へ」は、大谷が「娘へ向けて書いたメッセージソング」だが、それも叶わなくなったので自身で歌い聴かせた。
ラストは「ありがとう・・・感謝」。その小金沢に提供した楽曲で、今でも沢山の人たちがイベントのフィナーレで歌う歌として定着している。2コーラス目からこの日の出演者全員がステージに勢揃いして歌って幕を下ろした。
写真・全員揃ってのフィナーレ
ゲストの1人、入山アキ子は「月に笑う蝶」や悪女シリーズなど大谷作品も数多いが、この日はその中から「みだれ舞い」(19年)を聴かせた。「一泊二日 ギターバージョン」「ザンザ岬」のオリジナルも歌い、「8月7日には原点回帰を期して、『ザンザ岬』のニューバージョンを発売します。デビュー曲をもう1度蘇らせます」と、アピールしていた。
写真・入山アキ子
大谷は「きょうは皆さんに古希を祝って頂き有難うございます。所属する日本作曲家協会(会長・徳久広司)では最近まで最年少でしたが、ライブのバンドマスターでピアノを担当した中西大介さんなど若い作曲家の加入もあり、これからの成長が楽しみです」と話した。
写真・挨拶する大谷めいゆう
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・古希を迎えた大谷めいゆう
写真・出演者全員でアリスの「稲妻」を歌う
写真・左から森川大輔、池田かよこ、入山アキ子、大谷めいゆう、清水聖史。本間由里
「親友よ」は「庄内しぐれ酒」のカップリング曲。去年7月に亡くなった元キングレコードの古川健仁プロデューサーから生前最期の作品として、大谷に「福田が今まで歌ったことのないフォーク演歌を作って欲しい、と去年5月に依頼があった」というもの。
福田は東日本大震災で親友を亡くしているという。それだけに「いい作品をもらった、とコンサートでは必ず歌ってくれるなど、作家冥利に尽きます」と大谷。
写真・大谷めいゆう
演歌Z世代の原田波人に提供した「万燈籠」は、原田が初めて挑戦する(フォーク)演歌だが、心に沁みる歌として若い世代にも人気の作品となっている。
また今年1月に亡くなった小金沢昇司に歌ってもらおうと作ったという「君へ」は、大谷が「娘へ向けて書いたメッセージソング」だが、それも叶わなくなったので自身で歌い聴かせた。
ラストは「ありがとう・・・感謝」。その小金沢に提供した楽曲で、今でも沢山の人たちがイベントのフィナーレで歌う歌として定着している。2コーラス目からこの日の出演者全員がステージに勢揃いして歌って幕を下ろした。
写真・全員揃ってのフィナーレ
ゲストの1人、入山アキ子は「月に笑う蝶」や悪女シリーズなど大谷作品も数多いが、この日はその中から「みだれ舞い」(19年)を聴かせた。「一泊二日 ギターバージョン」「ザンザ岬」のオリジナルも歌い、「8月7日には原点回帰を期して、『ザンザ岬』のニューバージョンを発売します。デビュー曲をもう1度蘇らせます」と、アピールしていた。
写真・入山アキ子
大谷は「きょうは皆さんに古希を祝って頂き有難うございます。所属する日本作曲家協会(会長・徳久広司)では最近まで最年少でしたが、ライブのバンドマスターでピアノを担当した中西大介さんなど若い作曲家の加入もあり、これからの成長が楽しみです」と話した。
写真・挨拶する大谷めいゆう
※写真・記事の無断使用はお断りします。
第321回大阪発流行歌ライブ 浅田・花咲・光岡・沢田の4人が歌唱 [ライブ]
◆ 第321回大阪発流行歌ライブが2024年7月17日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれ、浅田あつこ・花咲ゆき美・光岡洋・沢田正人の4人が出演した。
写真・第321回大阪発流行歌ライブの出演者たち
左右の髪飾りがキラキラと光る浅田あつこ。あっちゃんコールに迎えられて、この日も新曲「道行き」に合わせた遊女の着物を模した衣装で現れた。「道行き」は彼女の歌手デビュー30周年記念曲である。作詞家のもず唱平が得意とする遊女を題材とした記念曲に相応しい文芸作品。
写真・浅田あつこ
歌手浅田の転機となったーーとも言える作品はデビュー10周年記念曲で、この日2曲目に歌ったのが「紅い川」であった。ライブのたびにこの楽曲は欠かさず歌唱リストに加えており、今回も歌の舞台である京都・嵯峨野路の情景をたっぷりと伝えた。
浅田は「あっという間の30年でした。右も左も分からない中で、あっちゃんの愛称で皆さんに可愛がられて今日まできました」と話した。
約1年半ぶりの出演という花咲ゆき美は15年にリリースした「海鳥哀歌」から歌った。女性の心の強さを表現した楽曲で、力強いロングトーンを生かしたメロディーが特徴。
6月にリリースした1年半ぶりの新曲「雨の港駅」もこれに共通する。
写真・花咲ゆき美
「雨の港駅」カップリングの「お店噺し」ともにシンガーソングライターのHANZOが作曲している。そのHANZOから受けたアドバイスが「(歌い尻を)十拍伸ばすように」であったという。花咲のロングトーンは迫力の歌唱と相俟って観客を惹きつけた。
リズミカルなカップリング曲「お店噺し」も聴かせた。
光岡洋はデビュー40周年になる。大阪発流行歌ライブへは初めての出演である。約10年もの長い間、新曲から間遠のいていたが、今年3月に「旅の女 / 京都花見小路」をリリースした。当然、ライブではこの新曲の披露がメインであった。
写真・光岡洋
新曲は2曲ともにギタリストの斉藤功が作曲と編曲を担当している。どちらも光岡には珍しい女歌であるが、斉藤のギターのメロディーが歌のイメージを増している。光岡は「自分の等身大の作品が出来た」と話している。
「野郎船」「居酒屋人情」「島立ちの春」も歌った。
沢田正人も初出演。3月に発売した新曲「この愛抱きしめて」とカップリングの「ノーチェ~幻夢」を披露した。
表題曲の「この愛ーー」について沢田は「昨日のような経験はありませんが、スポンジに水が吸い込まれるように、詞がスーッと入ってきてレコーディングが出来ました」と話していた。
写真・沢田正人
「ノーチェーー」では、観客と一緒になってダンスのような振り付けを披露しながらの歌唱をした。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
写真・第321回大阪発流行歌ライブの出演者たち
左右の髪飾りがキラキラと光る浅田あつこ。あっちゃんコールに迎えられて、この日も新曲「道行き」に合わせた遊女の着物を模した衣装で現れた。「道行き」は彼女の歌手デビュー30周年記念曲である。作詞家のもず唱平が得意とする遊女を題材とした記念曲に相応しい文芸作品。
写真・浅田あつこ
歌手浅田の転機となったーーとも言える作品はデビュー10周年記念曲で、この日2曲目に歌ったのが「紅い川」であった。ライブのたびにこの楽曲は欠かさず歌唱リストに加えており、今回も歌の舞台である京都・嵯峨野路の情景をたっぷりと伝えた。
浅田は「あっという間の30年でした。右も左も分からない中で、あっちゃんの愛称で皆さんに可愛がられて今日まできました」と話した。
約1年半ぶりの出演という花咲ゆき美は15年にリリースした「海鳥哀歌」から歌った。女性の心の強さを表現した楽曲で、力強いロングトーンを生かしたメロディーが特徴。
6月にリリースした1年半ぶりの新曲「雨の港駅」もこれに共通する。
写真・花咲ゆき美
「雨の港駅」カップリングの「お店噺し」ともにシンガーソングライターのHANZOが作曲している。そのHANZOから受けたアドバイスが「(歌い尻を)十拍伸ばすように」であったという。花咲のロングトーンは迫力の歌唱と相俟って観客を惹きつけた。
リズミカルなカップリング曲「お店噺し」も聴かせた。
光岡洋はデビュー40周年になる。大阪発流行歌ライブへは初めての出演である。約10年もの長い間、新曲から間遠のいていたが、今年3月に「旅の女 / 京都花見小路」をリリースした。当然、ライブではこの新曲の披露がメインであった。
写真・光岡洋
新曲は2曲ともにギタリストの斉藤功が作曲と編曲を担当している。どちらも光岡には珍しい女歌であるが、斉藤のギターのメロディーが歌のイメージを増している。光岡は「自分の等身大の作品が出来た」と話している。
「野郎船」「居酒屋人情」「島立ちの春」も歌った。
沢田正人も初出演。3月に発売した新曲「この愛抱きしめて」とカップリングの「ノーチェ~幻夢」を披露した。
表題曲の「この愛ーー」について沢田は「昨日のような経験はありませんが、スポンジに水が吸い込まれるように、詞がスーッと入ってきてレコーディングが出来ました」と話していた。
写真・沢田正人
「ノーチェーー」では、観客と一緒になってダンスのような振り付けを披露しながらの歌唱をした。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
歌謡フェスタゴールデンライブ、幸田和也・沢田正人・恋川いろはが出演 [ライブ]
◆ともにデビューして13年目の幸田和也と沢田正人、そしてデビュー5年目の恋川いろはの3人がゲスト出演した歌謡フェスタゴールデンライブ(主催・松山音楽事務所 / ミヤコ瓢箪山店)が2024年7月14日、大阪・八尾市のJOKホールで開かれた。
写真・2024.07歌謡フェスタゴールデンライブの出演者たち
来月には46歳の誕生日迎える幸田和也は、4月17日にリリースした3年ぶりの新曲「哀しみのシルエット」(作詞/作曲・西尾澄気、編曲・Deep寿)を披露した。
「満を持してのニューシングルです。3連譜のメロディーが魅力です」
写真・幸田和也
来月の誕生日に合わせて、1stアルバム「シングルコレクション~
初めて聴いたバースデイソング~」(18年)に収録している「初めて聴いたバースデイソング」も歌った。
沢田正人は3月14日リリースの「この愛抱きしめて」(作詞・さくらちさと、作曲・大谷明裕、編曲・伊戸のりお)を聴かせた。フォーク調な歌謡曲。
「心の中に好きな人を想い浮かべて歌ってください」とアピール。
写真・沢田正人
カップリングでリズミカルな楽曲の「ノーチェ〜 幻夢(まぼろし)」(作詞/作曲・ユージン、編曲・伊戸のりお)も披露。MV(ミュージックビデオ)ではバックで歌手の清水まりこが社交ダンスを踊っているのも見もの。
7月17日には大阪発流行歌ライブに出演するほか、8月19日には滋賀・長浜市でコンサートを開くという。
恋川いろはは踊るエンタティナーの名の通り「あだなさけ夢のからくり」(作詞・朝比奈京仔、作曲・徳久広司、編曲・矢田部正)を片肌脱いだ着物姿で歌って踊ってみせた。
カップリングの「昼顔ボレロ」も聴かせた。
写真・恋川いろは
同じくカップリングの「見返り本牧Ⅱ」も歌った。歌謡フェスタには2度目の出演。終演後にはファンに囲まれて記念写真を撮る光景も見られた。今回も自ら車を運転して神奈川からやってきたという。
松山ひろしはオリジナル曲の「浪花の相場師」(作詞・塚口けんじ、作曲.・松山ひろし、編曲.・山田恵範)を歌った。
写真・松山ひろし
明治末に大阪の株式仲買人として活躍した岩本栄之助が歌のモデル。彼は大阪市に当時の百万円を寄付して周りを驚愕させたが、それが大阪市中央公会堂建設つながったというエピソードがある。
