◆奈良テレビ放送などで放送されている人気演歌番組「演歌ジャックス」の5月放送の番組収録が2017年4月12日、大阪市内で行われた。毎月、ゲスト歌手が出演しているが、今回はいずれもデビュー3年目という竹村こずえ津吹みゆという日本クラウンのフレッシュコンピが顔を揃えた。林よしこ、MARIなどレギュラー出演者たちも最新曲を歌った。


男性出演者はこいのぼりを持って、もう初夏

ゲストコーナーで新曲をアピールする竹村こずえ

10月の舞台公演をアピールするファンキーコバ(右)

 竹村こずえは5月10日に5枚目のシングル「おんな三味線ながれ節」を出すが、それを披露した。楽曲に合わせて、初めて衣装に着物を選んだ。後ろに長く垂らした髪の毛は美容師の免許も持つ自らによるデザイン。


竹村こずえ


<男前>に決める竹村

 キャリアは4年以上になるという三味線を弾きながらの歌唱は、迫力ある<男前>な彼女を存分に味合わせてくれている。ロック演歌と言ってもいいくらいで「切ない女性の心情を歌っていますが、うねるようなビート感あるになっています」と竹村。カップリングは「あんたが命やった」。
 ジャケットのタイトル文字には鶴があしらわれている。これも「歌の道で羽ばたいている」という竹村自身の心の表れでもあるようだ。


 津吹みゆは1月に出した「雨の向こうの故郷」を歌った。デビュー曲の「会津・山の神」、第2弾「望郷恋歌」に続く望郷3部作である。前作までが「ど~んと響く歌」だったが、今作は「しっとりとした曲調」へと変化を効かせた1曲になっている。夢を追いかけて上京して、故郷を懐かしく想う望郷歌は、津吹自身と重なる。この日の衣装はジャケット写真と同じミントグリーン色のドレス。ウェディングドレスを<みゆサイズ>に仕立て直したもの。


津吹みゆ

ヅカポーズの津吹(右)

 津吹と言えば忘れられないのが宝塚歌劇。「テレビで宝塚の『風とともに去りぬ』を見てからドはまりしてしまいました」といい、司会の小池史子からのリクエストで「うたかたの恋」の1シーンを「心を込めて演じた」ほど、宝塚歌劇が大好き。レギュラーの林よしこ(ビクターエンタテインメント)が、かつて宝塚市内に住んでいたと聞いただけで、大はしゃぎしていた。

■ファミリーな「演歌ジャックス」


女性出演者たちによる合唱

 この番組はレギュラー陣のファミリームードが不思議な魅力。5月放送ではそのレギュラーは、3月に新曲を出したばかりの井上実香(キングコード)林よしこ、TAIKI(アクトラスレコード)山田壽一(メロディーレコーズ)MARI、南順子(日本コロムビア)生駒尚子(ホリデージャパン)松本恵美子(メロディーレコーズ)名代ゆう、小川リエ(夢レコード)長島一枝が出演している。


井上実香

林よしこ(左)TAIKI

MARI

 井上実香「有りン子」を歌い、6キロの減量に成功した林よしこは「淀川みりん」のカップリング曲「ときめいて」を、TAIKIは5月17日リリースのジャジーな「グッバイマイロード」、今夏に大阪市内でコンサートを予定する山田壽一「風ごよみ」MARIは「悲しき片想い」などをカバーした。


山田壽一(左)生駒尚子

松本恵美子(左)小川リエ

長島一枝(左)松本恵美子

 4月28日にファンクラブ主催の応援する会が迫る生駒尚子「浪花の女房」を歌った。6月には新曲も予定している。松本恵美子は同23日に新曲発表のディナーショーを開くが、この日は新曲「瀬田川の宿」を披露した。そのカップリングで松本とデュエットしている長島一枝は、ふたりで「女の日本海」を歌った。


南順子(左)名代ゆう

 ハリセン演歌の小川リエ「浪花の一番星」南順子「お蝶仁義」名代ゆう「情ッ張り太鼓」をそれぞれ歌った。


[演歌ジャックス]
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