入山が「自信の一作」という「雨のよりそい花」は、入山の師匠、鈴木淳が作曲し、妻の悠木圭子が作詞した。今作は、はり歌の「ザンザ岬」と正反対のしっとり演歌。ささやかな愛を信じて生きる女性を歌う。歌いやすい歌とされている。
エフエムさかいのスタジオ前には、放送のもようを見ようと早くからファンが詰めかけて、入山のトークとともに流れる新曲に耳を傾けていた。
前作「ザンザ岬」は4年間歌い続けてきた。作詞の星野哲郎、作曲の鈴木淳、歌手の入山と3人が共に山口県出身という<長州ソング>でもあって、思い入れは強かった。
腕を天に向けて突き上げる独特の振付は好評。今夏、突然の新曲の話をもらって「ザンザ岬の路線を引き継ぐものと思っていましたから、意外でした」と入山。
ゆっくりとしたテンポでしっとりと歌う。
「レッスン時には鈴木先生から、リズムを狂わせずに気持ち良く歌うようにとアドバイスをもらいました」
そのためにレコーディングの前には歌詞の朗読に徹したという。
「歌の主人公である女の淋しさを表現して、聴いていただく人に伝えるためにはどうすればいいか、先生の前で何度も歌詞の朗読を繰り返しました」
観客の中に入って歌う入山=恵比須堂えんかjin
カップリングの「哀恋歌」は、3拍子のワルツ調。メイン曲同様に、一途に男性を想い続ける女性を歌ったもので「雨のよりそい花とメイン曲を競った」ほどの力作。
関西キャンペーンでは「哀恋歌が好き」という人たちの声もたくさん聞かれたほどだ。
実は入山はテレビの時代劇「水戸黄門」にも出演歴があるなど、高校時代から芝居心を持ち続けてきているのだ。最近では「水戸黄門」で監督を務めた井上泰司と知り合い、それが縁で今年、演劇のワークショップに参加して演技指導を受けている。
さらに11月27日から12月2日まで、東京・新宿スペース107で行われる、井上の作・監修による舞台劇「元禄ヨシワラ心中」にも出演する。
と言っても、今回は舞台稽古の時間が取れなかったために、歌謡ショーだけでの出演となるのだが。
エフエムさかいで新曲を語る入山
きょう26日には兵庫県三田市の三田市総合文化センター(郷の音ホール)で開かれる「SANDA歌謡ライブ」に出演して、「雨のよりそい花」を披露する。
[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://iriyamaakiko.o.oo7.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
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