◆水田竜子(キングレコード)、大沢桃子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)、山本あき(キングレコード)、松浦ゆみ(WING EXPERT)の女性歌手ばかり4人が出演した「第69回KOBE流行歌ライブ」が、2010年5月20日、神戸・新開地のKAVCホールで開かれた。

出演者(右から)の山本あき、水田竜子、大沢桃子、松浦ゆみ




 今回初出演したのは大沢と松浦。
◆その松浦=写真右=は「涙のラブ・バラード」とカップリングの「みなと唄」を歌った。

◆続いて来月でデビュー5年目になるという山本が、新曲の「愛の終りに」などを歌った。
 新曲が発売されるたびに出演しているという山本の新曲は、28年前に高田みずえが歌った同名のヒット曲を新アレンジでカバーしたもので、3月10日に発売した。

 この日は、ほかに新曲のカップリング「花咲かす雨」、デビュー曲の「哀しみ模様」、前作の「愛がみえない」、アルバム「あきがたり」の中から「吾亦紅」を歌った。

 デビュー曲の発売日は大阪で迎え、5年目の今年も大阪と神戸でライブに出演するになど、関西には縁が深い。
 山本は青梅マラソンに参加したほどのマラソン好きで、会場には神戸のマラソン愛好家も顔を見せ「次回は一緒に走りましょ」と声が掛っていた。

山本あき

◆演歌のシンガーソングライターの大沢はデビュー8年目。なかむら椿のペンネームで自ら作詞・作曲を手掛ける。寺内タケシの裏方やスタッフとして修行するとともに、浅香光代に弟子入りして踊りを習うなどしている。
 そんなこともあって彼女の歌には、浅香仕込みの所作が随所に見られる。

大沢桃子

 岩手県大船渡市出身で、地元にある展望台の風の丘で、父や母と顔を揃えて楽しかった頃のことを思い浮かべて作ったという新曲「風の丘」は、関西歌謡大賞の課題曲にも選ばれている。
 その「風の丘」のほか、それのカップリング曲「女盛りは歳じゃない」、デビュー5年目で発売した3枚目のシングル「夢をくれたひと」や「南部恋唄」などを歌った。

◆この日のトリはKOBE流行歌ライブは半年ぶりの水田。
 今年は17歳でデビューして17年目という「17」が揃う。
 「あつという間の17年でした」と振り返り、その中で彼女にとって大切な1曲になったという「紅花の宿」をまず披露。

水田竜子

 さらに最新曲の「国東みれん」、前作の「伊根の舟屋」、佐渡を舞台に歌った「風の宿」、「酔っぱらっちゃった」をオリジナル曲を歌った。
 「国東みれん」は、大分の国東半島が舞台。過去を断ち切れないでいる女性を歌った歌で、8月には現地を訪問する計画も立てているという。

 また今回から自ら昭和の名曲を盛り込み、江利チエミが歌った「新妻に捧げる歌」(1964年3月)を聴かせた。
 「NHK歌謡コンサートに出演時に覚えた曲で、以来、大好きになりました」と話していた。


[水田竜子]
http://www.mizuta-ryuko.com/
[大沢桃子]
http://www.tkma.co.jp/tjc/enka/oosawa/index.html
[山本あき]
http://www.yamamotoaki.net/