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福田こうへい特別公演  きょうから初座長公演   歌芝居「歌こそ我が命 ~ 三橋美智也物語 ~ 」と歌謡ショー [新歌舞伎座]

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「福田こうへい特別公演」


◆あの「古城」が、そして「哀愁列車」「おんな船頭唄」も、三橋美智也の名曲の数々が蘇る-。福田こうへい(キングレコード)が初の座長を務める歌と芝居の「福田こうへい特別公演」が、きょう(2015年7月10日)から大阪・上六の新歌舞伎座で幕を開けた。一部は福田主演の歌芝居「歌こそ我が命 ~ 三橋美智也物語 ~ 」で、三橋美智也の幼少期から人気歌手としてレコード大賞最優秀歌唱賞を受賞するまでを歌と芝居で描いている。福田がメガネと学生服で歌う姿は必見。長男の暉穏(きおん)君(9歳)が三橋の幼年役として出演する。二部は「こうへい夏の歌祭り」で、大ヒット曲の「南部蝉しぐれ」から「峠越え」などのオリジナル曲や北島三郎の「北の漁場」なども披露して聴き応え満点。成世昌平、山本みゆき、杜このみらも出演し、成世は新曲「雪の宿」などを歌う。1部の歌芝居では、三橋美智也の前座歌手をデビュー間もない頃に務めていた同じキングレコードの大月みやこがナレーションを担当している。31日まで。

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福田こうへいと長男暉穏君(左)


 民謡を聴き歌って育ってきた福田にとって、キングレコードの大先輩歌手、三橋美智也は、とてつもなく大きな憧れの存在であった。今回はその人を演じ、歌う。わずか1週間の稽古で本番に臨む不安もあったが「三橋先生の辛さ、哀しさ、楽しさといった歌の人生を、自分自身が楽しみながら歌謡界のよき時代を再現できるように演じます」と福田。

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上京間もない頃、銭湯で働きながら民謡を教えていた三橋を演じる福田(右から2人目)

 公演に先駆けて福田は7月7日、大阪府東大阪市の石切霊園にある三橋の墓参りをしている。大阪市でコンサートを開いた13年から続けており、今回も公演開催の報告を兼ねて出かけた。
 偉大な歌手であると曽祖母たちから聞かされて大きくなった彼が三橋と初めて会ったのは、17歳の高校生の時だった。民謡歌手だった父親の福田岩月が、日本武道館で開かれた日本民謡大賞決勝大会に初めて出場した際に、楽屋へ向かう審査委員の三橋の姿を見かけて握手を求めた。

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珍しい福田の学生服姿(右)

 「握手をしてもらえますか」と声をかけた福田に、三橋はただ「あっそう」と応えて手を差し出してくれた。それが彼にとって、伝説の人との最初で最後の対面であった。

長男暉穏君が役者デビュー


 その手の温もりを想い出しながら歌芝居で福田は、三橋の歩みを追いながら、まずは「古城」を朗々と歌い上げ、大ヒットした「おんな船頭唄」、さらに「母恋吹雪」「ああ田原坂」「達者でな」などと、その時代時代の代表曲を歌っていく。
 三橋の幼年時代から始まる芝居は、上京、そして銭湯での下働き、民謡劇団に入っての巡業などを経て、高校に通いながらついに歌手デビューする。最後はレコード大賞最優秀歌唱賞受賞までを再現する。

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レコードデビューに向けて吹き込みをする三橋役の福田

 ラストは今から3年前に三橋の遺族から譲り受けた舞台衣装のスーツを着て、最優秀歌唱賞受賞曲の「星屑の町」を、出演者全員が揃った中で歌う。舞台は授賞式と重なり、最高のクライマックスである。

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母親に民謡を褒められる三橋少年を演じる暉穏君

 母親に叱られながら厳しい民謡の練習を繰り返す子ども時代の三橋を福田の長男暉穏君が演じる。母親から叱られる三橋少年は耐えかねて泣き出す。暉穏君は「お母さん(葉山葉子が演じる)から叱られて泣くのがとても難しかったです」と話していた。
 出演するにあたって、父親の福田とひとつの約束をしたという暉穏君。大好きな妖怪ウォッチとゲーム機を買うことを条件にしたのだ。
 その現代っ子ぶりには、民謡歌手の息子などと周りから揶揄され、今に見返してやると成長した福田とはまったく時代の違いを感じる。

圧巻の歌唱


 2部の歌謡ショーは福田こうへいの歌の魅力を存分に味わわせてくれる。
 大ヒット曲「南部蝉しぐれ」から「峠越え」や、得意の南部牛追唄が入った「南部酒」、さらには父親のオリジナル曲「男道」「夫婦かたぎ」も歌った。「父岩月が残したこの2曲を、これからも大事に歌っていきます」と福田。

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全力熱唱する福田(左)、三橋美智也の衣装を着て歌う福田

 歌謡ショーの圧巻は全力を使い果たしての「風雪ながれ旅」「北の漁場」「竹」といった北島三郎楽曲のメドレー。さらには母親が好きだったという「柔」、海シリーズとして「おやじの海」「兄弟船」など、全身に汗しての歌、歌、歌は、文字通り熱唱で聴く者、見るものを震わせるほどだ。

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成世昌平

 共演の成世昌平も迫力たっぷりに「はぐれコキリコ」「鶴の舞橋」「雪の宿」などを歌い、デビュー12年目という山本みゆきは新曲「萩の月」を、福田、成世同様に民謡出身の杜このみは「追分みなと」などを歌った。
 エンディングは出演者全員で「花笠音頭」で締めくくる。

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山本みゆき(左)と杜このみ

 福田は初めての座長公演を「やったことのない役者、20日の座長公演には緊張していますが、周りの皆さんに助けられながらアットホームな雰囲気で演じています。父が生きていると、こうして歌うこともなかったかもしれませんが、その父から受け継いだ声をみなさんに精一杯届けていきたいと思っています」と、話していた。


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まるで三橋美智也が乗り移ったかのような福田こうへいの歌唱ぶり



[福田こうへい オフィシャルサイト]
http://fukudakohei.info/
[福田こうへい キングレコード]
http://fukuda-special.jp/
[新歌舞伎座 福田こうへい特別公演]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20150710.html



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前川清・武田鉄也新歌舞伎座特別公演  明日千秋楽、シリアスでコミカルな時代劇と演歌とフォークの共演 [新歌舞伎座]

前川清武田鉄也という演歌とフォークのスターが、大阪・新歌舞伎座で初顔合わせしての「前川清 武田鉄也特別公演」が、いよいよ明日2015年5月27日で千秋楽を迎える。

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 芝居ではとぼけた演技が大人気の前川と歴史好きで生真面目な武田の演技が、山本周五郎原作の小説「ひとごろし」を風刺のきいた時代劇コメディーに仕上げている。歌謡ショーは前川清と海援隊、それに前川の長男紘毅が、プラスワンとして出演している。

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 オープニングは前川清と海援隊+ワンによる「長崎は今日も雨だった」。海援隊と紘毅のコーラスで、クールファイブ時代を再現する。

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 続いては海援隊が「贈る言葉」「母に捧げるバラード」などを歌い、数々のエピソードも紹介する。

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 前川は紘毅が作詞・作曲した「花美~はなび~」をデュエットしたり、「逢わずに愛して」「中の島ブルース」「噂の女」などの名曲の数々を披露する。

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 1部の芝居「鷹と雀のものがたり」は、君命によって武田を上意討ちすべく旅に出た前川。藩の剣術指南役の剣士で筑波の鷹と呼ばれる武田に対して、前川は正直ものだが剣の腕前はさっぱりで田んぼの雀と揶揄される臆病者のダメ武士。

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 追う者、追われる者のふたりは、最後には協力して藩の獅子身中の虫を退治するが、武田は武士を捨て出家して、鷹は雀に、雀は鷹になる。

【写真】入江信隆


[新歌舞伎座 前川清・武田鉄也特別公演]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201505.html



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前川清(テイチクエンタテインメント)&武田鉄矢(ユニバーサルミュージック)  きょうから新歌舞伎差で大阪初顔合わせ公演  九州人のふたりが見せるエキゾチックな舞台 [新歌舞伎座]

前川清武田鉄矢の関西初顔合わせの九州人どうしの新歌舞伎座特別公演が、きょう5月8日から幕を開ける。1部の芝居「鷹と雀のものがたり」では、剣術はからっきしダメで臆病者の侍を前川が、その仇役で堅物な藩剣術指南に武田が扮する。山本周五郎の「ひとごろし」が原作で、シリアスと喜劇を交えたオモシロ時代劇。劇中ではふたりが客席に降りて、観客を巻き込んでの仇討ちシーンもあるなど、色んな趣向が見られる。2部は「前川清と海援隊+1 オンステージ」。演歌・歌謡曲の前川とフォークの武田の異色コラボが見どころ。前川の長男紘毅さんも出演する。27日まで。

