関西屈指の魚釣りのメッカでもある和歌山市加太は、美しい海岸線が続いていることで知られている。そこから淡路を望む紀淡海峡を舞台に、夕日のように燃えた恋を歌ったのが「紀淡海峡」(作詞・悠木圭子、作曲・鈴木淳、編曲・前田俊明)である。
和歌山にとっては待望のご当地ソングとあって発売直後から、地元支援者たちによる大キャンペーンが展開されてきた。発売直前には「和歌山市加太夕陽鯛使」を拝命して、楽曲と共に夕陽の素晴らしさ、鯛の美味しさをPRを託されたという。
入山アキ子 「紀淡海峡」カラオケ全国大会は11月24日に和歌山市加太の紀淡海峡を臨む特設会場で開かれ、たくさかの入山ファンが参加することになっている。
「紀淡海峡」の好調について入山に聞いた。
「これまでで一番いいペースで曲が独り歩きしてくれている雰囲気を感じています。ありがたいことですね」
彼女独特の比較的冷静な様子である。
発売直後にはオリコン、USENなどいろんなチャートでベスト10内を獲得するなど、人気の高さを裏付けた。
売行き好調の要因はどこにあるのだろうか。
入山はそれについて「詞と曲が人々の心に届いているのではないかと考えています。楽曲の力だと思いますね」と話している。
その歌の魅力はどこにあるのだろうか。
「哀しい別れの後の、立ち直ろう、一歩足を踏み出そうとする繊細な女心を唄っており、誰でもが経験する思いが聴く人に共感を与えるのではないでしょうか」
前作のキャンペーンで関西を訪れた入山アキ子(恵比須堂十三本店で)
10年間歌い続けてきた入山の成果が、ここにきて一気に花を開き始めたようでもある。
各地でいろんなイベントも予定されているようだ。
全国カラオケ大会に先駆けて、11月3、4の両日には、京都市内などのカラオケ喫茶店で歌唱キャンペーンを行う。
売れていると言っても京都ではまだ知名度が低いのが現実。彼女の存在を知らない人も少なくはない。
「自治体のお祭りやキャンペーンをきめ細かく回りながら、これからは全国まだ伺ったことのないところへ行きたいですね」と、少しずつ入山アキ子の名前を全国へアピールしていく構えだ。
カップリンクにはふる里山口県の秋芳洞を歌った「秋芳洞愛歌」を収録している。これは1985年に浜野美砂さんと玉置 宏さんのデュエットで発売された楽曲。
入山は「まだまだ思うような結果が出せておりません。気持ちを引き締めながら、笑顔で心ある歌を届け、夢をつかめるまで頑張ります」と、意気込を感じさせている。
[入山アキ子 オフィシャルサイト]
http://入山アキ子.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/