その岩本は晩年、相場の失敗から拳銃自殺をしてしまう。楽曲は相場師として太く短く生きた彼を讃えたもの。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・2024.07歌謡フェスタゴールデンライブの出演者たち
来月には46歳の誕生日迎える幸田和也は、4月17日にリリースした3年ぶりの新曲「哀しみのシルエット」(作詞/作曲・西尾澄気、編曲・Deep寿)を披露した。
「満を持してのニューシングルです。3連譜のメロディーが魅力です」
写真・幸田和也
来月の誕生日に合わせて、1stアルバム「シングルコレクション~
初めて聴いたバースデイソング~」(18年)に収録している「初めて聴いたバースデイソング」も歌った。
沢田正人は3月14日リリースの「この愛抱きしめて」(作詞・さくらちさと、作曲・大谷明裕、編曲・伊戸のりお)を聴かせた。フォーク調な歌謡曲。
「心の中に好きな人を想い浮かべて歌ってください」とアピール。
写真・沢田正人
カップリングでリズミカルな楽曲の「ノーチェ〜 幻夢(まぼろし)」(作詞/作曲・ユージン、編曲・伊戸のりお)も披露。MV(ミュージックビデオ)ではバックで歌手の清水まりこが社交ダンスを踊っているのも見もの。
7月17日には大阪発流行歌ライブに出演するほか、8月19日には滋賀・長浜市でコンサートを開くという。
恋川いろはは踊るエンタティナーの名の通り「あだなさけ夢のからくり」(作詞・朝比奈京仔、作曲・徳久広司、編曲・矢田部正)を片肌脱いだ着物姿で歌って踊ってみせた。
カップリングの「昼顔ボレロ」も聴かせた。
写真・恋川いろは
同じくカップリングの「見返り本牧Ⅱ」も歌った。歌謡フェスタには2度目の出演。終演後にはファンに囲まれて記念写真を撮る光景も見られた。今回も自ら車を運転して神奈川からやってきたという。
松山ひろしはオリジナル曲の「浪花の相場師」(作詞・塚口けんじ、作曲.・松山ひろし、編曲.・山田恵範)を歌った。
写真・松山ひろし
明治末に大阪の株式仲買人として活躍した岩本栄之助が歌のモデル。彼は大阪市に当時の百万円を寄付して周りを驚愕させたが、それが大阪市中央公会堂建設つながったというエピソードがある。
その岩本は晩年、相場の失敗から拳銃自殺をしてしまう。楽曲は相場師として太く短く生きた彼を讃えたもの。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
2024-07-15 15:20
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第224回KOBE流行歌ライブ、デビュー30年の浅田が遊女に扮して新曲披露 KOBEライブ初出演の松阪と風輪も [ライブ]
◆ 第224回KOBE流行歌ライブが2024年7月11日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれた。デビュー30年を迎えている浅田あつこ、KOBE流行歌ライブ初出演の松阪ゆうき、今年3月にデビューしたばかりの男性ボーカルユニット風輪の徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手2人と1組が出演した。
写真・第224回KOBE流行歌ライブの出演者たち
デビュー30周年記念曲「道行き」(作詞・もず唱平、作曲・弦哲也、編曲・南郷達也)を今年6月に出したばかりの浅田あつこは、ポスター・ジャケット写真で使用した〈高価〉な遊女の衣装に代わって、大阪府立泉尾工業高等学校ファッション工学科の生徒たちが製作した普段のステージ用衣装を着ての歌唱。
写真・浅田あつこ
大坂・堀江の遊女と一緒に足抜けをした男と女の物語りだが、あの世で一緒になろうというありきたりの悲恋話ではない。
逃げて逃げて「あんたと共に生きたい」という切なさだけてなく、希望も持たせるストーリー。詞を書いたのは作詞家もず唱平。
「盥渡し」や「やたけた」といった彼ならではの言葉が出てくるのも聴きどころ。
松阪ゆうきは2015年に演歌歌手としてデビュー。18年には「俺の空」で徳間ジャパンコミュニケーションズに移籍。最近では歌謡ポップスに路線変更し、今年5月に発売した8枚目のシングル「黄昏のシルエット」(作詞・松井五郎、作曲・浜圭介、編曲・安部潤)では「新境地を開く作品」という。
写真・松阪ゆうき
演歌、民謡、ポップスと幅広いジャンルの作品をこなす。今作はカップリングと共におしゃれなシティポップな作品。「黄昏のシルエット」は恋の芽生えを予感する2人のラブドラマ。
ロックテイストのカップリング「あの夏の蜃気楼」は、過ぎ去った恋に想いを馳せる男の心のうちを歌う。
風輪は2024年3月にデビューした拓也と翔司の男性歌謡ヴォーカルデュオ。平均身長185センチというジャンボユニットでもある。
184センチの拓也は出身地の群馬県で11年もの間、林業に携わっての歌手デビュー。一方の福岡県出身の翔司はプロ野球選手を目指して12年間野球に没頭していたという。
写真・風輪
2人のメジャーデビューは3度目。20年には4人グループでデビューしたがコロナ下で活動出来ず、今回、歌声を風に乗せて伝えていこうーーと、グループ名を風輪として再々スタートを切った。
目標は「紅白に出ること」。その彼らが歌ったのはデビュー曲の「女神-MEGAMI- 」(作詞・京えりこ、作曲・田尾将実、編曲・矢野立美)と「ロマンスを君だけに」(作詞/作曲/編曲・田村信二)など。爽やかな歌声を響かせると共にダンスも見せた。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・第224回KOBE流行歌ライブの出演者たち
デビュー30周年記念曲「道行き」(作詞・もず唱平、作曲・弦哲也、編曲・南郷達也)を今年6月に出したばかりの浅田あつこは、ポスター・ジャケット写真で使用した〈高価〉な遊女の衣装に代わって、大阪府立泉尾工業高等学校ファッション工学科の生徒たちが製作した普段のステージ用衣装を着ての歌唱。
写真・浅田あつこ
大坂・堀江の遊女と一緒に足抜けをした男と女の物語りだが、あの世で一緒になろうというありきたりの悲恋話ではない。
逃げて逃げて「あんたと共に生きたい」という切なさだけてなく、希望も持たせるストーリー。詞を書いたのは作詞家もず唱平。
「盥渡し」や「やたけた」といった彼ならではの言葉が出てくるのも聴きどころ。
松阪ゆうきは2015年に演歌歌手としてデビュー。18年には「俺の空」で徳間ジャパンコミュニケーションズに移籍。最近では歌謡ポップスに路線変更し、今年5月に発売した8枚目のシングル「黄昏のシルエット」(作詞・松井五郎、作曲・浜圭介、編曲・安部潤)では「新境地を開く作品」という。
写真・松阪ゆうき
演歌、民謡、ポップスと幅広いジャンルの作品をこなす。今作はカップリングと共におしゃれなシティポップな作品。「黄昏のシルエット」は恋の芽生えを予感する2人のラブドラマ。
ロックテイストのカップリング「あの夏の蜃気楼」は、過ぎ去った恋に想いを馳せる男の心のうちを歌う。
風輪は2024年3月にデビューした拓也と翔司の男性歌謡ヴォーカルデュオ。平均身長185センチというジャンボユニットでもある。
184センチの拓也は出身地の群馬県で11年もの間、林業に携わっての歌手デビュー。一方の福岡県出身の翔司はプロ野球選手を目指して12年間野球に没頭していたという。
写真・風輪
2人のメジャーデビューは3度目。20年には4人グループでデビューしたがコロナ下で活動出来ず、今回、歌声を風に乗せて伝えていこうーーと、グループ名を風輪として再々スタートを切った。
目標は「紅白に出ること」。その彼らが歌ったのはデビュー曲の「女神-MEGAMI- 」(作詞・京えりこ、作曲・田尾将実、編曲・矢野立美)と「ロマンスを君だけに」(作詞/作曲/編曲・田村信二)など。爽やかな歌声を響かせると共にダンスも見せた。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
タマイチライブ むんむと吉野悦世が大阪・新世界でライブ ゲストに青木美香子 [ライブ]
◆通天閣のお膝元で大阪・ミナミの下町っぽさが残る新世界でライブを続けている女性歌手がいる。シンガーソングライターのむんむと演歌歌手で女優でもある吉野悦世が去年夏から始めた。「大阪の昭和らしさが残るこの町でライブが出来るのはうれしい」と若い2人は口を揃える。
写真・ゲストの青木美香子(中央)を迎えての第4回タマイチライブ 右がむんむ
新世界と言えば通天閣にジャンジャン横丁。共に大阪のランドマークである。この横丁入り口で1928(昭和3)年から営業を続けている喫茶タマイチが会場である。
2024年の七夕の夜、ゲストに関西で活動する歌手の青木美香子をゲストに迎えて開いた第4回目のタマイチライブでは、出来たてのライブのテーマソング「タマイチで会いましょう」を披露した。
店の馴染み客であったむんむと、かって通天閣の地下劇場で開かれていた歌謡ショーに出演して〈通天閣の親ゆび姫〉と呼ばれていた吉野悦世が、新世界を盛り上げたいと始めたのが最初であった。
この日は新たに制作したライブのテーマソング「タマイチで会いましょう」から聴かせて、ゲストの青木美香子を紹介した。
青木は自身のソロコンサート「輝け歌の新世界 〜天王寺より愛をこめて〜 」を8月11日に近鉄アート館で開くことになっている。それらをアピールすると共に、自らカバーしている昭和歌謡の中から「まちぶせ」(石川ひとみ)「ラッパと娘」
(笠置シヅ子)などを聴かせた。
写真・澄み切った声の青木美香子
テーマソングを作ったむんむは、大阪・岸和田市のコミュニティFMらじお岸和田でパーソナリティも務めている。
人との出会いや別れを歌ったオリジナル曲「新大阪」や、22年12月にリリースしたミニアルバムの表題曲「いけず」など、自身のシンガーソングライターの世界を歌った。
写真・シンガーソングライターのむんむ
吉野悦世は久仁京介作詞、福井康彦作曲で、久仁のYouTubeチャンネル「作詞家 久仁京介」の世界でリリースした「移り紅あと」
https://youtu.be/tsinRwUCkcY?si=MEYfJyROnlPwc27P と「でも逢いたくて」 https://youtu.be/01yh3rzqMO4?si=BzY0K4W_2QdVjaNR などを披露した。
写真・通天閣の親ゆび姫 吉野悦世
ライブの最後ではそれぞれのグッズプレゼントや、「涙そうそう」(夏川りみ)を3人で歌った。
次回のタマイチライブは12月頃を予定しているという。
写真・3人ともに新世界に縁が深い
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・ゲストの青木美香子(中央)を迎えての第4回タマイチライブ 右がむんむ
新世界と言えば通天閣にジャンジャン横丁。共に大阪のランドマークである。この横丁入り口で1928(昭和3)年から営業を続けている喫茶タマイチが会場である。
2024年の七夕の夜、ゲストに関西で活動する歌手の青木美香子をゲストに迎えて開いた第4回目のタマイチライブでは、出来たてのライブのテーマソング「タマイチで会いましょう」を披露した。