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九州人のエキゾチックさを見てくださいと話す前川清(右)と武田鉄也

 初日を翌日に控えた2015年5月7日、前川と武田は新歌舞伎座のステージで報道陣の取材に応えて「九州人の2人が笑いに厳しい大阪という新たな土地で演じ歌います。九州風のエキゾチックな物語を楽しんでもらいたい」と話した。

 新歌舞伎座での公演は、昨年4月の福岡・博多座での初共演がきっかけで実現した。エキゾチックが特徴という九州人どうしによる芝居と歌が、笑いに厳しい大阪でどのように変化するのか。見どころは数え切れないようだ。

 時代劇には欠かせないのが殺陣であるが、武田は「ぶっつけ本番で臨んでます。竹光を振り回すだけといっても、稽古で手は青アザだらけですよ」と四苦八苦ぶりを、前川は「今までと違って今回は一度も剣を抜きません。客席での立ち回りではお客さんに助けてもらいます」と、剣術嫌いの臆病者らしさを見せる。

 芝居は「桂枝雀さんの落語のようなオチを楽しんでもらえるはず」(武田)は、実験的な芝居をアピールした。その武田の歴史好きは良く知られている。徳川家康に敗れて400年にあたる大阪に付いては「上下関係がしっかりとした九州に対して、大阪は誰にでもため口という<変>な町」と笑わせた。

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前川清と海援隊+1

 2部は前川清と海援隊+1 のコーラスで幕を開ける。
 九州言葉など全身に九州の土のにおいが染み込んでいるふたりだけに、芝居と打って変わってオンステージはトークなどで九州色が色濃く出るのが楽しみである。
 お互いにそれぞれの歌を歌ったり、他では見られないコラボ、それにプラス1の前川ジュニアの前川紘毅がステージに一味加えてくれるようだ。



[前川清 オフィシャルサイト]
http://maekiyo.com/
[武田鉄也 オフィシャルサイト]
http://www.takedatetsuya.com/
[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201505.html



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演歌の鬼たちが歌った! 鏡五郎、三笠優子、三門忠司、千葉一夫、柳澤純子  「鬼の演歌祭り~昭和カラオケ四天王~」 [新歌舞伎座]

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「鬼の演歌祭り」のラストは全員で「皆の衆」を歌ってお別れ


◆大阪・上六の新歌舞伎座に、2015年4月27日、鏡五郎(キングレコード)三笠優子(同)三門忠司(テイチクエンタテインメント)千葉一夫(キングレコード)柳澤純子(同)の演歌5人衆が勢ぞろいして、それぞれの最新オリジナル曲と昭和演歌の数々を披露した。この日一日限りの公演に、客席にはたくさんファンが四国や関東などをはじめ全国から詰めかけ熱い声援を送っていた。


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「鬼の演歌祭り」の出演者たち(左から三笠優子、鏡五郎、三門忠司、千葉一夫、柳澤純子)


 鬼の演歌祭り~昭和カラオケ四天王~といった、ちょっと風変わりのタイトルの催しは、去年から始まった新企画。歌の鬼、演歌の鬼たちを集めて、懐かしい歌、最新の歌などを披露して演歌ファンに楽しんでもらおうというもの。メンバーは前回の冠二郎に代わって、今年は初の女性の<鬼>として三笠と柳澤を加えての開催となった。

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三笠優子

 その三笠優子は痛めた膝など自らの体調を気遣いながらの熱唱ぶりを見せた。この公演に<鬼>として選ばれたことについて「やさしい鬼もいるというので」と笑っていた。「ほかの鬼さんと一緒に歌えたので楽しいステージでしたよ」とも。
 彼女は6月10日には新曲「母恋い三度笠」を出すことになっている。伊豆を舞台にした台詞入りの股旅演歌で、股旅ものは「木曽恋い鴉」(1992年)以来だという。

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鏡五郎

 <鬼>のリーダー格で今年70歳になる鏡五郎は「中高年のお客さんに楽しんでもらえるように昭和の歌をたくさん揃えました」と話す。袴姿などスリーポーズを見せ、「大石内蔵助」の人情ものなどで見得を切ってみせ、さらには15年も続けているという恒例のハンカチプレゼントも飛び出してファンは大喜び。6月には船村徹作品の新曲を出す予定だという。

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三門忠司

 鏡とは同い年の三門忠司は「出演者全員の演歌へのひたむきな燃える心を見てもらいたい」と、ステージではいつもながらの冗談を交えながらのファンサービス。このところ演歌は元気がないと言われがちだか、そんな風潮も吹き飛ばす勢い。
 自らもまだまだ歌っていくと元気なところを見せ「あと10年、健康や周りの条件させそろえば90、100歳までも歌っていきたい」と話して、ステージを楽しんでいた。

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千葉一夫

 男性メンバーで一番若手の千葉一夫(64歳)はこの日、石原裕次郎の「北の旅人」をカバーするなどした。「柳澤さんとのデュエットもあったなど楽しいステージでした。来年もぜひ出演したいですね」と話していた。たくさんの千葉ファンが客席を埋めて、抒情感たっぷりの歌にペンライトを振って声援。「愛知、三重といった東海や徳島、香川、愛媛など四国からもたくさん応援に駆け付けていただきました」


最新曲となつかしの演歌


 ステージのオープニングでは、鏡が夫婦ものの「おしどり人生」、柳澤がデビュー曲の「あなたに片思い」、千葉がさわやかなブルーのスーツで「吉野川」を、三門は会場の手拍子を誘う「河内の次郎長」、そして三笠は大ヒット曲「夫婦舟」と、それぞれがオリジナル代表曲を歌ってあいさつ。

 中盤のトークコーナーでは、デビュー当時のことなど想い出話を交えながら昭和の懐かしい歌を2曲ずつ披露。鏡は美空ひばりの「みだれ髪」、三門は高田浩吉の「白鷺三味線」、三笠は昭和11年に音丸が歌った「博多夜船」、千葉は師匠弦哲也の作品「おゆき」(内藤國雄)、柳澤は「大阪ラプソディー」など。

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千葉一夫とデュエットをする柳澤純子(右)

 終盤の第2幕では最新曲などオリジナルを聴かせた。
 千葉は柳澤とのデュエット「恋の十字路」のほか最新曲「佃の渡し」なとを、三門は「雨の大阪」「人生一勝二敗」など、三笠は「木曽恋鴉」「望郷よされ」など、鏡は「黒髪しぐれ」「鏡川」などを歌った。



[鏡五郎]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10398
[三笠優子]
http://mikasa-yuko.co.jp/
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13439
[三門忠司]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/mikado/
[千葉一夫]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10093
http://www.a8k.jp/chiba_fc/
[柳澤純子]
http://junko-yanagisawa.cocolog-nifty.com/blog/



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中村美律子(キングレコード)神野美伽(同) 新歌舞伎座で新春特別公演 最強コンビによる初笑芝居と迫力満点の歌謡ショー [新歌舞伎座]

中村美律子神野美伽の<最強コンビ>による2015年の新春特別公演が、1月2日、大阪・上六の新歌舞伎座で幕を開けた。浪花人情喜劇「春の夢 浪花のカタキ討ち」歌謡ショー「寿!浪花歌合戦」の2部構成で25日まで。中村と神野は初日の2日、開演前に劇場入口で集まったファンを前に挨拶。中村は「2人で火花を散らすのでやけどをしないでくださいね」と熱気を振りまき、神野は約2年ぶりのコンビ公演に「パワーアップした2人の出陣式です」と、それぞれ長い1ヶ月公演への意気込みを見せた。

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公演初日にファンを前にあいさつする中村美律子(右)と神野美伽


 2人による新歌舞伎座での公演は2012年10月以来で、その時はかけ合い漫才のような名コンビぶりを披露してくれたが、今回はさらに2人が<最強>にパワーアップしたところを見せている。
 打打打団天鼓による太鼓パフォーマンスは見物で、中村、神野のふたりも交じっての演奏は見るものを楽しませてくれる。


