前川清武田鉄也という演歌とフォークのスターが、大阪・新歌舞伎座で初顔合わせしての「前川清 武田鉄也特別公演」が、いよいよ明日2015年5月27日で千秋楽を迎える。



 芝居ではとぼけた演技が大人気の前川と歴史好きで生真面目な武田の演技が、山本周五郎原作の小説「ひとごろし」を風刺のきいた時代劇コメディーに仕上げている。歌謡ショーは前川清と海援隊、それに前川の長男紘毅が、プラスワンとして出演している。



 オープニングは前川清と海援隊+ワンによる「長崎は今日も雨だった」。海援隊と紘毅のコーラスで、クールファイブ時代を再現する。



 続いては海援隊が「贈る言葉」「母に捧げるバラード」などを歌い、数々のエピソードも紹介する。



 前川は紘毅が作詞・作曲した「花美~はなび~」をデュエットしたり、「逢わずに愛して」「中の島ブルース」「噂の女」などの名曲の数々を披露する。



 1部の芝居「鷹と雀のものがたり」は、君命によって武田を上意討ちすべく旅に出た前川。藩の剣術指南役の剣士で筑波の鷹と呼ばれる武田に対して、前川は正直ものだが剣の腕前はさっぱりで田んぼの雀と揶揄される臆病者のダメ武士。



 追う者、追われる者のふたりは、最後には協力して藩の獅子身中の虫を退治するが、武田は武士を捨て出家して、鷹は雀に、雀は鷹になる。

【写真】入江信隆


[新歌舞伎座 前川清・武田鉄也特別公演]
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