◆日本クラウンの歌手が揃ったー。渡辺要、木下結子、黒川英二、塩乃華織のいずれも在阪の4人による「2018年唄い納め!歌謡祭」が、2018年12月27日、大阪・堂山のライブハウス、umedaTRADで開かれた。渡辺が木下・塩乃と、黒川が塩乃・木下と、いずれも初めての組み合わせによるデュエットを聴かせるなどして、集まった人たちを楽しませていた。


渡辺要・木下結子・黒川英二・塩乃華織 日本クラウンの4人が歌い納め


 4人がステージに揃って「河内おとこ節」を歌ってのオープニングに続いて、1人ひとりが今年を振り返った。塩乃がまず「クジ運の良い年でした」と話すと、黒川は「4月に15周年記念曲を出して、全国のファンと挨拶ができた」木下は「浮いた話がひとつもなく、来年も婚活を(笑)」渡辺は「良いことも悪いこともない、幸せな1年でした」と、それぞれが2018年を締めくくった。


「浪花恋しぐれ」

「ふたりの大阪」

「今夜は離さない」

「北空港」

 初めて聴かせるデュエットでは塩乃は渡辺と「浪花恋しぐれ」黒川とは「ふたりの大阪」を歌った。また木下は渡辺と「北空港」黒川と「今夜は離さない」を歌って会場を沸かせていた。


 12月31日に神奈川・横浜市のパシフィコ横浜で行われる、ももクロ年越しカウントダウンライブ「第2回 ももいろ歌合戦」に今年も出演する塩乃華織は、最新曲の「赤い橋」前作の「イエスタディにつつまれて」「夜更けのワルツ」などを歌って、この日の大阪での歌い納めを楽しんでいた。「嬉しいことがあった1年でした」とも。


塩乃華織

 黒川英二はデビュー15周年記念曲「俺を咲かせてくれた花」「KOBE〜抱きしめて朝まで〜」などを歌って、作曲した美樹克彦とのエピソードを紹介。師匠のすがあきらのアルバム「すがあきら作品集」から「東京エレジー」も披露した。来年1月4日にはNHK・BSで放送される「大岡越前」に出演している。俳優・黒川との2足のわらじは来年も続くようだ。


黒川英二

 umedaTRADへの出演は初めてという木下結子はデビュー35年のベテラン。発売して30年になるヒット曲「ノラ」への人気はここでも高かった。「この歌があったからクラウン移籍につながった」と、その移籍第1弾の「ウヰスキー」を歌唱。同じ高畠じゅん子作詞の新曲「おはじき」をテンポ良く歌った。2020年には60歳を迎えるが「『ノラ』を超える歌に挑んでいきたい」と意欲を見せた。


木下結子

 4人の中で最年長の渡辺要には男歌が多い。この日も歌った元気になれる「人生男節」もその1曲。「デビュー17年目で初めて売れた」という、海に生きる男を歌った「大間崎漁歌」も聴かせた。尊敬する北島三郎の「風雪ながれ旅」も同じ男歌。これをはじめ4曲をカバーした。数少ない女歌「女のちぎり」も歌ったが「最初は抵抗もあったが、予想に反してこれも売れた」。48年前に亡くなった母を歌った最新曲「母は今でもこころの港」も聴かせた。


渡辺要

 来年1月8日には4人も出演する、日本クラウンの歌手16人によるヒット祈願と歌の奉納「新春!歌う王冠」が大阪・お初天神で開かれる。この日のライブは、それの前哨戦ともいうべきものだった。リーダー格の渡辺要は「元気に悩まず、ストレスを溜めないで楽に生きましょう」と、呼びかけていた。


「来年もがんばって歌います」