 実力派歌手2人による歌謡ショーは、タイトルの「寿!浪花歌合戦」通りに、共に日本人の心にしみる歌を披露して迫力満点。
 中村は台詞入り「壺坂情話」「瞼の母」や「河内おとこ節」など、惜しげもなく次々と人気曲を歌い上げる。神野も「無法松の一生 〜 度胸千両入り 〜 」「ひばりの佐渡情話」、そして「酔歌(ソーラン節入り)」をジャズ風にアレンジして、迫力の中にもニューヨーク風のおしゃれさも感じさせている。

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 代表的なオリジナル曲のコーナーでは「この世は女で廻るのよ」(中村)「浮草の川」(神野)の新曲も披露する。

 正月らしさを演出しようと工夫を凝らしたのが歌謡組曲「桂春団治物語」。「浪花恋しぐれ」をはじめ、桂春団治を題材にした歌をそれぞれが歌って劇風に仕上げている。
 観客からのリクエストに応える「昭和名曲リクエスト コーナー」もあって、盛り上がりを見せていた。

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 1部の人情喜劇「春の夢 浪花のカタキ討ち」は舞台が大阪・日本橋。隣家どうしで親の遺言を理由に口喧嘩が絶えない仏具屋のおなか(中村)と薬屋のおしん(神野)が主人公。2人は武家兄弟の敵討ちを手助けすることで休戦するが、その騒動で2人は実は姉妹だったことがわかる。
 「笑って泣いてもらえる楽しい芝居です」と2人。

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仲の悪い隣りどうしのふたり、実は姉妹だった

 中村が挨拶で「初日はまだぎこちないけれども、後半には(こなれてきて)もうぐちゃぐちゃです」と話した通りに、初日の芝居では中村が台詞を間違えるシーンも。これも正月らしい笑に変えての芝居に観客も大喜びだった。


[中村美律子]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462

[神野美伽]
http://www.shinno-mika.com/
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13450

[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20150102.html







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坂本冬美(ユニバーサルミュージック)、大阪・新歌舞伎差で「オンステージ 艶歌の花道」 31日まで [新歌舞伎座]

坂本2.jpg坂本冬美が13年ぶりに大阪・新歌舞伎座で単独座長公演を見せてくれている。1部の芝居「新版 女の花道」に続いて、2部では新曲「男の火祭り」から代表曲「火の国の女」「夜桜お七」など、47歳になった坂本がさらに円熟味を増した歌を聴かせてくれている。公演は31日まで。


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(写真:江川誠志)

 大塚宝による和太鼓の演奏に合わせて舞台センターからせり上がる坂本は、黄色の和服。歌うのはやはりデビュー曲の「あばれ太鼓」である。
 デビューしていきなり80万枚という枚数を売ったというこの楽曲は、今年5月7日に出した男唄を集めたアルバム「男唄」(16曲)にも収録している。ステージでは欠かせない楽曲になっている。


坂本1.jpg 1曲目を歌い終わると早速客席から「お芝居よかった ~ 」の声がかかる。大阪らしい和やかな雰囲気での歌謡ショーの始まりである。どんなベテランでもオープニングは緊張するというが、こうした大劇場らしさを感じさせないのは関西ならではの良さ。

 そんな大阪での舞台とあって、この日は「大阪の女」「大阪で生まれた女」といった大阪をテーマにした楽曲も披露。
 これより先にはヒット曲「また君に恋してる」を歌い、演歌、歌謡曲と歌い分けた。衣装も和服から赤色のロングドレスに着替え、頭には真っ赤な髪飾りと、艶やかさを見せた。

 坂本は作曲家猪俣公章に見い出されてプロデビューした。この日は「祝い酒」「火の国の女」など師匠である彼の作品も披露して、冬美ファンを楽しませてくれた。


(写真:江川誠志)

 今回の公演では坂本と同じ事務所の森山愛子が初舞台を踏んでいる。芝居では坂本演じる加賀屋歌右衛門の世話をする役者加賀屋歌吉を熱演。そしてオンステージでは「おんな節」「忘れないで」のオリジナル2曲を歌った。

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(写真:江川誠志)

 オンステージのクライマックスは代表曲の「夜桜お七」、最新曲の「男の火祭り」、そして♪ 人生やっるきゃないさ ~ と、人生の応援歌「風に立つ」を歌って、大きな拍手の中で幕を閉じた。
 「男の火祭り」はふる里の和歌山の那智の火祭りをイメージして歌ったもので、ステージでは松明を手に持った男たちがバックを務めて盛り上げた。


[坂本冬美 オフィシャルサイト]
http://fuyumi-fc.com/
[坂本冬美 ユニバーサルミュージック]
http://store.universal-music.co.jp/fs/artist/c/sakamoto
[大阪・新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20140509.html

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大月みやこ、香西かおり、神野美伽、田川寿美 関西出身演歌歌手4人が共演 「吉野まほろば物語」  大阪・新歌舞伎座で公演中 [新歌舞伎座]

◆大和吉野の老舗旅館を舞台に四姉妹の人生模様を描いた「吉野まほろば物語」で、関西出身の演歌歌手である大月みやこ、香西かおり、神野美伽、田川寿美の4人が、姉妹役で好演している。最初から最後まで4人は出ずっぱりの豪華ステーシ。チームワークをぜひ見てほしいと、4人は口を揃えている。歌謡ショーのグラドフィナーレでは、それぞれ3曲ずつ代表曲などを聴かせてくれる。大阪・新歌舞伎座で4月30日まで。

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右から大月みやこ、香西かおり、神野美伽、田川寿美


 次女のふじ子(香西)が後を継いだ吉野の旅館の蔵から、思いかけず出てきたお宝を巡って4姉妹に、その夫たちも交じって騒動が持ち上がる。そんな中での、人生、愛と恋など心の機微を、4人それぞれが演じている。

 歌では良く顔を合わせているという4人が芝居で共演するというのは初めてだが「関西弁で話し、最初からなんの不安感もなく初日に臨みました」と大月みやこは、慣れない長女役にも満足気。
 カメラマンの夫に持つ長女役の大月みやこは「久しぶりの芝居です。機嫌良く長女役をやらせていただいています。仲良しの4人での芝居は緊張感もうりますが、それを楽しみに変えて演じています」と楽しそうに語っている。
 長女のほんわかとして性格は、芝居も普段も変わらないという大月。夫想いの貞淑な妻を演じる。舞台となっている吉野の桜は、子ども時代に母に連れられて見た行った記憶があるという。

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四人姉妹の人生模様を描いた「吉野まほろば物語」

 香西演じる次女は老舗旅館を守るという大きな荷物を背負うだけに、冷静にふるまってみせる。歌謡界の先輩と後輩に挟まれる形だが「芝居の台詞も多く大変ですが、楽しく一生懸命に演じています」と、芝居を存分に楽しんでいる様子。
 旅行会社を経営する活発な三女役の神野美伽も「地元に帰って来てのしばいだけにワクワクしています。毎日楽しんで取り組んでいます」と話していた。

 一番下の四女役の田川寿美は、上本町の新歌舞伎座は初めての出演。しかも大好きな先輩たちとの共演は「本当の姉妹のよう」と、楽しみながらの演技。「姉ぇちゃんたちに支えられながら、日々、成長させてもらっています」と笑顔を見せていた。

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思わぬお宝騒動で老舗旅館は大騒ぎ


 芝居に続いての歌謡ショー・グランドフィナーレは、大月みやこが「白い海峡」「いのちの海峡」(5~16日)「ひとり越前 ~ 明日への旅 ~ 」(16~30日)「女の駅」を歌い、香西かおりが「流恋草」「無言坂」「酒のやど」、神野美伽は「男船」「酔歌」「無法松の一生」、田川寿美は「女人高野」「女・・・ひとり旅」「一期一会」を歌う。

 そしてラストは4人揃って「川の流れのように」を歌って幕を閉じる。


[大月みやこ オフィシャネサイト]
http://www.otsukimiyako.com/
[香西かおり オフィシャルサイト]
http://kouzaikaori.com/
[神野美伽 オフィシャルサイト]
http://www.shinno-mika.com/
[田川寿美 オフィシャルサイト]
http://www.nagarapro.co.jp/top/artist/artist.php?id=4

[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201404.html



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川中美幸(テイチクエンタテインメント)  松平とダブル座長公演 「赤穂の寒桜 大石りくの半生」  赤穂の志士を支える女を演じる 大阪・新歌舞伎座 [新歌舞伎座]