店の馴染み客であったむんむと、かって通天閣の地下劇場で開かれていた歌謡ショーに出演して〈通天閣の親ゆび姫〉と呼ばれていた吉野悦世が、新世界を盛り上げたいと始めたのが最初であった。
この日は新たに制作したライブのテーマソング「タマイチで会いましょう」から聴かせて、ゲストの青木美香子を紹介した。
青木は自身のソロコンサート「輝け歌の新世界 〜天王寺より愛をこめて〜 」を8月11日に近鉄アート館で開くことになっている。それらをアピールすると共に、自らカバーしている昭和歌謡の中から「まちぶせ」(石川ひとみ)「ラッパと娘」
(笠置シヅ子)などを聴かせた。
写真・澄み切った声の青木美香子
テーマソングを作ったむんむは、大阪・岸和田市のコミュニティFMらじお岸和田でパーソナリティも務めている。
人との出会いや別れを歌ったオリジナル曲「新大阪」や、22年12月にリリースしたミニアルバムの表題曲「いけず」など、自身のシンガーソングライターの世界を歌った。
写真・シンガーソングライターのむんむ
吉野悦世は久仁京介作詞、福井康彦作曲で、久仁のYouTubeチャンネル「作詞家 久仁京介」の世界でリリースした「移り紅あと」
https://youtu.be/tsinRwUCkcY?si=MEYfJyROnlPwc27P と「でも逢いたくて」 https://youtu.be/01yh3rzqMO4?si=BzY0K4W_2QdVjaNR などを披露した。
写真・通天閣の親ゆび姫 吉野悦世
ライブの最後ではそれぞれのグッズプレゼントや、「涙そうそう」(夏川りみ)を3人で歌った。
次回のタマイチライブは12月頃を予定しているという。
写真・3人ともに新世界に縁が深い
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北沢麻衣、大阪で自らプロデュースの初スペシャルライブ チケット完売の大盛況 [ライブ]
◆「くちべにグラス」(作詞・朝比奈京仔、作曲・杉本眞人、編曲・矢野立美)が好調な歌手北沢麻衣が初めて自らでプロデュースした「北沢麻衣スペシャルライブ in 道頓堀 〜皆様に感謝を込めて〜 」が、2024年7月7日、旬の料理で話題の大阪・道頓堀のカラオケ店、パセラリゾーツ道頓堀店で開かれた。
写真・着物姿の北沢麻衣
40余人が出場した一般参加のカラオケ発表会をはさんで、北沢麻衣が最新曲「くちべにグラス」はじめオリジナル曲など9曲を3部に分けて披露した。
珍しい着物姿で現れた1部では、その「くちべにー」や「銀次 - GINJI -」「港のセレナーデ」といった人気の3曲をまず聴かせて会場を盛り上げた。
写真・ギター演奏で歌う
北沢はデビュー曲の「私の胸をかじる人」(1985年)から「くちべにー」(2022年)まで、一貫して杉本眞人作品を歌い続けている。
2部ではそんな彼女が去年11月にリリースしたのが、20数年ぶりというアルバムの「ヴィンテージソングス ~シングルベストヒット集~ 」。
その収録曲の中から、「ベサメムーチョ」「紅い花」「空に刺さった三日月」「冬隣」のいずれも杉本作品の4曲を、安川眞也のギターに合わせて聴かせた。
写真・パンツルックの北沢麻衣
ここでは着物から一転してパンツルックにチェンジ。高さ10センチという高いヒール姿で、かつてのOSK時代を彷彿させるスタイルを見せた。
フィナーレの3部では「御堂筋線で」と「道頓堀(とんぼり)リバーサイドブルース」の2曲を歌い、北沢のグッズなどが当たる最後に抽選会が行われた。
写真・ダンスも披露
この日は関東や中国地方からも熱心なファンが応援に詰めかけた。大阪・奈良・和歌山・岡山各府県のカラオケ店も協賛して、約130人の人たちが参加した。
ゲストには沢井明、北洋子、清水聖史、奥田晃市の歌手が出演した。
北沢は最後に今回の地元関西でのライブ開催を「去年夏にマネージャーとして協力してくれていた主人を亡くして、悲しみのどん底にいました。それも皆さんのお陰で乗り越える事ができ、その感謝の気持ちを表したものでした」と、話していた。
写真・みなさんへの感謝のライブです
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・着物姿の北沢麻衣
40余人が出場した一般参加のカラオケ発表会をはさんで、北沢麻衣が最新曲「くちべにグラス」はじめオリジナル曲など9曲を3部に分けて披露した。
珍しい着物姿で現れた1部では、その「くちべにー」や「銀次 - GINJI -」「港のセレナーデ」といった人気の3曲をまず聴かせて会場を盛り上げた。
写真・ギター演奏で歌う
北沢はデビュー曲の「私の胸をかじる人」(1985年)から「くちべにー」(2022年)まで、一貫して杉本眞人作品を歌い続けている。
2部ではそんな彼女が去年11月にリリースしたのが、20数年ぶりというアルバムの「ヴィンテージソングス ~シングルベストヒット集~ 」。
その収録曲の中から、「ベサメムーチョ」「紅い花」「空に刺さった三日月」「冬隣」のいずれも杉本作品の4曲を、安川眞也のギターに合わせて聴かせた。
写真・パンツルックの北沢麻衣
ここでは着物から一転してパンツルックにチェンジ。高さ10センチという高いヒール姿で、かつてのOSK時代を彷彿させるスタイルを見せた。
フィナーレの3部では「御堂筋線で」と「道頓堀(とんぼり)リバーサイドブルース」の2曲を歌い、北沢のグッズなどが当たる最後に抽選会が行われた。
写真・ダンスも披露
この日は関東や中国地方からも熱心なファンが応援に詰めかけた。大阪・奈良・和歌山・岡山各府県のカラオケ店も協賛して、約130人の人たちが参加した。
ゲストには沢井明、北洋子、清水聖史、奥田晃市の歌手が出演した。
北沢は最後に今回の地元関西でのライブ開催を「去年夏にマネージャーとして協力してくれていた主人を亡くして、悲しみのどん底にいました。それも皆さんのお陰で乗り越える事ができ、その感謝の気持ちを表したものでした」と、話していた。
写真・みなさんへの感謝のライブです
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2024-07-08 06:54
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第248回関西発歌謡曲応援の会で86歳の現役歌手が熱唱 [ライブ]
◆関西を地盤に活動する歌手を盛り上げようと、2000年から続けられている「関西発歌謡曲応援の会」の第248回公演が2024年6月26日、大阪・梅田のジャズライブハウス、ロイヤルホースで開かれた。86歳の門前きよしは最新曲をはじめ5曲を元気いっぱいに歌って大きな拍手を受けていた。
写真・第248回関西発歌謡曲応援の会の出演者たち
この日、出演したのは大原富士子、清水英彰、北川紀恵、三浦潤平、SAORI&林田夏美、門前きよしの6組7人。
中でもトリで歌った門前きよしは最高齢の86歳。メドレーを含むカバー曲4曲を一気に歌った。
司会者からこのように元気で歌える秘訣はーと訊かれると、「好きな歌を歌うことが元気につながっています」と応えて、最後にオリジナル最新曲の「大阪ブルース」を歌った。
写真・門前きよし
酸素吸入器を付けながらの歌唱は門前のトレードマークで、同会でもお馴染みのスタイルとなっている。
歌手の沢井明(テイチク)の指導を受けて81歳で歌手デビューしている。
歌い終わるとファンからたくさんの祝儀を受けていたが、「すみません、有難うございます。もう少し元気に頑張ります」と、深々と頭を下げていた。
大原富士子はデビュー33年。新曲「海どり海峡」などを歌った。清水英彰は13年前のデビュー曲と最新曲「だんじり魂」などを歌唱。
写真・大原富士子
写真・清水英彰
北川紀恵は五木ひろしの「長良川艶歌」に合わせて日本舞踊を披露。最新曲の「北の桟橋」や「祇園すずめ」などのオリジナル曲を聴かせた。
三浦潤平は得意のムード歌謡のメドレーと共に、最新曲「心いくとせ」とカップリング曲の「日めくり」を歌った。
写真・北川紀恵
写真・三浦潤平
SAORIは初めてテレビ出演した時に歌ったという木下結子の「ノラ」をカバーし、オリジナルの「もう一度・・・」も。デビュー5年目になる林田夏美はオリジナル曲「丹後・但馬〜未練旅」などを歌った。
写真・SAORI
写真・林田夏美
※写真・記事の4無断使用はお断りします。
写真・第248回関西発歌謡曲応援の会の出演者たち
この日、出演したのは大原富士子、清水英彰、北川紀恵、三浦潤平、SAORI&林田夏美、門前きよしの6組7人。
中でもトリで歌った門前きよしは最高齢の86歳。メドレーを含むカバー曲4曲を一気に歌った。
司会者からこのように元気で歌える秘訣はーと訊かれると、「好きな歌を歌うことが元気につながっています」と応えて、最後にオリジナル最新曲の「大阪ブルース」を歌った。
写真・門前きよし
酸素吸入器を付けながらの歌唱は門前のトレードマークで、同会でもお馴染みのスタイルとなっている。
歌手の沢井明(テイチク)の指導を受けて81歳で歌手デビューしている。
歌い終わるとファンからたくさんの祝儀を受けていたが、「すみません、有難うございます。もう少し元気に頑張ります」と、深々と頭を下げていた。
大原富士子はデビュー33年。新曲「海どり海峡」などを歌った。清水英彰は13年前のデビュー曲と最新曲「だんじり魂」などを歌唱。
写真・大原富士子
写真・清水英彰
北川紀恵は五木ひろしの「長良川艶歌」に合わせて日本舞踊を披露。最新曲の「北の桟橋」や「祇園すずめ」などのオリジナル曲を聴かせた。
三浦潤平は得意のムード歌謡のメドレーと共に、最新曲「心いくとせ」とカップリング曲の「日めくり」を歌った。
写真・北川紀恵
写真・三浦潤平
SAORIは初めてテレビ出演した時に歌ったという木下結子の「ノラ」をカバーし、オリジナルの「もう一度・・・」も。デビュー5年目になる林田夏美はオリジナル曲「丹後・但馬〜未練旅」などを歌った。
写真・SAORI
写真・林田夏美
※写真・記事の4無断使用はお断りします。
第320回大阪発流行歌ライブ、加納ひろし、水城なつみ、一条貫太、本間愛音、杉ひろしが出演 大阪・BIG C AT [ライブ]
◆ 第320回大阪発流行歌ライブが2024年6月19日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG C ATで開かれた。この日が新曲の発売日の加納ひろしをはじめ水城なつみ、一条貫太、本間愛音(あかね)杉ひろしの5人が出演した。
写真・第320回大阪発流行歌ライブの出演者たち
デビュー46年の加納ひろしは、自身が作曲したという新曲「あなたへのセレナーデ」の発売日がライブ当日。カップリングの「無頼のブルース」と共に初披露した。
写真・加納ひろし
30万枚を上回るセールスを記録したという最大のヒット曲「銀座」(1991年)も歌った。
「これは当初、石原裕次郎さんに作られた作品だった」
と、客席をラウンドして聴かせた。
