◆キングレコードの創業80周年を記念した「垂水ふれあいコンサート」が、2013年2月23日、神戸市垂水区の垂水レバンテホールで開かれ、 キングレコードの鏡五郎、千葉一夫、水田竜子、藤原浩、岩出和也、小野和子のほか、ホリデージャパンの愛田幾也の7人が出演した。昼夜2回の公演に満員の1200人が詰めかけ、会場は熱気包まれ拍手歓声でいっぱいだった。出演者たちは「キングレコードの90周年、100周年を目指し、さらに上を目標にがんばります」と、誓いあっていた。


勢揃いした出演者たち


 キングレコードのスター歌手を集めた垂水ふれあいコンサートには、昼夜2回とも1部、2部にに分かれての公演が行われた。
 1部は地元兵庫県の歌手小野和子と愛田幾也が歌った。

 小野は新曲「母恋三度笠」「夢と女」を、愛田は新曲「男どうし」「京都雨慕情」「ボサノバ」など6曲を、それぞれ歌った。

















 小野は阪神淡路大震災の後、父親が車いすを利用することになったのをきっかけに、県内の自治体に車いすを寄贈しているが、今年も3月17日に同加東市に3台を贈ることを報告した。

 愛田は、会場のある垂水が地元とあって、たくさんの後援会の人たちも詰めかけて、<あいちゃ~ん>コールを投げかけたり、LEDライトを揺らして声援を贈るファンも数多く見られた。

ヒット曲や新曲とともにキング歌手の名曲もカバー


 2部のキングコーナーではオープニングがデビュー46年目を迎えた鏡五郎の夫婦演歌「いのち坂」。
 続いてデビュー17年目ながらもこの日の一番年少者という岩出が「おまえにやすらぎを」、20周年の藤原が「灯」、同じく20周年の2部で紅一点の水田が「紅花」、ムードメーカーの千葉が「絆酒」と、代表曲を順に披露した。












 ヒット曲コーナー、新曲コーナーなどと別れてそれぞれが1曲ずつを歌唱。
 キングレコードの先輩歌手たちが歌った名曲を歌うカバーコーナーでは、キングの名曲を毎年1曲ずつ覚えているという水田が大津美子の「ここに倖あり」を歌い、藤原は花岡優平(秋元順子)の「愛のままで・・・」、岩出が三橋美智也の「一本刀土俵入り」、鏡が真山一郎の「刃傷松の廊下」、千葉が春日八郎の「足摺岬」を歌った。

 観客にとっては懐かしい歌も少なくなかったのか、歌が始まると会場はシーンと静まり返ってじっと聴き入っている人たちが多く見られた。

 新曲コーナーでは岩出が「陽だまりの花」のカップリングで、自ら作詞作曲して初めてリリースされた「男の大祭り~だんじり」を歌ったのに続き、水田が初めて待つ女を歌った「余市の女」を歌い、11月には東京・浅草公会堂で20周年記念コンサートを開くことを披露した。













 同じ20周年の藤原は記念曲「命かさねて」を歌った。
 彼は5月に岡山のホテルグランピア岡山、9月に東京・杉並公会堂で記念リサイタルを開くという。




 千葉は好調な「みちのく風酒場」を歌い、4月には早くも新曲発売といった予定もあるという。
 ラストは鏡の「惚れてみちづれ」と「玄海あばれ太鼓」の2曲。3月16日には大阪市内で、佐々木一郎、池田輝郎との3人で結成した佐田鏡五一郎の発表会を開くという。



















楽しく華やいだステージ

 終演後、出演者を囲んでのインタビューで、鏡は「ウキウキする楽しいステージでした」と、感想を語り、この日、2人の女性出演者の1人である水田は「華やいだ雰囲気を作れたらと思ってステージを務めました」と話していた。

 千葉も「素敵なコンサートでした。これをはずみに大きなヒットにつなげたい」というと、藤原は「先輩たちと一緒に歌わせてもらって熱く、充実した1日でした。感謝します」と話した。
 岩出は「歌手17年目ですがキングに移籍して8年目です。どっぷり演歌のキングが大好きで、もっとがんばって歌っていきます」と意欲を見せていた。



















 小野はまた「地元で楽しく演歌を盛り上げていけるようにがんばります」といい、愛田は「キングレコードの皆さんと一緒に歌わせていただき楽しかったです」と、話していた。





















[キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/default.aspx