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◆デビュー40周年の松平健と同38年の川中美幸がダブル座長公演する大阪・新歌舞伎座。初日の松平の「暴れん坊将軍 夢永遠江戸恵方松(ゆめはとこしえ えどのえほうまつ)」に続いて、2014年3月17日、今度は川中が座長を務める「赤穂の寒桜 大石りくの半生」を見た。忠臣蔵の大石内蔵助を支えた妻りくを描いている。りくを川中、内蔵助を松平が演じている。2部は川中の歌謡ショー「人 うた 心」で、最新曲の「祗園のおんな」からヒット曲の「二輪草」、「コーヒールンバ」をはじめとする昭和の名歌謡曲のメドレーなど、全13曲を歌う。30日まで。

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 松平と川中が交互に座長を務める。この日は昼公演を松平、夜公演を川中といった具合に、昼夜、あるいは日替わりで座長を変わる、といった趣向を凝らす。

 1部の芝居「赤穂の寒桜 大石りくの半生」は、大石内蔵助をはじめ忠臣蔵の男たちを支える女たちの生きざまを描いている。内蔵助の妻りくは「人としての誇り、命よりも大切なものがある」という。ところが赤穂の家臣潮田又之氶の妻、土田早苗演じるゆうはそれとは反対に「何があっても生きることが大切」と、ふたりは建前と本音の間で苦しむ。

 義に忠実であれば死が、自分に正直であると不忠とそしられる。ゆうはそれでも生きよ、と説くなど、双方は異なる生きき方でぶつかり合う。りくは後に尼となり、亡き夫と子供や義士たちの菩提弔って生きていく道を選ぶ。

性格違う主役を演じ分けるダブル座長公演


 有名な山科の別れなど忠臣蔵の名場面、泣かせ所もたくさん盛り込まれていて、安心して見ていられる芝居だ。「暴れん坊将軍」では吉宗の幼なじみ役として、川中は10代から70代まで演じ分けるなど明朗快活な女性を演じているのに対して、「赤穂 ー 」ではまるで正反対かと思われる女性を演じている。

 2人のダブル座長公演は去年12月に名古屋・御園座のサヨナラ公演で実現した。「あまりの好評さに、東京、大阪のお客さまにもぜひご覧いただきたい」(松平、川中)と、今年2月の東京・明治座に続いて、大阪・新歌舞伎座でも幕を開けた。

 松平、川中ともに、性格が違う主役を演じ分け、しかも同じ日にそれをやって見せるという凄さは、1日で通し観覧することで、その面白みがより分かるのかもしれない。、

情感たっぷりに「お吉情話」など歌う


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 歌謡ショー「人 うた 心」では、途中、松平が「マツケンの大繁盛」を歌うほかは、すべて川中がメインでの歌唱。この日も披露したが12年に松平と川中はデュエット曲「名場面」を出しているなど、2人は名コンビぶりを見せている。



 川中が「人との出会いいい作品との出会いは人を磨いてくれる」と言うように、今回のダブル座長公演での松平との出会いは、川中を変えるきっかけにもなったようだ。
 松平も「まさか一緒に芝居をして、歌えるとは思っていませんでした」と驚きを見せるものの、共演を存分に楽しんでいるふうであった。

川中・松平2.jpg

 ショーの後半に川中が歌う「貴船の宿」「祇園のおんな」は、いずれも京都を舞台にしたもの。新曲の「祇園 ― 」は、恋に身をこがす花街で生きる女を歌ったみやこ情緒たっぷりな歌。同時に披露するカップリングの「お吉情話」は幕末の唐人お吉の物語りを素材にした悲恋歌。
 ステージだはこの歌で、それまでのドレス姿から着物に着替えて次々と川中演歌を歌い上げる。

 ラストの「二輪草」では、2番から松平か加わって一緒に歌って幕を閉じる。あっと言う間に終わりを迎えるほど、満足感たっぷりな歌謡ショーであった。

川中・松平.jpg
松平・川中2.jpg


[川中美幸 オフィシャルサイト]
http://kawanaka-miyuki.jp/
[川中美幸 テイチクエンタテインメント]
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[松平健 オフィシャルサイト]
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[新歌舞伎座]
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川中美幸(テイチクエンタテインメント) 松平健と日替わり座長公演 明日は川中座長の「赤穂の寒桜」 新曲「祇園のおんな」も披露 [新歌舞伎座]

川中・松平.jpg松平健川中美幸が出演し、期間中に交互に座長を務める特別公演が、2014年3月8日、大阪・上六の新歌舞伎座で幕を開けた。初日は松平主演の「暴れん坊将軍」で、川中は吉宗の幼馴染のお駒役で共演している。二部の歌謡ショーも松平が「唄う絵草紙」、川中が「人うた心」を交互に演じ、8日は松平が「マツケンサンバ4・II」など全12曲を歌い、スペシャルゲストの川中は新曲「祇園のおんな」を披露した。2人の特別公演は3月30日まで。







 今もCS放送「時代劇専門チャンネル」で再放送されている人気時代劇「暴れん坊将軍」を松平が、忠臣蔵の大石内蔵助の妻りくの半生を描いた「赤穂の寒桜」を川中が、それぞれ主演を務め、相手役を川中と松平が務めるといった趣向を凝らす。
 昨年、1、2月に御園座のさよなら公演を関西にも、と再演することになった。

 「暴れん坊将軍」は、将軍職を引退して大御所と呼ばれる年老いた吉宗が、幼馴染で尾張で歌を教えているという老婆お駒と出逢うところから物語は始まる。
 舞台は43年前にフラッシュバック。お駒に犯人の嫌疑がかかった紀州藩藩主の死亡事件は、吉宗暗殺陰謀へと発展する。疑いをかけられたお駒は旅芸人に身をやつしえしまう。

 テレビでお馴染みの松平演じる暴れん坊将軍、吉宗の殺陣はテレビシリーズを思い出させるのに十分な迫力だ。共演の川中も「健さんは思った以上にパワフルで、それには秘めた闘志を感じます」と話すほど。
 松平は「一昨年から続く暴れん坊将軍で川中さんと一緒に演じさせもらっていますが、とてもやりやすくて毎日が楽しいです」と、川中をたてる。

 松平が二部の歌謡ショーで見せる「マツケンサンバ」や「マツケン・マハラジャ」などパワフルな踊りでは、川中がバックで一緒に踊っているが「腰がくびれてきたようです」と笑う。
 この踊り、今年2月の明治座公演の千秋楽で試みで踊ったのがきっかけだった。


川床美幸・祇園のおんな.jpg 川中は劇中で娘役から老婆までを演じ分けている。冒頭の老婆役では、小さくなってきた自分の母親の姿を見て、実際の身体を半分以下に縮めるなどの工夫をしている。若き吉宗の頬にお駒が口づけするシーンは「台本通りなんですよ」という川中に、松平は「普通の女優さんなら、なかなか出来ないらしですよ」と、川中の度胸の良さをもらしていた。

 今年がデビュー40周年の松平は「本格時代劇を作ってもらいました。楽しい作品になりました。歌謡ショーはお馴染みの光ものいっぱいで、こちらも楽しんでいただけます」とアピール。
 川中は明日9日の昼公演で「赤穂の寒桜」の座長を務めるが「女性にスポットを当てた忠臣蔵で、母の愛、家族の絆、親子のあり方などを感じてもらいたです」と話していた。



 また川中の歌謡ショー「人うた心」では、「祇園のおんな」をはじめ「お吉情話」「貴船の宿」や松平の「マツケンの大繁盛」など全13曲を歌う。「コーヒールンバ」など昭和歌謡曲メドレーも盛り込むほか、オリジナルの「二輪草」では松平とデュエットを見せてくれるという。


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中村美律子(キングレコード) 連日満員の新歌舞伎座で中条きよしと新春特別公演 昭和の懐かしい名曲をふたりでカバーも [新歌舞伎座]

中村美律子が2014年1月3日から28日まで、大阪・上六の新歌舞伎座で、初春を飾る「中村美律子 新春特別公演」で熱演中だ。正月には打ってつけの初笑いに初涙といった内容の芝居と歌のステージは、見る人の誰もを満足させること間違いなし。客席ではすすり泣く人もあるなど、初日には大入り満員の札もでたほど。今回は中条きよしと共演しており、芝居は6年ぶり2度目、歌は初めて。いずれも見事なコンビネーションぶりを見せてくれている。


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オリジナル曲にまじって得意のカバー曲も披露している
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)


 1部は芝居「夫婦うどん」。2度目の夫婦は腕のいいうどん屋の亭主清太郎を中条、女房のおみつを中村が演じている。それを中村はごく自然体で演じている。
 それもそのはず、舞台は江戸後期の大阪、もちろん台詞は大阪弁で、しかも稼業のうどん屋は大阪を代表する食べ物と、何から何までまるごと大阪ときているから、大阪人の中村にとっては存分に持ち味を発揮。可愛い女房を演じている。