デビュー11年目の水城なつみは6月14日に30歳の誕生日を迎えたばかり。演歌を中心にポップス、ロックなどと歌の幅広さを感じさせる楽曲を揃えた。まずは去年5月に出した10周年記念曲「あかつき情話」を歌った。去年はこれに続いて7月に「恋のパシュート」もリリースしている。
写真・水城なつみ
これは「アイドルっぽい歌で、演歌じゃないんです」と、演歌歌手でもこんな歌も歌えるとばかりにアイドルになり切っていた。また新曲のカップリング曲「トラック野郎おとこ旅」はノリのいいロック調の楽曲。「親族にトラックドライバーが多いもので・・・」と話していた。
メイン曲「寒牡丹」では演歌歌手としての真骨頂を発揮して、彼女らしさを存分に見せ、母を想って歌った。
一条貫太は2018年のデビューで今年でまだ7年目ながら、その歌唱は安定感がある。3度目の出演という大阪発流行歌ライブなど関西キャンペーンの合間を縫って、東京ではチケットが取りにくいという薬師丸ひろ子コンサートを神戸で聴くゆとりも見せるほど。
写真・一条貫太
前作の「男の漁場」では ♬ ザンザザンザ〜 と海の男を歌ったが、今作の「大漁太鼓」も海を舞台にした男歌。同じレコード会社の鳥羽一郎から「海の歌は任せた」と託されている。これからも全国の海を歌って行きたいという。
その鳥羽に敬意を払って「海の匂いのお母さん」をカバーして聴かせた。去年発売したカバーアルバムにも収録している。
本間愛音も2018年デビュー。デビュー曲は「江差おんな唄」。2枚目のシングルは「よされ恋津軽」で、この歌から披露した。
元看護師で、休日などを利用して子どもの頃から習っていた民謡の大会に出場したり、歌謡ショーに出演していた。
写真・本間愛音
レコード会社を移籍して今年1月に出したのが「北海海節」。カップリングの「青森挽歌」と共に歌った。
推薦曲コーナーは広島・福山市出身で、現在は奈良・橿原市を拠点に活動している杉ひろし。「なさけ大阪」などを歌った。
写真・杉ひろし
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[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/
写真・第320回大阪発流行歌ライブの出演者たち
デビュー46年の加納ひろしは、自身が作曲したという新曲「あなたへのセレナーデ」の発売日がライブ当日。カップリングの「無頼のブルース」と共に初披露した。
写真・加納ひろし
30万枚を上回るセールスを記録したという最大のヒット曲「銀座」(1991年)も歌った。
「これは当初、石原裕次郎さんに作られた作品だった」
と、客席をラウンドして聴かせた。
デビュー11年目の水城なつみは6月14日に30歳の誕生日を迎えたばかり。演歌を中心にポップス、ロックなどと歌の幅広さを感じさせる楽曲を揃えた。まずは去年5月に出した10周年記念曲「あかつき情話」を歌った。去年はこれに続いて7月に「恋のパシュート」もリリースしている。
写真・水城なつみ
これは「アイドルっぽい歌で、演歌じゃないんです」と、演歌歌手でもこんな歌も歌えるとばかりにアイドルになり切っていた。また新曲のカップリング曲「トラック野郎おとこ旅」はノリのいいロック調の楽曲。「親族にトラックドライバーが多いもので・・・」と話していた。
メイン曲「寒牡丹」では演歌歌手としての真骨頂を発揮して、彼女らしさを存分に見せ、母を想って歌った。
一条貫太は2018年のデビューで今年でまだ7年目ながら、その歌唱は安定感がある。3度目の出演という大阪発流行歌ライブなど関西キャンペーンの合間を縫って、東京ではチケットが取りにくいという薬師丸ひろ子コンサートを神戸で聴くゆとりも見せるほど。
写真・一条貫太
前作の「男の漁場」では ♬ ザンザザンザ〜 と海の男を歌ったが、今作の「大漁太鼓」も海を舞台にした男歌。同じレコード会社の鳥羽一郎から「海の歌は任せた」と託されている。これからも全国の海を歌って行きたいという。
その鳥羽に敬意を払って「海の匂いのお母さん」をカバーして聴かせた。去年発売したカバーアルバムにも収録している。
本間愛音も2018年デビュー。デビュー曲は「江差おんな唄」。2枚目のシングルは「よされ恋津軽」で、この歌から披露した。
元看護師で、休日などを利用して子どもの頃から習っていた民謡の大会に出場したり、歌謡ショーに出演していた。
写真・本間愛音
レコード会社を移籍して今年1月に出したのが「北海海節」。カップリングの「青森挽歌」と共に歌った。
推薦曲コーナーは広島・福山市出身で、現在は奈良・橿原市を拠点に活動している杉ひろし。「なさけ大阪」などを歌った。
写真・杉ひろし
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/
KOBE流行歌ライブ VOL.223 木下結子・葵かを里・山西アカリ・山田壽一が出演 「ノラ」への想いを木下 8月から入場料500円値上げを発表 [ライブ]
◆デビュー40年の木下結子、20年の葵かを里、10年の山田壽一と節目の3人、それにソロ2年目の若い山西アカリが、それぞれの歌世界を披露した第223回KOBE流行歌ライブは、2024年6月13日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれた。
写真・第223回KOBE流行歌ライブの出演者たち
「ノラ」のオリジナル歌手で知られる木下結子は、「6日に亡くなった門倉有希さんがこの歌をカバーしなければ、今も私が歌い続けていることはなかったかもしれない」と、50歳という若さで逝った彼女をKOBE流行歌ライブのステージで悼んだ。
ライブが開かれた6月13日は奇しくも門倉有希の告別式が都内の斎場で行われた日であった。木下はこの日に合わせるかのように、「ノラ」について語り始めた。
写真・最新曲「百滝桜」を歌う木下結子
木下が大阪弁で大阪の女を歌った「放されて」でデビューしたのは1984(昭和59)年。それから5年目に発売したのが「ノラ」であった。
9年後の1998年には門倉がアレンジを変えて「ノラ」を発売している。80万枚を超えるヒットになった。木下の「ノラ」と門倉のそれは微妙にアレンジが違うというが、多くの人がその作品の存在を初めて知ったのは、門倉に寄るところが大きい。
「その時、私の『ノラ』はすでに廃盤になっていましたから」と木下は明かしている。しかし門倉の「ノラ」がヒットしたのに乗じて、木下が所属していた日本コロムビアは「ノラ」を再リリースしている。
木下は「ノラをもう1度、世の中に出して蘇くれたのは門倉さんのお陰でした。これからもオリジナル歌手として大切に、この楽曲を歌っていきたい」
と、話して自らの「ノラ」を歌った。
流行歌ライブでは出演者それぞれが自分の持ち時間の中で最新曲や代表曲をアピールする。木下はこの日のトリを務めたが、自分の時間を120パーセント利用して、歌と語りで自らの存在感を示し、他を圧倒するというベテランぶりを見せのであった。
写真・葵かを里
写真・山西アカリ
葵かを里は20周年記念曲「城端曳山祭」など5曲を歌い、舞いながら歌う演歌歌手としての存在をアピールした。
また山西アカリはソロデビューして2度目のKOBE流行歌ライブの出演。5月に出した「紀ノ川よ」などを歌った。
写真・風の盆の男踊りを披露する山田壽一
演歌・歌謡曲の歌手としてのキャリアはまだ10年だが前身の民謡歌手時代から数えると50年近くになるベテランである山田壽一は、独特の高音を響かせて富山の風の盆をモチーフにした新曲「風の盆哀歌」を披露した。
■入場料値上げへ
KOBE流行歌ライブではこの日、開演前に実行委員の岡本金丸さんから、入場料を今年8月から現行の3千円から3千500円に値上げすることが報告され、岡本さんは「断腸の思いですが、ご理解を頂きたい。今後も皆さんの期待に応える良いライブを行なっていきたい」と、話した。
写真・第223回KOBE流行歌ライブの出演者たち
「ノラ」のオリジナル歌手で知られる木下結子は、「6日に亡くなった門倉有希さんがこの歌をカバーしなければ、今も私が歌い続けていることはなかったかもしれない」と、50歳という若さで逝った彼女をKOBE流行歌ライブのステージで悼んだ。
ライブが開かれた6月13日は奇しくも門倉有希の告別式が都内の斎場で行われた日であった。木下はこの日に合わせるかのように、「ノラ」について語り始めた。
写真・最新曲「百滝桜」を歌う木下結子
木下が大阪弁で大阪の女を歌った「放されて」でデビューしたのは1984(昭和59)年。それから5年目に発売したのが「ノラ」であった。
9年後の1998年には門倉がアレンジを変えて「ノラ」を発売している。80万枚を超えるヒットになった。木下の「ノラ」と門倉のそれは微妙にアレンジが違うというが、多くの人がその作品の存在を初めて知ったのは、門倉に寄るところが大きい。
「その時、私の『ノラ』はすでに廃盤になっていましたから」と木下は明かしている。しかし門倉の「ノラ」がヒットしたのに乗じて、木下が所属していた日本コロムビアは「ノラ」を再リリースしている。
木下は「ノラをもう1度、世の中に出して蘇くれたのは門倉さんのお陰でした。これからもオリジナル歌手として大切に、この楽曲を歌っていきたい」
と、話して自らの「ノラ」を歌った。
流行歌ライブでは出演者それぞれが自分の持ち時間の中で最新曲や代表曲をアピールする。木下はこの日のトリを務めたが、自分の時間を120パーセント利用して、歌と語りで自らの存在感を示し、他を圧倒するというベテランぶりを見せのであった。
写真・葵かを里
写真・山西アカリ
葵かを里は20周年記念曲「城端曳山祭」など5曲を歌い、舞いながら歌う演歌歌手としての存在をアピールした。
また山西アカリはソロデビューして2度目のKOBE流行歌ライブの出演。5月に出した「紀ノ川よ」などを歌った。
写真・風の盆の男踊りを披露する山田壽一
演歌・歌謡曲の歌手としてのキャリアはまだ10年だが前身の民謡歌手時代から数えると50年近くになるベテランである山田壽一は、独特の高音を響かせて富山の風の盆をモチーフにした新曲「風の盆哀歌」を披露した。
■入場料値上げへ
KOBE流行歌ライブではこの日、開演前に実行委員の岡本金丸さんから、入場料を今年8月から現行の3千円から3千500円に値上げすることが報告され、岡本さんは「断腸の思いですが、ご理解を頂きたい。今後も皆さんの期待に応える良いライブを行なっていきたい」と、話した。
新ユニット「OSAKAスリー」が発足 大阪・梅田でお披露目ライブ 浪花の〈純烈〉へ [ライブ]
◆民謡歌手の坂崎守寛、シンガーソングライターで作詞・作曲家の舞ゆうじ、演歌歌手の森川大輔の、いずれも関西で活動する3人によって新たなユニット「OSAKAスリー」が結成され、そのお披露目ライブが2024年5月27日、大阪・梅田のジャズハウス、ロイヤルホースで開かれた。揃いのTシャツ姿でそれぞれのオリジナル曲を3人で歌った。将来はオリジナル曲もリリースか。
写真・OSAKAスリー
ライブは関西発歌謡曲応援の会の特別バージョンとして行われた。
坂崎守寛、舞ゆうじ、森川大輔がまずはそれぞれの最新曲を歌って自己紹介をした。
