全国から340l人の応募があった第1回 成世昌平 鈴鹿峠全国カラオケコンクール


◆♪ 右は近江で、左は伊勢と 〜 日本クラウンの歌手、成世昌平「鈴鹿峠」(作詞・久仁京介、作曲・四方章人)が、民謡・鈴鹿馬子唄の地元である滋賀県甲賀市の忍の里プララホールいっぱいに響き渡った。2019年9月7日に開かれた「鈴鹿峠 全国カラオケコンクール」。全国から応募した340人の中から、第1回大会の優勝者には三重県度会郡の福井久富さん(70歳)が選ばれた。


コンクール入賞者と審査委員、成世昌平(左から6人目)

成世昌平 鈴鹿峠全国カラオケコンクール 上位3位入賞者と成世昌平、久仁京介

 会場となった甲賀市内は、 ♪ 坂は照る照る 鈴鹿は曇る 〜 で知られた民謡、鈴鹿馬子唄が伝わる土地。民謡の師匠でもある成世昌平は数年前から、ここで地元の要請を受けて馬子唄の歌唱指導を行なっている。
 この馬子唄に出てくる甲賀市土山町は、伊勢と近江を分ける鈴鹿峠を越えて近江へ入って最初に位置する東海道五十三次49番目の宿場町だった所。


表彰式のもよう。優勝した福井久富さんに久仁京介から表彰状が手渡される

 コンクールは、事前審査で選ばれた44人(当日2人が欠席)で競われた。優勝した福井さんには、審査委員長で「鈴鹿峠」の詞を書いた作詞家、久仁京介から表彰状と盾が手渡された。
 準優勝は甲賀市の武田正哲さん、市長賞には滋賀県守山市の中島敏さんが選ばれた。このほか観光協会長賞に甲賀市の梅本努さん、教育長賞に同市の木村功さん、敢闘賞は三重県名張市の下条教雄さん、熱演賞には甲賀市の山本和子さんに、それぞれ賞状が贈られた。


優勝した福井久富さん

準優勝の武田正哲さん(左)と市長賞の中島敏さん

 成世の歌にさまざまなカラオケ大会で挑戦して、3度目にして初めて優勝の栄冠を手にしたという福井さんは「大病を経験しましたが、歌える限りこれからも好きな歌を歌い続けたい」と話していた。


観光協会長賞の梅本務さん(左)と教育委員長賞の木村功さん

敢闘賞の下条教雄さん(左)と熱演賞の山本和子さん

 表彰式で久仁は「この歌を書くのに際して、実際に鈴鹿峠を歩きました。東京に帰ってみると、どのように書けばいいのか悩みましたが、成世さんの声とマッチした恋歌が仕上がりました」と、楽曲誕生の裏話を披露した。


審査委員長の久仁京介

 コンクールの開催を支援する甲賀市教育委員会では「文化であるカラオケのコンクールが甲賀市で開かれたことをうれしく思う。街づくりに役立ててもらいたい」とし、同市観光協会も「甲賀市と『鈴鹿峠』のご縁が出来てうれしい」と話した。
 主催者の同コンクール実行委員会は「来年も開催したい」と、イベントを定着させていく意向をみせている。

■成世・竹川美子の歌謡ショーも

 コンクールの後、特別ゲストの成世昌平竹川美子(日本クラウン)の歌謡コンサートが開かれ、成世は「鈴鹿峠」を披露したほか、新曲の「音戸の恋唄」など全9曲を歌った。竹川は新曲の「三年椿」などを歌った。


歌謡ショーで歌う成世昌平(左)と竹川美子

 成世の楽曲の中では、2004年に出した「鶴の舞橋」(作詞・もず唱平、作曲・聖川湧)を課題曲にしたカラオケ大会が青森県鶴田町にある鶴の舞橋の近くの野外ステージを会場に毎年開かれており、今年も4月に行われている。
 成世は「鶴の舞橋同様に鈴鹿峠全国カラオケコンクールが盛大なものになればうれしい」と話していた。


[成世昌平 オフィシャルサイト]
http://www7b.biglobe.ne.jp/~naruse/schedule.html
[成世昌平 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/naruse/whats.html