 中村と中条が営むうどん屋で置き去りにされた子どもを巡る騒動から物語は始まる。関西人には馴染みのある吉本新喜劇を彷彿させるようなオープニングも大阪らしさを感じさせてくれている。
 町人のかつら姿が実によく似合う中条は、かつての<必殺>シリーズを思い出させる。茶屋で酒の接待を受けるシーンなどは、うどん屋の亭主ならぬ大店の主人然とした風格。そうしたシリアスさの半面、笑いの間の取り方など、決して単に二枚目役者ではないところを見せてくれている。役者志望から歌手へ転身しただけの役者ぶりである。

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中村と中条による笑いと涙の夫婦人情喜劇
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)


 こうした2人による仲の良い夫婦にも、捨て子騒動で波風が起こる。実はその子どもは三国藩の後継ぎだと発覚し返せと迫られ、返せ返さないの押し問答。それまで我が子として育ててきたおみつ(中村)は「大事なのは子どもの気持ち」と、子どもを取り返す。
 最後は<打~ちましょう、もうひとつせ ~、祝うて三度 ~ >の大阪締めで、正月らしくめでたいラストを締めくくった。

オリジナル曲と昭和の名曲をカバー

 2部の歌謡ショー「美律子&きよしの新春ビッグショー」のオープニングは獅子舞と扇舞で、舞台中央にセリから上がってきた中村と中条で「大阪ラプソディ」をデュエット。
 中村は「おもいでの宿」「瞼の母」「風まかせ」「おんなの純情」、中条は「グッバイラブをあなたに」「うそ」「理由」など、それぞれがオリジナル曲を披露。

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サザエさんに扮した中村と中条がコント仕立てで昭和の懐かしい名曲を歌唱
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)

 映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」をもじったコント仕立ての歌謡ショーでは、中村がサザエさんのヘアースタイルを見せ、自動車工役の中条と再び夫婦役を演じて、「買い物ブギー」(中村)「黒い花びら」(中条)など、懐かしい昭和30年代の歌を選んでカバーした。中村はまた、大好きという美空ひばりの歌をメドレーで歌った。

 最後は定番の「河内おとこ節」で締め、中村は「今年も、これからも人の心に残る歌を歌い続けて行きます」を、話していた。


中村美律子・スペシャルコンサート.jpg 中村はまたこの日、昨年10月15日に同新歌舞伎座で行われた中村美律子のコンサートを収録したDVD「中村美律子スペシャルコンサート 熱唱!!歌謡浪曲三題 挑戦~やってみたかってん!~」が、2014年1月8日に発売されることを観客にアピールしていた。







[中村美津子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462
[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20140103.html




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中村美律子(キングレコード) 5年ぶりに中条きよしと共演、歌と芝居の1ヶ月公演 あすから大阪新歌舞伎座で [新歌舞伎座]

中村美律子・2014年新歌舞伎座.jpg中村美律子が、2014年1月3日から、大阪新歌舞伎座で5年ぶりに中条きよしと歌と芝居で共演する1ヶ月公演を開く。「中村美律子 新春特別公演」で、1部の芝居はうどん屋を営む若夫婦の中村と中条が、客が置き去りにした赤ん坊がもとで隠し子騒動へと発展する人情喜劇。2部は歌謡ショーで中村、中条がそれぞれ最新曲やカバー曲を披露する。28日まで。










 芝居では5年ぶりの共演だが、歌謡ショーまで共演するというのは初めて。
 芝居の舞台は江戸末期の大阪。仲のいい若夫婦の店で評判で行列もできるほどだが、ある日訪れた客が赤ん坊を置き去りにする、2人が育てることになるが、目元や口元がお互いに似ていることから一緒になる前にお互いが作った隠し子ではないかと口論になり、仕舞には藩のお家騒動にまで発展していく。

 最後は2人の間に子どもが出来てハッピーエンドの泣いて、笑っての心あたたまる人情物語である。


中村美律子新春特別公演.jpg 歌謡ショーでは、中村が「河内おとこ節」「瞼の母」「おんなの純情」「おもいでの宿」などを、中条は「理由」「グッバイ ラブをあなたに」など、それぞれオリジナルを歌うとともに「コロッケの唄」「黒い花びら」「自動車ショー歌」「買い物ブギー」「ブランデーグラス」など昭和の懐かしい曲とデュエット、それに美空ひばりメドレーも披露する予定だ。

 芝居仕立ての歌謡名場面メドレーも盛り込む。打打打団 天鼓による和楽器演奏や友弦流の大正琴演奏が、初春の舞台を盛り上げる。
 歌謡ショーの前には初日から3日間、中村と中条が口上をする。






 5年ぶりの共演をする中条について中村は「ええ男やないですか。喜劇がの間が素晴らしい人です」と芝居同様に夫(中条)を立て目ことし切り。
 また2014年のスタートを切る公演をあすに控えて「健康に気を付けて舞台を務めたいです」と話していた。


[中村美律子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462
[中条きよし オフィシャルブログ]
http://ameblo.jp/nakajyo-kiyoshi/
[中条きよし ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/menu/artist_na6_nk.html
[大阪新歌舞伎座]
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五木ひろし  新歌舞伎座で歌と芝居「三味線恋唄」の特別公演 11月9日から29日まで長唄三味線を披露  国仲涼子と初共演 [新歌舞伎座]

五木ひろし(ファイブズ・エンタテインメント)が、11月9日から29日まで、大阪・上六の新歌舞伎座で、川口松太郎の「三味線やくざ」を原作にした「三味線恋唄」で、長唄三味線弾きの杵屋弥市を演じる。共演は博多座「天璋院篤姫」などで好演した国仲涼子

 新歌舞伎座開業55周年を記念しての特別公演
 五木の新歌舞伎座での座長公演は、1976(昭和51)年以来、毎年続けているが、国仲涼子との共演は初めてで「大人の恋をいい感じに作り上げて、大阪のファンの熱い声援に応え、見応えある芝居にしたい」(五木)と意気込みを語っている。

新歌舞伎座・五木・国仲3.jpg

 原作の「三味線やくざ」は、舞台では片岡仁左衛門、映画では尾上菊太郎らが演じているが、一番の見どころはやはり劇中での長唄「島の千歳」を弾くところ。五木は今までじょんがら三味線は弾いてきたが、本格的に長唄を弾くのは初めて。
 「どこへ行くにも三味線持参で、時間を見つけては練習をしている」と五木。

 芝居は、長唄三味線弾きの杵屋弥一(五木ひろし)と心底惚れた小よし(国仲涼子)との恋を描いている。かつて小よしを囲っていた親分七兵衛から逃げるために、2人は江戸を離れる。病に倒れた小よしは江戸の舞台で弥市が「島の千歳」を弾く晴れ姿を見るために、死を覚悟でともに江戸へ旅立つ。
 長唄三味線の音色が劇中で随所で流れる。花形歌舞伎役者の嵐和歌乃(河原崎國太郎)からの依頼に応えて進める曲作りの途中では、アドリブで弾く場面もあるが、仕上った「島の千歳」を弾くシーンは絶品。


新歌舞伎座・五木・国仲2.jpg 国仲は去年、大阪・なんばグランド花月での吉本興業創業100周年記念公演「吉本百年物語」の第1話で吉本せい役で出演しており、本格的な舞台はそれについで3度目。

 五木との初共演については「まさか大歌手の五木ひろしさんと共演できるとは思いもよりませんでした。それだけに緊張しています。今回のような大人っぽい女性の役は初めてで、大丈夫かなと不安もあります。両親が一番驚いていました。稽古でキャラクターの性格をしっかりとつかんでいきたいです」と、いい夫婦を演じるのに真剣な面持ち。

 国仲を共演者に選んだのは五木だった。
 おととしの博多座公演「天璋院篤姫」で主演した彼女の舞台を見て「一番最初にリクエストした」という。「親子ほどの年齢差がありますが、国仲さんの年齢に近づけて若返ることで、いい夫婦を演じられるのではないかと思います」



 2部の「ビッグショー2013」は、五木がヒット曲を昼夜別構成で歌いあげる。
 たとえば昼夜共通の歌唱曲は「夜明けのブルース」「博多ア・ラ・モード」「よこはま・たそがれ」「長良川艶歌」など11曲。
 昼のみは「待っている女」「べにばな」など6曲。夜のみは「おまえとふたり」「悲しい色やね」「細雪」など7曲。なお20日からは昼夜の歌唱曲が入れ替わる。


[五木ひろし オフィシャルサイト]
http://www.itsuki-hiroshi.co.jp/
[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20131109.html