坂崎は自身のキャッチフレーズをそのままタイトルにした歌謡曲「浪花の若大将」でアピール。舞は浅田あつこへ提供している「西成の櫻(はな)」をギターの弾き語りをして「専門は曲を作ることですが、選んでもらって光栄です」。
森川は日本コロムビア移籍第2弾の「横浜アバンチュール」を歌った。
写真・坂崎守寛
関西民謡界の若手、坂崎守寛は従来の民謡に留まらず、自らが初めて作詞と作曲をしたという、アップテンポなロック調なオリジナル曲「イナズマ」を、17歳の高校生が弾く津軽三味線に合わせて初披露。
「この楽曲をOSAKAスリーのライブで育てて行きたい。将来は着物でロックフェスにも出てみたい」
写真・舞ゆうじ
舞ゆうじは18歳で上京して吉幾三のミュージックスクールで勉強した経験を持つこともあって、この日は吉の「酔歌」のほか、寺尾聰の「ルビーの指輪」をカバーした。
関西在住で自らの門下生でもある歌手、伊東さちこに提供した「月下美人」、19年前に他界したという父親の出身地の大分県を舞台に歌ったオリジナル曲「こころの故郷」も披露した。
写真・森川大輔
森川大輔はサラリーマンを経て、母親が作詞した「天空の城 竹田城」で歌手デビューしている。日本コロムビアに移籍してから出した2枚のシングルのカップリング曲である「大阪レイニーブルー」「酒ごころ」を歌ってアピールした。
最後に揃いのTシャツ姿で3人は「今まで別々に活動してきましたが、一緒に歌う事で大いに刺激を受けました。頼れる仲間が出来ました」と、これからの活動への意欲みせた。
写真・女性ゲストを交えて全員で
左端が松浦ゆみ、右端が妃月洋子
OSAKAスリーは今後、ラジオ出演やライブなどを予定している。この日のライブにはまた、松浦ゆみ、妃月洋子がゲスト出演して華を添えた。
写真・OSAKAスリー
ライブは関西発歌謡曲応援の会の特別バージョンとして行われた。
坂崎守寛、舞ゆうじ、森川大輔がまずはそれぞれの最新曲を歌って自己紹介をした。
坂崎は自身のキャッチフレーズをそのままタイトルにした歌謡曲「浪花の若大将」でアピール。舞は浅田あつこへ提供している「西成の櫻(はな)」をギターの弾き語りをして「専門は曲を作ることですが、選んでもらって光栄です」。
森川は日本コロムビア移籍第2弾の「横浜アバンチュール」を歌った。
写真・坂崎守寛
関西民謡界の若手、坂崎守寛は従来の民謡に留まらず、自らが初めて作詞と作曲をしたという、アップテンポなロック調なオリジナル曲「イナズマ」を、17歳の高校生が弾く津軽三味線に合わせて初披露。
「この楽曲をOSAKAスリーのライブで育てて行きたい。将来は着物でロックフェスにも出てみたい」
写真・舞ゆうじ
舞ゆうじは18歳で上京して吉幾三のミュージックスクールで勉強した経験を持つこともあって、この日は吉の「酔歌」のほか、寺尾聰の「ルビーの指輪」をカバーした。
関西在住で自らの門下生でもある歌手、伊東さちこに提供した「月下美人」、19年前に他界したという父親の出身地の大分県を舞台に歌ったオリジナル曲「こころの故郷」も披露した。
写真・森川大輔
森川大輔はサラリーマンを経て、母親が作詞した「天空の城 竹田城」で歌手デビューしている。日本コロムビアに移籍してから出した2枚のシングルのカップリング曲である「大阪レイニーブルー」「酒ごころ」を歌ってアピールした。
最後に揃いのTシャツ姿で3人は「今まで別々に活動してきましたが、一緒に歌う事で大いに刺激を受けました。頼れる仲間が出来ました」と、これからの活動への意欲みせた。
写真・女性ゲストを交えて全員で
左端が松浦ゆみ、右端が妃月洋子
OSAKAスリーは今後、ラジオ出演やライブなどを予定している。この日のライブにはまた、松浦ゆみ、妃月洋子がゲスト出演して華を添えた。
第246回歌謡曲応援の会、7人が最新曲を披露 [ライブ]
◆横浜や千葉から来阪した歌手を含め7人が出演した第246回歌謡曲応援の会が2024年5月22日、大阪・梅田のジャズハウス、ロイヤルホースで開かれた。
写真・勢ぞろいした出演者たち
出演したのは青山慶彦、尼乃旭(あまのひかる)太秦こうじ、あずみ万里子・松本久茂、宮坂志乃、山田リエの7人。
青山慶彦は電気メーカーを退職後に歌謡界に入り、今は歌手と共に歌と話し方の講師も兼任している83歳。
「道ひとすじ」「めぐり逢うために」などを歌った。
写真・青山慶彦
写真・尼乃旭
尼乃旭はこの日、唯一の和服姿での歌唱。代表作としている「心願」のほか「浅野内匠頭」などを歌った。近く映画にも出演するとアピールしていた。
太秦こうじは京都・太秦にある自身のカラオケ店で定期ライブを開催中。京都・嵐山を舞台にした「愛の嵐山」や「流れ雲」などを歌った。
写真・太秦こうじ
横浜からやって来たあずみ万里子は、この日披露した「貴方へのメッセージ」「汐入川秘恋」の新曲2曲の発表会を4月に大阪市内で開いたばかり。デビュー15周年を記念したもの。
写真・あずみ万里子
写真・松本久茂
あずみの新曲を書いたのは建築家でシンガーソングライターの松本久茂。その発表会は自ら設計した大阪市内のビル内で開いている。
あずみの新曲のもう1曲の「この想いあなたに」をピアノで弾き語りをしたほか、自身のアルバム「First」に収録している「夜のカメリア」も歌唱した。
千葉からの宮坂志乃は華道など15種の資格を持ち、元は老人ホームの栄養士もしていたほど。この日は歌手デビュー曲の「雪蛍」その続編で好きな2人が結ばれる「こころの花」などを歌った。
写真・宮坂志乃
写真・山田リエ
山田リエは婚活コミュニケーションひろば・結婚相談所を運営するほか、結婚式プロデュース、MCも行う。歌手は最も新しい5つ目の仕事だという。
オリジナル曲「相生橋ビジット」「時のいたずら」などを歌った。
写真・勢ぞろいした出演者たち
出演したのは青山慶彦、尼乃旭(あまのひかる)太秦こうじ、あずみ万里子・松本久茂、宮坂志乃、山田リエの7人。
青山慶彦は電気メーカーを退職後に歌謡界に入り、今は歌手と共に歌と話し方の講師も兼任している83歳。
「道ひとすじ」「めぐり逢うために」などを歌った。
写真・青山慶彦
写真・尼乃旭
尼乃旭はこの日、唯一の和服姿での歌唱。代表作としている「心願」のほか「浅野内匠頭」などを歌った。近く映画にも出演するとアピールしていた。
太秦こうじは京都・太秦にある自身のカラオケ店で定期ライブを開催中。京都・嵐山を舞台にした「愛の嵐山」や「流れ雲」などを歌った。
写真・太秦こうじ
横浜からやって来たあずみ万里子は、この日披露した「貴方へのメッセージ」「汐入川秘恋」の新曲2曲の発表会を4月に大阪市内で開いたばかり。デビュー15周年を記念したもの。
写真・あずみ万里子
写真・松本久茂
あずみの新曲を書いたのは建築家でシンガーソングライターの松本久茂。その発表会は自ら設計した大阪市内のビル内で開いている。
あずみの新曲のもう1曲の「この想いあなたに」をピアノで弾き語りをしたほか、自身のアルバム「First」に収録している「夜のカメリア」も歌唱した。
千葉からの宮坂志乃は華道など15種の資格を持ち、元は老人ホームの栄養士もしていたほど。この日は歌手デビュー曲の「雪蛍」その続編で好きな2人が結ばれる「こころの花」などを歌った。
写真・宮坂志乃
写真・山田リエ
山田リエは婚活コミュニケーションひろば・結婚相談所を運営するほか、結婚式プロデュース、MCも行う。歌手は最も新しい5つ目の仕事だという。
オリジナル曲「相生橋ビジット」「時のいたずら」などを歌った。
第222回KOBE流行歌ライブ、芸能生活60周年の湯原昌幸と藤井香愛、原田波人、城山みつきが出演 [ライブ]
◆ 第1回開催から20年目に突入しているKOBE流行歌ライブの第222回公演が2024年5月16日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ボールで開かれた。芸能生活60周年を迎えている湯原昌幸が出演。たきのえいじ作詞、杉本眞人作曲の「人生半分」などを歌い、自らの歌手人生もまだ半ばである事を示した。共演した藤井香愛、原田波人、城山みつきの3人はいずれもデビュー10年未満の若手。大先輩のステージは若い3人にとって励みになったようだ。
写真・4人の出演者たち
17歳で歌手デビューした湯原昌幸は、グループサウンズ(GS)のスウィング・ウエストでヴォーカルの力を磨くが、その時のヒット曲が「雨のバラード」。ソロになってそれをリメークしたところ、さらに大ヒットとなって今では代表曲である。
それから50余年。観客の多くはそれを待ち望んでいた。
写真・湯原昌幸
GSにちなんで「花の首飾り」(ザ・タイガース)「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガーズ)「あの時君は若かった」(ザ・スパイダース)「好きさ好きさ好きさ」(ザ・カーナビーツ)と、60年代のGS作品をメドレーした。
最後は新曲の「たそがれロマン」で締めくくった。
藤井香愛はデビュー6年目。不動産会社での勤務などを経て、30歳を前に歌手デビューの夢を掴んでいる。〈かわい〜〉のコールが飛び交う中、前作の「夢告鳥」から歌った。次の「一夜桃色」は4枚目のシングルで、22年の輝く日本レコード大賞日本作曲家協会選奨受賞曲でもある。
写真・藤井香愛
自身のコーナー、最後の曲は今年4月に出したばかりの6枚目のシングル「純情レボリューション」であった。
男の勝手で弄ばれるような女じゃないわよ、見くびらないでーと、格好良く啖呵を切る女性が主人公。あっ〜胸がすっきりしたーといった声が聞こえてきそうな1曲である。
原田波人はデビュー3年目。この日のメインコーナーのトップバッターであった。歌唱に先駆けて響き渡ったのが、このところKOBE流行歌ライブの合言葉にもなっている〈KOBE流行歌ライブ〜サイコ〜〜!〉の叫び声。
デビュー第2弾の「偽りのくちびる」(22年)から歌った。
写真・原田波人
今年3月に出したのが「万燈籠」。原田は「原点回帰した女歌です」という。実は彼が歌手としてデビューする大きなきっかけとなったNHKのど自慢に出場した際に歌った曲が長山洋子の「蜩ーひぐらしー」であったのだ。
その女歌に戻った新曲「万燈籠」は、あの日告白された「好きだよ」の言葉が忘れられずに想い悩む女性を、この日の出演者の中で最も若い21歳が歌った。
城山みつきは推薦曲コーナーでの出演。デビュー9年目で、今年2月に5年ぶりの新曲を出した。デビュー以来、作曲家弦哲也に曲を書いてもらうのが夢であったという。
写真・城山みつき
それがかなったのが新曲「慟哭の海」である。「この曲のダイナミックなスケール感を味わって欲しいです」と城山。カップリングの「男のほまれ」も歌った。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・4人の出演者たち
17歳で歌手デビューした湯原昌幸は、グループサウンズ(GS)のスウィング・ウエストでヴォーカルの力を磨くが、その時のヒット曲が「雨のバラード」。ソロになってそれをリメークしたところ、さらに大ヒットとなって今では代表曲である。
それから50余年。観客の多くはそれを待ち望んでいた。
写真・湯原昌幸
