◆今年初めての関西発歌謡曲応援の会が2021年3月15日、大阪市北区のライブハウス、ロイヤルホースで開かれた。普段はジャズライブで賑わう会場だが、この日は成世昌平(日本クラウン)福島はじめ(同)水木良(同)生駒尚子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)大川ゆり(日本クラウン)といった演歌歌手が集まった。


関西発歌謡曲応援の会の出演者たち
左から開まこ、福島はじめ、大川ゆり、成世昌平、水木良、生駒尚子


 成世昌平はヒット曲「はぐれコキリコ」から「鶴の舞橋」前作の「音戸の恋唄」新曲「百日紅」(2020年)の4曲を歌唱。「このジャズライブハウスで、演歌を歌えるとは思ってもいなかった」と成世。
 彼は去年、日本民謡協会から第46代名人位を授与されている民謡歌手でもある。それを記念したアルバム「成世昌平 民謡全集 名人位受章記念」(2枚組34曲収録、日本クラウン)も2020年3月に出している。


「百日紅」を歌う成世昌平

 福島はじめは新曲「北国終列車」(2020年)とカップリング曲の「塔のへつり」を披露すると共に、2011年の東日本大震災で被災後に、原田伸郎(あのねのね)に作詞作曲してもらったという、故郷のぬくもりを歌う「おかえり」も聴かせた。また、新曲の列車演歌にちなんで、狩人の「あずさ2号」をカバーした。
 「イベントで歌うのは久しぶりですが、皆さんに笑顔と精一杯生きているところを見ていただきたかった」と話した。


「北国終列車」を歌う福島はじめ

 水木良は「 水割りグラス」生駒尚子「 父娘 のれん」大川ゆり「女の桜島」と、それぞれ最新曲を歌った。そしてもっぱら作詞を手がける開まこは、カバー曲を聴かせた。