◆2011年3月11日午後2時46分に発生した三陸沖を震源とした国内観測史上最大のマグニチュード8.8の地震の影響は、歌謡界の各方面に及んでいる。

 キングレコードの水田竜子はブログ「水田竜子の乙姫日記」で、12日に予定していた徳島県阿波池田駅と高知県高知駅でのイベントの開催を中止した、と発表している。
 日本クラウンの川野夏美は、3月12日に埼玉県・大宮イトーヨーカドーで予定していた新曲キャンペーンを中止したことを、やはりブログで告知している。
 川野はブログ「なつみっ記」で「被害の映像にただただショックで、言葉もありません…」と書いている。

 親戚など関係者と連絡が付かずに不安を隠せない人たちもいる。
 キングレコードの椎名佐千子は、渋谷でラジオ収録を終えて駅に向かって歩いている途中に揺れを感じたという。
 「福島に住んでいる親戚がまだ連絡がつきません…。離れていて、連絡がつかないのは不安で不安で…とにかく無事で生きていて欲しい」とブログ「女の華祭り」に書いている。
 ただ「実家や知人とは連絡が付いた」という。

 徳間ジャパンコミュニケーションの大沢桃子も「東北・関東での大地震による被害の大きさに言葉も見つかりません。故郷の岩手県大船渡市も大きな被害に遭い、まだ連絡がとれない状況です…」という。

 地震発生時は東京の目黒駅付近にいたという日本クラウンの花咲ゆき美は、自身のブログ「妖精のささやき」で「建設中の建物からガタガタ大きな音がして、地面が揺れ始め、だんだん揺れが大きくなってきて、本当に怖かった」と、発生時の恐怖を語っている。

 さらに目黒から自宅までは車で帰ったというが、約6時間もかかったという。
「青森県に住む親せきは停電で寒くて大変だけど大丈夫だよ!と連絡がきたし、茨城県水戸市に住んでいる友達も無事だった。仕事で茨城県つくば市に行っていた兄も無事だった」と、ブログに書いている。

 キングレコードの井上由美子は東京・明治座で、日本コロムビアの山本智子と一緒に「川中美幸特別公演」(3月6日~27日)のステージを観ていたという。最後2曲になって「遣らずの雨」の歌唱が始まった時だった。

 「凄い音がして… 今まで聞いた事のないような不気味な怖い音… 」、そして「まっすぐ歩けない位の揺れ…」と、ブログ「井上由美子のなんでやねん!? Σ( ̄□ ̄)」に書いている。
 前作「相馬に 雨が・・・」で福島県の「相馬野馬追」をテーマに歌っているだけに、南相馬市約1800世帯壊滅というニュースには、心配な様子だ。

 近くの公園に避難した井上は、そこで1時間ほど退避していたという。
 「余震も強く、ビルが凄い勢いで揺れてるのを見て震えた」
 川中美幸(テイチクエンタテインメント)も無事だったという。

 明治座は、3月12日の貸切公演は中止したとホームページで発表した。
http://www.meijiza.co.jp/news/info_110311.html


◆NHKは、福島県田村市で3月12、13の両日に開催予定だった「NHKのど自慢」を、地震の影響で中止すると発表した。
http://www.nhk.or.jp/nodojiman/