GSにちなんで「花の首飾り」(ザ・タイガース)「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガーズ)「あの時君は若かった」(ザ・スパイダース)「好きさ好きさ好きさ」(ザ・カーナビーツ)と、60年代のGS作品をメドレーした。
最後は新曲の「たそがれロマン」で締めくくった。
藤井香愛はデビュー6年目。不動産会社での勤務などを経て、30歳を前に歌手デビューの夢を掴んでいる。〈かわい〜〉のコールが飛び交う中、前作の「夢告鳥」から歌った。次の「一夜桃色」は4枚目のシングルで、22年の輝く日本レコード大賞日本作曲家協会選奨受賞曲でもある。
写真・藤井香愛
自身のコーナー、最後の曲は今年4月に出したばかりの6枚目のシングル「純情レボリューション」であった。
男の勝手で弄ばれるような女じゃないわよ、見くびらないでーと、格好良く啖呵を切る女性が主人公。あっ〜胸がすっきりしたーといった声が聞こえてきそうな1曲である。
原田波人はデビュー3年目。この日のメインコーナーのトップバッターであった。歌唱に先駆けて響き渡ったのが、このところKOBE流行歌ライブの合言葉にもなっている〈KOBE流行歌ライブ〜サイコ〜〜!〉の叫び声。
デビュー第2弾の「偽りのくちびる」(22年)から歌った。
写真・原田波人
今年3月に出したのが「万燈籠」。原田は「原点回帰した女歌です」という。実は彼が歌手としてデビューする大きなきっかけとなったNHKのど自慢に出場した際に歌った曲が長山洋子の「蜩ーひぐらしー」であったのだ。
その女歌に戻った新曲「万燈籠」は、あの日告白された「好きだよ」の言葉が忘れられずに想い悩む女性を、この日の出演者の中で最も若い21歳が歌った。
城山みつきは推薦曲コーナーでの出演。デビュー9年目で、今年2月に5年ぶりの新曲を出した。デビュー以来、作曲家弦哲也に曲を書いてもらうのが夢であったという。
写真・城山みつき
それがかなったのが新曲「慟哭の海」である。「この曲のダイナミックなスケール感を味わって欲しいです」と城山。カップリングの「男のほまれ」も歌った。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
2024-05-21 06:31
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第319回大阪発流行歌ライブ、葵かを里、幸田和也、寺本圭佑、はやぶさ、ブルーの5組が出演 [ライブ]
◆葵かを里、幸田和也、寺本圭佑、はやぶさ、ブルーの5組が出演した第319回大阪発流行歌ライブが2024年5月15日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた。男性出演者4組に混じって唯ひとり女性の葵かを里。流行歌ライブで初めてのトリと合わせて、緊張の中にも嬉しさは隠せないようであった。
写真・勢ぞろいした出演者たち
デビュー20周年を迎えている葵かを里は、新曲を発売する度に出演している大阪発流行歌ライブで初のトリを務めた。5組の出演者の中で唯一の女性でもあった。
舞ながら歌う演歌歌手の異名を取る彼女には、日本舞踊の芙蓉香という名前がある。さらに最近では自ら歌う楽曲の作曲も手がけており、作曲家としての筆名である茶野香と、3つの名前を使い分ける多彩な人である。
写真・葵かを里
ライブではまず10周年記念曲「二月堂」から歌った。奈良を舞台とした作品である。彼女にはもう1作、奈良を歌った楽曲がある。前作の「吉野千本桜」という義経と静御前の悲恋の物語であり、この作品では現地で桜木の植樹も行っている。
作曲家茶野香の作品をメドレーで紹介したほか、最後は20周年記念の新曲「城端 曳山祭」も披露した。
大阪・羽曳野市出身の幸田和也はデビュー16年になる。大阪市内でカラオケスナックを経営しながら歌手活動をしていたが、レコード会社の誘いもあって拠点を大阪から東京へ移して10年になるという。
今年2月に同ライブのホリデージャパンスペシャルに出演している。4月には大阪市内で開かれたレコード会社主催の歌謡フェスタにも出演するなど、地元大阪での活動も活発である。
写真・幸田和也
新曲のカップリング曲「秋の別れ」から披露した。大阪にも馴染みがあるチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」大阪市出身で23年前に亡くなった河島英五の代表曲「酒と泪と男と女」をカバー。
新曲は前作までとガラッと趣を変えた、ムードたっぷりな「哀しみのシルエット」。「3連のリズムの楽曲が欲しい、といった希望がかなった」作品で、多くの人たちから好評だという。
歌う宅配便とまで呼ばれる寺本圭佑は、出来るだけ皆さんの身近な所で歌いたいーと、1年間の多くを全国各地で行うライブやコンサートで費やしている。
奈良市出身でデビュー15年目を迎えたばかり。デビュー時は奈良出身らしく〈東大寺四郎〉と名乗っていた。シンガーソングライター、小田純平の門下生としてメキメキ力を付けて、提供された楽曲は28曲にもなる。門下の優等生でもある。
写真・寺本圭佑
その寺本が大きく変わったと言われるようになったのは2021年リリースの「望郷本線」からで、これを境に歌手としての存在感を高めることになった。
この日はこれと共に次作の「折鶴夜曲 〜おりづるやきょく〜 」(2022年)そして今年4月に発売したばかりの「ほおずり」と、いずれも聴くものが涙するもいう〈泣きの3部作〉とされる作品を聴かせた。
大滝ひかると駿河ヤマトによるデュオのはやぶさ。ムード歌謡を歌うグループとして2012年にデビューしている。22年に日本クラウンに移籍しており、それぞれソロとしての活動も始めている。
大滝が「あの日の花吹雪」駿河の「ズルい男に乾杯!!」と、それぞれのソロデビュー曲を披露して、大滝の演歌、駿河のムード歌謡といった具合に得意分野を明確にした。
写真・はやぶさ
もちろんはやぶさとしての新曲「赤坂レイニー・ナイト」(24年2月)も披露した。雨の赤坂で別れた人を想う切ない女心を歌う3連のムード歌謡。鶴岡雅義が「はやぶさのために書きます」と作曲したもの。
赤坂は「ムード歌謡の聖地でもある」(はやぶさ)ことから、ムード歌謡グループとしての本領発揮を狙っている。
彼らのコーナーの最後は「岩壁の母」。「知り合いでもなかった2人を急速に近づけたのがこの作品でした」とか。
推薦曲コーナーに出演したのはブルー。去年4月に発売した「ノスタルジックな~もう恋なんてできないと思っていたのに~」を歌った。
写真・ブルー
20年に出した「ノスタルジックな」の続編だという。CDには「夏影」「或る人の物語」も収録している。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
写真・勢ぞろいした出演者たち
デビュー20周年を迎えている葵かを里は、新曲を発売する度に出演している大阪発流行歌ライブで初のトリを務めた。5組の出演者の中で唯一の女性でもあった。
舞ながら歌う演歌歌手の異名を取る彼女には、日本舞踊の芙蓉香という名前がある。さらに最近では自ら歌う楽曲の作曲も手がけており、作曲家としての筆名である茶野香と、3つの名前を使い分ける多彩な人である。
写真・葵かを里
ライブではまず10周年記念曲「二月堂」から歌った。奈良を舞台とした作品である。彼女にはもう1作、奈良を歌った楽曲がある。前作の「吉野千本桜」という義経と静御前の悲恋の物語であり、この作品では現地で桜木の植樹も行っている。
作曲家茶野香の作品をメドレーで紹介したほか、最後は20周年記念の新曲「城端 曳山祭」も披露した。
大阪・羽曳野市出身の幸田和也はデビュー16年になる。大阪市内でカラオケスナックを経営しながら歌手活動をしていたが、レコード会社の誘いもあって拠点を大阪から東京へ移して10年になるという。
今年2月に同ライブのホリデージャパンスペシャルに出演している。4月には大阪市内で開かれたレコード会社主催の歌謡フェスタにも出演するなど、地元大阪での活動も活発である。
写真・幸田和也
新曲のカップリング曲「秋の別れ」から披露した。大阪にも馴染みがあるチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」大阪市出身で23年前に亡くなった河島英五の代表曲「酒と泪と男と女」をカバー。
新曲は前作までとガラッと趣を変えた、ムードたっぷりな「哀しみのシルエット」。「3連のリズムの楽曲が欲しい、といった希望がかなった」作品で、多くの人たちから好評だという。
歌う宅配便とまで呼ばれる寺本圭佑は、出来るだけ皆さんの身近な所で歌いたいーと、1年間の多くを全国各地で行うライブやコンサートで費やしている。
奈良市出身でデビュー15年目を迎えたばかり。デビュー時は奈良出身らしく〈東大寺四郎〉と名乗っていた。シンガーソングライター、小田純平の門下生としてメキメキ力を付けて、提供された楽曲は28曲にもなる。門下の優等生でもある。
写真・寺本圭佑
その寺本が大きく変わったと言われるようになったのは2021年リリースの「望郷本線」からで、これを境に歌手としての存在感を高めることになった。
この日はこれと共に次作の「折鶴夜曲 〜おりづるやきょく〜 」(2022年)そして今年4月に発売したばかりの「ほおずり」と、いずれも聴くものが涙するもいう〈泣きの3部作〉とされる作品を聴かせた。
大滝ひかると駿河ヤマトによるデュオのはやぶさ。ムード歌謡を歌うグループとして2012年にデビューしている。22年に日本クラウンに移籍しており、それぞれソロとしての活動も始めている。
大滝が「あの日の花吹雪」駿河の「ズルい男に乾杯!!」と、それぞれのソロデビュー曲を披露して、大滝の演歌、駿河のムード歌謡といった具合に得意分野を明確にした。
写真・はやぶさ
もちろんはやぶさとしての新曲「赤坂レイニー・ナイト」(24年2月)も披露した。雨の赤坂で別れた人を想う切ない女心を歌う3連のムード歌謡。鶴岡雅義が「はやぶさのために書きます」と作曲したもの。
赤坂は「ムード歌謡の聖地でもある」(はやぶさ)ことから、ムード歌謡グループとしての本領発揮を狙っている。
彼らのコーナーの最後は「岩壁の母」。「知り合いでもなかった2人を急速に近づけたのがこの作品でした」とか。
推薦曲コーナーに出演したのはブルー。去年4月に発売した「ノスタルジックな~もう恋なんてできないと思っていたのに~」を歌った。
写真・ブルー
20年に出した「ノスタルジックな」の続編だという。CDには「夏影」「或る人の物語」も収録している。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html
第221回KOBE流行歌ライブ、瀬口侑希・竹村こずえ・岡本幸太が出演した 神戸・新開地 [ライブ]
◆すっかり定着した着物姿をホームグラウンドの神戸で見せた瀬口侑希、長い髪をバッサリとショートにカットして現れた竹村こずえ、デビュー1年目で3度の出演を果たした岡本幸太。この3人で届けられた第221回KOBE流行歌ライブが2024年4月18日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれた。
