井上を紹介する際に良く言われるのが「吉本新喜劇の人気コメディアン井上竜夫の娘」である。歌手としてのデビューも、井上竜夫が芸能生活30周年を記念して出したCD「ナイト大阪」(1991年、キングレコード)で父親とデュエットしたのがきっかけであった。
それがきっかけで翌年、キングレコードから「樹氷の駅」でソロデビューしている。以来、ずっとキングに所属して、「夢の風ぐるま」 http://youtu.be/lirwkFwFPAE は6枚目のシングルになる。和服を着て歌うのもこの楽曲からだという。
この歌は中盤で、それまでの語りの部分から一気に、高くなる。
♪ ここで貴男と 別れたけれど 今も好きです 命です ヒラ ヒラ ヒラ ~ いわゆる<サビ>の部分である。歌謡ショーには圧倒的に男性ファンが多かった。休憩時間には「夢の風ぐるま」のサビを楽しむかのように歌う男性り姿もたくさん見られた。
「作曲家で編曲家である川村栄二先生を紹介してもらって、東京まで曲を書いていただくお願いに行きました。それまで腰近くまで長く伸びていた髪の毛を切れ、と言われて素直に切ってしまいました」(井上)
それほどまでに前作には力を入れ、6年たった今でも「いつか火が付くのではないか、と思いながら歌い続けています。再リリースしたいほどの楽曲です」と、惚れ込みようはことのほか強い。
来年はデビュー25周年という節目になる。ステップアップを目指したいところである。
「デビューから今まで、慎重な自分の性格が災いして逃がしてしまったチャンスもあったかもしれません。なんとかチャンスをつかみたい」と井上。
14年2月12日には大阪府吹田市のメイシアター大ホールで「鳥羽一郎歌謡フェスティバル」で、「夢の風ぐるま」とカップリング曲の「花の舞すがた」を歌う。
来年は「久しぶりにリサイタルを開きたい」という。
[井上実香 オフィシャルサイト]
http://www.geocities.jp/mika_inoue_singer/