[関連記事]
http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19-1


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中村美律子、神野美伽  大阪・新歌舞伎座で歌と芝居で共演  楽しさも2倍 連日満員 [新歌舞伎座]

◆キングレコードを代表する演歌歌手の中村美律子神野美伽が、大阪・上六の新歌舞伎座で歌と芝居で熱演している。1部が落語の名作「井戸の茶碗」を原作にした芝居「浪花ごよみ天秤ばかり」、2部は「秋祭り浪花歌合戦2012」。2人座長の豪華ステーシに連日満員の盛況ぶりで、中日の2012年10月17日には、近鉄電車上本町駅構内で地元の天王寺警察署の犯罪撲滅キャンペーンにも参加して、安心で安全な町にしましょうと呼びかけた。公演は29日まで。

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紙くず屋の中村と貧乏武家娘の神野が熱演

中村・神野.jpg
中村と神野がオリジナルやカバー曲を披露

総勢200人の秋祭り浪花歌合戦.jpg
200人勢揃いのラスト舞台は圧巻

 公演中日の17日、新歌舞伎座へ2人の楽屋を訪ねた。
 芝居では紙くず屋の女房を好演している中村美律子は「楽しんでやってますよ」と、いつもの笑顔で迎えてくれた。

 歌謡ショーの中では、初めて神野と漫才コンビ「やかまし娘」を組んで、絶妙な話芸を見せている。<ボケ>役の中村と<ツッコミ>の神野が、センターマイクを挟んだ本格漫才である。
 出し物はオリジナルの「出世魚」。
 ~ 出世魚というのを知ってはりますか。
 「ツバス、ハマチ、メジロ、ブリというように名前が変わる魚でっしゃろ」
 「ハマチはブリから生まれたのになんでブリやのうて、ハマチやの?って、不思議に思わへんのやろか?」
 「俺かてブリやと言いたいやろにね」

やかまし娘.jpg
絶妙なしゃべくり漫才の「やかまし娘」


 しゃべくり漫才を繰り広げる言葉遊びが面白い。浪花が生んだ名演歌歌手だが、漫才でも2人は「吉本からスカウトが来るかもしれんなぁ」と心配するほどの芸だ。

 漫才ではポンポンと滑らかに台詞が飛び出す神野は、芝居ではそれとは逆の初めてという上品な武家娘役を演じている。
 楽屋で神野は「毎日楽しく芝居をして歌を歌っています。芝居は非現実な世界ですが、歌謡ショーではリアルな2人を見てもらっています」と、キリッとプロの顔を見せてくれた。

中村、神野の初共演


 「錦秋特別公演」と銘打った今回、2人は初めて共演している。ヒットを競い合う日頃はライバルでもあるが、実は大の仲良しとも言い、芝居の息はピッタリである。
 1部の「浪花ごよみ天秤ばかり」は、貧乏長屋に暮らす紙くず屋の中村と浪人の学者を父にもつ神野を中心に繰り広げられる人情時代劇である。
 ゴミ同然に買い取った仏像から出てきた50両が、あっちへ行ったりこっちに行ったり。それが300両になって皆を幸せにする、という日本人の律儀さを感じさせる爽やかな内容だ。神野の立ち回りや中村の紙くず屋ぶりは必見である。

中村美律子.jpg神野美伽.jpg

















 2部の歌謡ショーは、それぞれの最新曲「情け川」「おんなの波止場」を含むオリジナル曲のほか2人が大好きな美空ひばりのカバー曲、「道頓堀行進曲」など大阪を舞台にした歌、アルバム収録曲からの名作シリーズなど全18曲を2人で歌う。

 中村の「瞼の母」は涙を誘うし、神野の「無法末の一生」は迫力満点で、いずれも客席のあちこちから掛け声が飛んでいた。
歌上手、芝居巧者の2人は、約3時間という公演時間をまったく感じさせない。楽しさも2倍である。

犯罪撲滅を呼びかけ


 10月17日、2人はこの日の公演終了後、近鉄電車上本町駅構内で行われた大阪府警天王寺警察署主催の犯罪撲滅キャンペーンに参加した。

犯罪被害撲滅キャンペーン.jpg
犯罪被害撲滅を呼びかける中村と神野

 中村は「自分だけはと思わず、家族や友だちに相談しておれおれ詐欺には気をつけましょう」と、神野も「車上ねらいやひったくりには、備えあれば憂いなし」と注意を促し、長谷川裕司天王寺警察署長、朝川晋天王寺副区長らとともに、大阪を安心で安全な町にしましょうと呼びかけた。


[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20121005.html
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462
[神野美伽 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13450


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中村美律子と神野美伽 あすから大阪・新歌舞伎座で初共演  芝居と歌謡ショー  オンステージでは漫才も [新歌舞伎座]

◆大阪出身で演歌界を代表するベテラン歌手の中村美律子神野美伽の初共演が、2012年10月5日から29日まで、大阪・上六の大阪新歌舞伎座で開かれる「錦秋特別公演」で実現する。歌謡オンステージでは2人は初の漫才も披露してくれる。4日、最終稽古の合間をぬって新歌舞伎座で記者会見した2人は「河内と泉州の品の良さを前面に出した芝居と歌で、元気を感じ取ってほしい」と、賑やかに21日間の公演に向けての抱負を話した。

新歌舞伎座 中村美律子・神野美伽.jpg

 ライバルであるとともに大の仲良しの2人が初めて舞台を共にする。
 神野が「1+1を3にして、2人の仲良しぶりを感じ取ってもらえるように楽しくやりたい」というと、中村は「大阪では10月のだんじり祭りを控えており、元気を持って帰ってもらえるように千秋楽までがんばりたい」と、意気込みをみせた。

賑やかに祭をイメージした歌謡オンステージspan>

 公演は歌と芝居の2部構成だ。
 第1部は落語の名作を舞台化した芝居「浪花ごよみ天秤ばかり」。本来、江戸を舞台にした落語だが、台詞も大阪弁にするなどすべての設定が大阪に書き換えられている、という。中村演じる紙くず屋は原作の落語では男だが、それも女に換わっている。神野は初めて武家娘役を演じる。

 第2部は秋祭りをテーマに、花柳與桂社中や友弦流大正琴を交えた総勢200人によるスペシャルステージ「秋祭り!浪花歌合戦2012」。オープニングでは、岸和田のだんじり歌手とも言われるイケちゃんの「ケヤキの神」を2人で賑やかに歌って盛り上げる。

漫才に吉本からオファー?


新歌舞伎座錦秋特別公演.jpg 中村は「河内おとこ節」「島田のブンブン」「おんなの純情 」「情け川 」などを、神野は「男船 」「浮雲ふたり」「あんたの大阪 」「おんなの波止場 」などを歌う予定だ。

 2人が顔を合わせるだけで漫才になってしまうが、歌謡オンステージでは初めて「やかまし娘」の名前でコンビを組んで、センターマイクを前に漫才を披露する。13センチの身長差を活かして神野がツッコミ、中村がボケといった吉本顔負けの演技を見せてくれるという。
 2人は「吉本からのスカウトが心配です」と、早くも笑いを取っていた。








[新歌舞伎座]
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[中村美律子 キングレコード]
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川中美幸(テイチクエンタテインメント) 好評、新歌舞伎座公演「天空の夢 ~長崎お慶物語~」 幕末の女傑、大浦慶を演じる [新歌舞伎座]

川中美幸 が大阪新歌舞伎座の座長公演「天空の夢 ~長崎お慶物語~」で、幕末の長崎で茶葉の貿易などで財をなした大浦慶を演じている。幕末の志士とも交わりを持ち、活動を支援した女傑とも言われているが、今回の芝居ではそうした一面とともに、女としてのお慶の幸せを見せるなど、川中ならではの役作りに励んでいる。29日まで。第2部の歌謡ショーでは自身のヒット曲はもちろん昭和ポップスのメドレーも聴かせてくれる。

川中美幸1.jpg
女の可愛らしさと男気を感じさせる川中の演技

 川中は事前のインタビューで大浦慶の役作りについて「人と人が絆でつながる大切さを感じ取ってもらえるような演技を目指したい」と話していた。
 慶は封建的な社会制度が色濃い九州・長崎で油商を営む放蕩者の入り婿の浅吉(西川忠志)を追い出し、自ら主となって茶葉商に転業、英国商人グラバーとの知己を得て貿易も始めて、排他的な徐々に地元の商売仲間からも認められていく。