写真・第221回KOBE流行歌ライブの出演者たち
左から竹村こずえ、瀬口侑希、岡本幸太
瀬口侑希は神戸市出身。KOBE流行歌ライブではすっかりとお馴染みである。会場には出身校の甲南大学時代の友人やファンクラブなどたくさんの人たちが応援に詰めかけていた。
自身のコーナーでまず聴かせたのは、船乗りであった瀬口の父親の姿を偲ぶかのように作詞家坂口照幸が書いた「冬航路」(23年2月)。大川栄策が筑紫竜平のペンネームで作曲した事でも話題を集めた作品である。
写真・瀬口侑希
デビューは2000年。24年の間に出したシングルは、デビュー曲の「ねぶた(NEBUTA)」から新曲の「さだめの海」まで31作になる。
この中から「運命の悪戯」(22年)「誘惑のスキャンダル」(同)を歌うと共に、「さだめの海」とカップリング曲「シリエトク」も披露。
「さだめのー」は世間に認められない2人でも、来世で貴方と一緒になりたいーーと、女心を歌う。
最後はセットリストにもない、「勝手にアンコール」と、歌手としてのスタートを飾ったデビュー曲を歌って会場を盛り上げた。
竹村こずえは滋賀県出身。2年ぶりの新曲「女の燗月夜」を披露した。心機一転を図るかのように長かった髪を短く切って、しかも曲のイメージに合わせて衣装の着物は黒地に黄色の柄。「初めて髪を染めた」と、頭は金髪にと奇抜。
津軽を舞台に歌うこれは、惚れた男への想いが忘れられない心のうちを吐露する。
写真・竹村こずえ
ノリのいい「春遠からじ」、デビュー当時はアクティブな立ち三味線で歌う姿が印象的だった「能登の海鳴り」も聴かせた。
デビュー前は10tトラックを運転しなが子育てをしたパワフルさが持ち前であるが、反面、自宅では犬を7匹も飼う優しさも見せる。その名前がまたユニーク。父犬が〈北島三郎〉で、長男犬は〈鳥羽一郎〉長女犬は〈瀬川瑛子〉そして次女犬は〈藤あや子〉という。次の子犬の名前が気にかかる。
デビュー曲「あなたに哀愁」で去年、KOBE流行歌ライブに初出演した岡本幸太は、今回、3度目のお目見え。このライブのステージで、共演の瀬口から付けられた名前が「KOBE流行歌ライブの申し子」というのもうなづける。
とは言うものの、ファンから手渡された祝儀をしまう仕草のまだまだ慣れない姿は、新人らしさを感じさせる。
写真・岡本幸太
アマチュア時代に日本大衆音楽祭で内閣総理大臣賞を受賞しているなど、爽やかな歌唱力はお墨付き。
今年3月には新曲「君に愛がとまらない」をリリースしている。カップリングの「あの日の夢を忘れられない」と共に披露した。
デビュー2年目に入って「大きな歌手を目指したい」と、意気込みをみせた。
ライブではすっかり名物となった、昭和歌謡を歌うコーナーでは、岡本が「黄昏のビギン」竹村が「愛燦燦」瀬口は「テネシーワルツ」をそれぞれ歌った。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・第221回KOBE流行歌ライブの出演者たち
左から竹村こずえ、瀬口侑希、岡本幸太
瀬口侑希は神戸市出身。KOBE流行歌ライブではすっかりとお馴染みである。会場には出身校の甲南大学時代の友人やファンクラブなどたくさんの人たちが応援に詰めかけていた。
自身のコーナーでまず聴かせたのは、船乗りであった瀬口の父親の姿を偲ぶかのように作詞家坂口照幸が書いた「冬航路」(23年2月)。大川栄策が筑紫竜平のペンネームで作曲した事でも話題を集めた作品である。
写真・瀬口侑希
デビューは2000年。24年の間に出したシングルは、デビュー曲の「ねぶた(NEBUTA)」から新曲の「さだめの海」まで31作になる。
この中から「運命の悪戯」(22年)「誘惑のスキャンダル」(同)を歌うと共に、「さだめの海」とカップリング曲「シリエトク」も披露。
「さだめのー」は世間に認められない2人でも、来世で貴方と一緒になりたいーーと、女心を歌う。
最後はセットリストにもない、「勝手にアンコール」と、歌手としてのスタートを飾ったデビュー曲を歌って会場を盛り上げた。
竹村こずえは滋賀県出身。2年ぶりの新曲「女の燗月夜」を披露した。心機一転を図るかのように長かった髪を短く切って、しかも曲のイメージに合わせて衣装の着物は黒地に黄色の柄。「初めて髪を染めた」と、頭は金髪にと奇抜。
津軽を舞台に歌うこれは、惚れた男への想いが忘れられない心のうちを吐露する。
写真・竹村こずえ
ノリのいい「春遠からじ」、デビュー当時はアクティブな立ち三味線で歌う姿が印象的だった「能登の海鳴り」も聴かせた。
デビュー前は10tトラックを運転しなが子育てをしたパワフルさが持ち前であるが、反面、自宅では犬を7匹も飼う優しさも見せる。その名前がまたユニーク。父犬が〈北島三郎〉で、長男犬は〈鳥羽一郎〉長女犬は〈瀬川瑛子〉そして次女犬は〈藤あや子〉という。次の子犬の名前が気にかかる。
デビュー曲「あなたに哀愁」で去年、KOBE流行歌ライブに初出演した岡本幸太は、今回、3度目のお目見え。このライブのステージで、共演の瀬口から付けられた名前が「KOBE流行歌ライブの申し子」というのもうなづける。
とは言うものの、ファンから手渡された祝儀をしまう仕草のまだまだ慣れない姿は、新人らしさを感じさせる。
写真・岡本幸太
アマチュア時代に日本大衆音楽祭で内閣総理大臣賞を受賞しているなど、爽やかな歌唱力はお墨付き。
今年3月には新曲「君に愛がとまらない」をリリースしている。カップリングの「あの日の夢を忘れられない」と共に披露した。
デビュー2年目に入って「大きな歌手を目指したい」と、意気込みをみせた。
ライブではすっかり名物となった、昭和歌謡を歌うコーナーでは、岡本が「黄昏のビギン」竹村が「愛燦燦」瀬口は「テネシーワルツ」をそれぞれ歌った。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
増位山の実兄、歌手米沢ひでかずが新曲発表会開く 歌謡曲応援の会 [ライブ]
◆ 「絣のもんぺ」で2018年にメジャーデビューした歌手、米沢ひでかずが24年1月にリリースした新曲「冬枯れ海峡」(作詞・山川夕斗、作曲・岡千秋、編曲・斉藤功)の発表会が4月10日、大阪・梅田のジャズハウス、ロイヤルホースで開かれた。
写真・「冬枯れ海峡」を歌う米沢ひでかず
米沢ひでかずは、歌手で大相撲の元大関、増位山太志郎の実兄。歌を歌い始めても行く先々で「増位山のお兄さん」と紹介されるなど、弟の名前の大きさに押されてきた。
「僕もデビューしてからムード歌謡の米沢で売ってきました。今作では名ギタリストの斉藤先生に編曲とギター演奏を依頼して、男の哀愁を感じてもらえると嬉しいです」とアピールしていた。
「編曲を頼んだ斉藤先生には『北の旅人』のような、柔らかな雰囲気の曲調を出してほしい、とお願いしたんです」
写真・米沢ひでかず
その効果も現れて、イントロをはじめ斉藤のギター演奏が歌を引き立たせていた。カップリングの「うしろ影」(作詞・山川夕斗)では斉藤が作曲と編曲を行なっている。
この日、米沢は「絣のもんぺ」同カップリングの「人生中々」も歌ったほか、増位山のヒット曲「そんな夕子に惚れました」「男の背中」も聴かせた。
会場には多くの友人が応援に駆けつけていたが、その中にはプロボクシングの元東洋ジュニアフライ級チャンピオンのアポロ嘉男(度紀嘉男)さんの姿もあった。
■女性歌手3人が花を添えた
発表会には中村秀香、野村真希、池上園美の関西で活動する女性歌手3人がゲスト出演した。
写真・米沢(左から2人目)を囲むゲスト歌手たち
中村は自らが資格を持つ認知症予防サポーターとして各地で健康体操を行う際にカバーしている「恋しゅうて」(石川さゆり)などを歌い、現役看護師として20年のキャリアも持つ野村はデビュー10周年記念曲として出した「悠久の古都」(21年)などを聴かせた。
写真・中村秀香
写真・野村真希
写真・池上園美
また池上は三味線を弾きながら都都逸を披露。6年前のデビュー曲「YUME NO RAN」最新曲「万華鏡」などを歌った。今月28日には毎月開催するラーク祭り「唄仲間の集い」を行うという。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・「冬枯れ海峡」を歌う米沢ひでかず
米沢ひでかずは、歌手で大相撲の元大関、増位山太志郎の実兄。歌を歌い始めても行く先々で「増位山のお兄さん」と紹介されるなど、弟の名前の大きさに押されてきた。
「僕もデビューしてからムード歌謡の米沢で売ってきました。今作では名ギタリストの斉藤先生に編曲とギター演奏を依頼して、男の哀愁を感じてもらえると嬉しいです」とアピールしていた。
「編曲を頼んだ斉藤先生には『北の旅人』のような、柔らかな雰囲気の曲調を出してほしい、とお願いしたんです」
写真・米沢ひでかず
その効果も現れて、イントロをはじめ斉藤のギター演奏が歌を引き立たせていた。カップリングの「うしろ影」(作詞・山川夕斗)では斉藤が作曲と編曲を行なっている。
この日、米沢は「絣のもんぺ」同カップリングの「人生中々」も歌ったほか、増位山のヒット曲「そんな夕子に惚れました」「男の背中」も聴かせた。
会場には多くの友人が応援に駆けつけていたが、その中にはプロボクシングの元東洋ジュニアフライ級チャンピオンのアポロ嘉男(度紀嘉男)さんの姿もあった。
■女性歌手3人が花を添えた
発表会には中村秀香、野村真希、池上園美の関西で活動する女性歌手3人がゲスト出演した。
写真・米沢(左から2人目)を囲むゲスト歌手たち
中村は自らが資格を持つ認知症予防サポーターとして各地で健康体操を行う際にカバーしている「恋しゅうて」(石川さゆり)などを歌い、現役看護師として20年のキャリアも持つ野村はデビュー10周年記念曲として出した「悠久の古都」(21年)などを聴かせた。
写真・中村秀香
写真・野村真希
写真・池上園美
また池上は三味線を弾きながら都都逸を披露。6年前のデビュー曲「YUME NO RAN」最新曲「万華鏡」などを歌った。今月28日には毎月開催するラーク祭り「唄仲間の集い」を行うという。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
懐かしのムード歌謡の世界を楽しんだ午後のひと時 たくみ・木下・松浦・三浦の4人が切なく歌唱 大阪・八尾 [ライブ]
◆内山田洋とクール・ファイブの元ボーカルのたくみ稜、あらゆるジャンルをこなす歌姫木下結子、ロックンローラーから転身したジャジーな松浦ゆみ、幼い頃には三輪車に乗ってすでにムード歌謡を歌っていた三浦潤平。この4人が懐かしいムード歌謡に挑戦した「ライブ!懐かしのムード歌謡」が2024年4月7日、大阪府八尾市のカラオケ店・歌ごえスタジオかわぐちで開かれた。知っている歌が出るたびに観客は口ずさむなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていた。
写真・第1回ライブ!懐かしのムードの出演者たち
左からたくみ稜、木下結子、松浦ゆみ、三浦潤平
空前の昭和歌謡ブームと言われる歌謡界だが、その中でこのところ人気が再燃しているのが、バックコーラスが雰囲気を盛り上げる歌謡グループなどが歌ったムード歌謡である。
