◆中国からの観光客に昭和の演歌歌謡曲を聴いてもらおう―と、中国人観光客に向けた在阪演歌歌手によるディナーショーが今秋にも大阪市内のホテルを会場に開かれる。昨年から大阪・道頓堀で昭和歌謡曲を歌う「道頓堀SUPER歌謡劇場」が大阪府観光局とタイアップして計画している。


毎回たくさんの人たちで賑わう道頓堀SUPER歌謡劇場

 同歌謡劇場が始まった当初から、道頓堀に多く見られる中国、韓国など東アジアの人たちに昭和歌謡曲や演歌を聴いてもらいたい、という計画はあった。今回、構想に理解を示す大阪府観光局の協力を得て、観光客の誘致をはかることになった。

 計画では会場となる大阪・ミナミのホテルに、1回あたり中国人観光客など約150人を集めて、在阪の演歌・歌謡曲歌手5、6人による1時間半程度の歌謡ショーとディナーショーを、今秋以降に開催する。吉本興業の協力も得て、所属の芸人によるマジックショーなども盛り込む。

 その前段階として今年8月、道頓堀のライブハウスZAZAで開催される道頓堀SUPER歌謡劇場の第3部に、中国人観光客の周遊コースに入れて観覧してもらって反応を見る。

 同歌謡劇場のプロデュースを行う作曲家で作詞家でもある中村泰士さんは「中国人など東アジアの人たちに日本の演歌や歌謡曲が通じないはずがない。ミナミを楽しんでもらう観光コースのひとつに加えてもらえるとうれしい。さらには在阪歌手に歌う場所を提供出来ればとも思っている」と話している。