 商売仇役の小島屋善衛門を芦屋小雁が演じ、古いしきたりをたてに何かと慶の邪魔をする。慶は男気と負けん気ある性格でそれを乗り越えていく。反面、田村亮演じる番頭役の徳蔵との恋を実らせる。ラストでは長崎くんちに沸く長崎の町を演出した光景も見られる。

 川中の上六・ 新歌舞伎座での座長公演は初めだ。
 わずかながら芝居の感想を述べれば、歴史好きの記者としては、慶と同業者との商売やり取りや志士への支援ぶりをもう少し丁寧に演じてほしかったのが本音であり、ラストも少々物足りなかった。

 ただしこの芝居は、今年1月に第66回文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞している。
 新歌舞伎座で野公演は3度目で、初演は2011年3月。東京・明治座で上演された。この時は東北大震災の影響でわずか1週間で中断されてしまったが、11月に再演されて1ヵ月間にわたって公演された。受賞はこの時の上演によるものだ。

川中美幸2.jpg
聴き応えたっぷりの歌謡ショー


 2部の歌謡ショーでは、「ふたり酒」「二輪草」「貴船の宿」「ちょうちんの花」などヒット曲はもちろん、「真赤な太陽」「恋のメキシカン・ロック」など昭和にタイムスリップかのようなポップスメドレーも 。NHKラジオ深夜便でも人気の最新曲「うたびと」も披露している。


[川中美幸 特別公演]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201207.html


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川中美幸(テイチクエンタテインメント) 新歌舞伎座で座長公演 第66回文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞受賞作「天空の夢 ~長崎お慶物語~」 24日まで [新歌舞伎座]

川中美幸2.jpg◆テイチクの川中美幸 = 写真・左 = が大阪・上六の新歌舞伎座で座長公演「天空の夢 ~長崎お慶物語~」を演じている。24日までで、第2部の歌謡ショーでは自身のヒット曲はもちろん昭和ポップスのメドレーも聴かせてくれる。川中の上六・新歌舞伎座での座長公演は初めて。







第66回文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞の記念トロフィーを手にする川中美幸





 「天空の夢 ~長崎お慶物語~」は、幕末の長崎で女傑とも言われた日本茶葉の貿易商としても知られる大浦慶の半生を描いている。田村亮、土田早苗、芦屋小雁、奈良富士子、西川忠志らが共演している。
 この芝居は3度目の再演である。最初は2011年3月、東京・明治座で上演されたが、東北大震災の影響でわずか1週間で舞台は中断された。
 11月に再演され、1ヵ月の公演が行われた。この時の上演によって今年1月に第66回文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞している。

 そして今回が3回目であり、もちろん関西では初の公演だ。共演の田村亮は、慶が茶貿易で成功するきっかけとなった嬉野茶の仲買人、立松徳蔵役。2回目の公演では勝野洋が出演したが、1回目に次いで再び田村が演じている。川中について「新歌舞伎座では5回目の共演。いつもパワフルさには頭が下がります」と、彼女をたてる。

 慶の商売仇役の小島善衛門を演じる芦屋小雁は「封建的な九州で商売人として生きていく女性を見事に演じている。歌手というよりも役者です」と川中をペタほめ。
 また慶の母親役で出演している土田早苗は「去年の3月から一緒させてもっていますが、私も美幸ファンになって、毎回新鮮な気持ちで演じさせてもらっています」と話していた。

川中美幸新歌舞伎座特別公演.jpg
左から土田早苗、田村亮、川中美幸、芦屋小雁

 第2部は「パワフル美幸オンステージ 人・うた・心」と題した川中の歌謡ショー。
 「ふたり酒」「二輪草」「貴船の宿」「ちょうちんの花」などヒット曲はもちろん、「真赤な太陽」「恋のメキシカン・ロック」など昭和にタイムスリップかのようなポップスメドレーも 。NHKラジオ深夜便でも人気の最新曲「うたびと」も披露。得意とする演歌とはまた違った雰囲気を出している。
 和太鼓グループ・打打打団 天鼓による迫力の演奏との共演もある。

 大浦慶は幕末の女傑ではあるが、決して誰もが知る人物ではない。その役作りについて川中は「むしろやりやすいですね。人と人の絆の大切さを感じ取ってもらえるはずです」と、自分流の大浦慶を演じる。
 さらに受賞については「思いがけない賞を頂きましたが、役者としての重みを感じます。それだけに1人でもたくさんんの人に、元気をもって帰ってもらえるような芝居を演じたいです」と、役者としての励みを感じさせている。


[川中美幸 オフィシャルサイト]
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[川中美幸 テイチクエンタテインメント]
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菊地まどか(テイチクエンタテインメント) 初の新歌舞伎座の舞台に挑戦 芝居と歌で先輩中村美律子と共演中 [新歌舞伎座]

菊地2.jpg◆浪曲師で演歌歌手の菊地まどかが、大阪・上六の新歌舞伎座で、新歌舞伎座の舞台に初挑戦している。中村美律子のデビュー25周年記念公演の「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み / 中村美津子オンステージ2011」に出演しているもので、芝居では薬を行商する娘役として、歌は中村のオンステージで新曲「菜の花列車」など2曲を披露。「大先輩にこんな機会を与えもらって感謝しています」と話していた。


初の新歌舞伎座で新曲「菜の花列車」を歌う菊地





 芝居「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み」では、行商娘おしま役で登場する。
 中村演じる髪結いのおみつに高津神社で出会うという設定だが、ベテランの中村と違って、まだまだ硬さが目立つ演技だ。
 しかし、中村が言うように「大切に育てたい」1人であることには違いない。


菊地まどか.jpg 2部の歌謡ショーでは、中村からもらったという紫色の着物を着て「菜の花列車」「ねぶた恋祭り」の2曲を歌った。歌うだけではなく、中村への<曲振り>もあって、緊張は計り知れない。
 ステージからは客席の客の顔まではっきりと見えるといい、それだけに「気を引き締まて歌っています」という。
 明るく、跳ねるように歌っているといい「公演の後半にはもっと明るくできるように頑張ります」と意気込みを見せてくれている。



初芝居で行商の娘役に





 6月25日から稽古を続けてきたというが、やはり初めての大舞台には「歌謡ショーでは初日はマイクを持つ手が震えていたし、芝居は全身が震えています。日々、上手くなるように努力しています」と、終了後の囲み取材でも緊張気味。

 しかし地元・大阪での舞台だけに浪曲の師匠である京山小圓嬢が応援に駆け付けてくれたり、両親が客席で泣いているのを目にして「幸せ者です」と、嬉しそう。

 しかも「いずれは大先輩のようにこの舞台で座長公演をやりたいです」と、昨年、日本レコード大賞新人賞を受賞した大器らしさを見せていた。

 公演は7月31日まで。



[菊地まどか テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kikuchi-madoka/







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中村美律子(キングレコード) デビュー25周年記念記念公演「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み / 中村美津子オンステージ2011」で熱演 初めての舞台のようで気が引き締まる [新歌舞伎座]

中村美律子が、大阪・上六の新歌舞伎座で2011年7月12日から、デビュー25周年記念記念公演「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み / 中村美津子オンステージ2011」で熱演している。落語「崇徳院」を題材にした芝居「高津さんのお恵み」では、髪結いのおみつ役で15回目の座長公演を演じている。2部のオンステージでは、今最も力を入れているという新曲「おんな風の盆」など17曲を歌った。新歌舞伎座初舞台という菊地まどか(テイチクエンタテインメント)も共演し、芝居では行商娘を演じ、オンステージでは「菜の花列車」とカップリング曲の2曲を披露。
 公演は7月31日まで。


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「河内おとこ節」でフィナーレ



 江戸時代の大阪が舞台の「高津さんのお恵み」では、高津神社で出会ったことで恋の病に陥った若いふたりを、売れない絵双紙作者の亭主とともに結びつける、という人情喜劇。

 明るい女房役は中村のはまり役。どこか頼りない風間トオル演じる亭主の新助を助けるあたりは、姉さん女房のようでもある。
 絵双紙が売れないことで生活は困窮するが、幼い娘の機転によって質屋の女主人から助けられるのは、似たもの夫婦かもしれない。

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 新歌舞伎座での座長公演は15回目という中村だが「新歌舞伎座は3年振りであり、新しくなってからは初めての舞台だけに、新鮮で気が引き締まる思いで演じています」と話し、同じ事務所の所属で初めての大舞台を踏んだ菊地まどかについては、「まだ緊張はほぐれていないようですが、浪曲を継承する若手だけに大切に育てていきたいです」と、後輩を温かく見守っていた。

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中村と初舞台の菊地まどか(右)