それをライブで歌謡曲ファンに届けようーーと企画されたのが「ライブ!懐かしのムード歌謡」。歌ごえスタジオかわぐち(代表・川口哲也)が、初めての試みとして開催した。
午後1時の開演には約50席の会場は満員。立ち見をする人もいたほどである。
甘くてほろ苦い心歌の世界に誘ってくれますーーと、司会の牛尾先生の名調子で、まずは三浦潤平が歌う「小樽のひとよ」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)からスタートした。
続いて松浦ゆみが「長崎の夜はむらさき」(瀬川瑛子)木下結子が「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)たくみ稜は「東京の雨を札幌で」(秋庭豊とアローナイツ)をそれぞれ歌うと、会場の6つのミラーボールもキラキラとムードを盛り上げた。
写真・たくみ稜
ムード歌謡は子どもの頃に全盛だったーーと話すたくみは「昔聴いたムード歌謡は今も心の中に残っており、歌を勉強する生の手本になりました」と、デビュー後には内山田洋とクール・ファイブに誘われるなど、その甘い低音の声はまさにムード歌謡にはピッタリ。
写真・木下結子
木下は「歌手になった当初、ある料理旅館で歌っていましたが、2次会でクラブで歌ったのがムード歌謡で、そこでは最も受けました。この時の経験はその後の歌手生活に生かされています」と振り返っていた。
写真・松浦ゆみ
松浦は「元々はオールディーズなどを歌っていたので、ムード歌謡には詳しくはありませんでしたが、勧められて挑戦しました。皆さんに喜んでもらえて良かったです」といっ心配をよそに、会場からは〈アイドル〉の声もかかるなど、ステージを盛り上げていた。
写真・三浦潤平
また、三浦は「小さな頃に家の近所で ♪ 骨まで愛して〜と歌って遊んでいたし、高校時代にフェリーで北海道へ行った際には船内でずっとムード歌謡を口ずさんでいました」と、大好きぶりを話していた。
■ムード歌謡の定番のデュエットソング
ムード歌謡に欠かせないのはデュエット曲。ヒット曲も数多い。この日はたくみと松浦が「赤いグラス」(アイ・ジョージ&志摩ちなみ)を、三浦と木下が定番曲の「北空港」(桂銀淑&浜圭介)と、相手を替えながら2曲ずつ聴かせると、会場では小声で一緒に歌い出す人も見られた。
写真・たくみ稜と松浦ゆみ
写真・三浦潤平と木下結子
後半は三浦がこの歌には切ない思い出がありますーーと「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)を歌うと、松浦は1964年にザ・ピーナッツが歌ってヒットした「ウナ・セラ・ディ東京」で大きな拍手を受けていた。
木下は前出のクラブで歌っていたという1曲の中から、西田佐知子の「女の意地」を結子調で聴かせた。
たくみは1969年の内山田洋とクールファイブのメジャーデビュー曲「長崎は今日も雨だった」を歌った。「前川清さんがソロになられて10年後にボーカルとして歌わせてもらった原点となる1曲です」。
写真・出演者の4人と主催者の川口哲也さん(左端)
ラストはそれぞれのオリジナル曲を歌った。
主催者で歌手でもある川口哲也は「桜が満開の中、たくさんの方に来て頂き有難うございました。オープンして14年になる店ですが、これからも良い音楽と空間を届けていきます」と挨拶。
次回は6月2日、入山アキ子らの出演(ほかは未定)で開催される。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[歌ごえスタジオかわぐち]
https://kawaguchi-tetsuya.com/
写真・第1回ライブ!懐かしのムードの出演者たち
左からたくみ稜、木下結子、松浦ゆみ、三浦潤平
空前の昭和歌謡ブームと言われる歌謡界だが、その中でこのところ人気が再燃しているのが、バックコーラスが雰囲気を盛り上げる歌謡グループなどが歌ったムード歌謡である。
それをライブで歌謡曲ファンに届けようーーと企画されたのが「ライブ!懐かしのムード歌謡」。歌ごえスタジオかわぐち(代表・川口哲也)が、初めての試みとして開催した。
午後1時の開演には約50席の会場は満員。立ち見をする人もいたほどである。
甘くてほろ苦い心歌の世界に誘ってくれますーーと、司会の牛尾先生の名調子で、まずは三浦潤平が歌う「小樽のひとよ」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)からスタートした。
続いて松浦ゆみが「長崎の夜はむらさき」(瀬川瑛子)木下結子が「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)たくみ稜は「東京の雨を札幌で」(秋庭豊とアローナイツ)をそれぞれ歌うと、会場の6つのミラーボールもキラキラとムードを盛り上げた。
写真・たくみ稜
ムード歌謡は子どもの頃に全盛だったーーと話すたくみは「昔聴いたムード歌謡は今も心の中に残っており、歌を勉強する生の手本になりました」と、デビュー後には内山田洋とクール・ファイブに誘われるなど、その甘い低音の声はまさにムード歌謡にはピッタリ。
写真・木下結子
木下は「歌手になった当初、ある料理旅館で歌っていましたが、2次会でクラブで歌ったのがムード歌謡で、そこでは最も受けました。この時の経験はその後の歌手生活に生かされています」と振り返っていた。
写真・松浦ゆみ
松浦は「元々はオールディーズなどを歌っていたので、ムード歌謡には詳しくはありませんでしたが、勧められて挑戦しました。皆さんに喜んでもらえて良かったです」といっ心配をよそに、会場からは〈アイドル〉の声もかかるなど、ステージを盛り上げていた。
写真・三浦潤平
また、三浦は「小さな頃に家の近所で ♪ 骨まで愛して〜と歌って遊んでいたし、高校時代にフェリーで北海道へ行った際には船内でずっとムード歌謡を口ずさんでいました」と、大好きぶりを話していた。
■ムード歌謡の定番のデュエットソング
ムード歌謡に欠かせないのはデュエット曲。ヒット曲も数多い。この日はたくみと松浦が「赤いグラス」(アイ・ジョージ&志摩ちなみ)を、三浦と木下が定番曲の「北空港」(桂銀淑&浜圭介)と、相手を替えながら2曲ずつ聴かせると、会場では小声で一緒に歌い出す人も見られた。
写真・たくみ稜と松浦ゆみ
写真・三浦潤平と木下結子
後半は三浦がこの歌には切ない思い出がありますーーと「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)を歌うと、松浦は1964年にザ・ピーナッツが歌ってヒットした「ウナ・セラ・ディ東京」で大きな拍手を受けていた。
木下は前出のクラブで歌っていたという1曲の中から、西田佐知子の「女の意地」を結子調で聴かせた。
たくみは1969年の内山田洋とクールファイブのメジャーデビュー曲「長崎は今日も雨だった」を歌った。「前川清さんがソロになられて10年後にボーカルとして歌わせてもらった原点となる1曲です」。
写真・出演者の4人と主催者の川口哲也さん(左端)
ラストはそれぞれのオリジナル曲を歌った。
主催者で歌手でもある川口哲也は「桜が満開の中、たくさんの方に来て頂き有難うございました。オープンして14年になる店ですが、これからも良い音楽と空間を届けていきます」と挨拶。
次回は6月2日、入山アキ子らの出演(ほかは未定)で開催される。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
[歌ごえスタジオかわぐち]
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2024-04-09 15:55
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第9回百歌響演、花木優・岸本あずさが新曲を披露 [ライブ]
◆ステージまでが近いーー。初めてやって来た人たちは必ず口ずさんでしまう。そんな大阪府堺市の音楽スタジオ、フクダスタジオで2024年3月28日、2人だけのライブ「第9回百歌響演」が開かれた。出演したのは花木優と岸本あずさの2人。共に新曲を披露した。
写真・新曲を披露した花木優(右)と岸本あずさ
デビュー30年になる花木優は24年4月3日、4年ぶりの新曲「あなたと一緒」を発売する。前作の「お人好し」で初めて作曲家水森英夫に作曲を依頼しているが、今作も同じ水森作品である。作詞はいとう彩。
これを披露すると共にカップリングの「女(ギャル)神輿」も歌った。
写真・花木優
表題曲の「あなたーー」は幸せ演歌で、カップリング曲はノリのいいお祭り演歌。どちらも明るい性格の花木らしい作品。ファンも同様で、はっぴ姿の応援団がペンライトを振って会場を盛り上げていた。
前作のカップリング曲「胸いっぱいのありがとう」で自身のコーナーを締めくくった。
17年ぶりの新曲、「雨の訪問者」を24年3月27日に発売したばかりの岸本あずさ、芸名も以前の(岸本)くに子から改名しての心機一転を図っている。
オープニングでまずはこの新曲を披露した。作詞・作曲が大月みやこの「白い海峡」などで知られる伊藤雪彦である。毎月、大阪・岸和田から東京の伊藤の事務所に通ってレッスンを重ねた。その甲斐あって歌唱にも変化が見られる。
写真・岸本あずさ
この日のライブではカップリング曲の「おもいで御堂筋」や、得意とするカバー曲から美空ひばりの「別れの宿」八代亜紀の「恋歌」も聴かせた。
新曲発売翌日のライブを終えて「1歩ずつ頑張って行きます。素敵な時間をありがとうございました」と話した。
※写真・記事の無断使用はお断りします。
写真・新曲を披露した花木優(右)と岸本あずさ
デビュー30年になる花木優は24年4月3日、4年ぶりの新曲「あなたと一緒」を発売する。前作の「お人好し」で初めて作曲家水森英夫に作曲を依頼しているが、今作も同じ水森作品である。作詞はいとう彩。
これを披露すると共にカップリングの「女(ギャル)神輿」も歌った。
写真・花木優
表題曲の「あなたーー」は幸せ演歌で、カップリング曲はノリのいいお祭り演歌。どちらも明るい性格の花木らしい作品。ファンも同様で、はっぴ姿の応援団がペンライトを振って会場を盛り上げていた。
前作のカップリング曲「胸いっぱいのありがとう」で自身のコーナーを締めくくった。
17年ぶりの新曲、「雨の訪問者」を24年3月27日に発売したばかりの岸本あずさ、芸名も以前の(岸本)くに子から改名しての心機一転を図っている。
オープニングでまずはこの新曲を披露した。作詞・作曲が大月みやこの「白い海峡」などで知られる伊藤雪彦である。毎月、大阪・岸和田から東京の伊藤の事務所に通ってレッスンを重ねた。その甲斐あって歌唱にも変化が見られる。
写真・岸本あずさ
この日のライブではカップリング曲の「おもいで御堂筋」や、得意とするカバー曲から美空ひばりの「別れの宿」八代亜紀の「恋歌」も聴かせた。
新曲発売翌日のライブを終えて「1歩ずつ頑張って行きます。素敵な時間をありがとうございました」と話した。
※写真・記事の無断使用はお断りします。