象潟とは秋田県にある景勝地のひとつ。江戸時代の地震で海底が隆起して陸地化、現在のような水田化された。今、そこには島と呼ばれる103の小さな山が点在し、象潟ならではの景観を作っている。
「ご当地ソングでは津軽を歌っていますが、今回のようにピンポイントを歌うのは初めてです。私の歌には寒くて悲しい歌が多いのですが、この歌もやはり寒い北国ですね」
詞は麻こよみが書いた。
作曲はデビュー前からの恩師、新井利昌である。この新井に花咲は「ロングトーンで歌い終わりたい」と、初めてわがままを言った。
♪ あなたに 逢いたい 〜〜 確かに長く伸ばしている。「物語を長く続かせて余韻を持たせたかった」
「こんなお願い、今まで言ったことなかったのですが、すんなりと聞いてもらえました」
麻が「素晴らしい所がある」と詞に現したのが象潟だった。
その地を歌ったものには、江戸時代には松尾芭蕉が「奥の細道」に著した、象潟や雨に西施がねるの花、があるし、近年では島倉千代子が合併前の象潟町の依頼で歌った「象潟小唄」が知られている。
花咲は芭蕉以来3人目ということになり、「ひとり象潟」は象潟史の残る名誉ある作品となったのである。
にかほ市宣伝大使の名刺
間近に迫った掛魚まつりではそれを歌うが、掛魚とは漁師が氏神に供える魚のこと。ここでは地元で獲れる鱈が主役で、祭りはタラまつりとも言われている由縁である。
「地元の食べ物も色々と食べてみたいですね。見かけたきりたんぽスープカレーにも興味がわきます」
カップリングの「酒場のまねき猫」は、ノリのいいリズム演歌。キャンペーンで配る歌詞カードには、振り付けの踊りを見ることが出来るQRコードを添付している。
[花咲ゆき美 オフィシャルサイト]
http://www.t-force1.com/
[花咲ゆき美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hanasaki/whats.html