 その菊地は「全身、緊張で震えています。1回、1回の舞台を重ねることで上手くなるように務めています」と話していた。


 また中村は、今年11月から始まるNHK朝の連続ドラマ「カーネーション」では、大阪・岸和田の商店街の世話やきおばちゃん役で出演することが決まっており、8月から撮影に入るという。さらに今年で放送が終わるという「水戸黄門」(MBS系)にも出演(8月22日放送予定)する。

華麗な総踊りで歌う「河内おとこ節」


 2部のオンステージでは、「新しくなった新歌舞伎座で中村美律子は燃えています」と、やぐらの上から挨拶して幕を開けた。
 中村は、今までに50枚を超えるシングルをリリースし、レコード大賞では最優秀歌唱賞を受賞し、NHK紅白歌合戦には15回の出場を数えている。
 そんな25周年の感謝の気持ちを込めてのステージは、全編<祭り>をイメージして構成されていた。

中村・オンステージ3.jpg中村・オンステージ1.jpg

















 まずオープニングは「浮名数え唄」と「だんじり」。続いて25年間のヒットパレードコーナーでは「大阪情話」「島田のブンブン」「女の旅路」「人生一度」など6曲を披露した。
 昭和の歌謡シリーズでは「リンゴの唄」から始まり、「東京ブギウギ~大阪ブギウギ~買い物ブギ」、「人生劇場」、美空ひばりの23回忌に合わせての「人生一路」を歌い、さらに「名月赤城山」「明治一代女」「瞼の母」といった浪花節演歌では、観客から掛け声が飛んでいた。


 最新曲「おんな風の盆」では、舞台で富山・八尾の<風の盆>の踊りを交えて幽玄の世界が再現され、フィナーレの「河内おとこ節」では舞台と客席に総勢150人の踊り手による華麗な総踊りが繰り広げられた。


 21日には2部のオンステージでは笑福亭松喬による落語会も予定されており、「崇徳院」が演じられるという。


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香田晋(キングレコード) 初めての女形に挑戦 梅沢武生劇団梅沢富美男特別公演にゲスト出演 [新歌舞伎座]

香田晋22.jpg香田晋が大阪・新歌舞伎座で行われている梅沢武生劇団梅沢富美男特別公演にゲスト出演している。芝居と舞踊ショーで初の女形に挑戦する熱演ぶりを披露しているほか、梅沢富美男と一緒のオンステージでは最新曲「修善寺しぐれ」など6曲を歌っている。26日まで。


初の女形で梅沢富美男と共演する香田晋 (写真・右)




香田晋55.jpg 香田が梅沢武生劇団にゲスト出演するのは初めてだ。
 今まで10年間ゲストを務めた前川清の時と違って、芝居あり舞踊ショー、梅沢富美男の宙乗りなどといった盛りだくさんの演出が見ものだという。しかも共演する梅沢富美男は、彼にとって「中学生時代にテレビで観ていたスーパースター」だけに、冒頭のあいさつでは「梅沢武生、梅沢富美男の看板役者を汚さないように演じます」と緊張しきり。




オンステージで熱唱する香田晋








 芝居は梅沢富美男演じる大店の弟、玉三郎が繰り広げる人情劇「大笑い!馬の足玉三郎」。香田は玉三郎の妹・おしん役。女形が初めてならば、白塗りも初体験。女になりきるために公演前から人知れぬ努力を繰り返している。
 初めての白塗りは肌を傷めることから、乳液をぬったり寝る前にはパックを欠かさないなど肌の手入れに気を配るという。
 5月7日の初日から毎日、自分の演技をビデオ録画してチェックすることも続けている。足は開き過ぎていないか、首の動きは柔らかく見せているか、手の動作など所作は女らしいか、流し目の具合は―と、幾つもの点を細かく確認する。

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   堂々たる香田晋の初の女形





 幕間のインビューでも香田は「日数が経過するとともに、初日の演技と違って、少しずつ女らしくなってきました。それに行儀が良くなりましたね」と、ずっと正座で応えていた。
 声を作るのにも気を配る。
 「毎朝、<おしん>の声が出るかが心配で、うがいを繰り返しています」
 本番前を含めて毎日5回も入浴しているというのも、新陳代謝を良くして発声のためだという。

 歌のオンステージでは「修善寺しぐれ」をはじめ「手酌酒」「艶歌師」「何処へ」「東京ではめずらしい四月の雪」「酒場の金魚」を歌って、本領を発揮。
 梅沢富美男もまた、ヒット曲「夢芝居」、沢田研二の「勝手にしやがれ」「あなた」などを聴かせた。


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ステージのラストは豪華絢爛な衣装をまとって登場する香田晋


 特別公演を締めくくる舞踊ショーのクライマックスでは、梅沢富美男が宙乗りを見せているほか、黄金色の衣装をまとった香田が龍虎にまたがって登場するなど、最後まで見せ場がいっぱいの豪華なステージだ。



[梅沢武生劇団梅沢富美男特別公演]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201105.html
[香田晋]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=17677
http://www.goldenmusic.co.jp/shin.htm





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石川さゆり(テイチクエンタテインメント) 新歌舞伎座で25日まで「夢売り瞽女」を熱演 2部で新曲「天の夕顔」などのオンステージ [新歌舞伎座]

石川さゆり1.jpg石川さゆりが2011年4月25日まで大阪・上六の新歌舞伎座で、すでに見られなくなった瞽女を描いた芝居「夢売り瞽女」で主役の瞽女たまえを演じている。特別出演の近藤正臣や山口馬木也らが共演。2部のオンステージでは「津軽海峡・冬景色」「天城越え」といった代表曲から最新曲の「天の夕顔」(作詞・なかにし礼、作曲・浜圭介、編曲・若草恵)まで14曲を歌っている。












天の夕顔.jpg 「夢売り瞽女」は、山奥の寒村にやって来たひとり瞽女たまえを描く。
 瞽女は盲目の女旅芸人。数人の瞽女が一緒に村々を渡り歩いて、人々を楽しませる。ところが、そこからはぐれた瞽女は<ひとり瞽女>として、忌み嫌われた。
 たまえも最初は疫病神と遠ざけられるが、三味線を弾き、歌うと村の生業である養蚕をはじめ村中が活気づいた。
 そんなたまえに、いつまでも村で暮してくれという村人は頼むが、旅立たねばならないと断る。そんな時、村を襲ったのは流行病などの災い。


 たまえは村人のために鬼神の様に三味線を弾き続け、気を失う。しかし、その甲斐あって、村には再び平穏が訪れる。
 くすり売りの喜平を演じる近藤が、語りを兼ねる。

 主役たまえを演じる石川さゆりは、18歳の時に大阪・難波にあった旧・新歌舞伎座の舞台を踏んでいる。新しくなった新歌舞伎座は「不思議な新鮮さを感じます」という。
 そこで瞽女を演じた石川は、3年前から日本の芸能である瞽女について調べ始めた。
 「昭和52年の旅を最後に、いなくなったという、逞しく生きた彼女たちを演じ、皆さんに観てもらいたかった」

歌への執念を見せる


 オンステージでは10代の頃に歌った懐かしい「春一輪」「沈丁花」や、小説をモチーフにした文芸作品とも言える「朗読~飢餓海峡」「滝の白糸」「夫婦善哉」も披露した。
 新曲「天の夕顔」も、1938(昭和13)年に中河与一が発表した小説がモデルになっている。

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 小説では、学生の主人公は京都の下宿で知り合った女性にほのかな恋心を抱く。彼女は人妻と知るが、2人は心と心の結び合いだけで、20余年、相手への純真な愛を貫いたという内容。
 歌では主人公を女性に置き換えて、女の男への熱い想いを描いているが、ストーリーは小説と同じ。石川のそれは、同じなかにし礼が作詞している「風の盆恋歌」と同様に、ぐいぐいとドラマの中に引きづり込まれるようである。


 かつて「長崎ふらぶら節」では、伝説の民謡を探して歩く女、愛八を演じている。愛八、たまえのどちらも、歌に執念を燃やす女である点で共通している。
 「そこには必死になって生きていこうとする力強さを感じる。そのエネルギーを感じ取ってもらいたい」
 来年でデビュー40周年を迎える歌手石川さゆりの、歌への強い思いを感じた。



[石川さゆりオフィシャルウェブサイト]
http://www.ishikawasayuri.com/
[石川さゆり - TEICHIKU RECORDS]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/ishikawa/



天の夕顔 (新潮文庫)

天の夕顔 (新潮文庫)

  • 作者: 中河 与一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/05
  • メディア: 文庫



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